イギリスの議会がHung Parlament=宙づり状態になっている・・!
全国選挙の行われたのが木曜日。この結果が珍しく、どの党も過半数に満たないという事態になってしまった

こういう場合、現首相がまず先にマイノリティー政府を結成すべく他の野党と
手を組めるかどうかの検討に入る権利がある。でも今回は獲得数で完全に負けているので、ブラウン首相は話し合いの優先権を保守党に譲り、現在は保守党と自民党の討議が続いている。これが決裂すると、今度は労働党が自民党と協議する事になるのだろうけど、あの結果では労働党主体の連立は国民が受け入れないのは明らかだ

日本にいた頃はまったく政治になんて興味なかった。若かったせいもあるし、あの当時は自民党の独占時代だったから、何が変わるという事も期待できなかったしね。政治なんておじいさん(おじさん)達がどこか別の世界で行っていて、自分の生活に身近に感じる事がなかった

イギリスに来て驚いたのが、毎日の新聞、テレビ等で政治の事が常に身近に語られている事だった首相がああ言った、こんな反対意見が出た、、、そしてそれに対して的確な解説と分析、そして意見が出されている。これが観ていると結構面白くて、私はイギリスに来て初めて政治的ニュースをちゃんと見るようになった

これが解り易くて面白いのは、イギリスの議会では2大政党(与党と第一野党)が常にしのぎを削ってにらみ合い、そこに第2野党が「どっちもダメだ〜!」とわめいていて、政治が常に討論状態なのだ。イギリスでは過去ずっと保守党と労働党が抜きつ抜かれつ交代で政権を執って来た。

選挙による議会議員の選出方法が、イギリスではFirst-past-the-post(小選挙区制)と呼ばれる方式で決まる。全国を議席数と同じ650区に分けて選挙が行われ、各区で最多数の票を集めた候補者が議員として当選する。この方式だと、強力な政党が議席の過半数を獲得し易く、そのため強力な1党が政権を取る。ただし、各区の当選者を単純に最多数で決めるため、その差が少なかった場合には見捨てられる票が多くなってしまうという欠点がある

今回の選挙を前に、初めて3大党首による討論会が3回行われ、テレビの生中継に国民が張り付いた事で、有権者の選択はよりシビアになった。特に自由民主党の党首は株をあげ、まあ彼等が与党になる可能性は無いにしても、保守/労働党の票割れに影響しそうだった。直接ぶつけられた質問に対する党首達の反応振りは観ていて面白かったよ。実際に討論を目の当たりに観た事で、今回は今までより有権者の票割れを誘ったのだろう。

イギリスは、議会政治及び立憲君主制発祥の国だ。ヨーロッパがまだ絶対王政が多かった頃から「国王は君臨すれども統治せず」を始めた。政権が連立になるとどうしてもお互いに妥協し合わなくてはならなくなるので決断力が弱くなってしまう。弱いリーダーはどんな場合でも良い方向にはいかない。これからの話し合いでどんな形になるのか・・・

おそらく保守+自民での連立になるんだろうけど、自民党の政策はどちらかというと労働党と被る部分が多い。この辺を保守党がどう妥協するか、いやするのかしないのか・・・?もし保守党との話し合いが決裂したら、労働党とやって行けるのか・・・? 自民党としては政権に食い込む絶好のチャンス。うまくすれば官僚ポストの可能性だって否めない。美味しい話をどこまで自分達に有利にもっていけるか、だね

とりあえず次の段階が決まって、本人が辞任するまではブラウン氏は首相でいる事になる。でもこちらも時間の問題だから、ゴードンにとってもまさにHangingな状態だ。新聞には「ゴードン(ブラウン)、さっさとNO10(ダウニング街の首相官邸)から出て行け!」とか「いつまで居座るスクワッター(違法居住者)!?」なんて書かれちゃってる・・・連立の交渉も先に保守党のキャメロン氏に譲っちゃったしね、、、

さてさてどうなる事やら・・・?