世界選手権が終わった、、、今年も世界選手権は体調が悪い時になってしまったよ、(去年はCovid)
何からいこうか、、、そうだよ、坂本花織ちゃん、3連覇おめでとうございます!本当に凄いこと。トップに居続けるだけでもすごいのに、今季は目標にしていた、全日本と世界選手権の3連覇を両方とも有言実行してしまった、すごい選手ですよ、あなたは!!
彼女が世界のトップにいる意味はそのスケート技術の高さだけではない。人柄だ。おおらかでいつも明るく、周りに気を配る姉御気質は、日本の若手選手はもちろん、世界のトップ選手たちからも慕われている。彼女の気質が女子選手たちの仲の良さと、良いライバルとしての競い合いになっているのではないか。本当にね、3年続けて世界一になるって凄いことだよね。でも彼女はまだこれが目標じゃない。ここからは2年後のオリンピックに向けて策を立てていくはずだ。
「きっと来る!」と思っていたイザボー・レヴィトさんやっぱりきた〜〜!! 本当にね、天使のように美しいよね。彼女もまだまだ発展途上の選手、オリンピックが楽しみだ。日本の若手二人も初めての世界選手権で頑張ったよね。この10代選手たちのこれからが本当に楽しみ。ルナだって、フリーで崩れたのが昌磨さんと似たパターンだったけれど、実力はトップなのだから、来年またグイグイ来るはずだ。
頑張った「りく・りゅう」組、2位に終わったとはいえ、演技は素晴らしかったよ。りくちゃんは本当に自分に厳しい人だから、ショートでのジャンプのミスを許せない、という顔をしていたけれど、怪我で前半に出場できなかった今シーズン、ここまで戻して銀メダルは素晴らしい。
そして何より優勝したディアナ・マクシムのお二人。ディアナはなんと40歳!アメリカ選手でシングルだった時代にはミッシェル・クワン、サーシャ・コーエン等がいたというのだから、そう、荒川静香さんの時代だ。20年以上も経ってペアで世界チャンピオンになるなんて、なんという人生だろう。でも演技は全く年齢や衰えを見せなくて、本当に美しかった。大ちゃんといい、ディアナといい、「スケートの競技人生は17歳で終わりじゃない」と世界に知らしめてくれたよね。
アイスダンスでの私の今シーズンの一番推しはパイポー組の「嵐が丘」だった。カップルとしてはチョック・ベイツ組も大好きなので、結果はとても嬉しい。イギリスのライラ・ルイスは惜しくも4位だったけれど、彼らもまだ若いので、オリンピックを目指して頑張って欲しい。今はイギリスにトップスケーターがいないので、彼らに期待がかかってくるんだろうな。折しも往年の大スター「トーヴィル・ディーン」のお二人がいよいよスケートから引退ということで、最後のツアーを行うと発表した。また新しいスターの誕生に期待したところ。
そして男子、、、なんといえばいいのか、、、まずはショート。上位3人が100点超えというハイレベルな戦いでトップに出たのは、宇野昌磨さんだった。それも今シーズンのショートプログラム最高得点で。美しかった。「今までの練習には全く後悔はない、成果を出せて嬉しい」と語っていたとおり、現世界チャンピオンとして試合のレールを敷いたと思う。アダムがまさかの全ジャンプ失敗で19位に沈んだのはびっくりしたけれど、これもまた「勝負は時の運」の典型だ。
イリア・マリニン選手は本当に去年からぐっとスケーティングが上手くなっている。彼は全米以降、4大陸にもチャレンジャー戦にも出場せず、代わりにいくつかのアイスショーに出ていたので、「きっとジャンプだけでない表現やスケートを向上させたいのだな」とは思っていたけれど、なんと習得の早い事!フリーは本当に完璧だった。いや、これ以上ができるのか?!と思わずにいられないくらい。選手権前には怪我もあったようで、4分間に4回転を6本も跳ぶプログラムが身体にどれほどの負荷をかけるのか、、、どうか、それは気をつけて欲しい。まだまだこれからのキャリアなのだから。
宇野昌磨、、、私はこの人を応援してもう10年近くになる。子供のようだった彼がどんどん成長し、良い時も悪い時も乗り越えながら世界の頂点に上っていくのをずっと見てきた。スケーターとしてはもちろん、その「人となり」が好きで、応援せずにはいられなかった。ショートのプログラムはステファンの振り付け。それを最高の演技でトップに立ったのは、本人も、周りの彼が大切にする人達もどんなに幸せな事だろう。
フリーは、、そう「勝負は時の運」にやられてしまったね。何ヶ月も練習してきてのたったの4分間が、うまく噛み合わなかった、、、実は私は今シーズンずっと思っていたことがある。このフリーのプログラムは昌磨さんが「結果よりも自分の目指すスケートをしたい」と思っていた時期に作られたものだ。去年「カーニバルオンアイス」で初めてこれを観た時は息を飲んだ。でも、、、「競技用としてのインパクト」を考えるとちょっと不利になりはしないか、という懸念もあった。アダムのフリー、ケヴィン・エモズ君のボレロ、イリアのフリー、佳生くんの進撃の巨人なんかと比べると、戦いにくいのではないかと、、、、その懸念を突かれたのがNHK杯のq パレードだった。
もちろんプログラムの構成はちゃんと高得点が出るように作ってあったのだが、一つのミスがプログラム全部の印象に影響しやすい、「危ない」プログラムだなと思っていた。滑り終わった時の彼の表情はなんとも言えないものがあった。苦笑い、、残念、、でもやり切った、、それでも「悔しい」という表情が無かったのが気になった。後のインタビューでも「今年は辞める決心ができずに続けてしまった」「本気でイリアに勝ちたいと思えなかった」と言っている。
今年で競技スケートを終えるのか、それとも来季まで続けるのか、、、私は彼はオリンピックまで続けるとは思っていない。もしやるとしても来シーズンまでだと思っている。
シニアに上がってずっと上位の成績を続けてきた。8回出場で最低位が4位って凄いよね。考えたら、彼は世界選手権の銅メダルを持っていない、、、確か、シアニア最初の世界選手権の時は羽生さんと2人の出場で、彼が7位に入ったことで翌年から3枠を確保し、それ以来男子はず〜〜っと3枠を守っている。この功績も大きい。
鍵山くんが安定の上位を取れるので、それに続く友野、佐藤、三浦、山本選手あたりが手堅くなってくれれば良いけれど、来年の世界選手権はオリンピックの枠取りがかかっている。怪我をする選手、不調に見舞われる選手がいるかもしれないことを考えると、スケ蓮としてはもう1シーズン宇野昌磨に頼りたい部分もあるかもしれないね。昌磨さんもきっとその気配りも考えていると思う。彼がもう1シーズン「戦えるか」どうか??どんな結論を出すにしても、これからも益々楽しみなスケーターであることには違いない。
今回のホスト、カナダの運営は素晴らしかったね!!表彰式での生歌コーラスの国歌斉唱は本当に感動的だった。なんと、いろんな可能性を考えて、13か国の国歌を練習していたそうだ。そして、体調不良で表彰式に出られなかったりく・りゅうのために、もう一度表彰式をしてくれたのも驚いた!しかもほかの2組もまた衣装を着て表彰台に集まってくれて、、、
エキシビション・ガラでは往年のカナダのスター達が大集結!
なんでも競技合間の製氷時にはキーガンがカナダの大国旗を振り回し、ナム君とバルデ氏がバズーカをかまし、ケイトリンがDJをやっていたとか。エキシビションのオープニングのオーケストラ生演奏もよかったし、なにより観客が素晴らしかった!ジャンプだけでなく、全ての選手の持ち技に拍手を送り、失敗した時はさらに声援が大きくなり、本当に見ていて清々しい気持ちになった。
ガラではプログラムの人気投票が行われ、ライヴ配信ではその様子は「リプレイ」で映されなかったけれど、最後の周回で昌磨君含め3人が何か手に持っていたので、「え?何かもらった?」と思ったら、昌磨さんのCome Togetherが2位だったそうだ。今回のCome together、今までで一番カッコ良くなかったか、、?キレッキレだったし、終始良い表情だったし、こういうのを、もう一度競技で観たい、と思ってしまったよ。
ガラでの一位はアダムくん。彼の19位からの銅メダルは本当にすごい精神力だと思ったよ。置いていかれたくなかったんだね。バックフリップはフィギュアスケートには必要ないと私は思っているので、減点承知のパフォーマンスには賛同しかねるけれど、彼の身体能力はイリアと競っていくこれからの男子フィギュアに欠かせないと思うので頑張って欲しい。
それにしても、6種類6本の4回転がこれからのベースになっていくのなら、誰もイリアに勝てない時代が来てしまう、、、でも怪我も出てるそうだから、ずっとこれを続けるのはどうなんだろう、、鍵山くんやアダムに対抗する術はあるのか、、、??
来週末は早速日本でSOIだ。もしかしてもしかしたら宇野昌磨、現役最後の可能性もある、、、?う〜〜んどうするんだろうね。そして、もう一つ、本田真凛さん、すごく良い仕事していた!一人一人をちゃんと選手目線でしっかり見ているので、的確だし、みんな顔見知りで打ち解けて話してくれる。彼女、リポーターの仕事に向いていると思うな、アメリカのラファの所にいたから英語も喋れるし。やいのやいの余計なことを言う人・書く人いるかもしれないけれど、私は彼女の今回(ジュニアの世界選手権も)の仕事はすごく良かったと思ってる。頑張れ!!