日本、寒いね〜〜!

ジャケットは持ってこない事にしたので、ちょっと寒いよ、、、成田に着いたのは朝の8時過ぎだったので、着陸時の機長のアナウンスで「気温は6度」って聞こえたときは聞き間違えたかと思ったくらい・・・まあ、日中はカーディガンを羽織ってしのぎました。桜が満開でうれしい!着陸前に富士山も見えたし、出だしは上々

今回は満席で、春休み旅行の時期とあって乗客は99%日本人だった!

機内映画で観たのは「CONTOROL=コントロール」と「SLEUTH=スルース」の2本。どっちも観たいと思いつつイギリスでの公開時に見逃して、DVD待ちしていた映画だ。

どちらも派手さはないけれど、私の好きな映画だ。

コントロール」のほうは、実際に自殺してしまったイギリスのバンド、JOY  DIVISIONのボーカリスト、イアン・カーティスの話だ。JOY DIVISIONと聞いてもピンとこない人でも、80年代のバンド、NEW ORDERのほうが名前を覚えている人はいるかもしれない。でもこのニュー・オーダーはイアンの死後に残りのメンバーが続行したバンドなのだ。

とても孤独で寂しい・・・・ 愛し合って結婚した妻、自分がやりたかった音楽、バンドの成功、、でも彼の姿はスターになりつつあるバンドのボーカリストというイメージからは程遠く、持病に悩み、女性関係を断ち切れず、苦悩し続ける。歌から聞こえてくる孤独感や絶望は本人の心の叫びだったのだ。決して大げさでなく、静かに淡々と、それでいて現実的な描写で描かれてるのが良い。私はこういう地味だけど心に入ってくるイギリス映画が好きだ。イギリス映画には時々こういう良質の小作品がある。なんといっても主役のSAM RILEYは実際のイアン・カーティスにそっくりなのだ・・・!

 

「スルース」のほうは、またちょっと毛色が違う。 これは昔、ローレンス・オリビエとマイケル・ケインがやった映画を今度はオリビエのやった役をマイケルが演じて、若手の役をジュード・ロウがやっている。 このオリジナル版は今もイギリス映画の傑作として評価されているので、このリバイバルにも期待がかかったのだが、イギリスではコケしまった・・・・ でもこれは、私が思うによくあるイギリスの典型的な評価の仕方で、(はじめからこれ以上にはならないと決めつけて、実際に低い点しかあげない)個人的にはすごく面白かった。

まず2人の俳優だ。がっちり4つに組んで熱い火花が散っている。マイケルの方は年齢にともなう大人の余裕と同時に老人のような弱さを見せ、ジュードは、ちょっとびっくりの見事な変身演技だった。 この映画を見て、来年の彼のハムレットの舞台がとても楽しみになってきた。 ケネス・ブラナーの監督としての撮り方も面白いと思った絵が随所にあり、私はすごく楽しめた。 これは舞台向けの芝居だ。ハロルド・ピンターの脚本もうまくできているし、この二人の俳優だったら、映画よりも舞台で観てみたい!

 

どちらの映画も日本で現在上映中という事がわかった。お勧めです!