この人を知っていますか?
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ああ、知ってる知ってる」と言う人はまずいないかも、、、なんだあ〜?このおっさん??!って思った事でしょう。でもね、良く知られた人なのですよ。特に30歳以上の人なら名前くらいは知ってるはず。日本でも人気あったからね〜。80年代の話しだけど・・・これなら解るでしょうか・・・??

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そう、80年代のポップスター。カルチャー・クラブのボーカリスト=ボーイ・ジョージです!
良ーく見ると、確かに相変わらずのつぶらな青い目、ぷっくりした唇あたりに昔の面影がある
それにしても20年という時間は短いようで長いようで、変わらないようで大変貌のようで・・・でもこの人にとってはちょっと寂しい20年後になってしまった

最近はBoy Georgeとしてより、本名のGeorge O’Dowdとして新聞をにぎわす事が多くなってしまった。ゲイの男性エスコートを監禁/暴行した疑いで逮捕されたのが2007年の4月。裁判の結果陪審員達に有罪とされた彼は、金曜日に刑が言い渡され、15ヶ月の実刑判決を受けた。そう、刑務所行きだ・・・

80年代初め頃からは、イギリスの音楽シーンは大分音色が変わった。70年代のハードロック、プログレッシブロック、そしてパンクロックと流れてきて、80年代にはニューウェーヴなんて呼ばれるちょっとソフトでエレクトリックななポップス系の曲に、男性がメイクアップして色鮮やかなコスチュームをつけたヴィジュアル系が次々と出てきた。カルチャークラヴもそのひとつ。ボーイ・ジョージといえば、長い三つ編みとリボンの編み込みエクステンションに帽子、ダボダボした多色使いの衣装で「カマカマ、カマカマ、カマカメーレーオン・・・」と歌っていたのだ

ホモセクシャルな人達が大手を振ってカムアウトし始め、ちょっと奇麗な男の子は揃いも揃ってゲイ、なんて笑えない現実だった。ジョージもフラムボヤントなゲイで、かなり派手なパーティーを好み、お酒やドラッグで何度か捕まった事もあった。90年代に入ってからはハレ・クリシュナに入って変貌ぶりをアピール。たまに話題にのぼってはちょこちょこと顔出しをして、次第に丸く(太く)なっていく様子が取り上げられていたっけ

でもね、、、刑務所行きになるような事件っていうのはフラムボヤントじゃ済まないのよ・・! いくらドラッグでクレイジーになってたとはいってもね。ドラッグから抜ける為のリハビリにも何度も通ってたのにね。なんと愚かな・・・! 有罪が決まってさすがに今度は実刑だろうと言われていた中で、彼は12月にピカデリーにあるPigalle Clubでギグを行った。実刑になればこれが最期かもしれない、とささやかれる中で2日間行ったギグは、いくつか読んだレビューはどれも好意的だった。星4つを付けた批評家もいた

私は特に彼のファンではないのだけれど、実は私は彼はとても良いシンガーだと思っていた。カルチャークラブ時代には気にもしなかったのだけれど、何年か後に彼がバンドとしてではなく、シンガーとしてちゃんと歌を歌っているのを聞いた時、実はとても張りのあるのびる声と情緒豊かな表現力をもったシンガーだという事を発見したのだ。(ジョージ・マイケルほどではないけれど・・・)だから、チャラチャラとポップアイドルとして歌ってしまっている時の彼をとてももったいないと感じていた。「この人がもっとちゃんと歌っているのを聞きたい」と実は思っていた

派手なスター生活の裏側に付いて回るアルコールやドラッグで身を滅ぼすスターは少なく無い。酔ったあげくの事故、ドラッグのオーバードーズ、エイズ感染、そして暴行/傷害・・・20年という人生の時間の中でそんな風に変わってしまうのは寂しいね

でもアルコールやドラッグなんて決して一部の人達の事じゃないんだ・・・少しずつ、でも確実に人生をむしばんでしまう。それは最初は会社帰りの1杯から始まったのかもしれない。それが3杯になり、10杯になり、ビールがウイスキーになり、焼酎になり、週に2−3回が毎日になり、人が変わり友人を無くし、家族を無くし、仕事を無くす・・・・ 

決して特別な事じゃないんだ。本人に悪意があっての事でもないんだ。やりきれないね・・・・