なんだか昨夜から急に冷え込んできて、またまた凍り付くような気温になってきた、、年明け早々寒〜い新年になりそうな予感。

チーズケーキ

3度目の挑戦でやっとうまくいったクリームチーズケーキ。ブルーベリーを散らしたのだけれど、ちょっと甘味が無さすぎたので、残りのブルーベリーに少しお砂糖を混ぜて煮詰めたソースも作った。完璧〜〜!

今年の最後は再演ミュージカルのSunset Boulevardで。今回の再演はなかなか面白い演出で、ミュージシャン達が役者/シンガー/ダンサーとして舞台に登場している事。ちょっと振り返ってみたら、ちゃんとモニターに指揮者が映っていたので、見えない所でコンダクターによるキューが出ていたのは間違いないけど、楽器を演奏しながら歌い踊る役者達はかなりタイミングをとる稽古が必要だったと思う

最初は出だしだけでミュージシャン達は演奏位置に落ち着くのかと思ったら、彼等はずっと楽器を持って舞台中をくるくると動き回り、歌い踊った。こんなアンサンブルの演出は観た事がない。大きなコントラバスも軽々と小道具にしてしまう洗練された動きは不自然さがなくて新鮮だ。セットも小振りだけれど、だからこそ、ノーマが大きく、セットのほうが小さく見える。ノーマ登場時に効果的だった。

今回のノーマを演じたキャサリン・エヴァンスは、私は20年以上前にエヴィータで観ていた人だった。そういえば、日本ではこのミュージカルは上演されていないと聞いた。ノーマを演じられる女優がいないという事で、見送られている作品だ。初演時にロイド・ウェバー氏はNYでエヴィータを演じたバティ・ルポンをロンドン初演に起用したものの、ブロードウェイで幕を開ける際、パティをおろしてグレン・クロースに代えた。氏がノーマ役にこだわった為、キャスト変更にあたって2度も膨大な違約金を支払う事になった

ジョー役のベン・ゴッダードはとてもエモーショナルな演技で究極の勘違いおばさんに翻弄される男の苦悩を演じていた。2幕では二人の女性の間で揺さぶられ、自身の欲も相まって自分自身に追いつめられて行く姿が哀れだ

それにしてもキャサリン・エバンスの歌唱力は素晴らしかった。最初のWith One Lookで劇場中を鷲掴みにしてしまった感があった。このノーマ役は歌唱力だけじゃできない。日本での上演が見送られているのもそのせいだろう。この役は人を虜にするパワーっていうか、、そう、魔女のような威力がないとダメなのだ。ちょっと「コワイ・・・」と思うような、でも恐いもの見たさで離れられないような、そんな凄さが必要な役だ。ジョーの首にからみついたノーマの腕の先に真っ赤な爪、、本人は小柄なのに、目一杯の派手なメイクで「あたしはビッグよ!」と回りの舞台を小さくみせてしまうド迫力・・・魔女だ、、、

このサンセット・ブールヴァードが、今までの時点でロイド・ウェバー氏の最期の名作だと私は思っている。残念ながらこれ以降の氏の作品は、音楽的にちょっと底を付いたような気がしてならない。彼のミュージカルナンバーの名曲集のようなCDにも、これ以降の作品のナンバーはあまり入ってこないし・・・劇場を出ても耳について離れないようなメロディーラインを持った作品はここまでだった

というわけで、あっという間に今年も終わり。日本はこれからがお正月休み本番かな。

今年も私のブログに遊びにいらしてくださって、ありがとうございます。また来年も訪問/コメントお待ちしています。
お茶は出ませんが、パーツに貼ってあるしゃべる肉まんでお楽しみください

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。


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