見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: フィギュアスケート


日本がフィギュアスケートで初の団体メダル!!「もしかして可能性ある?」状態だったけれど、本当に皆んなが頑張って取ってくれるなんて!

フィギュアスケートは個人競技だ。その個人を集めての団体戦というのは歴史が浅い。団体戦の発端はやはり日本で始まったJapan Open。現役選手とプロスケーターも混ざってチームを作り、日本チーム、ヨーロッパチーム、北米チームで競うという新しい形式の団体試合は人気と注目を集め、やがてソチオリンピックからは正式に国別の団体戦が始まった。Japan Openは独自のやり方で人気だけれど、オリンピックでは12か国が全てのカテゴリーを滑って競い合う。大切なのは演技の得点よりも順位。どの国から誰が出るのか、ショートは?フリーは?順位で上をとるには誰を起用すれば有利なのか?そういった作戦も要素の一つ。ショートとフリーで選手を分ける国が多いが、出場選手が少なかったり、あるいは作戦で一人の選手をショートとフリーに使ったり、、、個人戦とはまた一味違う。

なんといっても団体戦は味方の応援と各選手たちのバトンの繋ぎが素晴らしい。最終的には立派なチームプレーになっている。そして今回日本は初のメダル!!先発の男子ショートでの宇野昌磨さんからアンカーの坂本花織さんまで、皆んながほぼノーミスの演技でたすきを繋いだ。大きく貢献したのはペアの三浦・木原組。これでこれからアイスダンスもレベルが上がって行けば団体でもっと上を目指すのも夢ではない。今回皆んなの演技がほぼベスト状態だったのは本当にチームワークを強めたことだろう。これをバネに其々の個人戦に弾みをつけて欲しい!

その一方で、相変わらずCoved-19に振り回されている。現地入り直前になって派遣選手団から外されたコリヤダ君、本当に悲しかったよ、、、どうしてこうなるんだ、、?と思うと同時に同じように直前で陽性反応が出たカナダのキーガン・メッシング選手はギリギリで陰性に転じてどうやら個人戦直前に北京入りすることができた様子。昌磨 さんのコーチのステファンも陽性反応でスイスで足止めを食ってしまった。団体戦でのメダルには間に合ったので、明日からの個人戦にはしっかりと側についていてくれるはず。

そして、そして、、、なんと言えばいいのだろう、、、?ヴィンセント、、、団体でのUSAの銀メダルに貢献してオリンピックメダリストになった途端にCovid陽性、、、ここにきて個人戦を棄権するというのは本当に胸が裂かれそうな思いに違いない。棄権を発表するインスタのビデオメッセージは見ていて泣きそうになってしまった。どうして今、、?それにしても本当にオミクロンは所構わずだ。昨日の団体戦でヴィンセント以外にも感染した人はいないだろうか?

コリヤダ君は症状があったという事で有無を言わさず即代表から外されてしまった。キーガンとステファンは無症状だったそうで、その後すぐに陰性に転じているから偽陽性だった可能性もある。ヴィンセントはどうかわからないけれど、昨日の団体戦のフリーはちょっと精彩を欠いていたように見えた。実際にテクニカルの点数もかなりレビュー後に引かれていた。 本当に毎日毎日がcovidとの戦い、まさにサバイバル。

スキージャンプはなんだかいつも日本は強いという思いがあったので、個人金メダルが長野の舟木選手以来と聞いてちょっと驚いた。ノーマルヒルではなんと札幌以来だったそうだ。今でも記憶に残る札幌オリンピックでの日の丸飛行隊。3本の日の丸、、、、ジャンプでも新しい混合=団体戦のようなものが取り入れられたそうで、日本は惜しくも4位。つーつの規定違反で高梨選手の1本目が失格という波乱がらみの新種目だったようだ。

明日(というよりあと数時間)でフィギュアは男子の個人SPが始まる。明日は休みだから頑張って起きていようかとも思ったけれど、流石にメイン選手の登場がこちら時間の朝の4時過ぎからなので流石にちょっと、、、、起きたらもう結果が出ているというのは前回の平昌と同じだね。まあ、ライヴで観てたら心臓に悪すぎるから、結果を見てから録画を観るほうがいいのかも、、、

本当にCovidにかからないというのが一番の勝運かもしれない。羽生選手をはじめ、日本選手の中には選手村ではなく日本チームが借り切ったホテルに滞在している選手もいるそうだ。誰なのかは分からないけれど、本当にくれぐれもみんな感染には気を付けてほしい。

さあ、これから寝て、明日の朝にみる結果がどうなっているのか、、、?みんな、みんな頑張れ!! 


今年の4大陸選手権がすごく見応えあって面白かったので、あれこれブログに書こうと思っていたのに毎日時間が無くてもうだいぶ経って「もうすぐオリンピックだし、もういいや、、、」になってしまった。
オリンピック後にまた世代交代が始まるのはいつものこと、これからのフィギュア界で活躍する選手たちの顔ぶれが本当に頼もしい、日本勢はもちろんのこと。また誰かが引退して、また誰かを「この人だ」と思って応援していくのだ、、、今までに何回もそうしてきたように。

それにしても去年の東京同様、最終的には観客なしのオリンピックになってしまったのはちょっと残念だね。でも「招待客」とやらがいるらしいけれど、、、???ミハイル・コリヤダ君が直前のCividで代表チームからはずれたのは本当にショックだ。彼のホワイトクロウをオリンピックで観るのが楽しみだったのに、、、上位選手として充分期待されていたのに、、、26歳の彼にとっては、もしかしたらこれが最後のオリンピックでこれを機に先行きのことも考えていたかもしれない。世界選手権はどうなんだろう?代表決まってたっけ?

既に日本チームの先発対は北京入りしたようで、全員が無事に怪我もCovidもなく帰国できれば万歳だわ。フィギュアは団体戦の初日からガラまで2週間以上あるから、自分の試合じゃない時間が多い。コンディション維持も大変だし、うかつにcividになってしまったりする機会も増える。全く部屋から出ずにいろと言うのも無理だしねえ〜〜。まあ昌磨君はまた「ゲームが沢山できる」って喜んでるかもしれないけれど。

元気に北京入りして好調をアピールしているネイサン、ブレジナ兄貴や開催国期待のボーヤンもすでに会場入りしたようだ。日本の報道ではやたらと羽生君の4Aとネイサンの一騎打ちのように言われているけれど、世界にはまだまだ忘れちゃいけない選手たちがたくさんいる。ウルマノフさんが「あの二人だけじゃない」という発言をしたそうだけれど、日本の他の二人に加えて、ボーヤンにも開催国のプライドがかかっているし、ヴィンセントだって構成に4回転を5本入れている。誰に何が起るかわからない本番において思わぬ結果が出るかもしれない。もちろん男子だけではなくて、女子もペアもダンスもそうだ。

私としては団体戦でもしメダルか取れたら、これからの日本のフィギュアに大きな力になると思う。鍵はりく・りゅうペアだ。それに接戦を制して代表に選ばれた小松原ペアも「少しでも上に」と追い込んでいることだろう。実際彼らのこの1年での成長も大きなものがある。かな・だいペアによって火がついたのだろうけれど、それによって彼らが大きく成長したのも事実だ。

ロシア女子がどの程度の安定なのか、も鍵になるよね。平昌で金メダルの時に15歳だったザギトワ選手が、それから僅か1ヶ月後の世界選手権では身体の変化で全くジャンプが決まらなくなってしまったのも記憶に新しい。気になるのがシェルバコワ選手だ。拒食症っぽいあの体型が少しでも変わったら大崩れする予感。

オリンピックはやっぱりいろんな事が楽しみだ。時差があるからほとんどライヴでは追えないけれど、こっちのテレビが何をどれくらい放映してくれるのか、、、?カーリングはイギリスは強いので多分やってくれると思うけれど、それ以外は全く解らない。Eurosportsをチェックして、あとは後追いになるかなあ〜〜。フィギュアなんて全くライヴでは観られませんね。男子は朝起きたら結果が出てる、女子は仕事のランチタイムには判るかなあ〜。団体戦の男女は誰が出るのか?? スキーやスノーボードはどれくらい放映されるんだろうか?日本のメダルが期待できるものをこっちで観られるとは限らない。ここは日本のテレビと両方で追うしかないかな。



 

今年はヨーロッパ選手権と4大陸選手権が立て続けに行われるエストニア。ヨーロッパで4大陸というももこのCovid騒ぎがなかったらあり得なかった。それでもヨーロピアンから4CCそしてオリンピックにワールドとシーズン後半の大きな大会がフルで開催されるならそれだけでも嬉しい事なのなかな。

私はやっぱりヨーロピアン選手権が好きだなあやっぱり見ていて思う。個性のバラエティーがやっぱり幅広いよね。トップ選手だけじゃない、世界選手権には惜しくも出られないレベルの良い選手達。使用曲の選択も面白いし、出場国の数が多いから、違うコーチ、違うアプローチのスケートが集結する。

特に男子は最近は国籍に関わらず上位はすべてアジア人顔の選手ばかりになってしまった。もちろんそれは素晴らしい事だし私も彼らは大好きだ。でも長身に長い手足を生かした優雅なスケートというのがやっぱり元々のフィギュアスケートにあった魅力だと思うのです。スポーツであると同時に優雅な氷上での数分間のドラマ、みたいな、、?

フィギュアスケートがどんどんスポーツ化していく中で、オリジナルのフィギュア(規定図形を描く)の美しさが昔ほどは失くなってしまったよね。久しぶりに昔の映像をYoutubeなんかで観ると、ステップもストレートライン、サーキュラーがあって、女子もスパイラルがオリジナルプログラムのエレメントに入ってたよね。コンパルソリーがなかったら伊藤みどりさんはもう少し早く世界チャンピオンになっていただろうというのは有名な話。

今回のヨーロピアンで私の中での(そして沢山の人達の中での)一番はデニス ヴァシリエフス選手だ!ショートには4回転は無し、フリーでも1本というプログラム構成で、すべてをほぼ完璧に滑ってスケートのクオリティーの高さを見せてくれた。深いエッジ、スムーズなトレース、びくとも軸の動かないスピン、「これぞフィギュアスケート!」だった。フリーの後のステファンの喜び様はもうほとんど壊れてしまった感じで、あんなステファンは現役時代にも見られなかったかも。デニスは間違いなくステファンの体幹を継承している。コアの強さからくる安定したスケート、スピン。体を倒してもコアの部分がびくともしない見事なコントロールは滑りにスピードを出す。そしてなにより体の線が美しい。これは何年もかけてコーチのステファンから受け継いだものだ。

そしてクルクル4回転に対抗して善戦したのがベルギーのレオナ・ヘンドリックス選手。フリーでのジャンプが不安定で残念だったけれど、見ていて気持ちがいい。レオナや日本の香織ちゃんのような選手が3Aを跳んだらダイナミックだわきっと、、、ポーランドのクラコワ選手も私は好きだな。他の人と違う色を持っていて、氷の上に「彼女の世界」を描くあたりが三原舞依ちゃんのような魅力だ。

ブレジナ兄貴がまだ頑張ってくれてるのも嬉しいけれど、いつまでやってくれるのかな、、GPSの時にはヨレヨレだったケヴィン・エイモズ選手も調子を戻してきているので、オリンピック、世界選手権には合わせてくるんじゃないだろうか。今年の彼のフリーの曲はルイ14世時代の宮廷を描いたフランス・カナダ合作のテレビシリーズ「ヴェルサイユ」のテーマ曲で壮大なイメージなので、是非とも本来の彼のスケートで見たいものです。

日本ではやたらと日本の選手にばかりスポットが当たっているけれど、これからの世代にはロシアのセメネンコ、アメリカのマリニン、イタリアのグラッスル、皆んな10代で伸び盛りの選手たちだ。鍵山くんや三浦佳生くん達のこれからのライバルになる。女子のロシアはおそらく来年にはまた違う人たちが出てくるのだろうし、エテリ組で来年もいけそうなのはワリエワ選手とトゥルソワ選手かなあ〜。この二人は体がもう大人体型になりつつあって良い筋肉がついてるから、これからも4回転が跳べるだろう。オリンピックの後はどうしても「世代交代」を意識しないわけにはいかなくなる。まだまだこれから、、と頑張っている宇野昌磨選手はどこまでいけるのか、、、

オリンピックでアメリカのジェイソンやデニスがどこまで4回転軍団に食い込めるのか、本当に楽しみだ。今回はペアとアイスダンスを見られなかったけれど、エキシビション・ガラはやっぱり個性バラバラで面白い。フランスの2番手のアイスダンスの人たち良いなあ〜。

今週は4大陸だ。かな・だい組がどこまでいけるか、、、オリンピックメンバーを抜いた日本の選手達、世界のジャッジにアピールするチャンスなので是非頑張って欲しい!!


今年ももう終わり。いや、日本や地球の反対側はとっくに年が明けている、でもこちらはあと1時間。
コロナのせいもあり、行動範囲がほとんどない一年だったのでこれといった出来事はなかったけれど、やはり父と、ほかにも旧知の友人2人の死はとてもショックだった。今まで本当に近しい人はあまり亡くしたことがない人生だったので、覚悟はしていたものの、「ああ、これからこういう事が増えていく年齢になったのだな」と思わずにいられない。

盛り上がったフィギュアの全日本とオリンピックの選考も、ほぼ私の思った通りになったよ、、、女子は本当に混戦だったけれど、まあ今勢いがあって3Aで戦えるという点で河辺愛菜さんになったという事でいいんじゃないかな。「若い人を」という連盟の選考理由はいらなかったと思うけれどね。「20を過ぎたら選ばれないのか」とでも言われかねない 言い方は避けたほうがよかったんじゃないのかな〜。フィギュアに限らずオリンピックに出る選手たちにとって勝負の1ヶ月、皆さん頑張って欲しい!!

休みが続くので久しぶりにパンを焼いたら全然発酵しなくて失敗!考えてみたら前によく焼いていたのは最初のロックダウンの頃で気候がもっと暖かかった。多分イーストもあの時のもので古くなって いたのだろう。新しいイーストを買って発酵について色々調べたら、電子レンジで水を沸騰させて温まったレンジにスイッチを切ったまま入れておく、というのがあった。うちのレンジはサイズとしても小さいので、これはいいかも、、と思って試してみたら、大成功!!しっかりと膨らんで美味しいパンが焼けた。 

まだまだCovidに振り回される年になるのだろうけれど、まずは北京オリンピックが無事に開催されて世界中のアスリートが平等に力を出し切れますように。テレビ放送は何をやってくれるのかまだよくわからないけれど、時差があるからなかなか見られないだろうな、仕方がない。

さて、ここで、ネットニュースに「宇野昌磨、本田真凛と熱愛!」との記事が上がってる、、、、なんだ、なんで今こんな記事をあげるんだ、、??まあこのお二人は以前から仲が良いのは知られていたし、ファンの間でも「親密な関係」と噂されていて、一部の人たちは真凛ちゃんの事をことさらに毛嫌いしている人たちもいるとは聞いていた。でもそんなことは本人同士のことだし、真剣交際だったら尚のこと家族や回りの理解がないと付き合えないだろうし、オリンピック代表決定直後の元日のニュースにするようなことかなあ〜〜??

こんなことで心乱される宇野昌磨ではないと思うけれど、ちょっと気になるものを見つけたので、、、
Youtubeに占いを乗せている人の動画で、宇野選手の来年(上がっているのは全日本選手権前に占ったもの)の占いで、「女帝の逆」のカードが何度も出てしまい、「何か周りにいる女性の事で今一つ100%の力を発揮する障害になる」みたいな事をおっしゃっていて、占った方も「誰これ?恋人?別れた彼女?それともステージママのお母さん?」ととても気にしていた。占いによるとオリンピックも含めて来年はものすごく力を発揮できる年になるそうで、「この女帝のカードだけが、、、少し下げる」とのことだったが、まさかここにきてこんな記事が出ると、真凛ちゃんがという事でなく、そんなことで騒がれるということが何か精神的にマイナスになってしまわないといいけれど、、、、

まあ、昌磨 さんは大丈夫だと思うけれど、相手がいることだから、そこに気を回さなくてはいけないというのはやっぱり精神的に負担になるよね。今になってこんな記事、よく見ると書いた記者の名前がないけれど、どこからかの悪意があってのことなのか、、、真凛ちゃんも昌磨くんももう20過ぎた大人なんだからいいじゃないか、と思うけれど。好意的に書かれた記事でも変に感情的になるおかしなファンもいることだし、周りがサポートしてくれますように。

では来年が良い年になりますように。 

Merry Christmas
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アイスダンスと女子のフリーが終わって、女子は単独優勝の坂本香織選手が第一号でオリンピック出場を決めた。(あ、ペアのりくりゅうは全日本抜きで内定したっけ)そしてそして、熾烈な戦いのアイスダンス、昨日のRDでの転倒が本当に残念だったよね。かな・だい組はフリーで1位だったものの、昨日の点差を覆せずに2位に終わり、小松原組が4連覇した。これでアイスダンスのオリンピック代表選考はいよいよ難しくなったと言える。

選考基準4つのうち、世界ランキングは小松原組、全日本上位も小松原組。そして今シーズン上位が村元・高橋組で、今季ベストスコアも村元・高橋組という五分五分の結果になった。このうち世界ランキングは過去3年分で計算されるので、去年結成したばかりで、しかも去年は大会に出られなかった村元・高橋組のスタンディングが低いのは当然で、ここは公平に比べられない、、、

どうするか、、、?もちろんこれは連盟の人たちの話し合いで決まるので明日までおあずけなのだが、長年フィギュアを応援してきた一人として勝手に想像してみようかな。

私が思うには、オリンピックにはどちらが行ってもメダルが狙えるとは思えない。団体戦に少しでも点数を、、とも思えるけれど、この二組にものすごく大きな点差があるわけでもないので、どちらが出ても日本の損得には影響しない。実はもっと考えて欲しいのがオリンピック後の世界選手権だ。来年の世界選手権の枠取りはここにかかっている。オリンピックじゃない。

そこで、オリンピックには全日本チャンピオンの小松原組を送り、その前の4大陸と世界選手権に村元・高橋組を派遣する。4大陸で健闘してポイントを上げれば、かな・だい組はそのポイントを今シーズンのスタンディングに加えられる。そしてオリンピック後の世界選手権はメダルクラスの選手が辞退・引退するケースが毎年あるので、少しでも順位を上げてもし10位以内になれたら、来年の世界選手権を2枠にすることができる。 細かい基準を知らない一般の人たちが納得するほうをオリンピックに、少しでも高い点数が期待できる方を世界選手権に、というのが妥当ではないだろうか、、、??

もちろん私の勝手な選択だ。ただ、村元・高橋組にはオリンピック自体よりも、もっと先の日本のアイスダンスの将来を開くような存在になってくれたらと思う。そしてなってくれると思うので、オリンピックが過ぎてももう少し続けて欲しい。大ちゃんには(35になるし)大変だと思うけれど せっかく今が物凄い伸び盛りなので、少なくともあと2年くらいはお願いしますよ、、、、

そして、SPが終わって大混戦だった女子も順位が出た。香織ちゃんの演技はどんどんダイナミックさを増していく。スケーティングもスピンももちろんジャンプも、本当に早くてダイナミックで大きくて 3Aも4回転もなくたってここまで点が出せる選手は本当に他にいないよね。一発内定おめでとう!!

2位になった新葉さんも今期はGPでも良い成績を出してきたからおそらくオリンピックに選ばれるだろう。4年前の悔しさをリベンジできそうだ。そして3枠目がどうなるか、、、?? 候補として考えられるのは今日3位になった河辺愛菜選手と今季安定して結果を出し続けている4位の三原舞依選手だ。2番目と3番目の選考基準は全日本だけではないので、今季のシーズンスコア上位、ランキング上位となると舞依ちゃんが上だ。でも3Aを決めた伸び盛りの愛菜ちゃんも4年前のカオちゃんのように期待に応えて成長していってくれそうだ。ここがどうなるのか、明日の発表が楽しみだ。個人的には三原舞依ちゃんに行かせてあげないけれど、ここも4大陸と世界選手権で分けるかもしれないね。

さて、明日はいよいよ男子のフリー。もうね、羽生君のショートは本当に別次元の別世界のように美しくて完璧で清々しくて、もっといろんな大会で沢山見たい。でもなぜだろう、、?なんだかすごく「自分の世界」に入り込んじゃってるような雰囲気で、ちょっと心配になった。本人が完璧であろうとすればするほど、 演技は研ぎ澄まされてはいくのだけれど、以前よりもっと孤高な感じがして、なんだろう、、?そこだけ光り輝いて素晴らしく美しいのだけれど周りが暗闇、みたいなイメージが浮かんでしまった。張り詰めた美しさがちょっと苦しい、、、? メンタル大丈夫だといいけれど、、

男子のオリンピックはもう羽生、宇野、鍵山で決まりだとは思うので明日の結果がどうなってもそれが揺らぐことは無いだろう。だからこそ「まとめにいくような事はしない」とチャレンジを宣言した昌磨君が楽しみでもあり、ドキドキでもあり、期待はしているけれど「やっぱり無謀はやめてください」と思わずにいられない。足の具合はどうなんだろうか。どうか練習での感覚を取り戻せていますように!!

今年は16日から来年まで3週間の休み。イギリスはオミクロン株の感染がものすごく、ヨーロッパではロックダウンに踏み切った国もある今の状況。でもクリスマスまでは特に厳しい規制はしないという事になったので、皆2年ぶりの家族とのクリスマスに準備に忙しい。でもそれだけ人の移動も多くなるし、買い物に走り回る人混みは極力避けるに限る。

でもやっぱり「一人でどっか行きたい病」がでてしまって、ロンドン市内のホテルを4泊取ってしまった。何処へいくというでもないけれど、一人の時間。月曜日には本当に1年10ヶ月振りに芝居を観た。ウェストエンドの劇場は避けて、ロンドン・ブリッジ近くにある元チョコレート工場を改装したスタジオ。ここは私の好きな小劇場のひとつで、アラン ベネットの「Habeas Corpus」。久しぶりの芝居はやっぱりコメディーが良いね。シリアスじゃないドタバタっぽい芝居。劇場で笑うって本当に良いエネルギーになる。

客席は少し距離をとっているかと思ったら、しっかりほぼ満杯だった。ベンチ式の椅子でほぼぎゅうぎゅうなので、やっぱり少しオミクロン感染が頭をよぎる。入場に際しては検温も手の洗浄もなく、その辺りは個人の責任に完全に任せられている。ちょっとびっっくり、、、というか、日本の徹底した管理はやっぱり凄いよ。日本の感染数があれだけ低いのはやっぱり日本の「こうするべき」の基準の高さだ。

さて、いよいよ始まったフィギュアの全日本。紀平選手の棄権は本当に残念だ。大事を取ってグランプリシリーズを回避したから、治す時間は充分あるだろうと思っていたので驚いた。治りかけて、また無理してしまったのだろうか、、、?調整ミスでオリンピックを逃がすのは何とも、、、、女子は熾烈な戦いだから、世界選手権4位は特例にはならないだろうなあ〜〜。

今日から始まったリズムダンスで、かな&だい組がまさかの転倒!アイスダンスで転倒というのはあまりないのでちょっと驚いた。小松原組とは5ポイント弱の点差だけれど、アイスダンスで5点差をフリーで覆すのは難しいよね。特にこの2組はレベルも甲乙つけがたいから2ー3点ならなんとかなったかもしれないけれど、、、滑り出しで凄く緊張してるのが観てとれたから、ここへきて経験が勝ったかな。でもフリーでも素晴らしい戦いを観たい。どちらがオリンピックに行っても納得だ。

昨日の開会式・抽選会で姿を見せた羽生選手。どうやらこの全日本で4Aにチャレンジしてくる模様。でも昨日のインタビューを観た感じ、なんだかちょっと不安だなあ、、生気がないような気がした。いつもの羽生さんは、「負けねえぞ!」オーラがガンガン出ているのに、今回はなんだかエネルギーを感じなかった、、、?思い過ごしかな?滑走順は第4グループが「お馴染み組」最終グループが「若手追い上げ組」とでも言おうか、、凄いことになりそうだわ〜〜

そして逆境で凄いオーラを放っているのが昌磨さんだ。数日前に足首を怪我したそうだけれど、実は彼の弟さんのYouTubeで、トレーナーさんとEmmaちゃんが昌磨さんの足をケアしている動画で「 うわ、、足首腫れてる!」と思ったので、きっと軽く痛めたのだなとは思っていた。やっぱりね、という感じだけれど、どうだろう、、?言わなくてよかったのかも。数日振りでしかも公式練習だからアドレナリンが出まくっていただろうから痛みを感じなかったと思うけれど、それは危険な判断だよ、、もちろん経験豊富なアスリートだから自分で判断できるとは思うけれど、まわりが止めても無理した過去があるからねえ、、?発言するまでかなり言い澱んではいたけれど。
それにしても今回の宇野昌磨は気合いが入っている。顔つき= 面構えが全く違う。こういう時の彼は強いと思いたい。そして後はこれまでの練習と運次第だ。

ホテルをチェックアウトするまでの午前中に女子のSPまでをライヴで観られた。いや〜、、すごいわ!みんな本当にミスしない、、、花織ちゃんが一つ抜きん出ているけれど、なんと!2位から5位まで1点しか差がないよ〜〜!6位の理乃ちゃんまでで1.5以下の差だから、これはフリー次第でいくらでも入れ替わる。きついなあ〜〜やる方も、見る方も、、、、

三原舞依ちゃんのSPがGPシリーズの頃よりずっとずっと良くなっていて、感動した。あの曲でのSPを最初に見た時はあまりにも彼女のフェアリーで優雅なスケートが歌の歌詞に合わなすぎて、「これは選曲ミスじゃないか」と思っていた。でも今回はまず衣装をもっと「らしい」感じに変えて、スケートももっと底力を感じるような説得力がある。美しい彼女のスケートが、不幸のどん底を嘆きながら、もがいてもがいて生きている歌のイメージにしっかりと合わさって、か細い彼女の体から魂の叫びが聞こえるような演技だった。コンビネーションスピンで上に伸ばした手が拳を握った時、泣きそうになってしまった、、、2位から5位は1点差、フリーがんばれ!!

坂本花織選手はきっとこのままオリンピックにひた走る。でも残りの2枠が本当にフリーになるまで判らないよ、、、みんな素敵だから本当にみんなに行かせてあげたい。今日のようなフリーの戦いがまた見られるなら、本当にフィギュアファンにとっては最高のクリスマスプレゼントになるね。
明日は男子だ、みんなみんながんばれ〜〜!!



Covid-19の新しい変異株 Omicronの登場でいきなり世界中がパニックに陥った。 
今までにも変異株は何種も出てきていて、中でも感染力、致死率共に猛威をふるったデルタ株は世界各国がその対応に戸惑い、国民から厳しい批判を浴びたのはよくわかる。 日本ではワクチン接種開始の遅れや東京オリンピック後の感染拡大で菅内閣は散々叩かれた。日本の感染者数も死者数も他国に比べて驚異的なほど少ないにもかかわらず、だ。

今回のオミクロン株はその感染拡大の速さが懸念されて、初期から世界中が警戒態勢をとり、あっという間に各国で鎖国 、いや国境閉鎖が相次いだ。日本も「やる気をみせなくては」とばかりに早速外国人の入国を規制し、12月中の来日便の予約をストップ。(これは流石に航空会社に混乱を招いたようで撤回されたようだけれど)そして懸念された来週末のフィギュアスケートのグランプリファイナルもキャンセルが決まった。スケートだけじゃない、この状況だと他のオリンピックをかけた大事な大会もキャンセルされる事になるのだろう。

私が気になるのは、まだこのオミクロン株による死者は報告されていないということだ。 感染力は確かに強く、空気感染ならマスク無しの状態であっと言う間に広がってしまうだろう。でも大事なのは、それが重症・死に至っているのか、医療切迫の危機を起こすのかという事だ。4−5日熱が出て家で寝込んで治るなら、インフルエンザと変わらない。世界中でワクチンの接種が進んでいる今の状態での社会に対する深刻度がどれ位なのか、を見極める必要があるよね。

遅れをとったワクチンだけれど、日本はあっという間にほぼ80%が既に接種済みになっている。これは先進国の中でも最も高い。ワクチンを受けた後でもほとんどの人がマスクを着け、手洗い、うがいを繰り返し、節度を守っているおかげで感染数も死者数も世界中が首を捻るほど少ない。
この国民のメンタリティーが日本を救っている。そう、水際対策で一番大事なのは、この共通のメンタリティーを持たない人たちを入国させない事だ。

個人に対して、その人が同様のメンタリティーを持っているかは判断しにくい。けれど、大事なビジネスやオリンピックを目指すのエリートアスリート達には、そのメンタリティーを強く要請して、厳重なバブルを作った上での入国はいくらか許されるべきではないのか? グランプリシリーズでいうと、選手、関係者合わせて172人の来日が予定されていたそうだ。172人、この数字が多いのか少ないのか、、、??
もう少し減らせるものなら減らしてもいい。でもホテル1件でまかなえる人数だ。移送のバスなら3台で足りる。このバブルが作れないというのなら、オリンピックは到底無理でしょう、、、、、

じゃあ、それでもやった東京オリンピックは?という事になるのだが、それは開催国だったからに他ならないよね。自国開催の時は無理にでもやりくりしてオリンピックを成功させたと世界に知らしめるけれど、他国開催の時にはアスリートのことはどうでもいい、「ダメなものはダメ」で押し通す、、、、もうちょっと頭使える政治家がいないものだろうか、、と思っているのは私だけではないはずだ。

ちなみに英国での対応はというと、南アフリカ周辺の数カ国に対しては渡航規制がかかったものの、一般の入国に際しては、「2回のワクチンを受けている人に限り、入国してから2日後にPCR検査を必ず受け、その結果が陰性と証明されるまでは隔離待機すること」となった。検査結果は今は1日で出るから、2度のワクチンを受けた人は事実上3−4日程度の隔離待機、という事になる。もちろん、これからの状況変化によってはまた強化される可能性はあるけれど、今の時点での対応はまだ「鎖国」レベルではない。日常では公共施設・店舗内や乗り物においてはマスク着用がまた強化された。後は人々のメンタリティー次第だ。その代わりというか、18歳以上の人の3回目ブースターワクチン接種を1月末までに終わらせるべく、急ピッチで進めている。仮設接種所や軍隊からのボランティアも増やして全国で打ちまくるらしい。

今年のGPFはことさら楽しみにしていたので中止になったのは本当に残念!!なんといっても顔ぶれが楽しみ以外のなんでもなかった。選手達はオリンピックを前に世界での自分の立ち位置を確かめる絶好の場だったはずなのにね。これがラストチャンスだったかもしれない人たちだっている。オリンピック選考に、各国がGPFの成績を考慮するはずだったから、その意味でも選手たちは大事な機会を失ってしまったことになる。

オリンピックまではあと2ヶ月だ。冬のオリンピック競技には雪や氷との相性がとても大事な競技が多い。またあちこち閉鎖になってしまったら、選手達はまた大事な練習での感触を失ってしまうことになる。海外でトレーニングしている選手たちは日本への帰国がままならなくなってしまう。特例なしの「ダメはダメ」は本当に正しい判断なのか、、、??!! 新株ウィルスの威力を科学的に見極めて判断してくれますように。もちろん今の段階ではまだ症例も少ないので、「わからない」というのが最大の恐怖なのだけれど。

驚いたのは、あちらこちらで目にする日本の人たちのコメントが「やっぱり例外は駄目ですよね」というもの。 規則に習うメンタリティーは日本の、いや誇りだが、経済バランスも必要だ。東京オリンピック後に感染者数が増えたとはいってもそれは選手団のせいではなかったはず。本当にあの中途半端な規制の中で選手たちは頑張ったと思う。だからこそ、きっと忘れられないオリンピックの思い出にもなったと思うしね。中国は国内大会をキャンセルしているけれど、本当にオリンピックはどうするんだろうか。

本当に楽しみにしてたのになあ〜GPF、、、、でも羽生くんや梨花ちゃんも無事に復帰して全日本で皆んなが全力を出してくれますように。 がんばれ!!頑張れ!!

先週末はあれこれとチェックするものが多い週末だった。スケートだけでもGPのフランス杯、チャレンジャーシリーズのワルシャワ杯、日本ではジュニアの選手権で、おまけにF1も初のカタール戦。NHK杯から突然登場したEurosportsのテレビ放映はフランス杯もすべての競技をやってくれていて、これまた録画が凄い量になっていた。

対してF1が最近のテレビ放映はライヴではなくて数時間後の録画放送なので、うっかりニュースで先に結果を聞いてしまうとうちの彼が怒る怒る、、!!私はなるべく見ないようにはしているものの、Twitterをチェックしたときにどうしても結果が目に入って来ることも多いので、あまり気にしないのだけれど。ライヴ実況で観る興奮とドキドキも良いけれど、結果を知ってからじっくりと何故、どこでそうなったのか、を落ち着いてみるのも精神には良い。スケートは特にそうだ。私はほとんどの試合はライヴ時間には観られないので、結果を知ってから心して観るのに慣れている。

鍵山くんのフランス杯優勝はもう解っていたので全く驚かなかったが、新葉ちゃんの表彰台は嬉しかった!3A、回転不足だったのはちょっと残念だったけれど、きれいに降りた感触はこれからの自信になったはずだ。このライオンキングのプログラム、好きだなあ〜。
それよりもびっくりだったのは、かなだい組だ!まさかNHKから一週間で得点を190まで伸ばしてくるとは思わなかったよ、、、

国際ジャッジ達に受け入れられたという事は、これ以降の試合での得点が底上げされたという事だ。直接対決の予定だったココチームは今回出られなかったけれど、全日本で日本のジャッジ達がどう評価してくるのか、、、全日本でもかなだい組の圧勝だったらやっぱりオリンピックにはこの二人を選ばないわけにはいかないよね。先シーズンに国際大会に出る機会がなかったから、ランキングの得点はほとんど持っていない二人がいきなりオリンピックに出るというのも凄い事だ。でもやっぱりココチームも気持ちとしては応援したい、、、

前戦から降格だの反則だの罰金だのあれこれと揉め事の絶えないF1だけれど、残すところ2戦になってしまった。マックスとルイスの点差は8点まで縮まっている。ルイス・ハミルトンが前人未踏の世界チャンピオン8回目を達成するのか、あるいはまた持ち越しになるのか、、、、中には「ハミルトンの全盛期はもう過ぎた、あとは敗退していく」なんていう人もいる。彼もいつの間にかもう36だ!もう15年も応援してきたんだなあ〜、、、スケートもそれくらい長く応援できるといいのにね。役者のように一生とまではいかなくても。

おそらく次のオリンピック後にはまた現役を引退するスケーターも出てくるはずだ。ネイサンは学業に専念すると公言しているし、年齢的に羽生君や刑事くんもオリンピックシーズンを機に考えているかもしれない。結婚したコリヤダ君ももう26だし、年齢とは関係なくまたお払い箱になるロシア女子も出てきそうだし。宇野昌磨さんは今のところ「もっともっと、もっと上を目指して走り続けたい」と言っているのであと数年は頑張ってくれそうだ。

昌磨君はなかなか試合で跳べない4T-3Tに業を煮やしてか、4T-3Loの映像も出てきたけれど、本気で練習してるんだな。「難い!!」と言っていたけれど、ルッツが跳べない彼がもっと点数を上げるにはコンビネーションだ。4T-3Loと4F-3Tなんてどうかしらね、、、って鬼か!?そういえば、昔プルシェンコ氏がやっていた4T-3T-2Loは今やってる人いないよね。4回転からの3連続はやっぱりかなりきついよね!でも20点くらいになる大技だ。今年はほとんどスイスで練習ができなかったけれど、全日本が終わったらもうオリンピック、いやその後のフランスでの世界選手権が終わるまで日本に戻って来なくていいからステファンと頑張って欲しいなあ〜〜。なんとなく「今!!」な気がする。もっと、もっともっと上を目指すのは今だ!!

今年はろくに休みも取らずに働いてしまって、この時期になってまだ有給が沢山残っていた。前月の日本行きにはボスが3日の忌引き有給をくれたので、まだ11日もある。ということで、今週働いたら来週は丸々休み(有給5日消化)そしてまた1週間働いたら、残りは月、水と一日おいて仕事して16日から来年の2日まで休みになった〜〜!!うちの店はいつも24日から1月1日までは閉めるので、来年は3日からの営業になる。18日間かあ〜〜、、自主隔離が10日になったようでまた日本に行くことも考えたけれど、なんと!フライトが無い!!年末に帰国する人はやっぱり多いんだよね、それに座席販売数も減らしてるだろうし。ということで18日もどうしようかなあ〜〜、、、


盛り沢山のNHK杯だった!
まずは昌磨さんと香織ちゃんの優勝!そして2試合連続で表彰台のりくりゅうペア!かなだい組も初の国際試合で日本アイスダンス最高得点!日本勢が頑張ってくれた大会だった!!

それにしても当初の予定から出場メンバーにかなりの変更があり、こんなに多いのも珍しい。羽生選手の欠場は少し前に発表されたものの、直前になってバタバタと減っていき、ペアは7組、ダンスは9組での試合になった。女子も本番直前にウサチェワ選手が怪我で棄権する羽目に、、、、

紀平選手、トルソワ選手、とトップを欠いて優勝候補になっていたウサチェワ選手までが欠場になったのは残念だったけれど、その中でしっかりと優勝した坂本選手のスケートが素晴らしく見ごたえがあった。フィギュアスケートってこんなにダイナミックでスピーディーで豪快なんだ、と感じずにいられない。この大会を見た世界中のフィギュアファンが、もう一度「クルクル4回転とチョコチョコステップ」だけじゃないスケートの魅力を思い出して欲しい。深いエッジ、スピード、ジャンプの大きさ、安定のスパイラル、見ていて爽快だ。ジャッジたちにそのスケーティング力がちゃんと認められているのが嬉しい。最近どんどん彼女のスケートが好きになっていく。3回転半に挑戦した選手が何人もいたけれど、やっぱり堂々の優勝だったね。ファイナル決まったのかな、おめでとう!!

男子は好きな選手が多かったので楽しく見られた。三浦選手はこれから4回転を武器に伸びてくるだろう。16歳より大人っぽく見える。今回好きなのは、イグナトフ選手、チャ・ジュンファン選手そしてヴィンセント。ジュンファン君が大人っぽくなって、素敵なスケートになっている。もちろん数年前から注目はしていたけれど、美しいスケートで「カナダ仕込み」だなあ、と思わずにいられない。プログラムもやわらかくて優雅。彼はスタイルが良いし品のあるスケートをする選手だ。ヨーロッパ選手の中では期待しているイグナトフ君だが、もう少しかなあ〜。前にも書いたけれど、ヨーロッパの選手に頑張って欲しいのよ。今回の表彰台も国は違えどみんなアジアの顔だ。

ヴィンスのフリーは丁度ライヴで見ていてすごく頑張ってまとめたから、これはまた勝ちにいくかなと思ったけれど、いざ点がでたら技術点がエグく下がっていて驚いた。昔から回転不足を取られがちな選手だけれど、それでもスカートアメリカでは「克服してきたな」と思ったので、今回の点数はかなりショックだったんじゃないだろうか。こういつもいつも回転不足をとられたら、ジャンプがトラウマになりそうだよね。それでも受け入れてまた頑張ってくるのだろう。彼もファイナル決定だ。

そしてやっと私がずっと見たいと思っていた「宇野昌磨」に近づきつつある宇野昌磨選手。ひたむきに上を目指すと公言する彼は、数年前に勝ちにいこうとして自分を追い詰めた時とは違っている。本当に素直な人間なんだな〜と思わずにいられない。顔に出るから解り易い。今の昌磨さんはたとえ失敗しても大丈夫だ。ひとつの試合でうまくいかなくても、今の彼は目の前の試合だけでなく、スケーターとして自分の目指す場所をしっかりと見つめている。

私はずっと彼には地平線を目指して欲しいと思っていた。目の前に現れる山も川も砂漠も地平線にたどり着くまでの通り道。ずっといつでも遠くにある地平線、実はそこには永遠にたどり着くことはできない。でも、自分の全てを出し切って「もうこれで十分幸せだ」とスケートから離れることを決めるときが来たなら、そこがきっと彼が最初に見た地平線なのだと思う。

オーボエとボレロは本当に良いプログラムだ。まだまだ伸び代はあるから、GPファイナル、全日本、オリンピック・世界選手権ともっと進化していってくれると嬉しい。本当にこの二つのプログラムの完成形が見たい!もう一つのMJのエキシビション、私が好きだった「Keep moving!」の所、フッと止まってクルッと回る振り付けが私としてはお気に入りだったのに、今回「髪かき上げ」に変わっていた!!これも妖艶でいいんだけど、競技用からGala用にしたって事なのかな、、、?

りくりゅうペアは国際ジャッジにも認められてきて、2大会で表彰台だ。ファイナルは、、、難しいかな、でもまだ他の結果次第では可能性あるのかな。(小学生のような)大喜びの龍一さんと失敗が悔しくて涙に暮れるりくちゃんのキス&クライが面白かった。愛されるキャラの二人なので、もっと世界中に愛されて欲しいな。

そしてアイスダンス、かなだい組はSPもFPも小松原ペアを上回ってきた。本気で北京に照準合わせてるんだな。来週のワルシャワ杯でも直接対決だけれど、どうやら美里さんに怪我があった様子、出場はどうなるんだろうか。ここは連戦を避けて全日本にしっかり間に合わせるほうがいいのかもしれないね。そしてかなだい組のほうは来週の試合で180をめざせば全日本に弾みがつくというもの。この2組の戦いは厳しいよね。ずっと頑張ってきたチームココにもオリンピックの夢を叶えて欲しいけれど、今グングン勢いに乗っているかなだい組がきっともっと上をいくんじゃないかと思う。この二人には「華とカリスマ」がある。厳しいけれど客観的にみて小松原組は地味で華が足りない。そしてアイスダンスでは「華とカリスマ」がなんといっても大事だ。技術的に互角なら華とカリスマがあるチームに点が行く。

実はこのHNK杯、最初はISUのYoutube チャンネルで見たのだけれど、いきなりユーロスポーツが全演技フルでテレビ放映して、二日続けて7時間もの録画がされていてびっくりした。なんで、、??GP全部じゃなくて、いきなりNHKだけ?次のフランスとロシアはやってくれるのか、、、??
でもISUと、日本のNHKの放送と、ユーロスポーツと、それぞれコメンタリーが違うのでそれを聞くのも面白い。私はやっぱりユーロスポーツのサイモンとクリスの解説が一番聞きたいので、今回の突然の放映は嬉しい限り。

さて来週のフランスで、おそらくロシアの2女子と鍵山くん、ダンスのパパ・シゼ組は間違いなくファイナルを決めるだろう。他はどうなるかなあ〜〜、ジェイソンに頑張ってもらいたいし、病み上がりでアメリカ大会を途中棄権したケヴィン・エイモズ選手は自国大会で復活してくるだろうか。
考えたらオリンピックまであと3ヶ月だ、、、、


スケートのグランプリシリーズも最初の3戦が終わって、あちらこちらで波乱万丈、、、この時点でほとんどの有力選手は初戦を終えているので、一通りのプログラムが出揃ったところだ。そしてN杯が初戦のはずだった羽生選手はまたしても右足の怪我でここへきて棄権という事になってしまった、、、

彼の4Aジャンプ成功への情熱は世界中のフィギュアファン及び関係者が期待と注目を注いでいる。 今か今かと待つ中で、自国開催のN杯かGPFで決めてくるのではないか、、、の期待を膨らませていたはずだ。羽生さんが怪我をするのはいつもこの時期だ。シーズンが始まってプログラムが固まりつつある時、「もう少し」と頑張るその時に起ってしまう。4年前の時からおそらく完全に健康な状態にはなっていないだろうから、もう何年も付き合いながら滑ってきているのだ。今期中に氷にもどれるのか、怪我の具合は詳しくは明かされていないけれど、N杯だけでなくロシア杯も棄権かなあ、、どうせファイナルはないんだし、、、

そのほかにも紀平選手やトルソワ選手、サムソノフ選手はじめペアやアイスダンスでも出場者に入れ替わりがあるようだ。プログラムの仕上げに怪我をしやすいこの時期、選手たちとしては第一に国内の選手権に照準を合わせているためだろう。今年はオリンピック代表がかかっているから尚更だ。国内大会で表彰台に乗らなければ世界選手権にもオリンピックにも行かれないのだ。日本ではグランプリファイナルは「世界の頂点を決める」みたいに宣伝される。けれど実は海外の選手たちは、GPはシーズン前半の手応えを見るためのものと捉えているケースも多い。GPFの後でプログラムの手直しをしたりあるいは全く変えてしまったりということもある。けれど今年はちょっと違うのかな。去年のGPはコロナの影響できちんとできなかったし、その分ポイントをもらえなかった選手も多い。今年はオリンピック代表選考の基準としてどの国もGPシリーズでのポイントが重要になってくるはずなので、どうなることやら、、、

それにしても、、、カナダ杯でのワリエワ選手の点数にビックリ仰天でしたわ、、!TECが女子で106って、、、脅威だわ!!トータル265.08点は男子のトップクラスの点数だわよ、、、でも本当にすごいことをやってのけている。ひとつだけ感じたのは、スピードで誤魔化してる部分がまだあるよね。驚異的とはいってもまだ15歳だ。もっと緩急がつけられたりタメや伸び、曲調やリズムの変化がついてくると素敵になるだろうなと思うので、ジャッジには、その辺の伸び代をPCSで押さえておいて欲しいのだけれど、、、ウワ〜〜っとスピードで押してあれよあれよというまに「凄いもの」が終わっている、、という印象が無きにしも非ず。でもね、選手たちの長所をグイグイ見せて欠点は隠す振り付けは作戦のうちだから、それは理解できるんだけどね。それにしても、エテリチームの4回転ガールズ達は、どうしても似たり寄ったりで「誰でもいい」感が拭えない。だから「リーザ姉さん、頑張って!!」

そしてそして波乱といえば中国から代替えになったイタリア杯よ!!女子も男子も逆転勝ち!スイちゃん・ハンくんは安定していて納得だったけど、男子のフリーは自爆続き!なんとSP7位でトップ3選手とは15点も離されていたはずの鍵山優馬くんが優勝してしまったよ!!それにしても彼のフリーは素晴らしかった!!4回転は2種3回でもTECが108はすごい!彼の強みはその3回の4回転が安定している事と、その他のトリプルにしっかりとルッツ・ループが跳べることだ。これは4回転の点数に当てはまるから、さらにGOEがつけばグングン点を伸ばせる。宇野昌磨さんはルッツが苦手で3回転でも今は跳んでいない。そしてコンビネーションの2つ目にループが付けられない。だからその分4回転を跳ばなければトップにいけないのに、その4回転にミスが出ると点数がグッと下がってしまう。アメリカ杯の後、ルッツの事にも言及していたけれど、この現実にどう対処して戦う術を見つけていくのか、、、頑張れ!楽しみ!!

それにしてもトップ5人はあれだけの点差を守れなかったのはなんとも、、、ボーヤンにいたってはかける言葉も見つからないわ、、、北京に向けてこれからどんどんプレッシャーがかかるだろうから、どうか頑張って欲しい。ボーヤンは繊細な感じがするのよね、育ち良さそうだし。ショートでは「ボーヤン来た!」と思ったのに、フリーの自爆ぶりは見ていて辛かったよ、、、

そういえば、まだ高橋の大ちゃんや織田くんやジェフリー(バットル)がいた頃のGPで、ステファン(ランビエール)がフリーでミスの響く演技をしてしまって、点数を見て「これはダメだ」と思ったところが、その後にみんながボロボロの自爆演技で結局ステファンが優勝してしまった大会があった。ステファンのプロブラムがFour Seasonsだったからあれもオリンピックの年だったのかな。平昌後の世界選手権も、昌磨さんはSP5位からのフリーで3回も転倒したのに銀メダルになってしまったっけ。みんなが揃って素晴らしい演技になる大会もあれば、揃って自爆の大会もある。でも結局は安定して自分の最大の力を出した人が必ず勝つ。

来週のN杯では何が待っているのやら、、とりあえずファイナルに行くにはメダルは必須だ。またヴィンスと昌磨さんの戦いかな、そこに誰が入りこんでくるのか、、?!女子は梨花ちゃんとトルソワちゃんも棄権のようなので、香織ちゃんにも松生理乃ちゃんにもチャンスがある。アメリカで3Aを降りたユ・ヨン選手もqを修正してくるだろうしね。ペアのりくりゅうはまた表彰台に上がれるか、、?
そしてなんといっても注目はアイスダンスの日本ペア対決!北京に行くのはどちらかを見極める第一戦だ。

GP戦で大切なのは得点よりも順位だから、たとえ演技はボロボロでも表彰台に上がったもの勝ちだ。ファイナルに行くのは誰か、、、もしヴィンスと昌磨君がまた1−2位だったら(どっちでも)この二人はファイナルに決まるだろう。ネイサンもほぼ決まりと思っていい。後はやっぱり優馬くんと、コリヤダ君かな。女子は下手したらロシアが5人、、?に誰か割り込める人いる、、??
まあ、予想はするだけ無駄というもの。その時その時の真剣勝負が面白いのだから。



 

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