見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: フィギュアスケート

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先週の休みには、久しぶりの友人となんと!焼き肉!!

ロンドンで焼き肉を食べたのはもう何十年ぶりかなあ〜? 以前は焼き肉に行こうと思ったら、基本は韓国レストランに行かなきゃならなくて、まあ、それでもいいんだけれど、私は何故かコリアン特有のキムチ臭さが嫌いなのだ、、、チリもニンニクも大好きなのに、キムチが好きじゃない。どうしても韓国レストランだと、一品の量も少ないしお値段高いしで、昔は何度か行ったけれど、もうずっと行っていなかった。だから前回日本に行った時に、いつもは居酒屋に行く3人組と「今回は焼き肉にいこうよ!」という事になったのが本当に10年ぶりくらいだった。

久しぶりに会おう、と言うことになった友人が誘ってくれたこの店は日本の「金丹」で、だから日本式の焼き肉屋だ。いつできたのか、私は知らなかったよ〜〜! お昼に行ったのでお値段も大満足でお肉もなかなか美味しかった!

やっぱり「美味しい食事を美味しく食べる」って、一番幸せな事かもしれないね。心が沈んでたり、体調が悪いと食欲だって落ちるし、気がすすまないのに食べても美味しくは感じない。美味しくなければ嬉しくないし、有り難いとも思えない。会話もはずまないし満足感も得られない、、、、だから「ああ、美味しい〜〜!しあわせ!」と言いながら楽しくおしゃべりしての食事は本当に大事だと思うのでした。食事の後はホテルのカフェに場所を移して15階の窓からロンドンの街を見ながらひたすらトーク、トーク、またトーク。2年ぶりだったし、おばさん二人で7時間もお喋りしすぎて翌日には声が掠れてしまった!!

なんだかついこの間「F1もシーズン終盤になるとフィギュアスケートのシーズンだ」なんて書いたのに、もう「フィギュアが終盤のワールドで今年もF1が始まった」になってしまった。初戦はハミルトンが取るかと思ってたけど、ボッタスに次いでの2位発進。まあ初戦はこんなものかなあ〜。

そして始まってるフィギュアのワールド。なんだか女子も男子も激戦だ。今年のルール改正でとにかくSPが解らなくなった。言えることはとにかく転倒したらジャンプ分だけでない減点が待っているという事だ。転倒で即1点の減点、GOEのマイナス、さらにはPCOもすべて0.5下げられるし、これでアンダーローテーションだったりしたらあっという間にすごい点差になってしまう。

紀平選手の3Aの失敗も、宇野選手の4Fの転倒もゆうに10点くらいの減点になっているのだから大変だ、、、その一方で、新ルールを見事に生かしたのがジェイソン・ブラウン選手のSPだ。4回転ジャンプが無くても立派に戦えるというまさに見本。でも正直これはあくまでもSPまでの話。FPではプログラムの構成にぐっと差が出るからやっぱり数種類の4回転を複数跳べる選手とは大きく点差がつくだろう。

もちろん日本の選手達をどうしても応援してしまうのだが、皆んなの演技を観ていると、だんだん誰が勝っても構わなくなって来る。それくらいレベルも高いし真剣勝負だし、やっぱり勝負は「時の運」だからね。男子は余程のことが無い限りネイサンが勝つだろうけど、以下の5人は点差が5.4しかないからどうにでも引っくり返る。でもフリーの構成を考えると、残り2つの表彰台争いは羽生君、ヴィンセント、昌磨君の3人かな。この中でミスをした人が台落ちする事になる、、、、

メドヴェージェワ選手の復活(途中かな)が嬉しいね。今シーズンは焦らずに新しい環境とスケーティングに慣れる時間が必要なのは誰しも解ってはいたけれど、ここまで立て直して来るとは流石だ。来シーズンにはもっと自信をつけて来るだろうから、女王復活も期待できる。ロシアは大変だよね、来年は4回転のジュニアちゃん達が上がって来るし、、、、でも今回のフリーで女子フィギュアの歴史を作ったトゥルシンバエワちゃん、4回転を降りたのは素晴らしいけれど、19歳であの身体はちょっと心配だ。彼女にも疲労骨折が待ってるんじゃないかな、摂食障害とかね。あ、でもサンボ70は来年から4回転の子達が来るから別にいいのかな、、?

アリーナが立派に一段階上がっていて嬉しいね。来年以降お払い箱にならないように頑張ってるよね。去年よりずっと成長している。ショートもフリーも今シーズンで一番素敵だった。息の長いトップ選手ていて欲しい。紀平梨花選手は、私は「まだ今年じゃなくてもいい」と思っていた。シニア初シーズンにここまでやれたのは凄いこと。世界一はまだ今じゃなくても大丈夫だと思っている。坂本選手もそうだ。グングンと伸びてきて、トップを争えると言う認識を世界中に植え付けておいて、来年さらに安定した力にして行けばいい。大丈夫だ、きっともっと大きくなって来シーズンに活躍してくれる。

明日は男子のフリーは見ごたえありそうだ。ネイサンと羽生君の差が12.53かあ〜、、でもいつだったか羽生君が12点以上リードしていて、フリーでハビエルに逆転された事なかったっけ?これを跳ね返して逆転できたらもうホントに凄いよ〜!まあ、今季のネイサンは安定してるからまず優勝は手堅いとは思うけれど、、、名門大学生になって人生充実してるんだろうなあ〜〜 若いっていいわねえ〜。昌磨君にはやっぱり台に乗って欲しい。ジェイソンとマッテオよりプログラムの構成で断然上をいってるのだから。ヴィンセントと羽生君はをかわすのは大変だけど、プログラムをきっちり決めれば望みはある。

いつの間にか桜が咲いている。あんまり暖かくないから気がつかなかった。もう3月も終盤だもんね、来週末には夏時間になるし、早くもっと暖かくなってくれ〜〜!



先週のヨーロピアンに続いてやっと日本勢登場の四大陸選手権!!

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いや〜〜、宇野昌磨選手の悲願の(?)金メダル!怪我がかなり酷くなっていたそうで、ショートが4位だったので、「まさか、フリーで頑張ってもまた銀か、、、?」と頭をよぎった。8点以上の差はちょっと大きいからね。本当によく頑張った、こんなところで「おめでとう」と言っても意味ないのだが、、やっぱり気持ちは「おめでとう!!お疲れさま!」だ。

本当に凄かった、そして、何よりも「まだ伸びしろがある」と感じさせてくれた。今回は抜いた4サルコウ、4Tー2Tを4Tー3Tに戻してノーミスが(もしも)出れば、もっと点数は伸びるよね。ワールドでは200点をめざすかな。表彰式での笑顔の横に満月のような金メダル! この衣装にしてからすごく良いとは思っていたけれど、こうやって金メダルを掲げると満月の夜にきらめく星空のようで宇宙感が出てるな〜。それにしても、金メダルもいろんな大会でそれぞれ違うけれど、今回のは特に色が金金してないか、、?

 大会後の意気込みはやっぱり世界選手権での頂点に照準を合わせたようだし、「いつかは追いつきたい」を繰り返していた昌磨君も遂に勝ちに行くのか!!もちろん本人も言っていたとおり、ノーミスならもっと点の出るプログラムの選手もいるのだから、やぱり激戦になること間違いなしだ。ボーヤンの表現がぐっと上達しているので、来月にはきっちり調整してくるだろうし、羽生くんとネイサンも揃う。本当に見ごたえのある世界選手権になりそうだわ〜〜!

そして男子の前には女子の大波乱劇があった。みんな素敵だったけど、紀平梨花ちゃんはこれから北京に向かってもっと上げていけるね。16歳だけど、身体がほぼ出来上がっているから、これから大きな体型や体重の変化に悩まされずにいけるかも、、、? 演技でのmaturityも16歳とは思えないものがあるし、5位からの逆転優勝は素晴らしかった!

三原舞選手のフリーも本当に素敵だった。最初のコンビネーションを降りてふわっと笑った顔がもう天使のようだった。彼女のようなスケートをする選手は他にいない。見ていると暖かい優しい気持ちにさせてくれる。素敵な素敵な「ガブリエルのオーボエ」でした。将来選手を引退してもきっと素敵なショースケーターになるだろうな。ずっと長く滑っていて欲しい。 坂本選手は本当に残念だったね。でもこれが勝負。彼女もこの大会を糧にして来月に挑んでくるはずだ、まだいける!!

キーガン(メッシング)のチャップリンのプログラムがすごく好きだったので、また見られてうれしかった。やっぱり若手にはできないベテランのスケーティングと表現、アメリカのジェイソンもその辺はたっぷりと違いを見せてくれた。若手逹、フィギュアスケートはジャンプ選手権とは違うのだから、たとえメダルは取らなくても先輩逹から学んでください。

それにしても今年の4大陸は女子、男子、ペア、ダンスとすべてが逆転優勝だった。アイスダンスの最後は何が起きたのか、、、???さんざん点数待ちに時間がかかったあげくに、マディソンとザックに何が起こったのか?なんでいきなり台落ち??そういえば、男子でリードしていたヴィンセントも演技終わった後で技術点がどんどん下がっていったのはかわいそうだったわ、、、でも回転不足かダウングレードが取られたんだろうね。いやいや逆転だらけの波乱な大会だったわ〜

そして同時期にドイツで行われていたババリアン•オープンも忘れちゃいけない!ここでも日本勢が大活躍。島田高志郎君が良くなってきてるよ〜〜。次世代では私の一押しは彼です。容姿にも恵まれているし、ステファンのコーチと合ってるみたいだね。ここでシニア国際大会のスコアをクリアしたから、シニアの空気も感じられたと思うし。そういえば、世界ジュニアの代表に加えて、シニアの方でも補欠になってるんだよね、、、

宮原さんは本当にすっかり大人の女性感が出てきて、今年はSPもFPも私は大好きなプログラムだ。怪我以来、ジャンプだけでなく演技にも大きさが出てきてアンダーローテーションも数なくなったと思っていたのだけれど、SPではちょっと刺されたか、、、、でもフリーは本当に素敵だった。

男子の高志郎君も女子の宮原さんもやっぱり逆転優勝!4CCと共に男女揃っての日本勢の優勝とあって、ほんと、来月の世界選手権に弾みがつくね〜〜!それにしてもこれだけSPとFPでの逆転があるというのは、一概に予想できないから面白い。これも今年から変わった採点法の結果なのかな。本当に小さなミス一つで順位が簡単に入れ替わってしまう、、、、選手たちには厳しいけれど、より完成度の高い演技での熱い勝負になるのは全体のレベルを上げるから、これも正解か。

今回はEurosportsでの放映が結構中途半端で、それぞれ上位6人くらいしかやってくれなかったし、今日はGalaの放送があるかと思ったのに、、無い!!ヨーロピアンの時はガラもちゃんとやってくれたじゃない、、?このままで終わっちゃったの、、?仕方ないからネットで探すか〜。


 


昨日年が明けたと思ったのに、もう2月になってしまった、なんて恐ろしい人生だろうか!! 今週はちょっと寒くなって雪まじりになっている。なんだか仕事と家の往復だけで1月が終わってしまった、先月は芝居も無しだったし、、、、

結婚祝いに当時の同僚たちからもらったマイクロウェイヴがとうとう逝ってしまって、いろいろと検討したのだけれど、25年前にもらった韓国産のマイクロウェイヴはおそらく当時の最新型だったのだろう。今ある機種にも劣らない機能がついていた。とはいっても私たちは解凍と温めにしかほとんど使わなかったので考えてみたらもったいなかったかも、、、、、

スケートのヨーロピアンはコリヤダ君がまさかの失速で見事にハビエルが7連覇を達成して引退に花道を敷いた。流石だよね。プルシェンコ氏やジュベール、さらにランビエール氏といった欧州でのスタースケーター逹がこぞって引退してしまった後、もっぱら世界の上位をアジア・アメリカに奪われた中で、ひたすらヨーロッパの代表を背負ってきたよね。7連覇、素晴らしいよね。残念ながらスペインからは後に続く選手が出てこなかったけれど、最近はイタリアの若い子もでてきてるしロシアも勢いを取り戻したがってるし、ヨーロッパらしいフィギュアのスター選手はまた出てくるだろうか。

昔はヨーロピアンの優勝者がそのまま世界チャンピオンになる、というのが筋書きのようになっていたものだ。男子が4回転時代になってから、アジア人種系の選手がトップに並ぶようになったけれど、これは体型や筋肉の付きかたが、フィギュアのジャンプに向いているという事らしい。 

同時期に行われていた全米選手権でのネイサンもすごかったよね〜!まあ、点数がてんこ盛りなのは全米だから笑って済ませるとして、それでも本当にきっちり揃えてきたよ。彼はピークに近い状態になってきてるかも。精神的に安定性がかけていたのが、やっぱりメンタルが大人になってきたのかな、このまま安定したら怖いもの無しになるかも、、、、

中国選手権のボーヤンも凄かったよ!こちらもてんこ盛り点数で笑えたけど、でも彼は3年後の北京オリンピックで国を背負って戦う人だ。そのあたりの自覚と自信がついてくると、これまたピークに差し掛かった感じがするよね。ネイサンは4CCには出ないそうだけれど、これは世界選手権が楽しみだわ〜〜!満身創痍で踏ん張れるのか、羽生くん?!そして彼らに勝てるのか昌磨くん?!韓国のジュンファンもまた一回り成長してきそうだし、これは本当にすごい戦いになるよね。それにしてもアジア系の顔ばかり!

そしていよいよ今週は4CC。ヨーロピアンの時はEurosportsの放映がちょっとズレててテレビより先にネットに上がっている動画でほとんどのプログラムを観てしまった。まあ、今はスキーとかの大会も多いから全てをタイムリーに放送してくれというのも難しいのはわかるんだけど。今回は久しぶりにクリスの解説で嬉しかったね。クリス&ニッキーのコンビ解説が一番好きなのだけど、4CCではどうなるのか、クリスはシカゴ近くのグラシア•アイス•アリーナのディレクターでもあるから、イギリスにいるのはいつなんだろう?

それにしても寒い!ここ数日は2−4度が続いて、ちらほら雪が舞うことも、、、積もるほどじゃないけど。日が長くなってきたのが救いかな。最近は4時半でもまだ薄明るい。もう少し、もう少しだ!! 


あっという間にもう1月も後半!なんという事!

ひさしぶりに日本の番組をチェックしてみる。今年は NHK大河を追ってみるかな。本がクドカンさんだし。大河を一年間ずっと追う事は少ないのだけれど、「真田丸」以来だなあ。まだ序盤だけれど、ちょっと変わった焦点で面白いじゃない。大河ドラマっていうと、ちょっと歴史物からはずれたり年代が近代物になると人気が落ちてしまうものだけれど、視聴率とかは関係ないと思うのでね。キャスティングも揃っているし。

もうひとつ、小振りながらちょっとハマっているのが「新しい王様」。久しぶりに役者らしい藤原竜也がいる。これはやっぱり香川照之さんと競演しているからに他ならないね。「そして誰もいなくなった」とか「リバース」も話としては面白かったし、それなりだったのだけれど、やっぱり「私が観たい藤原竜也」には役不足だったと感じている。だから今回真っ正面から香川さんと火花散らしているのが凄く嬉しい!!

久しぶりにドラマで(舞台ではなく)竜也くんらしい姿をみて、なんとなく似たような感じを持った気がして考えてみたら、そうか、私が昔まだ10代だった藤原竜也という役者に感じたものを、最近はスケートの宇野昌磨選手に感じているのだと気づく。

「似ている」というのでもない。でも共通するものを感じるという事で、私の中でなんとなく「応援する人」というのが繋がっているのだ。芝居とスケートではもちろん畑は違うのだけれど、まだジュニアで全日本に出たきた頃の昌磨くんのスケートに感じた「持って生まれた独特の表現力」が、素人で蜷川幸雄さんに見出されて初めて芝居を経験した頃の藤原くんの「フッとできてしまう演技」に似たものがあった。

役者でも、自分で本を書いたり演出をしたりできるセルフプロデュース力のある人もいる。でもそうではなくて、本を渡され、役を与えられると、書かれているセリフの何倍もの演技ができてしまう役者というのがいるのだ。大竹しのぶさんもその一人だと私は昔から思っている。まだ自分も劇団で芝居をやっていた頃に出てきた大竹さんを「この人は何十年に一人の天才だ」と思い、その大竹さんの次に同じように「天才だ、、、」と思ったのが藤原竜也だった。

でも「天才かも、、?」と思う素質を持った人が本当に「天才だ」と言われるようになるのは、地を這い泥を舐めるような努力をしてこそだ。良い指導者に出会うというのも大切な要素だ。選手には良いコーチ陣、役者には演出家・監督。高みを目指すために自身をギリギリまで追い込む努力を欠かさない人が上に登っていける。

竜也くんは舞台では蜷川さんにボロボロにしごかれ、映画では深作欣二監督に煌めくような演技を引き出され、大河の「新撰組!」では三谷幸喜氏の当て書きで沖田総司のものすごい振り幅の演技を見せた。15才でのデビュー当時はもちろんまだ半分子供みたいだったけれど、「バトルロワイヤル」から「ハムレット」、そして「新撰組!」の18才から22~23才の頃は何をやってもどんどん伸びていって「この人はどこまでいくんだろう、どんな役者になっていくんだろう」と目が離せない気持ちだった。

シニアデビューしてからの宇野昌磨選手もまさにそうだ。どんどん伸びていく。「どこまでいくんだろう」と次の大会が楽しみになる。そして藤原くんは芝居に対して、昌磨君はスケートに対して真摯で、最大限の努力をし続けるのは共通しているようだ。技術はもちろん重要だ。役者としての技術は声や滑舌、呼吸、身体の動き等、感覚だけではできない事が多い。スポーツであるフィギュアケートはもちろん技術なしには戦えない。どちらもいつも完璧なわけではない。でも「役」を、「プログラム」を自分の色に染めて観る人に届けることができるというのは「練習」だけではできない事だ。

全日本で怪我を押して優勝した宇野選手は棄権を説得するコーチ陣に「僕の生き方です」と言い切ったそうだ。大人達は「そう言われてしまっては、、」と彼の生き方を否定する事はできずに、強行出場を認めざるを得なかったという事だ。藤原竜也の伝説のロンドンデビュー公演でも似たようなことがあったのはよく知られている。

初舞台、ロンドンデビューの「身毒丸」の公演最終日、腰痛が悪化した竜也くんは歩く事も、立つことすらできない状態になってしまい、仕方なく蜷川さんは2回公演のマチネに代役を立てた。昼公演は中止になったのだと思って午後に這うようにして劇場に来た竜也くんは代役が立っていた事を知ると大声で「いやだいやだ!」と泣き叫び、楽屋のソファーに突っ伏して大号泣し、夜の公演には自分が出ると言い張った。

「お前それは無理だろう」と蜷川さんが説得しても、共演の白石加代子さんが慰めても聞かずに、大声で楽屋中に響く声で泣き叫び続けたという。その姿を見た蜷川さんは、「今この子を舞台から下ろしたら、この子の人生は変わってしまうかもしれない、この15才の少年はもう一生大人を信じられない人間になってしまうんじゃないか」と思い、心中覚悟で出演を許したという。いつでも代われるように代役が衣装を着けて舞台袖で待機しながら幕を開けた千秋楽公演の藤原竜也は、狂気を孕んだような、鳥肌が立つような演技だったと蜷川さんは後々まで語っていた。

しばらく忘れていたそんな事を思い出しながら見ている「新しい王様」。竜也くんももう30半ば、父親にもなったし、蜷川さん亡き今、これからどんな熟年俳優になっていくか、、、長身だけど童顔だし、これからどんな役で光ることができるのか、、、?

2月にはスケートシーズン後半の国際戦が続く。昌磨くんの捻挫は治ったかな?6週間くらいかかるような捻挫だとまだ本調子じゃないかもしれないね。でも出るんだろうな。四大陸の後にはチャレンジカップにも出るようだし、振り付けの手直しはあったのだろうか、、?フィギュアの選手は役者のように一生やっていけるわけじゃない。身体のピークは過ぎてしまったら若返りはできない。だから、本当にこれからの2−3年が「フィギュアスケート選手」として達成できる頂点になる。

藤原竜也が21歳で演じて賞を総なめにしたハムレットのような演技を宇野昌磨がスケートで魅せてくれるのが待ち遠しい。今、とても近くまで来ている、、もう少しだね。怪我だけが心配だけど本当に「その時」を楽しみにしている、、、
 

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 なんだか今年は何もしないままにクリスマスになってしまった。とりあえずは小さないつものツリーをテレビの横におき、ツリーのライトが去年ダメになっていたので今年はLEDの白と暖色のライトを巻いて見た。何と言ってもローキーなクリスマス。今年は彼と二人とも「プレゼントは無しね」と決めてい他ので楽チンだったが、、、、、

食べ物だけは確保しようと、日曜日と昨日のクリスマスイヴにショッピングに出たら、まあ凄い人、人、人!!特に昨日のイヴはみんないつもの倍近いスピードで動き回っていて、いかにも「ファイナルダッシュ」という感じ。何度もあちこちでぶつかりそうになっては「Sorry!」と言い合っている、、、、
まあ昔と違って今は全てが休みになってしまうのは25日だけなので、 とりあえず冷蔵庫に食料があればOKということでさっさと人混みから逃げ出してきたのだった。

さて、スケートも全日本を見るのはなかなか難しいのだが、ライヴをネットで流しているところもあって、「時代は変わったなあ〜」と実感する。でも時間的に見られなくて結局速報で結果を確認して後から上がっていた動画を見た。その日のうちにネットに動画が上がるのだから嬉しいよね。

女子はほんとうに世界選手権枠が5−6は欲しい!!とにかく一つ転んだら終わる、、と言っていい闘いで、見応えすごかった〜〜!坂本選手は去年の後半からオリンピックにかけてしっかり成長してから、どんどん貫禄を増している。今回3位になった宮原選手も大きなミスがあったわけではなくジャンプの完成度次第だから、シーズン後半に向けて調整してくるだろう。三原舞ちゃんの優しい、暖かいスケートは本当に美しかったし、紀平選手はもうしっかりと世界の頂点を目指す日本代表の顔になっている。

世界選手権に行く3人は最強メンバーだ!そして3人3様にスケートも個性も違う。ここがロシア女子と違うところ。実はネットでロシアの選手権も観た。なんと!表彰台3人が揃ってジュニアという波乱の国内戦で、アリーナは5位止まりだったというのが凄いよ、、彼女もどこか故障を抱えてるんじゃないかな、、とも思ったのだけれどSPでは素晴らしい出来だったし、どうなんだろう??

でもロシアのトップ3人はなんだかみんな「同じ」で観ていてつまらないと感じてしまったのは私だけだろうか?サンボ70組の女の子達は各々の個性が感じられない。体型も滑り方もみんな似たり寄ったりでジャンプはともかく、PCSがそんなに高いか、、??それに比べるとソフィア サモドゥロワ選手やエリザベータ トゥクタミシェワ選手の方が観ていて面白い。とりあえず上位3人の中ではコストルナヤ選手が私は将来に期待したいかな、彼女には少し独創性を感じられた。それにしても後2−3年してあの子達も体型変化に直面する頃にはまた次のガリガリ女子予備軍によってお払い箱になるんだろうか、、??

そして!!私にとってのクリスマスプレゼントは男子でした!!
宇野選手は今回本当にすごい底力を見せてくれた、、、明らかに足がおかしいと言われていた中でSPをきっちりとまとめて、あの気迫はカナダのフリー並みだったね。3月の世界選手権を思い出したわ、、、1日空いてのフリーはどうなることかと思って、実は昨日はライヴでも観られる時間帯だったのだが、あえてショッピングに出た。速報で「演技中」から「シーズンベスト」に変わったときは、道で思わずガッツポーズしてしまったわ、、、「自分を信じる演技がしたい」と今回の目標にあげていたのが、怪我のために自分を信じるしか無くなってのできる限りの最高の演技、インタビューで「こういう機会を下さった怪我に感謝したい」と怪我に敬語を使っていたのが宇野選手らしい!

それにしても捻挫もひどいと紫色に腫れ上がって3−4週間かかる時もあるからなあ〜〜勝手に「僕の判断」で2週間とか決めないで、、でもまあ2週間で滑れる様にはなるかな。私も役者時代にダンスで捻挫は何度かやった。一度は小骨が欠けるくらいのひどいやつで、もうパンパンに足首が腫れ上がってそれでも残り2日の舞台で踊っていたのが奇跡だったよ、、、(ミュージカル公演中だった)あの時は痛いながらも踊るまでに2週間、完治までにはやっぱり1ヶ月かかったかなあ〜〜

逆境に追い込まれると強い人というのがいる。彼もそのタイプなんだね。この底力がいつでも出せるともう最高なんだけど、そはうまくいかないのが人間の難しいところ。でも確実にプログラムは成長している。宇野選手のプログラムはSPとFPで完成すると300点は取れる構成だ。新しい採点方式になってから今季でまだ300を出した選手はいない。一番近いのが羽生選手だが、これからワールドまでにどうなって行くのだろう、、、、?

彼のコンディションはどうなのかな?世界選手権の代表に選ばれたけれど、シーズン通して3回しか試合に出ないというのもちょっと寂しいね。もちろんその数回できっちり勝ってくるのが羽生結弦なのだが、歩ける限り出られるすべての試合に出続けて、ずっと2位以上を取り続ける宇野昌磨もやっぱりすごいアスリートだよ、、、

何と言っても驚いたのは大ちゃん、いや高橋大輔選手の2位!う〜ん、、、正直に言おう、、、私としてはちょっと点数が甘かったかな、、とも思うのだけれど、確かにSPはきっちり決めてその貯金があったからなのだろう。なんせフリーでの4回転の成功が皆低すぎたよね〜〜、、?昌磨君は構成を落としてフリーは4回転3回に減らしたけれど、他に4回転を2回決めた人いた、、??まあそのおかげで大ちゃんが2位という事になったのだから、若手も「4回転無しでも上位につけるスケート」のお手本にすると良い。

やっぱりね、彼のダンサーとしての感性は他の選手の比じゃない。音を耳で聞いて滑るのではなく、体から音とリズムが溢れ出してくるんだよね。リショーさんの振り付けがすごく合ってる。このPale Green Ghostは音のアクセントに変則的な部分があるのだけど、見事に身体で奏でていた。これができるのが高橋大輔。世界選手権を若手に譲ったのは賢明な選択だけれど、マイナーな国際試合とかに出てみても良いんじゃないかな。このプログラム、素敵だからこれで終わらせてほしくないなあ〜〜。素敵な顔をしていたし、目が綺麗に輝いていた。32才、遅すぎなくて本当によかったね。人生を選ぶのは自分自身だ。高橋選手は正しい決断をしたのだと、顔をみれば解る。

表彰式は私にとって最高のクリスマスプレゼント!!宇野昌磨、高橋大輔、田中刑事の3人が表彰台に立っている!!「まさか、、、でも、、もしかして、、いや、それはないかな、、」と思っていたのになんだよ〜、やってくれたじゃない!!っていう感じ。昌磨くんがまだ小学生の頃に「いつか僕と戦いましょう」と言うメッセージを送った大ちゃんと、大ちゃんと同郷で昌磨君にとってお兄さんの様な刑事くん。3人のオリンピアンが台に乗った。そして今回は台乗りできなかったけれど、友野くんと三原舞ちゃんは四大陸に選ばれたし、これを機会に世界にアピールできます様に。

昨日までの喧騒とは打て変わって車の音一つしない今日、、、、それにしてもどんより暗〜〜い1日で、朝からもう夕方みたいな暗さが続いている。一体今何時なんだ??クリスマスはいつもこうだ。薄暗くてドヨ〜〜ンとしてる。明日から早々とセールが始まるかな、来週はもう新年になる、早いなあ〜〜
 


やっと録画を見た、GPF。結果を知っていたので心臓には良かったかな。
まず女子から堪能しました!

今回のGPFは皆違う色で面白かった。6人の打ち明けがロシアと日本で半々だったのはまあ、あれだけど、皆すごく良いプログラムで見ごたえあったわ〜!

ロシアのソフィアが私は好きだな。今年シニアに上がったっばかりだけれど、紀平さん同様、Maturityを感じる。ガリガリの子供っぽいスケートはもういいよ。16歳でバーレスクをあんな風に踊っちゃうのもなんだか怖いけど、、、、ユーロGBのサイモンは、「僕はあんまりこの振り付けが良いとは思わないなあ〜、、、」なんて言っていたけれど、子供にあんな色気を振り撒かれては困るというところか、、?

紀平選手は本当に凄い。技術や表現といった訓練されたものではなく、頭の回転がスケート選手用にできている。もちろん練習では何百回もリカバリーを想定した滑りをしているだろうし、自分のプログラムを細かい点数まで把握しているのだろう。でもはじめてのシニアグランプリのファイナルで、冒頭の大技に失敗してからそれらの計算を働かせてきっちり建て直しができるというのはすごい才能だ。おまけに緊張感が感じられない。もちろん出だしでちょっと硬いかな、、?という感じはあったけれど、頭が緊張していなかったんだね。

華がある選手だから本当にこれからが楽しみだね。練習では4回転も跳んでいるというし、来年ロシアの子達がシニアに上がってきても充分受けてたてると思う。

それにしても6人ともすごく素敵なプログラムを見せてくれたよね。だって6位の宮原さんでも200点越えてるんだよ、、?彼女はちょっと技術点で引かれた部分が多くて残念だったね。でもきっちりまとめていたから全日本には修正してくるだろう。それにしても坂本選手のジャンプのスケールはもっと攻められるものがあるし、シーズン後半に向けて磨いていけば彼女ももっと上に行かれるんじゃないかな。

今年は女子が面白いです、本当に!!

で、、、男子は、なんだか皆がパーフェクトじゃなくて、「どうなるんじゃい?」と思ったけれど、結局はネイサンの勝ちになったね。
昌磨君、「どうしたんだろう?!、、、」というくらいに精彩を欠いていた!

時差ぼけだったのかな、、と私は思っている。実は、彼がカナダ入りしたニュースを聞いたときに思ったんだ、「今行ったら体が時差ボケにもろにぶつかるぞ、、」と。

時差ボケっていうと、着いてすぐに時間のズレに合わなくて眠い、あるいは眠れない状態だと思いがちだけれど実はそれだけじゃない。着いてすぐに感覚が狂うのは要は睡眠パターンが崩されてつらいから。たまに夜通し遊びに行っちゃってその後寝不足と不規則な感覚で2日程つらいのと同じだ。でも本当の体内時計が合うまでに、ずれた時間数と同じくらいに日数がかかると言われている。

カナダのバンクーバーはカレンダーでいうと日本から17時間遅れという事だけれど、日付を無視して時計の時間だけで考えると日本での時間より7時間進む事になる。しかも飛ぶのは地球の自転方向とは逆。これって私がイギリスから日本へ行くときとほぼ同じ。(日本との差は8時間)眠い・眠れないというのは最初の2ー3日だけれど、いつもちょうど一週間目に体に来る。

とにかく体が重くてだるい。眠いのとは違う。貧血っぽくなることもあるし、立ちくらみがしたりしてとにかくつらくなる日がある。これには毎回気を付けている。山登りや温泉なんかはこの日は避ける。いつも7ー8日目にやってくる。だから昌磨君がカナダ入りした時からちょっと心配していたのだ、、、
とはいっても昔から年に何度も海外の大会に行ってるんだから、そんなことは当人も周りもちゃんと考えるだろう、やっぱりピーキングかな。全部が全部の試合でベストを追求しなくてもいいんじゃない、、、?

それにしてもショートの後の彼の落ち込み用は今までにない位だね。完全に顔に生気が無くなってたし、プレスコンフレンスでも目に見えて落ち込んでいるのが解って「泣き出すんじゃないか」と思ったよ〜〜
オリンピックからの彼を取り巻く期待とプレッシャーは去年の比じゃない。何よりも本人が一番自覚して「結果を出したい、その為には良い演技がしたい」と言って挑んだ大会だったのだから、その結果にできなかったというのは、もともとシャイな彼の自信喪失に繋がってしまうんじゃないだろうか。

もちろん回りのサポートはしっかりしているだろうし、それを経験してこそ真のアスリートとして世界のトップになっていくのだから、大丈夫だとは思うけれど、やっぱりちょっとかわいそうだな〜。でも本人も言っているとおり、プレッシャーの中でそれを押し退けて良い結果を出し続けられる一流の選手になってくれますように。

それにしてもこの人は本当に子供のように純粋に顔に出るね。取り繕うとしないで自分の気持ちを受け止めるってとてもピュアな性格なんだなあ〜と思う。芸術家気質なんだね、でもスポーツ選手は勝負師でなくちゃ勝てないよ。ここからもう一段階飛躍できるかが今年の課題、、、

表彰台の男子3人は皆国籍が違うのに皆東洋人の顔していて面白かった。あと背並びの感じが受けたわ
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各自の台に立ってると背の高さが綺麗に1−2−3と山形になってるのに、
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一緒に並ぶと頭の高さが年齢と逆の順に綺麗に傾斜してるのがツボだった。ここで会場から笑いが起きていたのはやっぱり同じ感想だったんだろうか、、?あんまりみんなが笑うので思わず昌磨君達も不思議そうに「え、、?」て顔してた。それにしても表彰式の宇野選手は顔も目も腫れていて「昨夜は泣き明かしたのか、、?」とさえ見えて、おばさん心配してしまう、、、

でもGALAではみんな楽しそうだったし、目の輝きも戻ってたから大丈夫だね、これから全選手達はそれぞれの国での国内戦だ。来年のヨーロッパ/四大陸や世界選手権に出るためには国内で選ばれなくちゃいけない。全日本は大輔選手も出るし、羽生選手は間に合うだろうか、、、?いや、間に合わなくても出てくるだろうか?

いろんな選手の好きなプログラムをまた年明けてからの大会で見たいな〜。みんな国内戦頑張れ!!
 


神々しいという表現しか浮かばない。
ロステレコム杯での羽生結弦選手。SPでのまさに天を舞うようなスケートはこの超人的なスケートの天才がとうとう頂点に近い所まで来た、という目を見張るような神々しさがあったよ、、、おそらく彼の中で、今までのスケートが「勝つ」ためのものであったのが、今では「極める」に近づいているのだろう。

フィギュアスケートは変わったスポーツだ。技術・表現芸術を併せ持つ競技スポーツで、しかも選手達の競技人生は短い。他のスポーツなら20代の半ばで力が安定して来て30代前半まではピークを維持できるだろう所、ほとんどのフィギュア選手のピークは10台後半から20台前半で、25を過ぎるともう引退を考え始める、、、、いや、お金のかかるアマチュアスポーツのため、世界トップレベルにでもならないと経済的に続けられないという現実もある。同じ時期にピークを迎えられるトップ選手というのはその時々で数人しかいない。

おそらく羽生結弦を超えるフィギュアスケーターを観るにはまた数年かかるかもしれないね。かつて、「プルシェンコ氏を超える選手が現れるんだろうか」と思ったように、、、羽生選手はプルシェンコを超えたのだ。プルシェンコ選手と同時期にライバルとして勝ち負けを競った選手達がいた。でも彼らはいくつかの試合で勝つ事はできても、プルシェンコを超えることはできなかった。そして10年近く経って今は羽生結弦こそが世界最高のスケーターになっている。

彼のスケートにはフィギュアスケートの魅力の全てがある。
美しさ、力強さ、豪快な技、スピード、しなやかさ、伸びやかさ、エッジの正確さとそれを自在に操る巧みな技術、それに加えて彼は容姿にも恵まれた選手だ。日本人スケーターとしては長身で、小顔で足が長い。その身体の美しさも十分に生かされた振り付け。「この人を超えるスケーターが現れるものなら現れてみよ!」と言いたくなる。

そして過酷なスポーツとしての現実が、高度な技術に伴う身体への負担だ。
どんな選手でも多少の故障は抱えているだろう。あれだけのジャンプ技をマスターする為にかかる足への負担は想像を絶する。でもシーズンを棒に降るような大きな怪我はキャリアに大きく影響してしまう。羽生選手はその意味では残酷なほど運が悪い。最初のSEIMEIのシーズンで、やっと世界を引き離して「絶対王者」と誰もが認めるようになり、ここからが絶頂期の始まりだ、、、と思った次のシーズンに、衝突事故とお腹の手術があった。そして2年前はインフルエンザで全日本を棄権、去年は右足の大ケガだ。

おそらく彼の右足はもう元に戻る状態ではないはず。抱えながら、騙しながらやっていく術を見つけていくしかない。高橋大輔選手が怪我をしたのも丁度彼の絶頂期がきたな、と思う時だった。これから選手としてのピークを迎えてバンクーバーオリンピック、、、という予想図だったのに、なんとかかろうじて間に合ったギリギリで取った銅メダルだった。彼の本来の4回転が戻ってくるまで、怪我をしてから3年かかったと記憶してる。

それにしても怪我を押して演じきった「Origin」のこれまたなんと神々しかった事か!!技術的にはレベルを落としたのだけれど、むしろそれで良かったというか、だからこそ余計一つ一つを丁寧に心を込めて滑っているのが伝わってきて、胸を打つものがあった。そして何よりも滑っている時の表情が、なんだろう、、「戦う」ということを完全に超えていて、慈愛に満ちたような表情、、?

この人はこのシーズンで競技を終える意向なのかな、と思った瞬間だ。完全には治らない足の状態は自身が一番わかっているはず。勝ち負けを超えて、彼にとってのスケートのルーツになっているというこの2つのプログラムを完成させて、その中でもう一つの高み、4回転半を成功させることができたら、それで競技生活は終わり、のつもりなのではないか、、、??

だからこそ、せめてゆっくり時間を使って、3月の世界選手権までには美しく完成されたこの二つのプログラムが観たい!選手達も人間、病気もすれば怪我もする。その時によって勝ち負けが変化するのは競技会にはつきものだ。けれど今この時点では、誰も羽生選手を超えられない。一つの試合に勝つ事はあっても彼を超えるのはもう少し先になるだろう。

お相撲さんもそうだけど(、、なんでいきなりお相撲さん??)やっぱり身体に怪我を抱えながら身を削って戦うというのは技だけじゃない精神力が必要だよね。そんな風に鍛えられた精神を見るのもスポーツ鑑賞の楽しみなんです。

新しいルールでの今年の戦い、楽しみだったけれど、羽生選手がこの2つのプログラムを完成させてくれるなら、GPFも全日本も休んでいいよ、、、なんだか想像するだけでゾクゾクする、、SPもFPも完璧に滑ってくれたら、もう不死鳥が天を舞っているようなスケートが観られる気がして。

女子ではザギトワ選手の安定感にホッとした。身長が伸びたぶん、長い手足を十分に使ってエッジのキレも昨シーズンより数段上だ。ジュニアからの追い上げが良い刺激になってるのかな。風格が出てきたしね。って、まだ16なのに〜〜〜!私の今季の推しはソフィア。ファイナルに出られるかな。真湖ちゃんは病み上がりだったそうで残念だったけど、全日本での日本女子の戦いも楽しみだわ、、、




 


フィギュアスケートのGPシリーズは毎週末なので、あっという間に次から次へと進んでいく!

広島でのNHK, 今年で40年だとか。そうか、、そういえば私は渡辺絵美さんが表彰台に上がったのを覚えている、男子ではイギリスのロビン カズンズが優勝して、、、と思ったら、あれが第一回だったらしい。 エキシビションではカズンズ氏がバック転をやって、あの人は背もあってハンサムだったから受けた受けた、、!!

さて、男子の方はまあ「Shoma's to lose」だと思っていたから結果は心配してはいなかったけれど、女子の方はレベル高くて凄かった!日本での大会はこちらの午前中の時間だから、金曜日も土曜日も仕事の私は「お昼休みにはもう結果が出てるな」と思いながら忙しくしていた。

リーザ姉さん、ことタクトュミシェワ選手のショートの3Aは高くて大きくて見事だったわ、、、今年は調子よさそうで、何年もロシア内でトップに入れなかったのが一皮むけた感じ。それでもまだ21なんだよね。紀平梨花さんが安定してるようだったからショートでの3Aを期待したのだが、、これは決まらなくて残念だった、、、

怪我から復帰してからの宮原さんがスケートの安定感が増していて、今シーズンはジャンプも修正中とのことで、本当に見違えるくらい素敵になっている!是非良い演技をして欲しいと思っていたから、嬉しかった。フリーではリーザに勝って優勝を、、、思っていたのだけれど、なんと!シニアGPデビューの紀平選手がぶっとびのフリーで抜きん出てしまったよ。

女子のフリーのトップ4選手はほとんどがミスなしだったから(リーザの3Aがぬけっちゃったけど)すごくレベルの高い大会だった。こういうのを観られると本当に嬉しい。4位の三原選手だって200点越えてたのに表彰台に乗れなかったんだからね〜〜、、、それにしてもフリーの紀平選手は本当にデビュー戦としては驚きの演技だった。去年も全日本でトリプルアクセルは綺麗に跳んでいたけれど、まだ演技には少し幼さが残っていた。それが今年はスケートもスピンや表現もぐっとレベルが上がってる。16歳の初GPがこれだから、この先が本当に楽しみだよね。

女子はこれからが大混戦だなあ〜〜。見ごたえあって嬉しいけど。タイプが違ってレベルが高いって本当に見ごたえある。紀平選手は元々フランス杯1本にアサインされていたのが、招待枠でNHKに入ったわけだが、これでフランス杯次第ではファイナル進出の可能性もある。(というかかなり高い)

日本の女子の上位争いは壮絶だなあ〜。去年のオリンピック争いメンバーに加えて、ジュニアから上がってきた山下真湖、紀平梨花、そして樋口選手に代わってGP2選目に行くことになった白岩優菜と、まさに激戦!!

男子のほうは昌磨くんの勝ちとは思っていたけれど、スコアーをチェックすると、、、「あら!またどっかで転んだでしょ、、!」ということで、でも演技は確実に前進している。カナダから今回までは2週間しかなかったからあまり大きな変化は期待できなかったけれど、これでファイナルまで丸4週間あるから、ぜひとも後半のジャンプの課題をなんとかしてくれますように。

「月光」は完成していくにつれて凄いプログラムになるはずだ。はじめてアイスショーでの動画を観たときはちょっと??な気もしたけれど。このプログラムはコーチ陣の挑戦がつまっている。ものすごく高いハードルを宇野昌磨選手に与えたのだ。このハードルを越えたらすごい選手になってるだろうな。

そう言えば、今回の表彰台、真ん中の台がカナダ杯の時より随分低いように思ったのは私だけ、、、??宇野選手用にあつらえたのか、、??

そしてまたまた大ベテランのボロノフ選手が2位にしっかり入ってくれた!これでミハイル、キーガンに続いてベテラン健在をまたしても見せてくれましたよ。今年のルール改正はこれがキーポイントだと思う。4回転を跳ばなくても、レベルの高い演技とスケート、安定した3回転やトリプルアクセルで十分戦えるという事で、ベテランスケーターが競技生活を長く続けられるようになるんじゃないかな。若手の勢いと、成熟した大人のスケートが、近いレベルで戦える。もちろん羽生選手やネイサンのように4回転を超人的に決めてくる選手達は別格だ。それでも戦える土壌に幅ができたのは良いことだと思う。

来週はロシアか〜。来週あたりでそろそろファイナルの顔ぶれが揃い始めるね。羽生選手もアリーナも出るし、また面白い週末になるわ〜〜!




この週末はスケートの成り行きに釘付けになってしまった。
GPSでは3戦目のフィンランド大会がヘルシンキで、日本では西日本選手権、こちらの様子も見逃せない(いや、観られないんだけど) ので情報をチェック。

女子ではアリーナ•ザギトワ選手に対抗できる選手として日本の「かおちゃん」こと坂本花織選手が注目されていた。実際テレビで観ていても、「ザギトワに立ち向かえるのは彼女だけかもしれない」みたいな事を言っていたのだが、なんと!ショートプログラムでまさかの7位!演技を終えた瞬間から涙ボロボロの 様子は本当にスポーツって残酷だなあ〜と思わずにはいられなかったよ、、、

そしてヘルシンキでは羽生選手が今季初のGPS戦。オータムクラシックではまだ出来上がっていない感じだったけれど、素敵なプログラムになってきてる、、、やっぱり羽生結弦というスケーターは別格な物を持ってるな〜。滑り始めたらもう誰にも超えられないような何かがあるんだよね。美しいスケート、勝とうという闘志、どんどん高みへと登っていくスケート。

彼方の地平線を目指してテクテク歩き続ける感じの宇野昌磨選手とは対照的に、羽生君が目指しているのははっきりと自分で目標に定めた目の前の高い頂だ。「これに到達する、これを超える!」という狙い定めて立ち向かっていくタイプ。前人未到の偉業を次々と達成していく姿は後の歴史にまで残る開拓者のものだ。間違いなく彼は歴史に残るスケーターだ。しかもまだ彼のスケート選手は終わっていない。本当にどこまでいくんだろう、、、どこまで登るのか、、まだシーズン序盤だよ。今年のプログラムもどちらも素敵だ。跳ぶように、ではなく滑るように跳ぶジャンプ。彼はダンサータイプじゃないけれど、とても美しいスケートを見せてくれる。(私は個人的にダンサーが好きなのだが、)どうか怪我だけはしないでまた痛快な演技を沢山見せて欲しい! 

ヘルシンキの男子でもカナダでのキーガンのように、ミハイル•ブレジナ選手がベテランの魅力でしっかりと表彰台に立ってくれた。やっぱりね、しっかりした大人が入ってくれてるとなんていうか、締まるんだよね。ジュンファンは本当に1−2年後が楽しみだ。この子はくるよ、、、風邪ひいてたのかな、記者会見では咳が出るのが止まらないみたいで、恥ずかしそうに咳したり我慢したりしてたけど、、性格良さそうな子だなあ〜〜とおばさん気分でニコニコしながら観てしまった。

女子のフリーで怒涛の巻き返しを演じてくれたかおちゃんは本当に綺麗だったよ、素敵だったよ!実を言えば、このシーズン中にアリーナの「絶対1位」は揺らぐかもしれないと思っている。ロシアの選手では私は復活してきたタクテミシェワ選手やシニアに上がってきたソフィア•サモドゥロワ 選手の方が好きだなあ〜。そう言えばどちらもミーシンコーチだね。エテリさんのサンボ70の選手達はどうしてもみんな「メダル取り生産工場」の製品みたいな感じがして、技術はすごく高いし、プログラムも繋ぎや細かい所に高度な要素がぎっしり詰まっているのだけれど、なんだろう、、?個性がないっていうのかな。

だからセルフプロデュース力のあるメドヴェデワ選手がアメリカに行ったのは大正解だと思っている。アリーナも次のレベルで戦う事を自分で考えないと、今年は3回転半を飛ぶ選手もいるのだし、来年になって自身のクラブの後輩達がシニアに上がって4回転を跳んできたら「お払い箱」にされてしまうんじゃないか、、、アリーナがジャンプで小さなミスをした時、エテリさんが顔を歪めて舌打ちしたのは「え、、?!」って思ったよ。まあ解るけどね、ロシアだから、、、、

ユーロスポーツの解説2人はずっと坂本選手の事を褒めていて、二人とも個人的にはかおちゃんのプログラムの方が好きだと公言していた。 彼女の飛躍もすごいよね。去年はシニア1年目だったんだよ、、GPFには行かれなかったのに全日本で2位、4CCで優勝しちゃってオリンピックでも6位。あっという間に海外からも注目されているけれど実は彼女はまだGPFも世界選手権も出ていない。GPSは2位と3位かあ、、どうなるかなあ、GPFに行かせてあげたいけれど、こればかりは他の選手次第だからね。

そしてそして、、高橋大輔選手、全日本を決めました!!まあ、全日本には出てくると思っていたけれど、できれば西日本優勝で決められたらいいな、と思っていたので、「やった〜〜!」と叫びましたよ。
近畿の時よりずっと上がってきている。全日本まであと7週間、もちろん全体のレベルはもっと上げてくるだろうし、素敵なプログラムだからあれを完璧に滑る高橋大輔はきっと本当にカッコ良いだろう。どうかどうか怪我だけはしないで欲しい!
まさかとは思うが、、、もし、もしも全日本で大ちゃんが表彰台に乗れたら、、、もうおばさん幸せすぎて最高のクリスマスになりそうなんだけど、、、、

スケートシーズンが始まったという事はF1シーズンが終盤だ。先週のメキシコ戦でめでたくルイス•ハミルトンが世界チャンピオンを決めてくれたので、残りの2戦は落ち着いて観られるわ。全く毎年の事ながらこの時期は毎週末が観戦で忙しい、、、、
 


やってくれましたね、信じてはいたけれど、宇野昌磨選手が無事(?)スケートカナダで逆転優勝してくれました。昨日のショートでの取りこぼしを考えたら、ここで気合を入れ替えて攻めてこなければ宇野昌磨じゃない、、、とは思っていたよ。

考えたらショートが僅差なのは当然かな。要素が少ない分、4回転を1回、3回転半を一回、コンビネーションを一回きっちり決めれば点数的には大きな差にはなりにくい。もちろん他の要素は大事だけれど、上位選手の点数差が決定的にならないところが面白い。

でもフリーはやっぱり構成で点差が違ってくる。キーガンもジュンファンも素晴らしいフリーだったけれど、やっぱり4回転を4本跳んだ昌磨 君が強かった。それでもやっぱりジャンプ構成を去年とほぼ同じで4分に詰め込んだプログラムはかなりキツかったようで、終盤のジャンプではミスが出て、Kiss&Cryではヘロヘロになっていた、、、「くそ!、、体力が持たなかった」とキスクラで昌磨くん、でも「今できるベストでした」とも。

全体的に思ったのは、スピンやステップでのレベル4評価が少なくなっている。4かな、と思ってもレベル3だったというのが多くて、これも今年から厳しくなってるんだろうか。 まだシーズン始めだけれど、これから各選手どう攻めてくるのか本当に楽しみです。

今年から変わった事の一つに表彰式でのアナウンスの順番がある。以前は優勝者が最初に呼ばれて、2位、3位と続いたのが、今年からは3位からのアナウンスになった。だから1位の人が出てくるとみんな一番上の台に乗るのがちょっとやりにくそうだ。特に今日の表彰式、優勝!とアナウンスされて登場した宇野昌磨選手、3位のジュンファン、2位のキーガンと握手をして、さて真ん中の台に乗ろうとしたのだけれど、ちょっと高い(彼は小さいですからね〜、、)、、、?手をつこう(よじ登ろうか)として、結局「失礼しま〜す」と言う感じで隣の台から登っていた。2位のキーガンは笑って「ジャンプして乗ったら?」と言うジェスチャー、ジュンファンも笑いながら拍手で迎えていた。これには場内も笑いの渦。

今年はこれから何度か「よっこらしょ」とお隣の台から真ん中に登る宇野選手の微笑ましい姿が観られるのだろうか、? そう言えば、「君が代」歌ってたよ!!胸に手を当てて歌っていました。これも誰かに言われたのかな〜、「優勝した時はせめて歌え」と、、??天然の宇野選手もやっぱりもうはたちだし、そろそろ追われる立場になりつつあるし、意識改革の時期かな。

それにしてもきつそうな演技構成だった。でも4本のクワッドをきっちりと降りたのはやっぱり宇野昌磨だったね。(回転不足もあったけれど) 後半のジャンプがきつそうで転倒した後に「ウウォ〜〜!」と叫んでるように見えたあたりは夏のシカゴでの合宿のトレーニングが蘇ったのかな。

私は常々、宇野昌磨選手の向かっている先は地平線なんじゃないか、と思っていた。インタビューでの答えとか、ブレない自分の演技に対する目標を聞くたびに、「この人は遥か彼方にある地平線に向かってひたすら歩き続けてるんじゃないだろうか」と思っていた。他の選手のように、目の前にある目標(高い山の頂)を一つずつ制覇してまた次の目標に向かう、というのではなく、ひたすら遥か彼方の「理想の演技をする自分」に向かって進んでいく、、、砂嵐にあったり、お祭りをやっている部落に辿り着いたり、オアシスで癒されたり、灼熱地獄の厳しさを味わったりしながら、ひたすらに進んでいく。

でも地平線には終わりはない。少し前まで地平線だと思っていたところに辿り着くと、そこは一つの通過点でしかなくて、またそこから遥か彼方に地平線が広がっている、、、、そしてまた遥か彼方の「理想の自分」に向かって歩き続ける永遠の旅人のような感じ。永遠の旅人=宇野昌磨はどこまでいくのだろう、、?行かれるのだろう?でも目の前に確固たる目標を置くよりもそれは辛い道程かもしれないね。

「征服する」と言うのは達成感を伴う。だから「よし、これを成し遂げたからもう目標は達成した」という満足感と同時に「ここまでやった」と言う達成感を味わえる。でも終わりのない地平線を目指す道程はいつまでも終着地点に着くことができない、、、永遠の旅人か、、!「永遠の旅人」に待っている運命は「もうここまででいい」と言う自分自身での決着か、あるいは行倒れ、、、???!!

まあ、とにかくまだシーズン始め。スケートアメリカでの女子の2−3に次いで、今回も新葉ちゃんと真湖ちゃんが頑張っている。今年のGPは本当に見所が沢山だ。

と言うわけで、今日のブログは午前1時から1時までの間い書いてみた。イギリスは今日(10月の最終日曜日)の午前1時で夏時間が終わり、グリニッチタイムに戻る。この瞬間というのは、日曜日の午前1時が2回繰り返される事で時間が変わる。で、今日のブロブは1回目の午前1時と2回目の午前1時の間に書いてみたのでした。

流石に女子のフリーまではちょっときついかな。結果は明日の朝見ることにしよう。

 

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