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ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: 本を読む

まだ途中だけれど、、、今ハマっているのがこれ

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2週間程前、本を読む時間がないよ〜、、、と思いつつお昼に職場近くのチャリティーブックショップ(寄付された本の古本屋)を覗いていて、見つけた本。古本屋とはいっても、要らないプレゼントだったり一度読んだだけだったりといった本も多く、写真集やハリー・ポッターのボックスセットとか奇麗なものも多い。ほとんど素通りしかけた時にフとSAMURAIの赤い文字と下のサブタイトルの中にJapanとあるのが目に入った。タイトルはSamurai William 著者はGiles Milton

サムライ、ウィリアム、日本とくれば連想ゲームでまず思いつくのがウィリアム・アダムス(三浦按針)。手に取って裏表紙の解説を読むとやっぱりそうだ。小説ではなく、残された資料を集めてナレーション形式に書かれたドキュメンタリーのようだ。私は歴史的ノンフィクションものに目がない。特に英語で読む本はほとんどがこの類いで、小説はHarry Potterシリーズくらいか・・・

それにしても、応援している藤原竜也君の次の舞台がこの按針の話だという事を聞いていたので,この時期にいきなりチャリティーショップでこの本が私の目の前に現れた事に驚いた。実は私にはこういうタイムリーな巡り合わせが良くある。何の縁で!?と思うような・・・でもそういう縁に出会った時はきっと何か意味があるような気がするので、興味があれば手を伸ばすことにしている。考えてみたら三浦按針自身の事って全く知らない。家康に引き立てられて外国人で初めて旗本にまでなった商船船乗りって事しか、、、新作舞台の骨組みになってるかもしれないし面白そうなので読んでみる事にした。古本なのでたったの£1-75! スタバのコーヒーよりお安い!! コンディションも悪く無いしね。

最初に書いた通りまだ途中なのだけれど、いや〜〜!壮絶だ! まずアダムス達が日本に辿り着く(ほとんど流れ着く)までの2年近い航海が凄まじい・・・アダムス自身はイギリス人だが、オランダの貿易船に加わって東洋をめざす。オランダ船団5隻でロッテルダムを出航してから20ヶ月、各々の船には100~120人の船員がいたのに、日本まで行き着いたのはたった1隻に24人。しかも、かろうじて立ち上がる力があったのはアダムスを含むわずか7〜8人だったという。さらに日本に着いて間もなく6人が息を引き取り、地球の反対側で新しい暮らしを始める事ができたのはわずか18人だったというのだから、あの時代の航海がどれほど過酷なものだったかが伺える。

正確な世界地図も無い時代、先駆者達の残した海図や資料をたよりに異国との貿易で富を得る事を求めて未知の海に出て行った男達の運命は尋常じゃない。立ち寄った先々で原住民の襲撃を受け、一度に数十名が殺された事も、、、飢えと病で死んでいく者、嵐で船員もろとも沈んでしまった船、過酷な航海を捨てて、立ち寄った島に脱出してしまった者、皆二度と祖国の土を踏めない覚悟で出て行った時代だ
すごいよ〜〜 たった一艘になったFielde号が日本に辿り/流れ着いた時には泣きそうになってしまった。小説ではなくノンフィクションの形をとっているのだけれど、淡々としたナレーションのような文章がとても現実的でね、、

日本に着いてからももっと数奇な運命と曹禺する。まず既に日本でカソリックの布教を行っていたポルトガルの宣教師会=イエズス会にとって、この瀕死のオランダ船の到着は邪魔以外の何でもなかった。イエズス会は「日本以外の国では皆カソリックを信仰しているのだから、あなた方も改宗して一つの神を讃えましょう」と唱えていたのに、プロテスタントであるオランダ人達にやって来られては困る。カソリック以外の宗教があり、しかも同じキリスト教でありながらプロテスタントとカソリックは壮絶な戦争をしている事を日本側に知られる事は都合が悪い。ポルトガル人達はアダムス一行を海賊だと報告して処刑させようとする

イエズス会の言う事を鵜呑みにしないで直接アダムスと会い、彼等の航海や造船の技術、天文学、数学の知識に目を止めた家康の才覚はさすがだ。もしこれが徳川家康じゃなかったら、彼等はただちに処刑されて歴史の闇に葬られ、その後の徳川幕府時代にアジア諸国と貿易を交えて行く事はなかったかもしれない。やっぱり家康という人はタダモノじゃなかったんだなあ〜〜

このスペイン/ポルトガルのカソリックと、オランダ/アダムス達のプロテスタントとの、家康説得の戦いは面白い。結局プロテスタントを日本から閉め出そうとするあまり傲慢な態度と発言を繰り返すイエズス会に腹を立てた家康は、日本人がなによりも重視する礼儀をわきまえた対応をするアダムスを引き立てて行く。密かな戦いはこれだけじゃない。商人としての市場確保もそうだ

実はアダムスは日本に落ち着いてからイギリスの妻や友人に手紙を書き、オランダの商船に託したのだ。ところがイギリスにこの黄金の国=日本の情報を与えたくないオランダはわざと彼の手紙を保留してしまったのだ。おまけに1603年には同じアジアのジャワにイギリスの商会ができてイギリスとアジアとの貿易が始まっていた事もオランダの商人達は10年近くもアダムスには知らせなかった・・・・ 違う宗教である以上、違う国の人間である以上、誰も味方とは言えなかった時代だ。このオランダの裏切りを知って激怒したというアダムスは、それまでの10数年のいきさつを詳しく綴った手紙をジャワのイギリス商会に送り、これが現存する1611年のアダムスからの初めての手紙だ

一緒に出航した5隻の船のうち、途中で引き返したGeloof号からその道中の過酷さを聞いて、おそらくは誰もFielde号が日本まで辿り着いたとは思わなかったはず。イギリスにいる彼の妻は、ロッテルダムを出航した夫が地球の反対側で今も生きているという事を13年かかって初めて知ったのだ。今みたいに直行便の飛行機もインターネットも電話すら無かった時代。う〜ん、すごい事だよね

アダムスはサムライと言うよりも、やっぱり「海の男」だったのだと思う。幼少から航海術や造船技術を学び、海軍に従事した後にはイギリスの商船に乗ってあちこちを航海していたのだ。命からがらの目に何度も遭いながら、日本にいた間もアジア諸国との貿易を盛んにして何度も海を渡っている。海の向こうにある未知の富を求めて生涯航海しつづけた海の男。 異国の地から祖国に戻るという事がまさに命がけだった時代に、船を造っては海に出て行った男達、コロンブスもマルコ・ポーロも彼等がいなかったら歴史はつくられなかった・・・

沢山の残された資料を元にまとめたこの本は、必要な時代背景や補足をスムーズに文章の間にはさんでいて読み易いし解り易い。アダムス側から調べると必ず出て来る文献をほぼ網羅しているので、ホリプロの「按針・イングリッシュサムライ」の舞台にも骨組みの一つになってるだろう。ホリプロの公演サイトにあるあらすじを見てもそんな感じ。藤原君が演じるのは、信じて教えを受けていたカソリックの宣教師達がアダムス達を怨敵のように扱うのを見て、アダムス達に手をさしのべようとする青年宣教師という事らしい。的を得た設定で安心した。昔みたドラマの「Shogun」はイマイチ好きじゃなくて途中からよく覚えてないけど、日英共同のオリジナル舞台だから良い本になる事を祈ります!


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小学生の頃、明智小五郎シリーズにはまり、学校の図書室から、二十面相対明智のストーリーは全巻読破した。 同時に怪盗ルパンにもはまり、二十面相とルパンは私の中でまさに理想の怪盗紳士として君臨する。

その頃は、まだ探偵小説としてしか江戸川乱歩氏の本を読んでいなかったので、氏独特のちょっとおどろおどろしい湿ったような空気感に触れるのは、もう少し大人になってからだ。 それでも西洋館とか、洞窟とか地下室といったなんだかちょっとどきどきする雰囲気を感じ取りながら読んでいたっけ。

とりわけ「麻布の西洋館」というのが、私には家の近所という事で気になって仕方がなかった。 高台のほうには、外人さんの家(まあ、大使館関係の人たちの為の家だったと思う)がいくつもあったので、「あの家の事だろうか・・・」とまで想像してしまったりした。 私が小学低学年の頃は、まだ近所の公園に紙芝居のおじさんが来ていたし、ちょっと馴染みのある地名が出てくるととても身近に感じたものだ。

「Always 3丁目の夕日」を創ったスタッフが、金城武さん主演で怪人二十面相の事を映画にするというニュースを聞いた時、明智と対決した二十面相のバックグラウンドを描いた本があるという事を初めて知った。しかも書いたのは戯曲家でもある北村想さんだという・・・まさにびっくりだった。で、日本に行った時、これは是非とも読まねば、と買ってきたのが、「怪人 二十面相・伝」。

サーカス団にいた丈吉が、世間という観客を相手に大見せ物としての劇場犯罪を企て、名探偵として名高い明智に挑戦状を送りつける・・・命がけの死闘の後に影を潜めた丈吉に変わって、戦争を経て10年後に、サーカス時代の弟子であり息子のような世代の若い平吉が2代目二十面相となり、かつての少年探偵団長、小林=2代目明智と再び世間を騒がす知恵比べ犯罪に挑戦する。

面白いよ!! これ良いよ、私好きだよ!

オリジナルの持つ空気感を壊さずに新たなストーリーを作り上げ、それがオリジナルのシリーズのあちこちに出てくる背景とちゃんと一致させてある。 まあ、戦争をはさんだ2代もの、二十面相も明智も二人ずつ2代目に受け継がれるという発想はちょっと考えつかなかったけど・・・泥棒修行っていうのがすごく気に入ってしまった。

今時の感覚では考えられないような文体や言い回しが、かえって乱歩原作の持つ世界を再現している。ねっとりとからみつくような、ちょっと湿った匂いのする文体なのに、サーカスという身軽で軽快な背景によって、ヘンにべた付かないスピードのある世界を創り出している。 まだ二十歳そこそこの平吉がまるで70歳のじいさんのようにしゃべるのは如何なものか、、 とも思うけれど、それもオリジナルの持つ文体を尊重しての北村さんの気遣いなのかもしれない。

後になって乱歩氏のほかの作品も沢山読むようになって、そのちょっと埃臭い、まとわりつくような空気感がよく解るようになった。 それがちょとエロティックな世界としてテレビドラマ化されたりもしていたっけ。どうしてだろう?明智って色気が無いんだよね〜。 むしろ二十面相のほうが、ちょと怪しくて危ない魅力を子供心にも感じたものだ。 謎の怪盗を謎じゃなくしてしまった、という事はどうでも良い。これを読んだら、また原作を読みたくなってしまう。なにせ読んだのはもう昔の事で、一つ一つの事件の事まで詳しく覚えてるわけじゃないし。

それにしても、明智夫人の文代さんまでちゃんと忘れずに登場させるとは、北村さんも原作のファンとしてこのストーリーを大事に書き上げたんだね。 映画がどんな本になってるのかは全く謎だ。本を読んだ限りでは松たか子さん演じるキャラは出てないし、丈吉〜平吉2代の二十面相にするには金城さん一人じゃ無理だと思うので、北村さんの本はあくまでもベースで、映画用にオリジナルのストーリーにしてるんじゃないだろうか・・・? 映画の公開はまだまだ来年だそうで、ホントに映画って創るのに時間がかかるんだから・・・

初代小林少年=2代目明智の顔がどうしてもどうしても山本耕史さんになっちゃうのは何故かしらねえ〜? 本を読んでる間、ずっと2代目明智は山本さんの顔にしかならなかった。台詞まわしまで聞こえてくるくらい。 久しぶりで夢中になって読める本だった!でももったいないので、実際には仕事の合間のお昼休みにしか読まなかったので、楽しみが長く続いたのでした、、、 明智シリーズを読みふけった時代のある人は、是非これも読んで!

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やっと読み終わった・・・本当にこれが最後のHarry Potter and The Deathly Hallowsーハリーポッターと死の秘宝
Harry Potter-7なんともいえない喪失感、、、彼等と一緒に長い長い旅をしたような疲労感、、、今回は特にこれが最終巻なので、「もう続きはないのか〜」と思うと寂しいよ。

この本がこんなにも世界的なベストセラーになったのは、国や世代を超えて、人が生きていく為に必要なもの、どうしても通らなければならない事、誰にでも必ず起こる事が凝縮されているからなんだろうな。
子供にも判るように、若者なら共感できるように、そして大人はもう一度「そうそう」と確かめながら読み進んでいけるから。

ハリー・ポッターになんか興味はないって言う人に、最終巻のストーリーを言っても何の事がさっぱりだろうし、一応まだ日本版は出てないのでネタバレをするつもりもないけど、でもやっぱりこの本がこんなにも巨大化したのには、それなりの要素があったからだと思う。

魔法界という非現実的な世界が舞台なのに、その世界はとても現実社会とすんなり重なってしまう。 全寮制の寄宿学校での生活は実際に今でも残っているし。それでいて現実界ではありえない楽しく、エキサイティングな魔法の数々。 写真やポートレートの絵の中の人が笑ってたり、動いてたりしゃべりかけてきたり、、なんて日常的な事から、ホウキに乗ってボールを追うゲーム、Quiddichの本格的なワールドカップ、どこへでも瞬間移動できたり、完全に姿をかくせるクローク、そして数々の魔法界の動物達。

作者のローリングさんがこの話の構想を思い付いてから17年だそうだ。 一巻が発売になったのが10年前。最終巻を読むと、その時から7巻に渡るストーリーが最後まで巧妙に組み立てられ、最初からいろんなところに伏線が張られていたのがわかる。初期のストーリーに出て来た小さな事が、今になって筋道立てて明かされて、思わず前の巻を引っ張り出して確認しちゃったもの・・・

やっぱり泣いたよ〜・・・
悲しいからじゃない、可哀想だからでもない、怖いからでも、身につまされるからでもない、、、だけど、胸の底で何かがぎゅうっと締め付けられる。心の何かを叩かれてる感じがする。

最初の3冊程は、よく子供向けの本にある知恵と勇気と友情みたいな感じで,冒険小説のようなワクワク,ドキドキ感が強かった。それが4巻目くらいから、どんどんダークになっていく、、、 ハリーが謎を解こうとするにつれ、読んでるこっちも頭を使わなくちゃいけなくなる。このあたりから、読者はハリーと一緒に長い長い旅をして一緒に闘っているような気分になるはず。読んだ後の疲労感はそのせいだよねきっと。

後半になると、知恵と勇気と友情のフェアリーテイル3大柱に加えて、規律や差別、偏見に虐待といった、ちょっとポリティカルな部分もでてくる。さまざまな立場からの意見という形で、現実社会にありがちな問題を問いかけるあたり、うまくできてるな〜と唸ってしまう。

主人公達が14-5才になるにつれ、人として生きるうちに通るいろんな事が増えていく。 信じる事、疑う事、間違える事、恐れる事、あきらめない事、不安になる事、打ち勝つ事、愛する事、耐える事、そしていくつかの守る事・・・・愛する人を守る、大事な物を守る、自分を守る、仲間を守る、誓いを守る、秘密を守る。最期には、死と向き合う事、死んだ人の思いを受け止める事、そして自分の死を受け入れる事・・・ 

最期のほうは、子供にはちょっと重過ぎるくらいかも。 最終巻で一番泣かされたのは、たった一つの片想いに生涯を費やした男の孤独な人生が初めて明らかになった部分。これはねえ〜、、泣いたよ!

ローリングさんは、今や世界的な大金持ちになってしまったわけだけど、これを書き上げる為に費やした彼女の17年間は、「一発千金とはわけが違うよね。死に関しては、ご自身がお母さんを亡くされて経験したいろんな思いが反映されてるとか、、、最初にHarry Potterを書き始めてから、結婚、出産、離婚、シングルマザー、そして本が大ヒットするにつれ、再婚、さらに2人の子供(合計3人)とご自身の生活も大変貌を遂げ、時に母として、女性としての姿がキャラクターに反映されている。脇役がみんな魅力的なのは、そんな小さな部分にも共感できるものがあるからかな。

いえね、、要するに「私はHarry Potterなんて子供の本には興味ありません」「魔法使いの世界なんて非現実的過ぎてついていけね〜よ」「ちょっと誰かがあおればこんな騒ぎだもんね〜 過大評価されずぎ!」等思っていらっしゃる方々に、是非お薦めします! と声を大にして言いたいだけなんです。歴史に残る作品に成る事は間違い無いはず。100年後に「クラシック」と呼ばれる筈。「指輪物語」みたいに・・・

実は私は日本語版を読んだ事がなくって、いったい様々なハリーポッター語がどんな風に訳されてるのか知らないんですよね。もしかしたら、訳し方によっては、思いっきり子供向けシリーズになっちゃてるのかも・・・・ だとしたら残念ですが、、英語は大人も子供も、男性女性も、年上も年下も対等に話すので、文章を読んでいてことさら子供っぽいとは感じないから、こんなに大人も巻き込んだ大ヒットになったのかもしれない。
Iを訳すのに、、私、僕、オレ、あたし、自分、拙者、我が輩、、、、、思いっきりキャラクター変わっちゃうもんね〜〜!
それでなくても、Demontorだの、Apparationだの、魔法界語が沢山出て来て、それらを日本語訳にするのって、ものすごいセンスが問われる作業だろうなあ〜〜

ローリングさんは、「ハリー・ポッター辞典」みたいな形で、本文には書ききれなかった事を追記した番外編を出すような事を話しているそうだから、せめてそれでも楽しみにしますかね。
本当にこれでハリー達との何年もの旅は終わりなのかと思うと、寂しいけど・・・・
それにしても、最終巻で再登場した数々の伏線事項を確認する為にも、また少ししたら初めの1巻から読み返してみようかな・・・

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なんと、、、地元のスーパーWaitroseにて、だし昆布を発見!

日本ものの製品を発売しているYUTAKAというブランドがあって、お米、巻き寿司用の海苔、ガリ等、手巻き寿司なんかが一通り作れる製品を出しているのだけど、このYUTAKAシリーズに代わってWaitoroseは違うブランドの商品を置き始めた。

Clearspringというオーガニックフードブランドで、YUTAKAよりはるかに商品幅が広い。
お味噌も数種類、なんと、梅干し(梅肉のピューレ)、だし昆布、蕎麦、うどん、舞茸や椎茸のキノコ類、海苔も数種類あるしお煎餅やお茶も・・・・ 日本食というよりは、ちょっとアップマーケットなオーガニックヘルスフードといったコンセプトのようだ。ただ、お米はYUTAKAが気に入っていたので、近所になくなるのはちょっと残念。Yutaka米は無洗米、つまりお米を洗わなくて(とがなくて)よかったので、とっても楽チンだったのだ。

お味噌が近所で買えるのは便利! 中華風の料理にも使えるし、この前のサバ味噌もまたそのうちやってみるつもりだし・・・・ あれば使うのに、都心までわざわざ買いに行く程じゃないので使わないという物の一つ。麦味噌もあるし、八丁味噌まで。でもね〜〜、、、、高い!
ちょっと〜何でこんなにお高いの??!!

Yutakaシリーズのほうが商品もお値段も庶民的だったわよ! 別にオーガニックとか、いかにも中流階級を意識した品揃えやパッケージにしなくたって良いわけですよ、、、う〜〜ん・・・・

そういえば、5月に日本から戻って来る時に彼が成田で買ったお煎餅が、まだ封も切らずに戸棚にある。 手焼きのよくある醤油の香ばしそうなやつだけど、あれ食べるつもりあるのかしら、、?っていうか、きっとすっかり忘れてるのかも、、、

お煎餅って実はビールやワインと食べるとすっごくマズイですよね! あれはやっぱりお茶と一緒にポリポリ食べると一番美味しいようにできてると思うのです。お米と醤油の香ばしさが緑茶の香りとよく合う。でもホップの効いたビールや、フルーティーなワインと一緒に食べると、口の中が臭くなって、すっごくマズイ!

・・・・と途中まで書いた所で小腹がすいたので、鬼のいぬ間に例のお煎餅をもらってしまった、、、美味しいよこれ! 成田で売ってた「ガンコ親爺の手焼き煎餅」ちょっと薄型で、海苔もぱりぱりです。

ついでにSoyBeans(枝豆)も一緒に食べて来ちゃいました。これは最近発売されたもので枝豆の冷凍もの。ただし殻はなくて豆だけ。 枝豆はやっぱり、あのちょっとふわふわした殻を下の先でキュっと潰して、つるつるの豆を口の中に押し出すのが快感なんだけど、まあいいか。 豆はつぶも大きくて綺麗だし、ちょっと茹でて塩をふって、お煎餅と一緒にプーアール茶でいただきました。

なんか変な昼食、、?でも今日は朝が遅かったし、彼が後でサンデーロースト(ローストビーフにローストポテトと茹で野菜という、典型的なイギリスのサンデーディナー)を作ると言ってるのでお腹をセーブしておかないと、、、

さて、昨日配達されたHarry Potterの最終巻。 早く読みたくて、もう少しだったシェイクスピアの謎解きスパイ説の本を超特急で読み終わりました。政府のスパイとしての、二重生活、グローブ座火災に際しての大怪我による引退、スパイ行為の報服による毒殺・・・・

真相は誰にも断定できないけれど、うまく繋がってる。Phillips氏の歴史探偵本は、いくつもの疑問点を繋ぐ糸口を探すという手法だ。これとこれを繋ぐ何かがどこかにないか、、、と探して探して何かを発見する、という方法。 彼の最新の本がついおととい届いたばかり。でもこれはやっぱりハリー・ポッターの後にしよう。

いよいよ完結かあ〜 第一巻が出たのは10年前。当時小学生だった人たちは今18-19になっているわけで、まさにハリーと共に育ったと言って良い。 最終章は最後まで読まないと決めてる。10年かかって辿りついた最後の場面がどうなるのか、、、 読み始める前に前巻の最後をもう一度確認しなくては・・・わくわく、、、わくわく、、、、

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夏になると、やたらとダイエットとか、お腹ひきしめとか、くびれとかいろいろ目につきますが、、、 煙草やめて1年4ヶ月。 やめたとたんに1ヶ月でボン!とついた5キロが何をやっても落ちないねえ〜〜〜・・・・

たかが5キロ、、と思うけど、いわゆる肥満体型の、例えば体重90キロの人が86キロになるのと、デブではないけど少しぽっちゃり目の人が、あとちょっとの5キロを落とすのとでは、大きな違いがあるんですよね。 最初は焦らないでゆっくりやっつけようと思っていて、そのうち今までのエクササイズや食事では全然駄目だという事がわかり、歳も考えて代謝を上げるサプリを飲んだりもしたけど、、う〜ん、、、、やっぱり歳には勝てないってかあ〜〜?

今年に入ってからは、なんだかガタっと身体が衰えたのがわかる。年明けと同時に喉をやられて2ヶ月近くも治らなかったし、その間ずうっと身体がだるくて動けなかった。その後何年ぶりかで40度近い熱が出て、治ってからも調子がでなかった。10代の頃からラジオの深夜放送で鍛えた身体は、もうずう〜っと睡眠時間5ー6時間で過ごしてきたけど、さすがに最近は毎日眠い・・・ でもどうしても時間がもったいなくて、気が付くと寝るのはいつも1時半頃になっちゃう。なんで一日24時間しかないんだろう・・・??

で、なんとなくいつも疲れてて、最近はちょっとさぼってたエクササイズを再開 日本で姪っことやってみたビリーはちょっと若い人向けなので、やっぱりピラテスとツイスト式のステッパー。気持ちを持っていくところまでが勝負で、やれば後が気持ち良いのは判ってる。次の日がまるで違う!朝,駅までの道が楽になる・・・そうだ、頑張れ!絶対に身体が気持ち良いから、、と気合いを入れて50分。やっぱりサイコーに気持ち良い!!

やっかいなのが筋肉痛。昔は劇団で一日中踊っていた。筋肉痛は最初の5日くらいが山。痛いからって間を開けると、また次にやる度に痛い思いをする。 つらいけど、鬼になって最初の数日間を無理矢理続けると、5日目くらいで急に嘘のように楽になる。でもね、、、この数日が本当に辛いのよ〜〜〜!で、今日で3日目です。痛いです、、昨日よりもっと。でも今日もやらないとまた戻っちゃうよ、、、自分に鞭打たねば・・・ 

今週は彼が夜いないので、ダイエットにはもってこい。前にも書きましたが、我家のシェフはうちの彼(=旦那)です。彼の唯一の趣味というか、楽しみというか、こだわりというか、取り憑かれのようなものなので、この権限を私には奪う事はできません。 彼が作ってくれたディナーはいつでも神に感謝して頂きます。 どんどん上達する一方、どんどん手が込んでくるので、スパイスやハーブの瓶が増え、後片付けもどんどん大変になります(我家では、作ってもらったほうが片付ける、、つまりは私の仕事)たまには、納豆ご飯で、じゃこ入りの卵焼きに大根おろしなんて食べたいなあ〜〜なんて、やっぱり彼には言えません・・・・

だから、彼がいない日はもっぱらダイエットの日と決めております。自分でシンプルな日本食にする事もあるし、スーパーで出来合いのレンジ物にしちゃう事もある。最近は、ちょっとダイエットを意識してプロティンドリンクを試してます。
この、食事に置き換えるシェイクドリンクって、日本では本当に目が眩むくらいあれこれあって、里帰りした時も、マツキヨとかにあるいろんな商品にびっくりした。いくつか試したけど、どれも美味しい!味のバラエティーがすごいよね〜〜 抹茶とか、トロピカルフルーツとか、、、、こっちでも似た様な物を探したけど、本当に少ない!

まず以前からあるのが、Slim Fastというシリーズで、これが一番ポピュラーかも。大手のスーパーや薬局にもあるし。でも甘過ぎる〜〜!! 私は甘いものが嫌いなんです!甘いっていう味覚が好きじゃないのよ、、、それに自分で作るパウダーはミルクに溶かすので、カロリーは少し高め。
で、水に溶かせるタイプを探す・・・これがなかなか無い!ダイエット食品なんて項目自体が存在しないイギリスですから、こういった栄養バランスの良い置き換えシェイクといえば、スポーツ畑から出てるものがほとんど。 アスリートの為のプロティンドリンクという訳です。これもね〜、いかにもプロティンっていう感じの味で、まあ飲めなくはないけど、バラエティーは無いね、、、バニラ、チョコレート、ストロベリー、、どれも甘いしつまんない味。

最近目にするHerbalife(ハーバライフ)、日本でももちろん出回ってると思いますが、このシェイクが結構味のバラエティーが良いみたい。試した事ないけど、どうなんだろう、、? 一緒にビタミンのタブレットやエクストラでプロティンも混ぜられるみたいだけど。値段も悪くないし興味はあるけど、商法がいろいろと言われてるからその辺がちょっと気になる。 商法はどうあれ商品が良ければ私は全然気にしないんだけど、例えば一度オーダーしたサイトからしつこくどんどんメールが来るとか、そういう事がないか心配・・・・どなたかHerbalifeの情報お持ちの方、是非お話聞かせてください。

さてさて、読書の夏でもあります。
シェイクスピアは政府のスパイだったという新説をかもし出したThe Shakespeare conspiracyも7割り方読み進みました。この説が本当かどうかは別として、よく調べてるし筋も通ってる。毎日お昼休みに30-40分しか読めないのがもどかしい。彼のいない今日、明日で読み切っちゃわないと、同じ作者(Phillips氏)の最新本も注文済みで、2ー3日中に届く予定だし、そうだよ〜、、土曜日にはHarry Potterの最終巻が届くんだよ〜〜!
土曜日と思ってたけど、イギリス時間21日の午前0時1分発売開始という事は、つまりは明日の夜だ。

よくできてるよね、、イギリスの公立学校は今週までで夏休みです。つまり明日は今年度最後の日。夕方からは全国の大手書店ではハリーポッターのイベントが開かれ、子供達は魔女の装いで参加して、夜の12時を待つ。 発売開始と同時に本を手に入れた子供達は週末を徹夜で読みふける・・・という図式です。この発売開始時刻は全世界共通なのですね。日本は朝の8時1分、ニューヨークは20日の夕方6時1分・・・楽しみだなあ!おっとその前に今の本、早く読まなきゃ!

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台風やら地震やら、日本ではいろいろと大変なようですが、皆様大丈夫でしたでしょうか・・?

かなり前から探していた本が届きました・・・・・「The Shakespeare Conspiracy(←作者のホームページ)

最初に出版されたのが12-3年前。今はもう絶版になっていて、たまにネットで見つけても値段が$300とか、£125とかプレミアがついてて、中古本の値段とはいえないものばかり、、、 やっと先日£12-00で見つけたので、中古だけど迷わず注文してしまった・・・・
前に「消されたファラオ」でちょっと触れたGraham Phillipsという人の初期の本で、シェークスピアの真の姿を追求する、という歴史探偵本です。
実はこれが出版された時、ちょっとしたセンセーションという事でニュースでも取り上げられていたのは覚えてる。でもあの頃は、Graham Phillips氏の本に触れていなかったので、「面白そうだな,,」で素通りしてしまったのでした。

いろいろと伝えられているシェークスピアのほとんどの逸話に関しては何も物証が残っていない。 彼が受けたとされる教育についても、学校に登録した記録はなく、最初の肖像画でさえ、死んでから50年経ってからの物である。ストラトフォードにある彼のお墓のモニュメントも、18世紀になって建て換えられたもので、もともとは「戯曲作家」の墓として建てられた物ではなかった・・・・

彼にまつわる「伝説」「逸話」をいっさい払いのけて、実際に残っている物件のみでシェイクスピアの素顔を探すというもの。ストラトフォードにWilliam Shakespeareという人が居たのは事実だけれど、ロンドンで役者・戯曲家として活躍したシェイクスピアとは別人ではないか、、そして出てくるエリザベス王朝時代のスパイ疑惑、、、シークレット団体の存在・・・まあ、今まで言われてきたシェイクスピア像を引っくり返す新説で、出版当時に物議もかもした本です。

シェイクスピアが実はフランシス・ベーコン(同時期のイギリスの法律家で哲学者)の替え玉だという説はかなり前からある。他にもストラトフォードでの名士と、ロンドンで何度も税金未払いで追われていたプレイライターのあまりの人物像のギャップに、彼は二重生活を送る宮廷のスパイ、あるいは秘密組織のメンバー等、さまざまな億測は以前から飛び交っていた。

それくらい、シェイクスピアに関して何も物証が残っていないのだ。自筆の手紙一つ、オリジナルの戯曲の1ページもない。かろうじていくつかの公的書類に自筆のサインが6つ残っていて、この本にはそのコピーが載っているけれど、どれもきちんと読むのさえ困難な筆跡で、高等教育を受けた人の筆跡にはとても思えない。

Graham Phillips氏はもっと最近の本の中で、シェイクスピアと秘密結社の薔薇十字運動、さらにフリーメイソンとの関連にも触れている。 最後の作品、「テンペスト」は、1613年にエリザベス王女(James1世の娘)とフリードリヒ5世の結婚式でも上演され、このストーリーの伏戦は、薔薇十字と深く関わりがあると解説してる。 それくらい、彼は謎が多く、きっと掘り下げたら「ダ・ビンチ・コード」にも負けない衝撃の真実が出て来るかも・・・・

まあ、これだけ「伝説」が大きくなって死後400年もの間、世界中の劇場から愛されているシェークスピアですから、今さらどんな説が出て来ても、結局「伝説」は崩れずに残っていくのだろう。 誰が書いたか、ではなく、何が残ったか・・・ですからね。 

それにしても、もしStratfordのシェイクスピア氏が、ハムレットやオセローと全く関係のない田舎の名士なのだとしたら、、、今日も世界中からHoly Trinity Churchを訪れては感無量になっている大勢の観光客って(私も行ったし、藤原竜也君も)、、、いったい何???

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またしても夜にネットできない日が続いてる。
月曜日は家に帰ってメールをチェックしたまではよかったものの、夕食の後に戻ってみたら繋がらなくなってた。 昨日も8時頃から12時過ぎまで駄目で、繋がったのはもう寝ようとしてる時だった。今日も似たケース、、、11時半過ぎに試してみたら繋がってた。

ネットを始めたのは2000年になる直前だった。以来、一人の時はテレビを付けなくなってしまった。音楽もiTuneで聞くし、ニュースもネットで読んでしまうので新聞を読まなくなった。 以前は通勤に本と新聞は必須だったけれど、今はバスで15分なので必要無し。だから最近は意識して、お昼休みの1時間は本を読む。 本を切らした時は新聞を隅から隅まで目を通す。彼といる時はなるべく一緒にテレビの前でしゃべっているけど、彼がいない時間はもっぱらネットです!

で、ネットできない一人の夜には結構いろんな事ができるのだと発見。月曜日はDVDを観た。「The White Countess」久々のMerchant- Ivory映画で、組み合わせが良い。主演がRalph Fiennes, Natasha Richardson. そして、Natasha のお母さんのベテラン女優、Vanessa Redgrave真田広之さんが出てる!脚本はKazuo Ishiguro氏。Ishiguroさんの本は、どれも懐古的な描写が素敵だ。 映画の脚本というのは始めてだけど、過去の話に遠く胸の奥をざわざわと通り過ぎていく風のような思いをさせられる。画面はとても奇麗。Merchant-Ivory映画の真骨頂です。


真田さん、出てるシーンはどれもレイフとの2ショットで、しっかり英語の台詞で掛け合ってるじゃありませんか!! 彼も努力してRSCの舞台に出た人だからね〜〜 実はこの映画、ロシアの亡命貴族という事で、ナターシャはとても上手なロシア訛りの英語を話しているのだけれど、それがかえって聞きづらく、途中から英語の字幕を入れて観ていました。レイフもアメリカ人の役なので、訛ってるし・・・ 一番聞き易かったのが真田さんの台詞だったかも・・!立派です! 「ラストサムライ」の時、トム・クルーズを食わないようにという事で、かなり真田さんのシーンがカットされたような事を聞いたけれど、充分に国際映画でやっていける役者です。とにかく努力を続けてる人は強いよね〜〜

ネットできない2日目は本を読んだ。辻仁成さんの「サヨナライツカ」。う〜〜ん、考えるね・・・・ たった4ヶ月の激情的な関係が「愛」であったかどうかは、、、、解らない。私はやっぱり愛じゃなくて、激情だと思うけど、その思いが一生を支えていくに充分なものであったという事が、胸を痛くする・・・・
きっと別れていなければこんなにも胸に残らなかったかもしれない。実際にこの2人が結婚してそれからの25年を一緒に生きたとしたら、全く別の関係に終ってしまったんじゃないかと思う。続いたかどうかも解らない。あそこで別れなければならなかったからこそ、一生の思いになったんだろう。

でもね、、、忘れられない思いに捕われて年老いていくって、すごくすごく悲しい。やっぱり死ぬ時に思い出すのは、「愛した日々」じゃないかな。それは愛したかもしれないし、愛したかもしれないし、「何かを愛して生きた日々」だと思う。それは絶対間違いない!それを思うと本当に胸が痛くなる・・・・

この「サヨナライツカ」って、映画化が決まってたのに、監督と上手く合わなくて没になってしまったそうで・・・ でも中山美穂さんは、絶対に沓子とは違う様な気がするけど・・・・・本当に映画化するなら、30才から歳をとってからの2人を演じる事も考えて、30半ば位の役者でやったほうがいいんじゃないかな。 5年前の大沢たかおさんと、中山美穂さんじゃ若すぎたと思う。どっちもちょっとイメージちがうし、ボツって正解だったかも・・・

主人公の名前が東垣内豊で、漢字で見ると「なんだあ〜〜?」って思ったけど、作者がどこかで、このキャラクターは竹野内豊さんを想定して書いたというコメントをしていた。 でもそれもちょっと、、、違う気がするけど・・・・ なんだろ、竹野内さんってエロくないからなあ〜〜 こういう激情的な恋愛物にはどうだろう・・? 女っ気がないんだよねえ〜〜〜

サマータイムになって、7時半頃まで明るい!
桜も種類によってはもう5分咲きで、いよいよ明るくなってきた。バス路線には、桜もいろんな種類が植えられていて、これから4月末位まで、いろんな種類の桜が時間差で奇麗に咲いてくれます。嬉しいな!

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なんだかあっと言う間に1週間も経ってしまっていた・・・すっかり春らしくなってきて、6時に仕事が終った時にまだなんとなく明るいのが嬉しい!

2-3日前の新聞に面白い記事が載っていた。イギリス人は平均して一生に4000ポンド位を本代にかけるそうだ。その割に、最後まで読み通さずに本棚に眠ってしまう本が結構あるという統計だ。 フィクション、ノンフィクションに分かれて、「読破されない本ベスト10」が載っている。政治家David blunkettや、元イングランドサッカーキャプテンのDavid Beckhamの自伝や、フィクションではハリー・ポッターの「炎のゴブレット」、ドストエフスキーの「戦争と平和」等、リストに並んでる。まあ読み終えない理由(言い訳?)は様々だけど、、、

本を読み切れないというのは、大抵は文章との相性が悪い場合だ。 文体がどうもしっくりこなかったり、一度読んだだけでは情景が浮かばなかったり、、、目から入って来る文章が脳の中で絵になっていかないと、どうしても読み進むのがつらくなっていく。途中まではなんとか頑張るけれど、そのうちに「ちょっと勘弁・・・!」となってしまう。 話の内容に関わらず、だ。もしかしたら話としてはすごく共感できるものがあるのかもしれない。でもそれを見出す前に挫折してしまうので、とても残念だ。しばらくしてからまた挑戦してみたりするけれど、やっぱり挫折してしまう・・・

昔、まだ学生だった頃に、読んでみようとトライしつつ挫折した本が夏目漱石の「坊ちゃん」と、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」だった。どちらも何度がトライしたけれど、最初の数ページしかもたなかった・・・ゲーテのほうは翻訳ものだから、そのせいもあったかもしれない。翻訳というのは原語と日本語両方のセンスを要求されるので、最終的な文を決めるのは本当に大変な作業だろう。でも翻訳ものは訳した人によって決まるといっても良い。「坊ちゃん」のほうは、有名な冒頭の数行しか面白くなかった・・・
もちろん他にも読破に至らなかった本は数多くあるけれど、何故か今これを書いていて、私の部屋の本棚にず〜っと10年以上もあったこの2つの本の背表紙を思い出した。

挫折というのとは少し違うけれど、何となく読むうちに時間がなくなったり、「続きはまた・・・」と思っているうちに何年も経ってしまったという本もある。この類いは長編物の場合が多い。話自体は面白くてちょこちょこと読んでいたものの、いつの間にか自然放棄してしまった形のものだ。 私の場合は、トールキンの「指輪物語」と紫式部の「源氏物語」
源氏には、高校の時文字通りハマった。授業中も通学中も家でも読みふけった。訳は円地文子さん。「夕霧」まではいったので、光源氏の一生はほぼ読み終えたに近いかな。その後、大学進学と同時に演劇も始めたので、本を読む暇がなくなった。瀬戸内寂聴さんの訳で読みたいと思っているので、いつか源氏全巻こっちに揃えるかもしれない。

映画を途中でやめるのは、これはもう話が自分に合わない時が多い。あとは出てる役者がどうしても苦手だったり・・・ 私は監督、出演者、内容を把握した上で、余程「観たい!」と思わないと映画館で見ない。 最近は封切られて半年でDVDになるので、それを待ってからの事が多くなってしまった。まあDVDも一応選んで借りてくるわけだから、ほとんどの場合は一応観るのが普通で、「あ〜〜駄目だ!!」と途中でやめて返したDVDはそんなにはないけど、、、映画は観たいけど苦手な役者っていうのが、トム・ハンクス。なんでかなあ〜

さすがに舞台を途中で帰って来るという事はしないけど、実は今までに2回だけある。
やっぱり舞台を観る時は、やっていた立場として舞台裏や稽古場の隅々までを考えながら観てしまうので、たとえ面白くないなとは思っても、その芝居の何かを探してしまう。だから1幕で帰るというのはよっぽどだ。最初のはオスカー・ワイルドの「理想の夫=An Ideal Husband」。これは前にも観た事があって面白いと思った喜劇なのに、その時のプロダクションはなんだか演出が面白くなかったのだ。
1幕途中まで観て、笑えるはずの所でどうも笑えずだんだん退屈になってきて、そのうち眠くなってきてしまった。幕間に入って、どうしようかと考えた末に劇場を出た。

2度目はミュージカルだった。トーマス・ハーディーの「テス」がミュージカル化され、原作が大作なだけに多少は期待して行ったのだけど、これが全然面白くない・・・・ 役者の歌唱力は素晴しいのだけど、本も曲もイマイチでドラマになっていないのだ。頑張っていた役者達には気の毒だったけど、座っているのも苦痛になってきて、もう本当に何度も時計を見た末に1幕が終ると同時に逃げ出した。

これには後日談があって、それから1週間も経たない頃、うちの彼が地下鉄の終電で帰って来た時、地下鉄駅からミニキャブ(ライセンスのある黒いタクシーとは別に、ローカルな個人運営のキャブサービス)をシェアした女性がいた。うちのほうは郊外なので、電車を降りて駅から同じ方角へキャブに乗る人同士がシェアするというのはよくある。その女性がなんとミュージカル「テス」の制作スタッフだったのだそうだ。「失礼だけど、、」と前置きして彼が途中で出て来た話をすると、「そうでしょうね、、、プロデュースが悪すぎるもの」と言って、其の後15分程キャブの中でプロデューサーの悪口を言っていたそうだ。

最後まで付合えない事って結構あるように思う。本や映画はたとえにすぎなくて、自分の人生の中でも成し遂げなかった事がいくつもある。挫折か、放棄か、はたまた見限ったのか?、、、う〜〜ん、苦しいかも・・

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やっと出る!

7月21日の午前0時に発売開始になる、Harry Potter and the deathly hallows. 待ちに待ったハリー・ポッターシリーズの最終章だ。
作者が明かしたところによると、2人の主要人物が死ぬ運命にあるようで、それが誰なのか憶測が飛び交う。毎回Harry Potterの新作が発売される日は、格地でイベントが開かれ、夜中の12時と同時に一斉に本の発売が開始される。 眠いのを我慢して起きていた子供達が、12時と同時に本を手に入れて、明け方までかかって読みふける。

Amazonで、今予約をすると、発売日に自宅に配達されるようになっている。価格も約半額だ。 でもこれには落とし穴があって、一冊だけを頼むと送料がかかる。別にウェブサイトじゃなくても、普通に本屋さんに行けばどこでも同じ様な50%オフの値段ですぐに買える。7月21日は土曜日だ。私の仕事場の近くには、何故か本屋がない。でも確か大手のスーパーでも販売していたはず。多分Morrisons(大手スーパー)でも売ってると思うので、お昼休みにでも買いに行けばいいかな。

面白いのは、Harry・Potterシリーズには、装丁に子供向け、大人向けの2種類があり、私は一応いつもAdult Editionで買っている。別にどうって事はないんだけど、やっぱり本の装丁って、電車の中で読んだりする時には多少気になるもので。 出たばかりのHard cover はまさに辞書か聖書か、、?という位分厚くて重たいけれど、Paper backになるまでにはまた1年かかるので、やっぱり待てない・・・!

6巻の最後で、スネイプがダンンブルドアを殺した時の、ダンブルドア校長の最後の言葉、『Please』は、正反対の解釈があり、「頼む、殺さないでくれ」と、「頼んでいた通りにやってくれ」の両方の意味に取れるわけで、私は後者だと信じてる。スネイプは嫌な奴だけど、ダンブルドア校長の信頼をあそこまで維持しているという事は、それなりの何かがあると思うのです。

さて、Harry Potterの映画版で一躍すっかりHarryとして定着してしまった俳優のダニエル・ラッドクリフ君ですが、いよいよWest Endの舞台デビューが始まりました。 ピーター・シューファー作の「エクウス」。ロンドンでは30年振りの再演。6頭の馬の目をアイスピックで突き刺すという、猟奇的事件を起した17才の少年の繊細な心理を描いた作品。先日の初日には、イギリス演劇界からも多数の人が観劇したようだ。私がジェシカ・ラングの「ガラスの動物園」を観に行った時、丁度隣の劇場で既にプレビューが始まっていて、「ああ、もうすぐ初日だなあ」と思っていた。

プレスナイトの劇評は一環してかなり良い。子役出身で、ハリー・ポッターの名があまりにも大きくなってしまったダニエルだけれど、完全にイメージを払拭して、舞台できちんと演じる事のできる役者である事を証明してみせた、という評がほとんどだ。初日には、終演後にティーンエイジャーのファンが楽屋口に押しかけてしまい、他の出演者達も楽屋から出られなくなってしまう一コマもあったようだ。 全裸のシーンもあり、17才の少年にとっては、かなりの冒険といえる舞台だけれど、どうやらハードルはクリアした感じ。私は4月に入ってから観に行く。楽しみです。

ダニエルはどやらハリー・ポッターの映画に関しては、全作続投するようだ。この映画版は、実は本当に贅沢な配役がなされている。1作目から、イギリスを代表する実力派俳優が総出演しているのだ。新しい古典」ーこれからの時代に、末永く愛される作品として残っていくであろう新作、、、、そんな歴史的現象に立ち会えたというのは、嬉しい事だ。7月21日、楽しみにしてます!!


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この所、ほとんど毎週末はネットができない・・・!

確かにサーバーが今までの会社からVirginに変るっていう知らせはきたけど、多分その移行途中にありがちな不具合かとは思うけど、でもね〜金曜日の夜から月曜までよ〜・・・・ 書きかけても、Blogをアップできなくて、この週末は何も更新できなかった。

他の事を書きかけていたのに今日になっちゃって、「冷静と情熱のあいだ」も読み終えてしまったので、こっちの話題にしよう・・・・

成る程ね・・・・解った、よーく解りました。・・・・


・・・で終るなよ!って言われますよね、やっぱり。
初めにRossoを読んだ。確かに「その感じ、その気持ち、良く解る」と思えたのだけれど、ストーリーにドラマがないのが歯がゆくて、早くBluが読みたかった。 感覚的なものに共感できたのは、やっぱり私が一応女だからで、あおいの、クールに現実を受け止めて幸せだと思おうとする今の生活はとても現実味を感じた。多分、もしかしたら沢山の女性達があおいの今の暮らしを「これでいい」と思い込んで生きてるんじゃないだろうか。

本としてはやっぱりBluのほうに心惹かれた。いろんなストーリーが書かれているのはこちらのほうだから、映画版がこっちを軸に創られているのは当然なのだろう。 女性としても、私はあおいより芽美のほうが好きだ。「うわ〜、女!」っていう感じがするのは本当はちょっと引くのだけれど、この芽美ちゃんは動物的な女であると同時に、決して女特有の馬鹿じゃない。

あおいという女性はクールなぶん、正直だ。マーヴと幸せに仲良く暮らしていても、どこか心を心底許していないという事を、マーヴに気付かせながら生活している。これはマーヴにはとても残酷な事で、彼の様な温和で寛大な人でなければ数年もの関係は到底続かなかっただろう。幸せな生活を受け入れながらも、心の隅っこに思い出のかけらを閉じ込めている。普段は思い出す事も滅多にない生活。
女は完全に仮面をかぶったままで生きていける。 でもあおいは、仮面をかぶっている事をちょっとだけ正直に教えてしまうのだ。

反対に順正は、あおいの思い出から抜け出せない自分をたっぷり引きずって生きている。 芽美に対する順正はちょっとずるい。男が女を「可愛い」と思うには、決して愛している必要はなく、ちょっと良い女が心も身体もさらけだして自分に飛び込んできてくれるだけで充分なのだから。

順正自身は気付いていないのだろうけれど、芽美を見る目線がちょっと下に向いてる気がする。 見上げていない=見下している。「そんなつもりで付合った事はないよ」とずるい事を誠実に言ってのけるところが男なんだね。

アンジェロがゲイだったのは、映画にはなかったね〜。まあ、映画が4時間くらいだったら、もっといろいろ描けたんだろうけど,あの2冊をまとめたものとしては、良い映画に仕上がったと思う。原作は順正がユーロスターに乗る所で終っているけれど、映画の最後に2人がミラノ駅で笑顔で見つめ合うラストはぴったりだった。「これからの100年」に賭けた順正の勝ちだったのかな・・・

竹野内さんの順正は、穏やかで無口な順正だったけど、原作ではもっと喜怒哀楽の激しいちょっと変わり者らしい。 崇とあおい、順正の3人とも帰国子女の設定というのが、普通とちょっと違う孤独感を出している。映画を観てから本を読んだのは正解だったかな。

Rossoのほうは解らないけど,Bluのほうはまたきっと読み返すだろう。やっぱり「本」を読む時は、あまり感覚的なものよりも、文章できちんと表現された感情を読み取りたい。 私にとって女性作家の本がしっくりこないのは、感覚的な文章が多いからだろうか・・・「その感じ」を見事に文章にして表現するのでびっくりしたのが、山田詠美さんだった。彼女の本は、女の「感覚」を見事に文章で表しているのでとても好きだ。

私が先日のブログタイトルにした事を、辻仁成さんが「あとがき」で全く同じ事を書いていたのでびっくりした。「冷静と情熱のあいだに、何があるのだろう?」


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