見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: 映画の話



やっと携帯を新しくしました〜〜!

携帯とデジカメをどう使おうか・・・と考えて、あれこれあれこれ&あれこれあれこれネットで数日かけて検索し、カメラはコンパクトなのを日本で買おうと決めました。だって安いんですもの!! 日本で出た機種がこっちで販売されるのが、6~数カ月後。 で、目を付けたモデルの値段を見ると、日本のほうが40%近くも安い だったらやっぱりあと数カ月待って日本で新しい型のを買ったほうが良いよね。とりあえず3.2Mpのカメラ付き携帯があれば事は足りる。

日本の「暮しの手帖」のような、消費者団体が発行するWhich?という雑誌がある。毎月いろんな商品を比較、調査してお薦め(Best Buy)の製品を紹介している。もちろん携帯やデジカメも定期的にアップデートされ、スペック、値段、所有者の声、実験結果等がリストになっている。 これを元に、目を付けた商品を今度はネットでどこで買うかを検討するわけです。以外と穴場はAmazon。日本サイトもあるけれど、Amazonは本やDVDだけでなくほとんど何でもありで、もちろん携帯も。そしてコメントが多いので、実際に買った人の声が聞けるので良い情報源だ。

k800i今回新調したSony Ericssonのサイバーショット携帯は、実は2006年の秋に出たもので、特に新製品ではないけれど、結構根強い人気がある。 携帯のカメラ機能は3Mpあれば充分と決めていた。携帯で音楽を聴くつもりはないので、ミュージック機能は最小限で良い。(それでも音楽ダウンロードやら、FMラジオというのはどうしても付いて来る) 今まで使ってたデジカメが、Sonyの最初のCybershotだったので、スペックはこの携帯とほぼ変わらない・・・・ 今までの携帯もSony ericsson だから全体の使い勝手は良さそうだし、SIMカードは同じものを使うので特に面倒な事もないし。

ダウンロードしたE-mail設定の何が悪いのか、何度やってもメールに繋がらず、結局このMacで使ってるサーバーから新しくアカウントを取って(このサーバーは一件で5つまでアカウントが作れる)設定も全部マニュアルで打ち込んだ。 試す事3時間位かかってようやく成功!こちらは日本みたいに携帯でemailというのはあまり使われず、もっぱら電話番号に送るテキストメッセージが主流だ。携帯にメールサーバーの設定を初めてつけたのがやっぱりsonyだったっけ。

そんなこんなで昨日はなんと寝たのが3時になってしまった。さて寝よう・・・と最期にチェックしたニュースで、Brokeback Mountainで主演したヒース・レジャーが亡くなった事を知る、、、、びっくり!! まだ28だよ・・・・これからだったのに・・・・ この前は「The Client」で子役だったブラッド・レンフロが25で亡くなったばかりだ。ホントにね、、、薬なしじゃやっていけないのかしらね〜〜・・・残念です。

なんだかあっちこっちからの情報に追われてる、、、藤原竜也さんはそろそろ身毒丸モードに入る頃のようだ。ワシントンがもうすぐだからね・・・・ 映画カメレオンの公式サイトもできてる。予告観たけど、、、やっぱり、、、髭は似合わないなあ〜〜!! でもサングラスとセットで、蜷川さんも褒めた(驚いた)というヤンキースタイルを合わせれば、結構サマにはなるかも・・・後は演技力かしらねやっぱり。アクションものなのかしら・・・??逃げるのは身体軽そうだけど、闘うのはさてどんなものか・・?

死神の精度」の試写がもうすぐだそうで、原作本もやっと文庫になるみたいですね。「映画で話題になれば売れるのを見越してわざと文庫にしないのか?」とも勘ぐっていたんですけど、やっぱり映画と同時に文庫版にしたほうが売り易いよね。 金城武の名があっちこっちで出て来て、どれが本決まりなのか今ひとつ・・・ K-20の後は「鬼武者」という話あり、「鉄拳」という話あり、、、、、でもなんだかアクションっぽいのばっかりじゃない?・・・らしくないっていうのかな、、アクションゲーム物の実写を続けて2本っていうのは金城さんの選択枝にあるだろうか・・・?

「投名状」のDVDがもうすぐ出るし、夏には「赤壁」をオリンピック前にカンヌに出すつもりで監督は頑張っているらしい。 去年は「投名状」のポストプロダクションが間に合わなくて、ピーター監督があきらめたカンヌ・・・・赤壁投名状もイギリスでは何も聞こえてこないしなあ〜〜 Lust・Cautionの後に聞こえてきたのは、来月公開でジュード・ロウが出てるウォン・カーウァイ監督の「My blueberry nights」だ。ラスト・コーションの時に予告を観たけど、すごくらしかった ニューヨークのカフェっていうからちょっとモダンなイメージを浮かべていたのだけど、どうしてどうして、そこはやっぱりカーウァイワールドのようで、すごく「懐かしい」気分にさせられた。楽しみです。


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先週に続いて、また日曜日の朝一上映で「スウィーニー トッド」を観て来た。 うちのエリアにある映画館は、15スクリーンもある大型シネマなのに、ローカルの評判はよろしくない。 特に平日の3時以降ともなると、ローカルなガキ共・・・いや、中高校生たちがたむろしてしまって、床に座り込んで食べてるわ、グループで喧嘩になるわ、未成年なのにお酒を飲もうとするわ・・・で、地元の警察のやっかいになる事もしばしばなようだ。

だから私はもっぱら休みの日の朝一上映で見る事にしている。12時までだと£4-40(約1000円)で観られるし・・・ただ、静か過ぎるというのもちょっと寂しいもんがある。ほとんど人がいないし、先週のラスト・コーションの時なんて、2階の上映スクリーンに行く時、誰もチケットを切ってくれなかった。あれなら、外からチケット買わないで直接入っちゃってもよかったわ・・・・

さて、Sweeney Toddですが、、、ちょっと驚ろいたのが、18指定になっていた事。う〜〜ん、、、せめて15でもよかったんじゃないかと私は思うのだけど、やっぱりこの国の14-5歳ってキケンだから?? 確かにかなりBloodyで、後半の連続殺人シーンでは、思いっきり血糊が飛び散ってたけど。というより、「罪の意識なく、誰彼かまわずに殺していく」という心理設定が問題なのかな・・・・

名作といわれるミュージカルの映画化だ。私も含めて楽しみにしていた人は世界中で多いはず。しかもキャストもスタッフも揃ってるし・・・・ロンドンプレミアの後で、ジョニー・デップは「歌ったのは初めてだし、もうやらないかもしれない」と言っていたけれど、なかなか歌いこなしてるので感心しました。 もともとミュージシャンやってた人だしね。それでもソーンダイム氏の曲は歌うの難かしいんです・・・!! 舞台をそっくりそのまま映画化というわけではなく、省かれていた曲もあったし、ストーリーは全く変えずに舞台とは違うものに作り上げていた。普通、舞台の映画化っていうのは、色彩や場面に広がりが出て、もっと現実的になるものだけど、これはちょっと違った作風になっている。

全編青みがかったモノトーンな画面で、白黒ともまた違う、不思議な世界になっている。主役2人の白塗りメイクは現実的とはほど遠く、台詞(歌)回しも大仰な部分があり、それが帰って「物語」といった雰囲気を盛り上げる。 唯一太陽の光と現実的な色彩の入ったシーンというのが、ミセス・ラヴェットが2人の将来を夢見て歌う、幻想のシーンだ。この逆の色合いがとても効果的。

ジョニー演じるトッドは、ほとんど表情も変わらない。変わるとしても怒り、憎しみ、いらだちといった、ネガティブな感情表現によってだ。 笑う事はない。全体の暗いモノトーンも、人生の目的が復讐一色になってしまったトッドの心の表れなのだろう。喜びも、愛ももはや感じなくなってしまっている男・・・・

ヘレナ・ボーナム-カーターのミセス・ラヴェットも、ハマり役だ。監督が旦那だという事を差し引いても良いキャスティングだと思う。 舞台では日本でもイギリスでもちょっと華やかな人がやる事が多かったので、(昔には鳳欄さん、ロンドン・ナショナルではジュリア・マッケンジー)どうなるのかな、と思ったけれど、やっぱりヘレナは古典的な役がハマる。歌も演技も流石です。何より、ジョニーとの相性が良い。もう何作も共演してるしね。

実は彼女にもう17-8年前に会った事がある。 当時の私の職場にお姉さんと一緒に来たのだけれど、当時は典型的なEnglish Rose、古典的な上流階級な役ばかりやっていたので、可愛い顔立ちとは不釣り合いな低い声にちょっとびっくりした。 だから、ファイトクラブで一気に違うイメージで出た時は「クラシック畑から幅が広がるな」と期待したので、それ以後のバラエティーに富んだ作品での成功は嬉しかった。

新人の2人も目を引いた。19歳のJamie Campbell Bowerと子役のEdward Sandersの2人だ。 きっとこの映画の後、この2人にはオファーが殺到している事だろう。Ed Sandersはミュージカル映画「オリバー」でドジャーを演じたジャック・ワイルドを思い出させる顔立ちで、役者というよりは、歌のほうでトレーニングしてきたらしい。 そういえば今年またBBCが新しい舞台「Oliver」のオリバー役とナンシー役を探す大型オーディション番組をやる。エドもドジャー役で出てこないかな・・・・??

私としてはやっぱりこれは舞台のミュージカルとは同じだけど違う作品と思いたい。暗くてモノトーンなこの映画もすごくファンタジーな世界観で良かったけれど、やっぱり舞台での迫力ある音楽は聞けなかった。でもやっぱり「Sweeney Toddだから」という事でかなりの高得点になる事は間違いないだろうな。それにしても、パイレーツ・・・以来のジョニーの若いファンも多いだろうに、18指定というのがちょっと可哀想・・・・

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どうしても少しネタバレしてます。なるべく話の筋書きはしませんが・・・






今日は更新はパスのつもりだったんだけど、やっぱりちょっと追記・・・昨日の感想は 観てすぐ書いたもので、ちゃんと整理されてなかった様な気がする。長い映画だし、もうちょっと私なりの解釈をしてみた。あらためてトニーさん演じるYeeという男の側から考えてみると、やっぱり彼は彼女が反逆分子である事を知ってはいなくても、頭のどこかで常に警鐘が鳴っていたんじゃないかなと思ったもので。

トニーさんの目を思い出せば出す程、いつも彼女に執着しながらも警戒していた。 だから、最期に指輪を前に「今すぐ行って!」と言われた時に、すべてを理解して脱兎のごとく飛び出していく・・・・(ここのトニーさんの演技、すごく良い!

香港での夏が第一部だとすると、この時点でのWang達の行動はちょっと稚拙でまさにNaiveだ。 彼女がちょっと女優気分でYeeを誘惑していた感じがしたのも、あの学生達が若さゆえの思い込みに突っ走っている様子からだ。 本当の現実をまだ知らないゲーム・・・・だから、残虐な現実を目の当たりにした時、彼女は後も振り返らずにその場から駆け去るのだ。それが、後半の上海編になると、ゲームや冗談ではない現実になっていく。組織のコマとしての、命がけの使命だ。

Yeeがとても寂しい男だという事も、映画の随所で表現されてる。 奥さんとは当たり障りのない部分で夫婦でいるけれど、心が通じ合っている間柄ではない。彼が仕事で毎日誰かを処刑している間に、妻はマージャンとショッピングに毎日の退屈を紛らせている。(この妻もまた、寂しい人間なのだと解る)感情を失くして非情でいる事が日常のこの男は、実はそんな自分を爆発させる事のできる相手を心の隅で必死に求めていたんじゃないだろうか。 だから最初にWangをレイプした時に、振り返って自分を見返した彼女に手応えを感じたはずだ。この一瞬のトニーさんの表情のカットがいやに印象に残ってる。そして頭の中で警鐘を聞きながら、もっとのめり込んで行こうとする・・・・

Wangのほうは、もと動物的な部分でYeeとの交わりにのめり込んで行く。 それは愛とは違うけれど、知れば知る程にもっと求めてしまう本能だ。 彼女は初めから、無垢で純真な少女ではない。彼女もまた寂しい人間だ。お父さんに置いていかれ、その父は遠くで再婚し、自分の居場所が無い事を感じていたのだろう。演劇クループに加わって、初めて自分の居場所だと思ったのかもしれない。 Yeeには強く惹かれていたけれど、決して純粋な気持ちではなかった。そして贈られた指輪の純真な輝きに、初めてYeeを死なせたくないという事に気付く・・・。

2人の最期の決断は本当に寂しくて空しい。 彼は毎日仕事でそうするように、処刑執行の書類にサインをして、今までの激情は無かった事にしようとする。邪気のない指輪の輝きを見ながら・・・ そして彼女は、自分の最期の運命を、自分に居場所をくれた仲間達と共に死ぬ事を選ぶのだ。 愛し合う男女には決してなれなかった2人の寂しい結末だ。

昨日は、何度も見たい映画じゃないなあ、と思ったけど、もう一度見直してみると、また違った解釈が出て来るかもしれない。 日本語の予告編をみたけど、やっぱり訳で印象が違ったりするから、なおさらいろんな解釈があるかも・・・・とりあえずそれまで、この話はこれで切ります。


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昨夜は久しぶりのバーティーに行ってきた! 5つ星デラックスのフォーシーズンズ(Four Seasons Hotel)のNew Year Party・・・ やっぱりカメラ持って行きたかった〜〜! でも前述のように、私のデジカメがおかしくなってしまっていて、あきらめたのでした。今年のパーティーのお題は「Mid summer night's dream=夏の夜の夢」、、とはいっても、飾り付けやテーブルのデコレーションがそれっぽいっていうだけで、別に後は意味ないんですけどね。久しぶりに美味しいコースディナーとカジノやバーで遊んで、終電ギリギリまで踊ったのでした。

さすがに遅く帰って寝たのが3時過ぎだったから、本当は今日は寝坊したかったけど、行ける時がないかも、、、と思ったので無理矢理起きて映画を観てきた。 「色・戒ーLust Caution」。去年のベネチア映画祭で賞を取り、2007年度の中国・アジア圏の映画賞を総なめにしたアン・リー監督の映画だ。アン・リー監督といえば、Brokeback Mountainでベネチア映画際→ゴールデングローブ→アカデミー監督賞というコースで受賞したけれど、今回もあちこちでノミネートされている。 数日前に発表されたBAFTAの外国語映画のノミネートにも入ってる。ただ、ロンドン映画祭での上映の際、レビューが賛否両論だったので、どんなものか気になっていた。

日本での公開はまだみたいなので、ネタバレはなるべく押さえます。
長い・・・
2時間40分近くあるので、ゆったりした姿勢で観られる席をお薦めします。 あとは、日本語だと解らないけど、中国語映画の英字幕はどうしてもすごいスピードで変わってしまう。スクリーンに近過ぎる席だと、字幕を読む間、画面が目に入らなくなっちゃう・・・金城武映画でかなり訓練したんですけどね、「さあ、くるぞ〜」と構えていても、時にはあっという間に字幕が変わってしまうので、気が抜けない。そのうち速読の名人になれるかも・・・?

う〜〜ん、、とってもインテリジェントに創られている映画だ。 あちこちのシーンに結構心情の変化や疑い、とまどいといった心理描写の伏線があるので、ぼお〜〜っと観ていると見逃すかも。 2時間40分の全てのカットに意味がある。まずトニー・レオン演じるMr Yeeは比較的台詞が少ない。トニーさんはいつもは広東語の俳優だから、今回は北京語という事で大変だったとは聞いているけれど、少ない台詞の役だからこそ、1カットの絵が重要な意味を持つ。 役の上でも無表情なので、常に彼のが何を思っているかを考えながら観てしまう。やっぱりよく言われるように、トニー・レオンさんは目で演技するのが上手い。あちこちの国でカットになったり短くなったりしているベッドシーンだけど、これもMr Yeeという人物を描く重要なシーンだ。

自分の立場上どんな残忍な決断も下さなければならないこの男は、人を信用せず異常なほど警戒心が強い。 その彼がタン・ウェイ演じるWongに自分を少しずつ見せていくようになるのは、2人の最初のレイプ同然のベッドシーンからだ。 ハイソに見せているWongが、実は本性はそれほど洗練されているわけではない(not smart enough)事に彼は最初から気付いている。 そしてこの乱暴なレイプの時でさえ、彼女が嫌悪したり脅えたりする女では無い事を行為の最中に知る。彼女が振り返って目を見返すのだ。 この時から2人の中で何かが弾け出したんだと思う。

シーンとしては、ベッドシーンは3回しかない。あちこちの批評で、「カーマスートラに新しい数ページ」なんて書かれているけれど、激しく、でもとても美しく撮っているので違和感はなかった。(でも真似したら骨折するかも・・?)むしろそのシーンでのトニーさんの目がとても意味を持っているように思った。とにかくWongの顔を見続けるのだ。深く深く相手の中に入り込むような目で。それが後でWongが組織の仲間に打ち明けるように、彼女の心を揺さぶっていくのだ。

Wongを演じるタン・ウェイは新人とは思えないスケールの芝居をしている。 というより、私はこのWongという少女は、女優気分で自分の使命を演じていたのではないかと思った。学生演劇から反体制派という図は戦時中にはどこにでもあったものだ。まだ若くエネルギーにあふれた学生達はYee暗殺という大きなプロットに熱くなる。 でもWongは本当に愛国心や政治的信条からこの計画に参加したのではなく、はじめての舞台で大勢の観客からの反応に驚喜したのと同じような気持ちで、Yeeを誘惑して自分のほうに引き寄せていく喜びを楽しんでいたんじゃないだろうか。

これは恋愛映画じゃない。2人の間に愛は無い。あるのはLustとCaution。この映画に限っていえば、良い英題を付けたものだと感心する。ちなみに中国語では指輪の事を指戒と書いて、誓いの意味があるそうだ。指輪はこの映画の中で唯一イノセントな物として出て来る。WongがYeeを愛しているわけじゃない事は、映画の冒頭で観客は皆解っている。だからこそ、この2時間半を超える長い映画の流れの中で、主役2人の心の探り合いを楽しむ事ができる。

Yeeが途中で彼女の正体に気付くのかと思って観ていたけれど、かなり用心深く彼女を観察しているようなカットはいくつもあったけれど、最終的には彼は「全く知らなかった」のだと解釈した。 にも関わらず、ほとんど躊躇もせずに残忍な態度で処刑の書類にサインをしてしまう所が、このYeeという男の悲しい性質なのだ。 ちなみにトニーさん、さすがにアップになるとちょっと歳とったなあ〜・・・と思わざるを得ないけど、身体は綺麗に絞ってあった、、、すごく減量したとか。

何度も見返す感動作とは思わなかった。でも良作か駄作かと聞かれたら、私は「かなりの良作」と答える。 。他の学生仲間達も皆良い。特にグループリーダー役のワン・リーホンの演技は、使命感の下で感情を押さえている若者の微妙な心理がよく見えた。イギリスでの批評にはかなり手厳しいものもあったけれど、監督はかなり細かい部分も意図して創っているのがよく解っただからこそ、ぼ〜〜っと観ていると、見逃してしまう映画だ。伏線を見逃さないキーポイントは、

 初めから女は男を殺そうとしているという事。
* 男が女に引かれていくのは、彼女がハイソな女だからではなく、女から得体の知れない野性動物のような匂いを嗅ぎ取ったからだという事。
 戦時中で、あっちもこっちもイギリスやら日本やらに支配されている抑圧された中国での話だという事。

去年はアジア圏で賞を取りまくった映画ですが、イギリスでは18指定でマイナーな公開です。(そのかわりカットは無いようでした)日本での評価はどうなるでしょうね・・・・

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日本で、未公開ではないにしても、半端にしか公開できない映画といえば、「愛のコリーダ」

Ai noこれは、大島渚監督の名を世界に知らしめ、「ポルノか芸術か?」の大論争を巻き起した1976年の映画だ。 極秘で撮影したフィルムをフランスに送って編集し、カンヌ映画際で上映されるや大反響を呼び起した。その後とりあえず日本で公開された時には、あまりにもズタズタにカット&修正されて、ほとんど映画の主旨を残していなかったと言われている。 私は、当時はその辺はちゃんとは知らなくて、とにかく日本では未公開同然で、わざわざ外国まで観に行く人が大勢いる、というのは耳にしていた。

私がイギリスで観た時は、そんなオリジナル公開の大騒ぎから軽く10年以上が経過していた。 観たのはいわゆる名画座スタイルのシネマクラブ。ダブルビル(2本立て)で安く観られ、プログラムが良いのでメンバーになっていたKings Crossの映画館だ。その日は「愛のコリーダ」と「楢山節考」の2本立てだった。 ちなみに館内はほぼ満員状態、男女比率も良く、普通の大ヒットロードショーの映画館の雰囲気となんら変わらない。そして私は期せずして、一日に「愛のコリーダ」を2度も観る事になったのだった。

友人と、「愛のコリーダ」→「楢山節考」の順で観にいったのだけど、合間にトイレで別の友達に遭遇する。 一緒に行った友人はその後用事があってすぐ別れる事になっていたので、バッタリあった彼女と「後でお茶飲まない?」という事になった。 ところが彼女は今来たところで、これから「楢山」→「コリーダ」の順に観ると言う・・・じゃあつき合うよ、という事で、私は「コリーダ」「楢山」「コリーダ」と3本たて続けに観る事になり、正直言って映画館をでる頃には頭の中は飽和状態だったよ・・・・・・・

でも、最初に観た時のショーゲキが少し収まって、「楢山節考」で少し考えさせられてからもう一度観たおかげで、2回目にはもっと映画としてちゃんと観る事ができた。 ちなみにイギリスではボカシというのは普通無くて、裸はすべて見せる。 でもハードコア(実際に性器が交わっている場面)っていうのは公には禁止のはずなのに、これにはいっさいカットはなかった。 まあ、最初はやっぱり結構びっくりしたけど・・・・観ているうちに、それが普通の人間の身体なんだから、その事自体はあまり意識しなくなる。つまり、そういう風に撮るのが映画作品なのだと思う それが普通なんだと納得できるように作られるのが芸術的映画作品で、全編とにかく性的欲望を刺激し続ける様に創られるポルノ作品との決定的な違いだ。

後の「愛のコリーダ裁判」で、「猥褻か芸術か?」の論争に大島渚監督が、「猥褻でどこが悪い!」と言い放ったのは伝説になっている。そもそも猥褻っていう言葉自体が、抑圧されたものだと思うんだよね。「悪い事、いけない事、」という意識があるから猥褻という観念が生まれる。わいせつって、、なに、、?? ちょっと話がそれるけど、よく痴漢の事を「○○車中で猥褻な行為に及び、、、」なんて表現をするけど、あれってちょっと違うんじゃない?悪いのは猥褻な行為っていうよりも、「相手を不愉快にさせる行為」の事なんじゃないの? 世間には、痴漢されるのがOKな女性もいるらしい。そういう場合は、「不愉快」にさせられないから猥褻にはならないわけでしょ。合意の上なら強姦が成立しないのと同じだ。だから、抑圧された意識がなければ猥褻なんて言葉は存在しないんだよね。

この映画の中の2人、定と吉蔵の辞書には猥褻という言葉は存在しない。 ひたすら相手と繋がっている事を求め続けて、どんどん自分を相手に縛りつけていってしまう・・・よく映画の宣伝文句に「究極の愛」なんて言葉が使われるけど、「愛」ともちょっと違うと思うし、、、 これは映画だから、題材は実際にあった事件でも、映画のストーリーはフィクションだ。大島監督は定と吉蔵の関係を、「欲しがる」側と「与えたがる」側にしていく。それはよく言われるサディズム、マゾヒズム(加虐性と被虐性)とも少し違う。もっと動物的な関係だ。 定役の松田英子さんは、演技力がどうのというよりも、すごく良い顔をする。動物が欲しいものを前に、舌なめずりするように相手を見る顔、容赦なく欲しがり続ける顔・・・・最初は気取ったカンジのニヒルな旦那だった吉蔵は、定に与え続けて痩せ細っていくにつれ、どんどん優しい顔になっていく。

室内のシーンばかりなので、全く外の空気を感じない。それがまた観ている方も2人の閉ざされた世界にのめり込んで行くような気分にさせられる。 唯一外の空気を嗅げるのは、吉蔵が髪を切りに(だったかな?)外へ出ると、世の中は戦争へと向かっていて、出征する兵士達が日の丸の旗に送られていくのに出くわすというシーン。このカットはすごく印象に残る。それくらい外の空気を吸えない映画だ。赤の色がすごく効果的に使われているように感じた。映画を観た後に「赤=朱色」が飽和状態の頭に焼き付いていた。 随所に「日本の美」もちりばめられている。これが現代だったら、きっとこんな雰囲気はだせなかっただろう。着物、障子や襖、三味線や笛の音、そういったあの時代の日本のちょっと埃臭いカンジがこの映画を美しくしている。

ストーリーなんてほとんど無い映画だけれど、世界各地で高い評価を受けたこの映画は、やっぱり名作だ。 藤竜也さんは、この映画の後しばらく仕事が無かったなんて、何かで話していたらしいけど、ほとぼりが醒めてからだって渋く活躍している。沢田研二さんとやった「悪魔のようなあいつ」はこの映画の前だったんだろうか、後だったんだろうか・・・? ドラマの内容はほとんど覚えてないけれど、渋い藤竜也さんがやけに悩ましく壊れていたように記憶している、、、

「愛のコリーダ2000」と題うって、はじめてノーカット版が日本でも公開されたそうだけど、それでもどうしてもハードコアの部分はボカシを余儀なくされたらしい。 ボカシやモザイクって、あれば余計にそこに気を取られるというものだ。ずうっと昔、まだボカシの技術が出て来ていなかった頃、「時計じかけのオレンジ」を日本で観た時、いわゆる乱交っぽいシーンで画面のそれこそあちこちに黒丸が出て、それが役者達が動く度に黒丸も移動するものだから、最期には映画館が爆笑になってしまった事があった。

イギリスでどうして「愛のコリーダ」のハードコアのシーンがそのまま上映されたのかは知らないけれど、そういう酌量があってもいいんじゃないかしらね。ポルノじゃないんだから・・・


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年末にジュリーこと沢田研二さんがらみで日本での公開がちゃんとされていない映画2本に行き着いた。 どちらも私はイギリスで観た映画だ。

ひとつは、    ポール・シュレイダー監督で、フランシス・フォード・コッポラジョージ・ルーカスが製作指揮を取った「MishimaーA life in four chapters」だ。
Mishima実はこれが日本で公開されていなかったという事を初めて知った。 これは85年の映画だからもう20年以上も前だ〜!。三島由紀夫の3作品と、彼の人生をドキュメンタリー風に再現した4部構成で「三島」の世界を映像化したもので、そういう点では1作品の映画化とは完全に違う。

私がてっきりこの映画は日本でも公開されたと思ってしまったのは、この映画が撮影されていた時点ではかなり話題になっていたからだ。 金閣寺の部分で、撮影所に実際に黄金に輝く金閣時のセットを創り、最期のシーンで豪快に炎上させたという事はニュースになった。 坂本龍一さんが自身の「サウンド・ストリート」というラジオ番組で、この三島役のオファーを「切腹するのは嫌だって断った」と話していた。(サウンドストリートはどんなに忙しくても、必ずタイマーでエアーチェックしていた)ナレーションも、緒方拳さんのヴァージョンの他に、海外向けにはロイ・シェイダーが担当して英語バージョンと2つになると話題になっていた。そんな撮影話が耳に入ってきていたので、最終的に三島夫人が日本での上映を許可しなかったというのは驚ろきだ。

何がお気に召さなかったのだろうか・・・?出来上がりが不満だったとか、三島氏の同性愛傾向が強く出過ぎているからだとか言われているけれど・・・・三島作品は映画化にしても舞台化にしても著作権が厳しくて、なかなか許可してもらえないというのは有名な話だ。でも潮騒なんて、過去に5度も映画化されてる、、?まあ、上映をしぶるとすれば、興行的に日本では成功しそうもないからというのなら解る。この「Mishima」は絶対に外国向けの映画だからだ。

日本人が「MishimaーA life in four chapters」を観にいく場合、まず全員が三島が誰だか知っている。 かなりの人は三島作品を読んだ事があるだろうし、ちゃんと読んだ事は無くても、ほとんどの人は有名な小説の概要くらいは知っているはずだ。85年の製作だから、三島氏の市ヶ谷での自決をはっきりと覚えている人が大半だろう。そしてなにより、猛烈な三島文学ファンも沢山いるはずだ。 そんな日本人がこの映画を観てこれが大ヒットになるかというと、、、ちょっと毛色が違う。 この映画は、三島由紀夫は有名な小説家だけどまだちゃんと読んでない、作品が沢山有り過ぎてどれから手をつけて良いか解らない、小説家以外にも右翼だったとか聞いてるけどよく知らない、天皇崇拝のバイセクシャルでナルシストの小説家らしい、、、等の人達向けなのだ。

実際こちらでは、これを観た後三島氏の(翻訳された)本を読んだというイギリス人を私は何人も知っている。3つの小説の世界観と、市ヶ谷での自決の日へ向けての三島氏の生い立ちをドキュメンタリータッチでうまく絡めて、三島文学をもっと知りたくなるような創りになっているのだ。映像はとても美しい。 そして何よりもフィリップ・グラスの音楽が耳に強烈な印象を残した。映画館で観たのはもう昔だけれど、いつかテレビでも放映されていて、その時にもまず音楽が真っ先に記憶に蘇ってきた。 身震いするような音楽で一度聞いたら離れない。キャストは当時の最強メンバーと言って良い。

三島役に緒形拳。「金閣寺」のパートでの坂東八十助と佐藤浩一、「鏡子の部屋」での沢田研二、李麗仙。「奔馬」の永島敏行、勝野洋。 他にも、萬田久子 烏丸せつこ 三上博史 大谷直子 加藤治子 横尾忠則 池部良 織本順吉 左幸子・・・・・と細部に渡ってがっちり固めてある。皆すごく良い。 市ヶ谷での演説の場面での緒方さんは、本当に良く研究してる。まだ若い佐藤浩一さんの演技力にも今さらながら感心するし、この映画での沢田さんは、おそらく妖艶なジュリーの面影が観られる最期じゃないだろうか、、、当時36歳、ギリギリです。女優陣もすごくパワーがあるし脇も手堅い・・・

映画としては確かに地味だし、ヒットするような文学作品ではないけれど、何だろう、、本気で創られてる映画だ。 監督も制作者も三島由紀夫に敬意を払っていることは確かで、こんなに本気で創られた映画が日本で陽の目を観なかったのは残念だ。 どうやらDVDが手に入るのはUS版だけのようだ。イギリスでも調べてみたけどDVDは無いみたい・・・サントラ版のCDはあるようだけど。 US版はリージョンがなので、もしマルチのDVDプレーヤーを持ってる人は機会があったらお薦めです! DVDには緒方さんナレーションの日本語バージョンも入ってるようだし。

長くなっちゃったよ、、日本で半端公開の「愛のコリーダ」はまたにしよう・・・・


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今年は舞台(ヴェニスの商人)だけかと思っていた藤原竜也くんは、どうやら映画を撮っていたという事だ。それもハードボイルド(死語かと思ってたよ〜)なアクションものとか・・・ このジャンルは初めてだよね〜
深作監督のバトル・ロワイアルは戦うっていっても殴ったり蹴ったりのアクション物ではなかったし。パーマに口ひげかあ・・・いや、笑っちゃいけないですよね!

それにしても、またまた繋がる70年代の残像・・・・この「カメレオン」という映画、そもそもが亡くなった松田優作さんの主演で企画され、実現しなかったものなのだそうだ。ヘ〜〜!?」と思わずにいられない、、松田優作と藤原竜也じゃまったく噛み合わないよ、、、 まあそれは単にお蔵入りした企画を引っ張り出してきて練り直したという事で、もちろん今出来上がった作品は、松田優作がやるはずだった物とは全く別の物だとは思うけれど、この段階でそれを話題に出すという事が、なんだかちぐはぐな気がする。 宣伝の為の話題作りなのかもしれないけれど、松田優作の為の企画を藤原竜也で映画化という売り込みが成功するとはちょっと・・・・?

なんだか最近は70年代に縁があるね。去年久世光彦さんが亡くなり、今年は阿久悠さんが逝ってしまった事で、本当に70年代の終わりを感じた人は多い事だろう。 70年代が青春時代だった世代が今ちょうど社会の重役クラスにいるわけだから、消え行く思い出の時代をもう一度堀り起こすような企画がいくつも出て来るのはうなづける。 そんな中で、松田優作という存在は、一度消えてまた復活したというのではなく、亡くなってからもずっと語られ続け、折にふれCMやゲームやスマスマなんかにも登場して、忘れられる事無く存続してきた。空白の時間が無い人なのだ。

失礼を承知で言わせていただくと・・・・私が思うに(あくまでも私の主観です。怖いメールなんて送らないでね)松田優作さんは、けっしてハンサムな俳優ではなかった。アイドル顔でもなければ、二枚目でキメてるわけでもない。演技的には、、、一応文学座って聞いたけど、決して上手かったとは思わない。 彼は空気で芝居する俳優だった。ぼそぼそと低い声で何か言った後にドスを効かせてアクションするとカッコ良かったのだ。 画面の中での松田優作はいつも男の匂いをさせていた。そしてその空気が映画を創ってしまっていた。 それは藤原竜也という役者とはまったく性質が違う。今の藤原君から大人の男の匂いがするか、と言われたら、これはファンの人でもやっぱり正直に・・・?と思うだろう。

面白いのは、監督が阪本順治さんだという事。この人は「男の映画」を撮るのが上手い。 といっても私はこの監督の作品は3本しか観ていない。でも豊川悦司さんで撮った「傷だらけの天使」と「亡国のイージス」は両方とも好きな作品だ。特に傷だらけ・・・のほうは、ショーケンのドラマ版が根強い人気を持っていたので、「どんな映画になった事やら・・?」と半信半擬で観たのだけれど、これはこれで独立した映画として上手くできていた。 豊川さんの男気あるユーモラスな一面を引き出した作品だ。亡国・・のほうも、これまた爆発的なベストセラーになっていた原作に対して映画がどうなるかと思いきや、かなり上手くまとまっていたので安心した。私は原作本の大ファンだったので、内心ちょっと心配だったのだ。

だから、阪本監督が今の藤原竜也さんから何を引っ張り出してくれるかがとても楽しみだ。藤原君は線の細い色香を漂わすのが上手いけれど、素の彼は長渕剛のファンを公言しているし、結構亭主関白にあこがれたりと、男気のある一面をうかがわせる発言をしたりしてる。 本人の映画に対するコメントでも、「自分の中の何かが変わる」「日々変化している」等言っているので、また新しい藤原竜也を発見できる映画になるのを楽しみにしましょうか。

それにしてもねえ・・・「藤原竜也が松田優作に変身」とかいう見出しはやめてくれないかしら・・・? そういう事じゃないと思うんだけど。そう書かれて平気でいられる竜也君は、やっぱり恐れを知らないというか、松田優作を知らない世代の若者なんだなあ〜なんて・・・

来年の日本は映画ラッシュだなあ〜。とは言っても私の中だけでの話なんですけどね。だって1年の間に応援してる3俳優の映画が揃いも揃って公開なんて、何年に一度・・・いや、彗星接近に近いくらいの確率じゃない? 何時里帰りしたもんかなあ〜〜・・・


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アニメの吹き替えと外国映画の吹き替えが決定的に違うのは、外国映画の場合、既に演じている俳優の呼吸とリズムがそこにあるという事だ。 台詞を決まった秒数で納めるだけでなく、力の入る音や声のトーンによる顔の表情にできる限り合わせたい、というのは吹き替える俳優(声優)の誰もが努力する所。 もちろん言葉の並びが違う外国語の場合、ぴったりいくというのは本当に難かしいのだけれど、声優仕事でベテランと呼ばれる人たちは、本当にその辺の呼吸のつかみ方が素晴しく上手い。 昔、その手の仕事でスタジオに行って、大先輩達の録りを聞いてると、本当に1回のテストでぴったりとリズムをつかんでしまうのでびっくりした。

私としては、吹き替えというのはあくまでも映画を少しでも違和感なく観る為の非常手段であって、やっぱり監督や俳優達がオリジナルを創るに当たってこだわった演技と台詞の1つ1つが一番だと思っている。いや、、思っていた・・・香港映画をこんなに観るまでは。

前のブログでまじょさんからコメントをいただいて、Chungking Express=恋する惑星での金城武さんの台詞が北京語と広東語のちゃんぽんだったと知り、他もちょっと調べてみた。 ウォン・カーウァイ監督の「2046」で、木村拓也さんがひたすら日本語の台詞を繰り返していたのはまだいいとして、チャン・ツイイーとトニー・レオンの2人のシーンが北京語と広東語のやり取りになっていたとは・・!! まあそこまでごっちゃなのはウォン・カーウァイ監督だから許すということになるんだろうけど、違う言語で撮って後で吹き替え直すというのはよくあるらしい。

最近は香港と中国本土と、監督や役者が入り交じって作品を創る機会が多くなってきてるからだろう、、、そして最終的に映画はやっぱり監督の物という事か 演技と台詞術というものを「2つの違う効果」と切り離して考えて初めて成立する。相手役同士が違う言語で演技して、後でどっちかの台詞だけ吹き替えちゃうなんて・・・ 俳優の演技を優先するには、役者が一番comfortableに台詞を言えるように、というのは解る。だけどそこで役者が創った声のトーン、台詞のリズム、呼吸のタイミング、それらが後の編集で無かった事になってしまうのは、、う〜ん、、、私は悲しいよ! やっぱりそこまでが役者の仕事だと思うから。

でもHouse of flying Daggers=Loversを観ていて、どうしても金城武さんの声が本人の声とそうじゃなく聞こえてる時があったので、これも調べてみると、この映画は中国語の古語みたいな言い回しが多い為、なるべく本人の声を残しながら、監督が気になった部分は吹き替えを使ったそうだ。「うっそ〜〜!」って言いたくなるような作り方・・・ でもそれが監督のこだわりというなら、それも有りって事なのかー。

ちなみに傷城=傷だらけの男たちをオーディオを切り替えながら場面毎に観てみた。スーザン役のシュー・ジンレイさんは北京語で撮影したという事だけど、確かにオリジナルの広東語版からオーディオを北京語にしてみると、「あ、こっちが本当の彼女の演技の台詞だ」と解る。 他の皆さんは広東語でオリジナルを撮っているので、やっぱり広東語バージョンのほうがナチュラルだ。アフレコっていうのは、どうしても声のトーンが変わっちゃうからね、、、只、スー・チー嬢と金城さんのシーンは北京語バージョンも良いなと思ったら、このお2人はどちらも本人が北京語を入れたそうで、成る程ネイティブ同士だからかーと納得。

でもね〜〜、オリジナルの台詞と吹き替えをチャンポンに使うなんて、その発想がなんていうか、、いいかげんだよ香港・・・? Sayuri」とかも吹き替えちゃえばよかったのにね。その発想でいくと映画界での言語がバリアーフリーになるじゃない? そういえば、1992年に映画になった「嵐が丘」、レイフ・ファインズの映画デビュー作で、今回は原作に忠実に親子2代にわたる愛憎を最期まで描くという事で話題になった。キャサリンにジュリエット・ビノシュ、音楽は坂本龍一さんで、私個人としてはかなり好きな作品です。 ところが、この映画は封切られる前から今ひとつ、イギリス人に受け入れられなかった。

役者の演技力、映像の美しさ、なんといってもイギリス文学を代表する名作の初めての完全版の映画化という事で、作品に対する期待はかなりあったのだけど、イギリス人がどうしても気に入らなかなった事、、、それは、キャサリン・アーンショウを演じるのがフランス人女優だという事だった。 ジュリエット・ビノシュの演技力とレイフ・ファインズとの化学反応のような演技の相性はかなりの人が評価したものの、「どうしても時折耳につくフランスアクセント」を許す事ができなかったのだ。 イギリス文学を代表するブロンテの「嵐が丘」のヒロインが外国訛りでは話にならないという事だ。 彼女はこの映画の為に徹底的にイギリス英語を特訓し、実際映画を観て私もびっくりした。それ以前の映画での彼女の英語とはまるで違っている。確かに完璧じゃないよ、、、でも、評価するに充分だったと私は思うのです。そこがイギリス人のスノッブな所。 自分達は他の言語なんかまるでできないくせに、英語を話せなけりゃ人にあらずみたいな態度をとる・・・ 香港式に吹き替えちゃったらよかったのよね!そうすればスノッブなイギリス人も納得したのかしら、、、?

国際的に活躍するというのは、普通ではなかなかできない、、、どんな人でも、私達の見えない所で泣きながらものすごい努力をしてるはずだ。 そんな事は言わなくてもちゃんと観れば解る。せめて、解ったならそれを認めて評価してあげなくちゃフェアじゃないよね。アントニオ・バンデラスやジェラール・デパデューにしてもそう。金城さんだって、昔の香港映画は全編吹き替えられてたけど、最近のものはそのまま本人の台詞が使われてる。 「金城の広東語でもOKだ」と認めてもらえたからこそのはず。本人の努力無しにはあり得ない・・・・
監督がチャンポンの言語に編集するんじゃなくて、役者自身の努力の賜物としての言語バリアーフリーになる時代が来るかもしれないね。


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夏時間が終って暗くなるのがぐっと早くなってしまったので、休みの日を有効に使うべく、昨日は朝7時にBedから出る。 仕事に行くより早いぜ・・・・まあ7時にうす明るいのも今のうちで、すぐに朝も遅くなっちゃうんだけどね、、、彼がまだ寝てるので大きな音も立てられず、Breakfastの後は早朝インターネット。ビデオサイトを巡ってスケート(フィギュア)を観る。もうシーズン始まってるじゃん・・・!

Skate Americaの高橋大輔君を探したけど、SPしか見つからない。う〜ん、厳しいね。Youtubeでは速攻で消されていてFPが観られません・・・ でもSkate Canadaはけっこうあって、浅田真央ちゃんも中野友加里さんの演技も観る事ができた。 画像が小さいのが残念だけど、50チャンネルもあるのに面白い番組がないテレビよりずっといろんなものが探せる。少し前に見つけたドラマの「それが答えだ」の続きを観たいのに、これが重くて重くてすっごく時間がかかる。 Bufferingしてる間はMac自体が遅くなるので、結局途中でキレてやめてしまう為なかなか先に進まない。
ん・・・そういえば、スケートの高橋大輔選手は一昔前の三上博史さんに似てるなあ〜・・・ って、まあどうでもいいかーーー

気が付くと3時間位経っている! 本当にあれこれ探してると浦島太郎式に時間だけが過ぎていく。これってさ〜、、、飛行機でインターネットのビデオサイトが観られたら、日本までのフライトなんてあっという間なのになあ〜。 これはね、ひとつの長いものを観ているのとは違うからなんだろうね。例えば日本のドラマとかをビデオで観ると全話観るのに10時間くらいかかるわけだけど、これだとすっごく疲れるのよ・・・・ 一つのストーリーにどっぷり浸かって10時間だと、その後頭がぼ〜っとしちゃって元に戻るのも時間がかかる。 でもビデオサイトにあるものって、どんなに長くてもひとつがせいぜい20分くらいで、大抵のものは5-6分のクリップが多いから、あれこれといろんなものが観られて飽きない。沢山のクリップを観た後はなんだか得したような、とても時間を有効に使ったような錯覚に陥ることができる。

せっかくの休み、身体も動かさなくては・・・と、はりきって掃除をしたりしてみる。掃除ってちゃんとやるとかなりの肉体労働だ・・・・ どうせ来週からは家の修理で工事現場のようになってしまうので、終るまではこれが最期の掃除かなあ〜〜 棚のものを全部どける事になるので、古いビデオや本を見回してみる。私はそれでもたまには古いものを一気に捨てたりしてきたので、こうやって見回してみると、要らない物がほとんど残っていない・・・まあ雑誌類はページだけを切り取って後は捨てるかな、、、 取ってあるビデオも裏技サイトでDVDになってるものは、思いきって買い替えちゃってもいいかな。「新選組!」だって録画ビデオで1年分だから7本になってる。 これをDVDにすればかなりスペースが空くなあ〜。保存版という事で残すビデオはいつも厳選しているけど、やっぱり年月と共に増えていく。ビデオ録画の舞台中継ものは、さすがにDVDになってないものも多いし。

で、またそんな事をしながら、つい昔のものを観始めちゃったりするのでした・・・「新選組!」、、、いけないいけない、こんな物を見始めたら1年分つい観ちゃうよ〜〜。 それにしてもこの沖田総司の藤原竜也君は、本当に良い演技してる。ハムレットの後で、一年間かけて演じきった役。こんな藤原君をまた他の作品で観られるのだろか、、とさえ思う。悪いけど,去年封切られた「デスノート」は演技的には磨かれてなかった。 観た時「ちょっとやばいなあ〜」と危機感を持ったっけ。藤原竜也がアブナイ、、、みたいな? 成長するためのターニングポイントって、もちろん何度か来るものだけれど、曲がり方を間違えると大通りにも出られなくて、後戻りもできなくなっちゃう・・・・だからその後に数カ月の留学っていうのはすごく良いタイミングだと思ったし期待してるのだけど。 今年はバッサーニオしか演ってないけど、う〜ん、、身毒丸の再演は飛ばして、トレープレフに行ったようが良かったんじゃ・・・・ なんて私が心配したって仕方ないのだけどね。もう一度、原点である身毒丸を演る事で、大通りが見つかるんだったら、、、って思うしかないかな。 あ〜あ、、新選組!も続けて4話観てしまった、、で、もう外は薄暗くなり始めてる〜〜!

怠惰な休日だ・・・買い物さえしないで、一歩も外に出なかったぞ・・・ 一歩も出ないっていうのは結構珍しいよね。大抵はどっかにちょっと出かけるし、何もなくてもせいぜいタウンセンターまでは出るのが普通なんだけど、昨日は一歩も、本当に一歩も出なかった・・・ さすがに一日中日本語ばっかり聞いて(観て)いたので、夜はオンラインレンタルから届いていた「Interview with the Vampire」を観た。 これはかなり前の映画だけど、私はトム・クルーズが好きじゃないので観ていなかったのだ。Brad Pittのほうが興味があったんだけど、やっぱりトム・クルーズを敬遠していた。そしたらこの映画を観た友人達が皆口を揃えて、「この映画のトムだけは違うから!」と言うので、重い腰を上げてレンタルリストに載せておいたのだ。 実はリストに載せた事も忘れていた。DVDはリストにある中から向こうが順番に関係なく送って来る。(一応、優先するかしないかのチェックはできるけど)で、先週に届いていたのをまだ観てなかったのだ。

思ってたより良かった!! 
確かにこの映画のトム・クルーズはかなり良い。いつもと違うと皆が言っていたのが解ったよ。ブラッド・ピットとのキャラの対比がすごく良いし。アントニオ・バンデラスが出てたの知りませんでした。すごいインパクトだなあ〜 フレームに入ってきた途端に、画面の空気を持ってっちゃうなんて・・・
映画はやっぱり監督の二ール・ジョーダンのセンスが生きてるなあ〜!彼のCrying Gameは大好きな映画だ。 脚本が原作者自身と言う事で、一貫してルイの目から見ているストーリーにブレがないから説得力あるし。食わず嫌いだった映画なんだけど、ちょっと拾い物をした気分。 でも一つだけ文句を言うとすれば、やっぱりバンパイア物はヨーロッパの香りがしてこそなんだよね。コテコテのハリウッド訛りの英語だとちょっと変・・・ 作者はイギリスのクラシックな俳優ジュリアン・サンドを希望したそうだけど、ジュリアンのハリウッドでの知名度が低いので却下されたとか・・・

で・・・一日が終ってしまった、、、なんてこった!! でも昨日はけっこういろんな物を観たぞ〜〜

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先週に続いて早起きできたら観ようと思ってたF1の中国GP、結局起きられなくて、気付いた時にはもう終っていた・・・・これだからレースは解んないよね!!最終のブラジル戦までチャンピオン争いは持ち越しかあ〜。昨日の時点で台風情報があったから、なんか嫌な予感はしてたんだけど、、、、

今日(日曜)からは金曜まで休みをとった。今年は5月に日本に行っただけで、年間ホリデーがまだ9日も残ってるもので、ここらでちょっと休もうと・・・・とりあえず何の大きな予定も入れずに6日休み。冬物の買い物したいし、明日は久々に大型ミュージカル「The Lord of the Rings」を観るし、新しい映画でも観たいものが2ー3本あるし・・・・ 私一人の自由時間。朝アラームが鳴らないって幸せ!!

さて、順番に観ている金城武出演映画だけど、かなり映画として「当たり」な作品が揃ってるのでちょっとびっくり。 まあご愛嬌なアクションものもあるけど、98-99年以降くらいからの映画はどれも「良い作品に出てるな」と思う。ちょっと胸が切なくなる思いで観てしまったのが、「心動=君のいた永遠」だ。この映画、普通だったらお金を払って映画館に観に行こうとはあまり思わなかっただろうけど、なかなかどうして素敵な映画です。 70年代という背景がまた面白い。高校生の必死な恋に双方の親が出て来ちゃったり、まだ「未婚の母」や「同棲」なんてとんでもないっていう時代だったからこその、今から見るといかにも子供っぽい、でも胸がいたくなるような恋。

あの時ああだったら、ああじゃなかったら」と、この映画を観て何も感じない、あるいは何も思い出す事がないという人はおそらくほとんどいないだろう。 もしそう言い張る人がいるとしたら、きっと嘘つきだ。誰でも何かしら「上手くいかなかった10代」の思い出があるはず。恋もそうだし、友達の事だったり、親とのすれ違いだったり、小さな後悔が1つや2つはあるのが普通の大人というものだ。決してセンチメンタルな意味でなく、この映画はとてもリアルに創られてて素敵だ。

中国語映画なんて今まで数本しか観た事がなかったけど、気が付いた事がある。それは中国語の台詞に対して、英語の字幕がやたらと長くなってしまう事。 つまり、漢字っていうのは1字で意味を持つので、少ない字数で多くを語れる言語なんじゃないか・・・! 実はこのタイトルだって、日本語タイトルは「君のいた永遠」英語タイトルは「Tempting Heart」だ。でもそのどちらも、「心動」という2文字のもつ意味の深さにはかなわない。 これ程この映画を語るタイトルは無い・・・以前からVCDに入ってる中国語字幕を「面白いな」と見る事はあったけれど、確かに字数は日本語と比べてもずっと少ない。

このDVDには、日本語字幕も英語字幕も選べるようになっている(他にもタイやマレーシア、ベトナム語まで)。音声は広東語と北京語の2つ。オリジナルは広東語のようなので、とりあえず音声広東語+日本語字幕でまず観てみた。 其の後、今度は英語字幕で観てみると、時折読みきれない位に長い訳になってしまう部分がある。 残念ながら中国語は解らない。けど日本語と英語を比べてみると、確かに内容は変わらないんだけど、訳し方でニュアンスが変わってしまっている部分も結構ある。金城君演じるホークアンのキャラでさえ、日本語字幕で読んだ印象と、英語字幕で観た印象が微妙〜〜に違うのだ。 で、「本当はどっちよ?」と思って中国語の字幕で漢字を追っていく。成る程明解です。やっぱり映画の字幕翻訳っていうのは、読むスピードとの勝負だから大変だよね。

広東語と北京語は字で書けば同じだと聞いた事があったけれど、実際はちょっと違う部分もあるらしい。耳で聞くと、広東語のほうが語尾上がりで長く音を引く事が多いので、ちょっとうるさく聞こえるかな。 この「心動」はオリジナルは広東語だけど、北京語のほうの声も金城武さん自身で吹き替えている、、、と思う。 クレジットが無いけど、金城さんの声だと思う。そうじゃなかったらよっぽど似た声の人(?)北京語で吹き替えるのも、やっぱり微妙にニュアンス違うんだろうか・・・?相手役の人は別の人が当ててるから、やっぱりちょっと印象が違う。本人もきっとちょっと違った物になってる気がしたんじゃないのかなあ〜?

自分がアフレコの仕事をしていたのは棚にあげて、やっぱり映画は字幕が良いと思ってた。 でもオリジナルの言語が全く解らない場合、読める字数に制限がある字幕と、しゃべるスピードで吹き替えるのとでは、情報量がやっぱり違う。日本の声優独特のアフレコ節がなければ、その方が良いのかな、、、 アフレコ節というのは、映画の吹き替えで俳優(声優)達が何故が皆してやっている独特の変な声の転がし方。そしてこれは日本だけだと思う。日本の吹き替え映画を観ると皆やってるのに、英語での吹き替えとかでは聞かない。 何故かは解らないけど、きっと台詞を立てようとして声を不視然に転がしてしまうのだ。以前自分もやってたのかもしれないけど、今聞くと耳障りで仕方がない。「そんな風にはしゃべんないだろう〜〜!」みたいな・・・・

でもやっぱりオリジナルでの俳優の声と台詞を聞きながら理解したいよね。う〜ん、やっぱり字幕がいいなあ。 でも中国語が英語になるとあんなにもスペース多くなるとは! 昔高校でやった漢文だって、そういえば字数少ないのに訳すと長い文章になったよね。漢字は目からそのまま意味が入ってくるから凄い。直接脳に働きかける力があるような気がする。 字だけで絵が見えるのが漢字の凄いところ。読めないのに意味がつかめるんだもの。中国語、恐るべし!

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