見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: 日本のドラマ


なんてうたい文句のドラマ「最高の人生の終り方」を観てる
今クールはこれと「聖なる怪物たち」に絞ってるのだけれど、このドラマ、前回の「家政婦のミタ」とは違った意味でなんとなく毎週観てしまうのだ

街の葬儀屋っていうのは確かにドラマになると思う。地域密着型で地元警察御用達の葬儀屋にドラマが無いわけがないのだから。ちょっと下町空気でいい感じなのが観始めたきっかけだ。

山下智久さんはもっと若い時に「ドラゴン桜」や「プロポーズ大作戦」を観たけれど、今回はちょっとギョっとした、、、だって一昔前の木村拓哉さんとそっくりの芝居の仕方をするんですもの・・・・芝居というより、造り方が同じなのだ。なんでこうなっちゃったの??と思いつつ、それでも一所懸命やってるのは解るけれど。「プロポーズ・・」の時のほうが伸び伸びとぶつかってる感じがしたんだけどなあ〜〜 ちょっと気持ち悪いくらいやり方が似ちゃってるのが気になって仕方がない。どうしてカッコ良くなくちゃいけないのかなあ〜〜? 

「家政婦のミタ」の時は、主演のミタは抑えて抑えている中で回りの子役達が大爆発な演技で面白かったけど、今回は回りの兄弟達が皆さん良い意味で巧く無いのが面白い。(いや、やっぱりプロとして演技する以上は下手じじゃ困るんだけど)なんか皆巧くはないんだけど頑張ってるのが伝わってきて、それが不器用な街の葬儀屋にピッタリで、思わず応援したくなってまた観てしまうのだ。ストーリーのプロットは面白いしね。山崎努さんあたりががっちり引っ張ってくれるといいんだけど、なにせ岩田さんの出番は少な過ぎるし皆とも絡まないし・・・・おまけに幽霊だし、、??

都会育ちで学校も地元じゃなくて通ってたから、私にはどうも地元密着感というのもが子供の頃から無かった。ロンドンでもずっとそうだった。でも数年前に今の職場に移ってからはまさに地域密着という感じで、最初は本当に緊張したものだ 道で知った顔に挨拶されるのがもう居心地悪くてたまらなかった。でもだんだん慣れて来ると、地元の人達に溶け込んで仕事する毎日が安心できるようになった。そんな空気が解るようになったからだろうか、このドラマ、なんとなくホッとするのは。

葬儀屋ミステリーでホッとするっていうのも変だけれど、そんな空気のあるドラマだと思う。ヘンにミステリー臭く無くて、謎解きは御愛嬌レベルなのも緩くて良いね。家族の絆が軸になってるし、これから終盤はそこにも焦点がいくのかな。兄弟って無関心だったりおせっかいだったり喧嘩してり、、、っていうあたりが「そうなんだよね」とうなづける。それにしてもあんな女刑事は絶対に居ないと思うけどね。まあこれも一種のマンガチックなドラマかな。和気あいあいな感じのドラマ。最期はやっぱり健兄のお葬式って事になるんだろうか?

もうひとつの「聖なる怪物たち」のほうはストーリー的にも役者達もぶつかり合ってて刺激的だ。演技に定評のある役者達が揃ってるからね。それにしてもどっちも視聴率は良く無いらしい。どうして視聴率で作品の善し悪しが決まるのか今だに理解できない。日本のドラマって人気で作ってきちゃったから駄目になったんだろうな〜。プロの役者でなくても人気のある人が主役やって視聴率が良くて、それが良い作品って事になっちゃうと観る方の目が肥えないでしょ。質の高い作品を創るには、その作品/役に一番適した実力のある人をもってこないとね。誰を選ぶかが、プロデューサーの腕の見せ所というもの。最近BBCが創った50年代のロンドン下町が舞台の助産婦/看護婦達のドラマ(Call the midwife)、素晴らしく見ごたえのある作品で、早くも来年の続編が決まった。こういうドラマがどうして日本に無いんだろう??と思いつつ観てた。今年のBAFTAのテレビ部門では何か穫るかな・・?

なんだかんだいっても昔はドラマ観るのはいつも1ー2ヶ月遅れ、その後はアジア産の格安VCDを購入していたのに、今は放映された翌日にはネットで観られるのですから、ホント楽しい海外生活です。今日の分を週末に観て、大河を火曜日の休みに観て、、というのが定着してしまった。
、、、と思ったら来月から新クールだよ・・・・良い作品みたいよ〜〜




久しぶりで今年は大河ドラマを観てみようかという気になった。今年の大河は松山ケンイチさん主演の「平清盛

この前大河を全話観たのは「新選組!」だった。大河ドラマはどうしても全部観るという事は少なくて、全く見ない時も多いし、観てもとびとびだったり初めの数カ月、といった事が多い。今までで全話見通したのは、「国盗り物語」「黄金の日々」「新選組!」くらいかなあ〜。日本に居た頃は日曜日の8時だからって家に居る事なんて少なかったしね。友人からのビデオ定期便が届くようになってからも、大河を一年間毎週観ようとは思わなかったわけですよ

私は実は歴史や古文が大好きなので、(中退した大学は史学科でした)源平の時代も面白いし平家物語も好きだ。実は特に平清盛に興味があるわけじゃなくて、いろんな立場上の駆け引きで時代が変わっていく過程が面白いのよね。でも私は実は源氏派なのだ。悪源太義平とか誰がやるんだろう?義朝は玉木宏さんだね

それにしても、最初からこの出だしは何・・・? 清盛が白河院の落とし胤って
伊東四朗さんの白河院はすごいインパクトあるなあ〜〜!物の怪法王か、、時の絶対権力者だからね、さもありなんという感じで凄いです。おまけにこの化け物爺、崇徳天皇もこの人の子供という設定になっている!!

今回の大河での私にとってのボーナスは鳥羽上皇役の三上博史さんだ
いや〜〜、、三上さんが大河に出るなんて思ってもみなかった。武士の役は到底似合いそうもないと思ったら鳥羽上皇。1〜2話を観た感じでは、息子の崇徳天皇が白河院と璋子が密通して生まれた子、という設定にする事で、後々崇徳天皇を疎んじて近衛天皇を即位させた経緯に持っていくわけか、、、このあたりから朝廷が二派に別れてやがて保元の乱が起こるのだから、これはなかなか見逃せない設定だ。成る程、この設定での鳥羽上皇なら三上さんで見ごたえありそうだ。白河院の崩御後、反撃に出るわけか、、?

それにしても初回は清盛が生まれた年の話、鳥羽天皇は15歳かそこらだったはず、、、
反射板、何枚使ってるんですか?」と突っ込みたくなる輝き様でございました事。でも、入内してきた璋子を大切にしようとしている年若い天皇、という優しい人柄が出ていて、この優しさが後にどう反映するのかが楽しみ。三上博史が演じるからには、亡き白河院や璋子への反撃がどう描かれるのかしら、、?

平忠盛役の中井さんは良いなあ〜〜。実は若い頃の中井貴一さんはそれほど好きでもなかった。というより、彼が演じる役柄があまり面白いと感じなかったせいかもしれない癖のない好青年、みたいな役が多かったからだろう。でも40を過ぎた頃から、とても自然で押し付けがましく無い演技が良いなあ〜と思うようになった。元々とても巧い役者さんなので演技力はもちろんの事、それに加えて感情豊かな役も多くなってきて、いっそう魅力が出て来た感じがする

久しぶりに観てみると、序盤だけでも舞子役の吹石一恵さんとか、さりげなく阿部サダオさんとか、久しぶりに観てちょっと目を見張った人達も多い。私の思う清盛の話とはちょっと違う感じもするけれど、まあそれが今回のドラマの主旨でもあるわけで、古典の平家物語とは一味違った平清盛が描かれそうだ。

一年続くかどうかはまだ判断しかねるけど、ちょっと続けて観てみますかね。壇ノ浦までやるそうだから、この物の怪の血を引く清盛がどうなっていくのか、ちょっと楽しみ。鳥羽上皇の三上さんは、保元の乱の前にいなくなってるはずだから、う〜ん、春頃までかなあ? 

西行法師の「山家集」や平家物語、他にも昔古文で習ったいろんな事が懐かしいね〜〜。劇団時代にも平家物語の「敦盛の最期」なんかを朗読したりしたっけ。まあ、最終的には平家は滅びるわけで、先にも書いた通り私はどちらかというと源氏寄りの人なのだけれど、今年の大河ドラマ「平清盛」はちょっと続けて観て見ようかと思う


なんだかずっと日本のテレビとか観てなかったね・・・・自分独りの時間が全く無くなっちゃて、前みたいに日本の映画やドラマにハマる時間が無くなった感じ。でも久しぶりに観てみたのが「家政婦のミタ

ストーリーは思いっきりリアリティーに欠けてるし、ミタのキャラクターはありえない滅茶苦茶だけど、これって続きが知りたくなってしまうよね〜、、、いったいなんなんだ・・?これって最終的にどうなるんだ!?って思っちゃってなんだかやめられない。ヘンなドラマ

こういうヘンなドラマってこっちには無い、、、日本にある「マンガ」的な感覚って言うのがこっちは無いのだと思う。現実とはかけ離れた所でホントはあり得ないんだけどあったら面白いな、、みたいなマンガの世界っていうのは本当に説明しにくい。これは絶対日本独特のものだと思う。子供向けのアニメ/マンガっていうのはこっちでもある程度受け入れられて人気のある作品も多いけど、大人が見てハマるマンガの世界っていうのはなかなか理解してもらえないだろうなあ〜〜 SFものとも違うしね。ましてやそれを延々と毎週3ヶ月もドラマシリーズにするなんて発想はどこのプロデューサーにも思いつかないだろう

だからこういう説明しかねる日本のドラマは、一応うちの彼が寝た後とかにコソコソと独りで観るわけです。
で、面白いのか、、と聞かれても答えようがないこの「家政婦のミタ」、松嶋菜々子さんの負のオーラが不気味です。おうむ返しのような台詞と無言で無表情な顔しかなくて、それでも主役やってるって・・・! 地味な松嶋さん良いよね。

失礼を承知で一視聴者の意見を言うと、彼女は消して演技派の役者ではない。でもカメラの中でのオーラを出せる女優さんなので、シリアスドラマよりもこういうマンガっぽいドラマのほうが魅力的になる。「やまとなでしこ」もそうだったと記憶してる。逆に大河ドラマなんかでの印象はうすい、、、この無表情/無感情でロボットみたいな灰色家政婦、観るにつけてもっと知りたくなってくる。それでも回を追うごとにちょっとずつ、一言、また一言となにか言ってみたり、ジッと見ているだけの無表情が、痛みを感じたり、怒っていたり、物言いたげになってきているのが面白い

実は15~6年前に、やっとこっちでも日本のドラマのビデオが人から人へと又貸しされて観られるようになった頃、いわゆるトレンディードラマと呼ばれた類のものがいくつもあって、あの頃に出て来た女優さん達の区別がつかなかったのだ。松嶋菜々子さん、木村佳乃さん、松たか子さんあたりはもう面立ちや髪型もなんだかそっくりで、おまけにどなたがやっても大差なさそうなキャラクターで、しばらく日本のテレビと無縁だった私にはあっちもこっちも似たり寄ったりに見えたのよ・・・

ミタが機械人間みたいな代わり、とりまく回りの若者達の演技に熱が入ってて、このバランスが人気の秘訣なんだろうね。ダメダメ親父と4人の子供達が逆に現実的な部分を演じているので、何気なく見ているうちについ涙が出ちゃったりしているのだった・・・良い子達だよね〜〜〜 この夏にロンドン中で暴れて、破壊したり火をつけたりして回ったどうしようもないイギリスの10代のガキ共とは大違いだわ、、!!

聞けば視聴率はうなぎ登りだとか、、、白川由美さんが良い味出してる。このドラマ、いったい最期はどうなるのか、、っていうか、シリーズ化する事を念頭に置いてるのかどうかで、今回の終り方が違ってくるんだろうな。今季は「南極物語」のドラマ版が放映されてるのね。あの映画は素晴らしかったよ! こっちはあんまり興味ないから観ないけど、家政婦のミタに追い越されてるらしい

これってやっぱりシリーズ化もくろんでる、、、かな、、、?



さ〜て!これから2週間のホリデー!・・・って、本当はまたトルコに行こうって99.5%決めてたんだよ〜〜、、それが駄目ならまた例年通り日本へ行くつもりだったのに〜〜 結局どこへも行かれないホリデーになってしまった。それでも未練がましくパリ行きなんかも考えてユーロスターやパリのホテルを検索したりしていたのだけれど、、、まあ、しょうがないか! 

せっかく入れたスカイプなので何か安いウェブカメラを付けようと思って探していたら、今年新しいMacに買い替えた友人が、以前使っていたウェブカムを譲ってくれると言ってくれた。私も早く新しいのを買いたい!!私のMacはOSも古いし、USBポートが1.1なので、せっかくUSB2.0のケーブルを使っても結局ノロノロなのだ。それでもビデオコールに使うには充分といえる

早速日本の友人とビデオコール。なんだか顔を見ながらおしゃべりしてると、ホントに距離感を感じない。今日はスカイプの調子が不安定で、何度もビデオ画面が落ちちゃったり、スカイプ自体も2度落ちた・・・まあ無料ですからね。このくらいは文句言いませんって!

今年は日本で震災があった前半はかなり心が日本寄りになっていたけれど、ホリデー以来、こっちでの生活が現実的にきびしくなって、おまけにとんでもない暴動騒ぎなんかもあったので、ここ数カ月はほとんど日本の事を考えないイギリス生活になっていた。日本のドラマもさっぱり観てない。せっかく予定のない休みがあるのだから、ここは久しぶりに日本のドラマを掘り出してみようか

早速探したのがWOWOWのドラマ「下町ロケット」三上博史さんの主演で原作が直木賞を取ったのは知っていたので、観るつもりではいたけれど、なかなか探せないでいた。このドラマの制作スタッフは「空飛ぶタイヤ」と同じだそうで、話の内容も町の中小企業を扱ったものという事で、「二番煎じ」にならなければいいな、、と密かに思っていた。

三上さんが若い! 少年のような輝きがあって、思わず「エステに通いました?」と突っ込みたくなるようなつやつやなお肌・・・ちょっとひねくれた癖のある役の三上さんが大好きだけれど、今回は実直で嫌みのない役をまっすぐに演じている。中小企業の社長さんも良いなあ、、、作業着もスーツもスルッと着こなしてしまうのは流石。出演者の中で一番小柄な三上さんが、一番大きく生き生きと見える。いつものように丁寧に役を作って、役の器に自分を入れてしまう三上さんの演じ方。主演といってもこのドラマは単独主役じゃなくてキャスト全体が良い。寺島しのぶさんの弁護士も、大企業のなかにあって公平さを失わずにいる部長役の渡部篤郎さんも、ちょっとしかでてこない帝国重工の社長や研究員の浅木、、、細部までしっかり固まってる。

なんといっても佃製作所のトップが揃った所はもう名バイプレイヤー揃いで見ごたえ充分。三上博史さんを囲んで光石研さん、小市慢太郎さん、松尾諭さん、おまけに後半は池内博之さんまで!!小市さん、光ってるなあ〜〜巧いなあ、、、
中小企業対大企業っていう筋書きは、やっぱり判官びいきの日本人の心を動かすようになってるらしい。社会派ドラマはやっぱり最期は庶民の味方じゃなくちゃね

私の父も勤めていた時は技術者だった(らしい)。今は定年後の人生を歌って旅行して、、と謳歌しているけれどらしいというのは、父は仕事の話を家でした事はないし、私達には父が会社で何をしているのかはだった。中学生の頃だったか、父に「お父さんて、毎日会社で何してるの?」と聞いたら、「机で窓の外を見ながらぼ〜っとあれこれ考えてる」というので、「え〜?!それじゃお父さん窓際族じゃない」という会話をした事がある。今の若者は知らないだろうねえ、、「窓際族」知ってる?

でも、どうやらあれこれと技術研究の事を考えているという事だったらしい。プラスチック製品を扱う化学製品会社で、やはりいろんな特許取得とかしていたようだ。最終検査でハネられたトランプや下敷きを時々持って帰ってきてくれた。(見た目には解らないくらいちょっと反ってたりするもの)そういえば父が行った化学系の工業高等学校は今の横浜国大の前身だと聞いた事がある・・父もそういう意味では自分の好きな分野でずっと仕事をして来た人だったのかな。仕事では面白く無い事も沢山あっただろうけど、それでも好きな分野の仕事で40年以上勤めて、定年後は全く違う自分の趣味でやりたい事をやれているって、実は父はすごくすごく幸せな人なのかもしれない

町工場だろうが、大企業だろうが、情熱とプライドに上下はつけられない。どんな大企業の社長でも若かりし頃には誰にでも初めの一歩があったのだ。「初心忘れるべからず」というのは良く言われる事だけれど、実は本当に難しい事なんだよね。
ラストシーンでの佃社長の涙、相変わらずの三上さんの十八番演技! 空高く上がっていくロケットを見つめて、瞬きせずに見開いたままの目から一筋流れ落ちる涙・・・素晴らしいカットだよね。


久しぶりでちょっと日本ムードだった休日。日曜日と昨日でドラマの「Boss-2」と「Jin-仁2」を2話ずつ観て、今日は「仁」の最新話に追いついた。春のドラマももう終わりなんだね

 「仁」は1作目もとても面白かったけれど、パート2のほうがもっと深く練られていて見ごたえある。訳が分からない中途半端な最終回だったので、当然続編があるのだろうとは思っていたけれど、この2年の間にじっくり練り上げたという感じ。毎回の脚本がしっかりしていて、歴史の狭間に放り出された南方仁の目を通して、人があるべき姿、なすべき課題、志すもの、自分が存在する事の意味、未来を見据える目、、、毎回のエピソードの中で様々な要素が核になっている

何故自分は今ここにいるのか、今の自分がここでするべき事は何か?」最初のシリーズでは医療という観点からストーリーが出来上がっていた。これもいろんな意味で命の在り方、失い方を考えさせる作りになっていたけれど、2作目はもっと奥が深いドラマになったね。来週、最期の最期がどうなるのか、、、?ここまで創り上げておいてまた尻切れとんぼは勘弁してほしい、、、

 それにしてもどんな小さな役でも意味があって、出演している役者さん達みんなに見せ場がちゃんと散りばめられている。ゲスト出演の人達も皆さん実力派ぞろいで・・・。脚本家が女性だというのも前作の時は知らなかった。ああそうか、「瑠璃の島」や「白夜行」の本も書いた方だ、、、納得

 役者の演技はやっぱり内野さんと中谷美紀さんがピカイチだ。中谷美紀さん、凄く良いなあ〜〜! 彼女はもうずっと昔に「長男の嫁2」で初めて観た時からピンとくるものがあったのを覚えている。「永遠の仔」や「R−17」の頃の透明感のある美しさはクリスタルのようだったし、「嫌われ松子・・・」あたりからの演技はすごく太くなってきて素晴らしいと思う。そういえば「Silk」という映画にも出ていて、出番はちょっとだけれど強烈なインパクトを残していた。英語での台詞が凄く綺麗で、手紙を読むシーンは彼女も台詞も美しかった。吹き替えなわけ、、ないよね?!

もうひとつの「Bossー2」も2年前の続編だ。「仁」が正当派人間ドラマなのに対して、こちらはあくまでも軽いノリ。実はBossのほうはやっぱり最初のシリーズのほうが発見が多くて面白かったなあ〜。対策室がチームとしてまとまるまでが面白かったから、今回は毎回のエピソードをひねり出すのがキツそう。それでも毎回のゲストは皆さん良い味出してるけれど、、、ほとんどの事件が内輪と関係してるのもちょっと現実的じゃないし、解決の糸口が突然違う所にあったりとか、深く考えないでみるほうが楽しい刑事ドラマ、、、え?これって刑事ドラマなの、、?

来週の最終回ではまたしても前回のテロリストが絡んでくるみたいで、これってそうか、結局このための場繋ぎだったのかしら? だとしたらよくまあ1クールもたせたものだわ、、、 実はそういいながら私も何故か途中でやめずに観てしまっているし、今回は視聴率落ちてるか、、と思って見てみたら視聴率も悪く無いらしい。不思議な番組だ。人間ドラマのほうが光る竹野内さんを野立にもってきたのはもったいなくないか・・?とも思ったけれど、こういう竹野内豊も観てて楽しいんだよね。それでもストーリーの水面下で何かがず〜と動いていたらしいし、きっと伏線も張ってあると思うので、最終回に期待してみますかね?

それにしてもこの2つのドラマの中でも、脇役やゲスト出演の演技力が本当に支えになってると思う。光石研さん、吹越満さん、相島一之さん、、、私は「爽やかに笑うお人好し」役の相島さんを是非一度みたいと思っています。

 ドラマの後はちょっと日本風に居酒屋メニューの夕食。なんと!生まれて初めてひじきを煮た!!
まったくそんな気はなかったのにちょっと気の迷いで買ってしまった乾燥ひじき。使い方も知らないという情けない私に友人がレシピをアドバイスしてくれた。そうそう母のひじきは人参と油揚げと一緒に煮てあったっけ。水でもどしたら増えるという事くらいはもちろん知っていたけれど、実際やってみるとその膨張率は想像以上でびっくりする!戻したひじきの匂いで思い出した、、、私はひじきの煮物は実は好きじゃなかったのだ、、、なのに、どうして今になって急に食べようなんて思って買っちゃったんだろう?? 

327233069とりあえず匂い消しに胡麻油で軽く炒める。実はあると思って買わなかった人参がなかった!! 仕方ないので香り付けに椎茸と一緒に煮る事にする。炒り胡麻があったのでこれをかなり沢山入れると私の嫌いだった匂いは殆ど無くなった。仕上げは色付けに別にゆでた枝豆をまぜて栄養満点の健康食にでき上がり!!

 味付けは自分的には完璧!!でも見た目はやっぱり真っ黒な代物なので、きっとうちの彼はこのままじゃ食べないだろう、、、? 栄養的には私よりもむしろ彼に食べさせたい! そこで今日のメニューは私の特製餃子(彼の大好物)と、ひじきの煮物をたっぷり入れた卵焼き風オムレツ。これすっごく美味しい!!

 久しぶりの日本の味。ひじきねえ、、今まで食べなかったけど、身体に良いのよね。大量にできちゃったので、残りはタッパーに入れて冷蔵庫へ。そういえば麻布の実家の冷蔵庫にはこういった煮物がいろんなタッパーに入っていて、ご飯の時にちょこちょこと食べられるようになっていた。ちりめんじゃことか、カボチャとか、きんぴらとかね。たまには作り置きしてみるかな・・・


なんと、、またしても一週間が経ってしまった!!
先週は真夏のような日々が続いて、おまけにイースターで連休だったので、なんだかこれという予定は無いのにあっという間に過ぎちゃったね。それというのも、毎日彼のお弁当作り(昼のサンドイッチと夜のディナーの2食分)で夜は過ぎていったし、日本のドラマにも追いついて、今週は延期になっていたフギュアスケートの世界選手権だし・・・ああ、なんでこんなに忙しいの・・??

とはいえやっぱりイースターといえばクリスマスと並んで教会を思い出す時期でもあるのよね。ちなみに今の私のマイブームはヴィヴァルディ(Antonio Vivalde)のGloria



ドラマはやっぱり「Jin-仁2」が面白い。前回も面白かったから期待はしていた。といっても最終回はあまりに尻切れとんぼだったからね〜〜。あの時点で続編が決まっていたからこそのへんてこりんな終り方だったんだろうけど、まあそれは一旦無かった事にして観ると、やっぱり巧く創ってるね核があるっていうのかな、歴史上の人物があれこれ出て来る中で、しっかりと話の中心を抑えてる。どんな結末になるのか想像つかないのも引っ張る力になってるしね。ホントにどうやって決着つけるんだろ、、、??レベル高いドラマになってるなあ〜〜、役者達も強力だ。

一方の「Boss2」は、なんとなく出だしのインパクトが弱い。っていうか、やっぱり最初のシリーズで、良いとこを全部使っちゃったんじゃないだろうか、、、?あれ以上が出せるのか、これからの見所かな。最初から内輪の犯人でしかもそれで2話使っちゃったっていうのも、ちょっともったいないなあ〜?

今週も連休だからスケートの世界選手権も観られるかな、、と思ったけど、相変わらずこちらでのテレビ放映はEurosportsのみ。しかも今は丁度Snooker(ビリヤードのような玉突きゲーム、こちらではこれが一番標準なゲーム)の世界選手権もやっていて、テレビ放映枠もこれ次第で変わるかも、、、??スヌーカーも私は好きだけど、今はやっぱりフィギュアの方が観たいのよ・・・ しかもせっかくモスクワでやっているというのに、男子はSPもFPも昼間のプログラムなのね。夜だったらライブ放映で観られるのに、今日もライブの放送はペアのSPで、男子のほうは合間に上位5人をサラッと見せただけだった

それにしてもパトリック・チャンの得点はすごくないか、、、??観ている時はそれほどの差には感じなかったけど、後でスローでちゃんと観てみると、ジャンプもステップも凄く正確だ。4回転なんて、「あれ?今の3回?4回?」って思う位楽々と跳んでしまっている!もちろん高橋選手も織田選手も大きなミスがあったわけではない。技術点は細かい部分の積み重ねではあるけれど、12点差は予想外じゃないかい、、?まあ優勝はパトリックのミス次第という事になりそうだけど、上位の日本勢には精一杯の演技をして欲しい。悔いのないように、、、

Eurosportsの解説者はいつもどんな選手も良い部分から評価する。嫌みやひいきな解説をする事がないので気持ち良く観ていられるのだけれど、実は彼は高橋選手のファンのようだ。彼はライサチェックやプルシェンコはとても高く評価して認めているけれど、個人的にはステファン・ランビエールや高橋大輔選手のようなスケート演技が好きなのだ、と聞いていて解ってしまう。今日のペアのSPでは、高橋成美/マーヴィン・トラン組を期待のシニア新人と絶賛。「将来に注目のペアです、いや、もしかしたら将来というより明日(フリー)かも、、」と言っていた。

明日の男子のフリーはやっぱり日中。でも夕方に録画ヴァージョンを放映してくれるらしい。まあ結果が解ってから観る方がライヴで観るよりは心臓にいいけどね。ライヴだと観ていられないくらいドキドキしちゃうから・・・金曜日はロイヤルウェディングだからイギリスは特別祝日。結婚式の後にはテレビで女子のSPがライヴで観られるかも。
ドキドキ,、、ドキドキ、、、


一週間空けちゃった間に、、
思いっきり寒いイギリスです、、、、

それでもロンドンはまだお天気が良いほうだけれど、北のほうから既に雪に見舞われていて、こんなのも17年振りとか。ちなみに終末から来週のロンドンの予想気温(は最高が1~2度、最低気温は連日マイナス4~6度になってる、、、 私としてはお天気さえカラッとしてれば寒いのは我慢できるんだけど、、やっぱり北風の中でバス待ちとかは辛い

先週/今週と仕事から帰って夜の時間にネットで観てほっこりしていた「おじいちゃんは25歳」もとうとう8話で終ってしまった・・・25分という枠もなんだか丁度良い。台詞のあちこちに昭和を散りばめたシチュエーションコメディーが、どんな風に8話で終るのかと思ったけれど、これは家族の絆を取り戻すためにやってきた妖精さんのような形になってるのね。最後に若い女を連れて旅立つあたりがこのおじいちゃん良いわ〜〜! およそ現実的では無いからこそかえってリラックスして楽しめたね。これで終わりなんて残念だなあ〜〜 こういう本,大好きなんだけど、、

およそ視聴率とかには無関係そうな時間帯での企画だけど、昔の「Night Head」や「やっぱり猫が好き」みたいに深夜枠で人気が出た作品ってあるよね なんだろ、メイン枠じゃない分個性的な番組ができるっていうのかしらね。
メイン枠といえば、90年代からドラマの目玉枠として君臨してきた「月9」。今回は久しぶりに竹野内豊さん主演でのドラマで、これがちょと異色なカンジ。

ひと頃の月9にあった、ハマるっていうようなタイプのドラマじゃないけれど、地味で淡々としているところが無理無く観られる。恋愛ものとも家族ものとも言えない中に社会的テーマが軸になってる。タイトルが思いっきり地味で「流れ星」よ・・?脚本はシナリオ大賞の佳作を受賞した人の本を、今回のドラマに手直し/共同執筆をしているらしい。脚本監修までついている。とっても真面目な作品だなあ〜〜、良い意味で。

でも題材は良いと思うのに、台詞にあまり魅力がないかも、、、 真面目に語ってしまって感情が見えて来ないっていうのかな。もう半分過ぎてるのに、主役2人の感情の動きが読み取れない。台詞では「始めの頃よりも、お互いを知るうちに段々相手に心を開きつつある」というのが語られているのだけれど、感情ではなくて頭で解り始めてるっていうカンジがするのは、そういう筋書き、、?感情は最後に溢れてきますっていうパターンなのかな。後半で何かがガラガラと変わる、と期待していいのだろうか

何気に気になる役者さんも出ている。原田三枝子さん、光石研さん、杉本哲太さん、光石さんは良い味出してたな〜〜 後半はもう出てこないのかしら?竹野内さんは前回の野立(ボス)とはうって変わって真面目で平凡な役なのね。野立や中谷美紀さんとやったドラマの涼兄ちゃんみたいなキャラの竹野内さんも好きなんだけど

竹野内さんの演じる健吾は、これがまたホントに男捨ててるような凡人。妹に「無駄なイケメン」と言われてるとおりだね。自分の欲や野心みたいなものが無いタイプこういう無欲な男が只一つ、妹の命を助ける事に人生使っちゃってる。一見平凡そうでいて、実はこういう人物って稀少だよね。コツコツ働いて貯めてきた300万を、知り合ったばかりの得体の知れない女にあげるか、、 

なんかこの人もどっかで自分の人生捨てちゃってるとしか思えないよね。
ここまでの役を演じるのも難しい、、、と思う。演じる俳優の持つどんな癖もにならなくなってしまうから。 後半は、無駄なイケメンが少しずつ自分の人生をつかみ始めるっていう事なんだろうか?? 人生投げようとした女も一緒に、、?? 竹野内さん、作品的には次に公開される映画が気になる

さて、今月から入ってくれた新しいレセプション嬢は2週間でいなくなってしまった。もう信じられない!!
責任感とかモラルとか、そういった基本的な事が全くなってない人が沢山いるんだ、この国は
おかげで毎日トイレにもろくに行かれない状況、、とても捌ききれないよ〜〜!
来週からまた新たな人がトライアルで入ってくれる。やれやれだわ・・・・疲れてるけど、休みの日にはあれこれとやる事があって余計忙しいし。う〜ん、もうひと頑張りでクリスマス休暇だわ・・・・




ひさしぶりに、、

面白ええ〜〜〜!!

藤原竜也君主演とはいえ、タイトルも、放映時間も何気に地味だなあと思っていたTBSのドラマ。プロットとしては、25歳の時に山で遭難した男が凍り付けになったまま生き残り、46年経って発見/解凍されて息を吹きかえしたというもの。これだけだとなんだか「あり得ないドラマ」になりそうで、竜也君が25歳のおじいちゃんを演じるというのがどんなもんだか今ひとつ計れないカンジだった

別に藤原竜也がおじいちゃんを演じるわけではないのだ。46年後の現在に戻って来ると6歳だった息子には大人の孫が2人いて、昔の知人達もみんなじいちゃん/ばあちゃんになっている・・・でも自分は今でも25歳のままというのが彼の演じる栗原稔。ただ、46年前の大工とあって、思いっきり昭和の匂いを撒き散らしてちょっとずれている

脚本が面白い! 短編のシチュエーション・コメディーとして成功していると思う。
あり得ない設定なのだけれど、笑える台詞がすべてシチュエーションの中での大真面目なのがすごく可笑しい

高橋克美さんの息子役というのもなんだかすごく相性が良くて、25歳の親父と52歳の息子というのが、ちゃんとそう見えて来るから不思議だ。若い藤原君がいやに昭和っぽかったり、高橋さんが素朴に子供に見えたりする。掛け合いのタイミングや声のトーンとか、テレビドラマの現場だとあんまり舞台みたいに稽古で練っていく時間がなさそうだけど、このお二人は良いケミストリー出してる

引き籠りの息子(25歳なのでおじいちゃんと同い年)と、キャバクラバイトの娘の2人も良い。私はお二人とも初めて観た役者さんだけど、良い芝居してる〜。キャラクターの作りと演技がうまく合ってるのは、脚本と演技の両方が噛み合っているからだと思う。さらにゲストの役者達、子犬、さり気ない小道具まで、良い味出してる。驚きと戸惑いで始まった46年振りの家族の生活で、食い違いの中にも暖かい絆ができていく。昔では考えられなかった便利で楽しい今、今では無くなってしまいつつある昔気質の正義感や礼儀。そんな対比と同居が随所に詰まっていて、これは寒い夜にこたつで観たいドラマだ。こういう番組好きだなあ! 平日深夜に20分なんて、これもなんだかニクい・・・

脚本は3人で書いているみたい。共同なのか、一話ごとなのかは解らないけど、ゲストの役者さん達も一人一人がちゃんと生きている。撮影は一眼レフのデジタルカメラで撮っているそうだ。そんな時代なのねえ〜。来週に入っての後半が楽しみだ。どんな展開になってどんな締めくくりになるんだろう?
ドラマでの藤原竜也くんは久しぶりで観たけれど、そういえば昭和ものが多い、、??「赤い疑惑」もそうだし、「東京大空襲」とかもね。「新選組」は大河の時代劇だし。若そうで爺臭いのは何故、、??

私がいつも利用しているオンラインのDVDレンタルでも日本の映画が結構ある。「カイジ」と「カケラ」(安藤モモ子監督)をリストに入れた。どちらも観たかったので楽しみ。でもその前にまだDisc1しか送られてきてない「Charles 2」と「Criminal Justice」の続きを観てからだわ


なんだか盛りだくさんの週末

vuvuzelaとやらの、怪し気な羽音騒音がとびかう空気に魔力でもあるのか、はたまたヴヴゼラの呪いなのか、ワールドカップもあちこちでいろんな事が起こっている。イタリアもフランスもドイツもスペインもそしてイングランドも勢いのないスタートだ・・・イタリアは危ないかも(ベスト16に入らない)、、イングランドもだけど

昨日はスウェーデンのヴィクトリア王女の結婚式。地方出身のフィットネスインストラクターから8年かけてロイヤルプリンスとなったダニエルさん、いや、プリンス・ダニエル。逆Fairy taleだわね〜。それにしても彼のあの眼鏡、なんだか変身前のダサイスーパーマンみたい。そして今日はフェルセン伯の惨殺事件から200年記念。同じストックホルムの大通りで最期のホルスタインーゴットープ王家皇太子の葬儀の最中。なんだか皮肉だわ・・・

さて、「同窓会」の最終回、ここへきていきなり盛りだくさんでびっくりしてしまった。この前の2ー3話がなんだかノロかったので「引っ張っておいてこうきたか」というのが正直な感想。でも悪く無かった!っていうか、思ってたより良い決着の付け方だ。さすがは井上由美子さん

昔から私が何かを始める度によく友人達が「偉いよね〜、新しい事を始めるのって難しくって・・・」と言って来たものだけれど、私は逆だと思っている。私だからかもしれないけれど、何かを始めるのなんて、ほんのちょっと思い切ってドキドキしながらやってみれば良いだけの事。むしろ、何気なくずっと続けていた事を止めるという事のほうが余程勇気が要る

そして「離婚」というのはその代表格。自分の意志で終わらせない限り、自然には終わってくれないのだ始まりには終わりがあるものだけれど、始めた事は止めなければ終わらない。この勇気が出せなくてなんとなくズルズルと人生を引きずってしまっている人達がどれほど多い事か・・・

もちろん皆その中で、「なんとかしたい」と思いながら努力してるのだ。でも、それでも結婚生活が惰性以外の何者でもなくなってしまった事を感じながらもがいている人達は、既に人生の半分以上を過ぎてしまった年齢だ。終わらせる事はおろか、その先にまた始める事を考えるのさえ気が遠くなる、というのが現実なのだ

そんないろんな思いを抱えているだろう30代後半から40代、いやきっともっとずっと上の年齢の人にまで、このドラマは幅広く考えるものを与えてくれたという事なのだろうか。最終回の視聴率は17%を越えたというからオドロキだ。W杯の裏でこの数字は大健闘といえる。

昔の思い出には勢いはあっても底力は無い、と前回書いたけれど、「同窓会」の最終回はまさにそこを突いてくれた。廃校の教室で、皆に向かってくってかかった大久保の問いつめ、「人生を変える覚悟が本当にあるのか?」

あのシーンの三上さんの演技は素晴らしい、っていうかあのシーン、編集でのカットとかが無かったのだとしたら、井上さんの本は余程三上さんを信頼して書いたんじゃないだろうか、、一人一人に「同窓会さえなかったらあんな事もこんな事も無かったはずだ」と食らいつくように叫ぶ台詞の中に、彼自身の事が入っていない

一番悲しくて惨い大久保自身の変化。それは「あの同窓会のおかげでもっと生きたいと思うようになってしまった」事だから。医者の言った奇跡を彼自身が信じていない事は明らかだ。もっと生きたいと願うようになってしまった自分はもう時間がないのに、という苦しさが、台詞には無いのに演技に出ていてやっぱりこういう芝居をする三上博史が好きだなあ〜

皆の決意の程を聞いて安心したように笑いながら、でも泣いている大久保の心の痛み、その後机に座って空を見上げている穏やかな顔。こういう、何か浄化したような力みのない穏やかな顔、凄く良い。三上さん、良い役をやったね。また三上博史主演で人間ドラマが観たい。野島さんの本で演ってたみたいな・・・

橋の上での約束から再会までに、それぞれの家庭にどんな変化があったのか、下手に書かれていなくて良かったと思う。それは本当に千差万別、観る人の人生の数だけストーリーができる。始める為に終わらせる道を選んで再会した杉山と朋美とは対照的に、自分の意志に関わらず「終わってしまった」陽子の立場が余計に悲しい。真っ黒な涙で大泣きする姿もまた現実なのだ。

視聴率は上がらなそうだとタカをくくってたのに、最期にはいろんな環境の人達に幅広く納得してもらえるドラマになったと思う。9話はちょっと短かったかなあ〜4人主役にしては。ちなみに私は大久保君と奥さんの関係が何気に好きだ。夫婦として一緒には暮らせなくなっても、人としてお互いに本音が解る味方でいられる。この2人が一番大人な関係だよね。

さーて、明日はミュージカル「Hair」だ。ブロードウェイキャスト版。舞台は始めてだ。今頃なんで、、?っていう気がしなくもないけれど、でもこれも好きだったからね〜!あの頃。 久しぶりにトンで来ますかね。


先日観て来た「Love Never Dies」、アマゾンで良かった曲だけダウンロードしようと思ったら、なんだかんだで10曲も選ぶとマーケットプレイスに出てるCDのほうが安くなってしまう事に気付いた。で、£5−70で手を打つ。

通して聴くとやっぱり曲は良い。だたオリジナルの「オペラ座、、」の張りつめた緊張感よりも、もっと甘いかんじ、、?とりあえず10曲ほどインポートしたのだけれど、何せ盛り上がるシーンのストーリーが???だったもので、実はあんまり歌詞を聴きたく無い。歌詞を聞かないように歌を聴くというのは結構難しいものだ

そこで気が付いたけど、この舞台も丁度今日本でやってるドラマの「同窓会」とぴったりハマるテーマだわね。っていうかほとんど同じ、、昔の忘れられない愛の残り香か、人生を共にして来た夫か・・・?

舞台を観た時、2幕の後半から終盤にかけて啜り泣いてる人もいたようだけど、私としては泣ける曲は2幕前半のラウルの歌「Why Does she love me」だ。愛を得て結婚したものの、今は借金だらけで酒浸りになってしまった貴族のラウル。愛する妻を幸せにしてあげられていない事を自覚する事ほど、男にとって惨めな思いは無いだろう

才能ある女性を妻に持った男が、その彼女を輝かせてあげられないはがゆさ、、、「自分ではかなえてあげられない」という劣等感からの逃避はお酒に逃げる事。そしてどんどん落ちぶれてしまう。それでも妻に愛されているという思いが救いだったのに、それさえも打ち砕かれようとする予感に怯える姿は観ているのさえ辛い・・・これは「同窓会」だと吹越満さんが演じている朋美の夫だ。(ただ、吹越さんの演じる役はそれにさらに爬虫類的な粘っこさがあってコワイのだけれど

「同窓会」は明日が最終回だそうで、ちょっと短かかったね。いつもだと10話はあるのかと思ったら・・・最初はちょっと期待したのだけれどだんだん展開がノロノロになってきて、今は三上博史さん演じる大久保がどんどん綺麗になっていくので観てるというのが本音だけど、明日最期の一話でどう決着つけるんだろうか・・・?

ロマンティックなストーリーが受けるのは、それが現実ではないからだと言える。昔の残り香なんて、長い人生を生き抜いて行くだけの底力はない。今は激情に溺れても、気が付いたら地に足が付いていない事を、いつかきっと思い知らされる。今の生活が、既に愛が憎しみに変わってしまってるという場合は別だけれど。

家庭内暴力とか、実際に家庭が破綻しかけて助けが必要な状況では他の恋愛に関係なく別れたほうが良い場合もある。でも「同窓会」も「Love Never dies」も状況はそうではなく、ラヴラヴな時期はもう一応去って、人生良い事ばかりじゃない中で一緒にやってきたけれど、イマイチ幸せな毎日とは言えない・・・という、実はこれが一番現実的なパターンなのだ。「もしかしたらこっちのほうが良いのかも・・・?」とちょっとくすぐられるのが、人間は一番弱い。悪魔の囁きだ・・・

悪魔の囁きにつられると、そのしっぺ返しを食らう。罰を受けるというやつだ。Love Never Diesはプレビューの期間中に3種類のエンディングを試して最終的に今の結末になったのだそうだ。しっぺ返しはクリスティーンに来る。それにしても後味の悪いラストだった。身を引いてしまったラウルは何処へ、、?残された息子は、初めて逢って間もない実の父親=ファントムと本当に幸せに暮らしていけるのか、、?(いったいどんな大人に育つことやら!)親友だったクリスティーンの命を奪ってしまったメグは、、?

だから、、私はこんなストーリーのこんな終わり方は嫌だってば!

「同窓会」はなんでも最終回は涙、涙、、と宣伝されているそうだ。ほんとに〜? 大久保が死ぬのだろう事は前から解ってるからそれは置いておいて、本当に残った3人のこれからの人生の選び方で泣けるのだろうか?ここまできたら、思いっきり「そうきたか!」と思える結末を期待したい。さんざんここまで引っ張って来たんだし、、、

福島君とマリちゃんの事も、これがハズレてたら怒りますよ、、!たったこれだけのキャラに尾美さんと宮地さんという豪華脇役キャストを使ってるのだから、何も無いわけないよね、ね!!

というわけで、ファントム続編の結末には大いに不満ですが、せめて「同窓会」のほうはもう少し共感できる結末になって欲しいものです。明日の最終回に期待半分、期待しすぎないように半分・・・



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