見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

カテゴリ: 日本のドラマ


どうも喪中というのも初めてなので新年の挨拶は抜きにしてしまったものの、やっぱり変な感じ、、、
ということで、今年も始まりました。仕事開始はいつもより遅かったけれど、戻ってみれば通常運転、ダラダラしていた3週間で仕事用のスカートがきついのは絶対にヤバイ!

新年はいつもテレビで特別番組や映画があるのもだが、年々質が下がっているのは否めない。最近はテレビが昔ほど重要でなくなって、AmazonやNetflix、ほかにもいろいろ選んで見られる方法がたくさんあるし、youtubeとか「観るもの」が増えてしまったので、テレビ離れしているのだろう。特に「見たい!」と思うものも無くやっぱり年末年始のテレビは日本の方が面白そうだ、ということでチェックする。

好きだったドラマの特別編がふたつ、「義母と娘のブルース」と「緊急取調室」。キントリはとうとう前シリーズで解散してしまったので、「ああ、とうとうここまでか、、、」と思っていたので特別編は嬉しい!「オリジナルメンバー全員キントリに集合」とはいかなかったものの、皆んなが少しでも顔を出し、新しい若手メンバーも入ってうまく構成してある。「もつ鍋復活」は嬉しいね!最後に「また緊急事態の時は臨時召集」って言っていたから、これからも不定期にスペシャル編があるかもしれない、と期待してしまう。

「義母と娘のブルース」は最初のドラマはみていたのだけれど、一昨年の新年にスペシャル編があったのは見逃していた。ドラマ編の再放送が一気にあったからそちらもあるかな、と思ったけれどそれはなく、とりあえず「一年後」の話をあらすじを調べて把握しておいた。どうやら今回のストーリーはその続きから、ということらしい。ひさしぶりに竹野内さんの細かい演技が見られるドラマだ。何気なく醸し出すのが巧いから、この役も「悪役」ではないというのが伝わってきたよ。まあ、現実的とはいえないマンガのストーリーだから娯楽作品ではあるのだけれど、お正月の気分晴らしには楽しいドラマだった。

とにかく年末は異常に暖かかったのに何週間も太陽が出ないイギリス。ずっと曇でどよ〜〜んとしていたので朝起きても何時かわからないし、数時間後にはもう暗くなってくるし、イギリスの年末年始はとにかく「暗い!」年明けてから気温も下がって、冬らしくなると逆に晴れることが多くなるのだけれど、相変わらず日は短い。あと少し、2月に入ると日が伸びてきたのを感じられるので、あと1ヶ月の我慢だ〜

年始は視聴チケットを買っておいた「名古屋スケートフェスティバル」。去年も本当に楽しいショーだったので楽しみにしていた。今年も豪華な顔ぶれ。さっとんが具合悪いそうで出場辞退になったけれど、地元名古屋にゆかりある選手たちを中心に、オリンピックに出る選手も4名参加。このショーはなんといっても地元空気の暖かさが魅力だ。そして照明が普通のままで、競技会のような状態で各選手を見られる。氷上の端を客席にしてあるのでリンクは結構狭く、柵もないので、うっかり勢いつけて飛び出すとお客さんに突撃しかねないのも見ていて迫力を感じられる。

みんなすごくリラックスしているようで、見ていてもとても楽しいショーだ。昌磨さんはまだ足の怪我の治療中のはずだから、「ジャンプ飛ばなくていいから、いいからね!」と思ってハラハラしながら見ていたのだけれど、オープニングから大きな3Aとクリムキンで登場し、大トリで滑ったSPはまるで試合のような気迫で会場の空気が一変した、、、、ジャンプは4T2回と3A、いづれもきっちりと決めてコンビネーション無しだったけれど、SPとしても素晴らしい演技だった。オリンピックに向けて磨いているのがよくわかる。

三原舞依さんのエキシ用のプログラムも本当に素敵。初めてのオリンピックに選ばれた河辺選手も、そしてもちろん香織ちゃんも、初滑りの演技を楽しく披露してくれた。お決まりのフィナーレ登場ではおそらく舞台裏で男子達の「4S合戦」が繰り広げられていた様子。みんな次々と挑戦していく。一希くんはパンク、優真君がじっくりと構えてからフワっと決めると場内拍手喝采。それに負けじと大トリの昌磨くんはステップからの見事な4Sで貫禄を見せつけていた、、、この辺の火花のチラシ合いが垣間見えるのも楽しいね。

本田真凛ちゃんが、オープニングはニコニコだったのに、演技途中から胸を抑えるような仕草をしていて、フィナーレの時には具合が悪そうだった。後で見返すとフィナーレの途中で抜けていて、最後までいなかったんだね。インカレには出場したようだったけれど、そこでも胸を抑えていて会見も無しだったとか、、、怪我なのか、あるいはよけいなストレスになってるのかな、、、?彼女はシニアに上がってからはトップクラスに喰らい付けなかったけれど、スケートは綺麗で華があるので、もう少し成績を出すことができれば将来ショースケーターとして十分魅力的なスケーターになれるのになあ〜といつも思う。まあ芸能一家だから他にも道はあるのかもしれないけれど、もったいないな、、、実績ないとプロスケーターとして残っていくのは本当に大変だよね、これからその日本のプロフィギュアの現状も変わっていくのかもしれないし、そう期待したいところ。

宮原選手はどうやら四大陸も棄権したらしい。横井ゆはな選手の派遣が決まったそうだ。長引く体調不良って、まさかCovidでなければ良いけれど、、、全米選手権がCovidでかなり大変な事態になっている、にもかかわらず相変わらず観客は大声で叫んでいるし、マスクもしてない人もいるし、選手にCovid陽性が出たという事は濃厚接触に値する人たちがもっといるはずで、大会を続けていること自体がかなり問題のような気がするのだが、、、???相変わらず点数はぶっちぎりのてんこ盛りが楽しい全米だけれど、オリンピックに向けてネイサンやヴィンス、ジェイソン、そして若手のイリヤ•マリニン選手の大活躍!ロシア系の選手だね。ますますオリンピックが楽しみだ、、、すごい戦いになりそうだわ〜〜

さて、今日からいよいよ三谷幸喜第3弾の大河ドラマが始まる。今年一年お付き合いしますかね。

 
 


去年11月末からの2度目のロックダウンでじっと我慢の数ヶ月が過ぎ、その数ヶ月の間に猛スピードでワクチンを打ちまくった成果がようやく現れて、今週からはカフェやレストランの室内席もオープンになった。日本ももっと徹底したロックダウンにしないと、これからがこわいような気がする、、、

4月半ばから飲食店は野外席のみ、そのほか美容院やデパート等の一般の店もオープンになり、みんな多少は遠慮がちに、それでも人の行き来が増えた。今週からの新段階のロックダウン解除はかなり慎重に様子を見るということだったが、感染状況が安定していてワクチン摂取も国民の70%近くに行き渡ったので、予定通り進んだ。飲食店での室内では一つのグループが最大6人まで、2つのバブル(同居している家族)がOKということになった。昨日の夜は職場近くのパブにも人が入って活気が戻った感じだけれど、ここへきてインドからの変異種が怖い、、、、

私はまだ今年は国外に出ようとは思えないけれど、そろそろ夏のホリデー合戦がはじまりそうだ。17日から、イギリス帰国時の「隔離なし」で行かれることになっている国がいくつかあるのだが、フォークランドやニュージーランドは遠すぎる。夏のホリデーで人気なところではポルトガルだ。あと、イスラエルも入っているのだが、なんと戦争状態に入ってしまった、、、、、イスラエルはどこよりもワクチンの投入が早く、この夏は各ヨーロッパからのホリデー客を見込んでいたと思うのに、なんて事でしょう、、!!

映画館や劇場もようやく開く。イアン・マッケラン氏のハムレットはどうしようかなあ~〜?観たい、観たいよ〜〜、でも上演はウィンザーだから一泊しなくちゃならない。ウィンザーに行くまで、ここからロンドンまで出て、大きな駅で乗り換えて行く行程での人出がきになるのよね。私がいる北ロンドンの街と違って都心に出れば人の数が違う。ニュースで見ても、ウェストエンドは凄い人で、歩道に出されたカフェ・レストランの野外席で人がびっしりだ、、、あそこに行くのはちょっと、、、芝居を劇場で見るのももう少し様子見てからにするかなあ〜。

せっかくお金を払って整えた日本のテレビ環境だけれど、なかなか見る時間も無い。それでもスケートシーズンは本当に重宝したし、昨日放映された「Luxe」も見なくちゃ。2週間まで遡って見られるので、焦らなくても良いのが本当に助かる。

春ドラマは久しぶりの竹野内さんで「イチケイのカラス」と「ネメシス」を観ている。イチケイのほうは、黒木華さんも小日向さんも好きだし。正直に言うとネメシスはドラマとして面白いとは思わないのだけれど、裏で進んでいる謎解きがどうなるのかが気になっているので見ている。広瀬すずさんには役不足な感じがするなあ。彼女にはもっとちゃんとした演技する役をあげて欲しいと思ってしまう。

なんだか最近の日本のドラマはどれも漫画みたいな作品ばかりになっている。昔のトレンディードラマとも違う、なんていうんだろう、、役者にはちゃんと芝居をさせてあげたい。まあ、頭使わないで見るのも疲れた日にはいいけれど、、、昔に比べてドラマとしてのクオリティーが下がってるよね、、といいつつ、マンガ気分で見るのも悪いわけじゃないから、それなりに楽しんでいるのですが、、、。

安藤美姫さんがゲスト出演したという「警視庁ゼロ係」、初めて見たけれど、やっぱり安達祐実さんは上手いなあ〜〜。この役面白いからまた見てみようかな。小泉孝太郎さんも結構好きだし、松下由樹さんも昔のドレンディー時代よりも、可愛いおばさんキャラの今のほうがずっと良い。年齢と共にキャラを変えて成功したのが松下由樹さんと夏川結衣さんかなあ。
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実は去年の4月(ロックダウン早々)に買い替えたばかりのテレビが急に死んでしまった、、、、彼が言うのは、トイレに行っている間に画面が黒くなってしまって、それ以降どうやっても映らないのだそうだ。彼はエンジニアなのだが、スイッチ入れても何も起こらないのはお手上げのようで、5年間補償付きだから、電話して金曜日にピックアップにくるそうな。それまではまたむか〜〜しのテレビを接続中。虫眼鏡が欲しいくらい小さいけれど、とりあえずは観られるということで、、、
 


天下のBBCが日本の俳優を主演にドラマを創った。

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以前から何度も言っているけれど、BBCやITVが力を入れて制作するシリーズ物のドラマは本当にクオリティーが高い。「日本でもこんなドラマを創る局はないのかい、、、!?」といつも思っている。
そうしたらなんと、日本の役者を起用したドラマをやっているというじゃないの!私は最近あまりテレビを観ないので、いつもなら予告とかで気づくはずが全く知らなかった。「先月やってたわよ」と友人に教えてもらってBBCのiPlayerという見逃しサイトでチェックする。

日本サイドの主要キャストに平岳大、窪塚洋介、本木雅弘 ら。ヤクザがらみのストーリーだといつもはなんだかよくわからない日本人もどきの俳優が出てくることが多いのだが、しっかりと活躍している日本人俳優がキャスティングされている。

ロンドンで男が殺されて事件は始まる。、日本の刑事、 モリ ケンゾウ(平岳大)は事件に使われた武器が死んだはずの弟に関係がありそうだと報告を受けて、真相の解明にロンドンにやってくる。弟のユウト(窪塚洋介)はいつしかヤクザと関わりを持ってしまい、2年近く前に組長の甥を殺したことで追われているうちに死んだと断定されていた。(遺体は上がっていない)

イギリスの警察より先にユウトを探し出して日本に連れ帰る為に行動を始めるケンゾウに、ロンドン警察の女性刑事や情報収集に協力してくれるロドニー等、日英の俳優たちがバランス良く配置されている。びっくりする程日本語のセリフも多いので、半分は英字の字幕が入っている。東京とロンドンの闇社会を描いていると同時に、それぞれの家族や元恋人など、様々な人間関係が入り込んで、ただのヤクザものじゃない奥の深い作り。

全8話なので3日間に分けて観た。アクションや暴力シーンもかなりの迫力で、痛いくらいに残酷だったりする。話はどんどん展開し、ケンゾーとユウトの家族達が女達(母、妻達、娘)のストーリーをきっちり作っている。出てくる人たち全員にそれぞれのストーリーがあり、それが交錯して話はどんどん見えなくなる。サスペンスの作り方が本当に巧妙だ。

俳優たちがみんな個性的。特に窪塚洋介さんが凄く良い役だ。彼は台詞回しがあまり巧い役者じゃないんだけれど、画面に出てくる演技はとても繊細で良い。平さんの方が表情少なめでちょっと無骨な感じかな、お父様の平幹二朗さんは愛くるしい目をキョロキョロさせて演技に幅をつけていた役者さんだったけれど、、、、あまりかっこ良くない中年刑事で弟に振り回されているっていう感じはすごく出ていて正解なのかな。ラヴシーン向きの役者さんじゃないような気もするが、、、、、?

ロドニー役のWill Sharpeがすごく良い。彼は日英ハーフだそうだ。女性刑事=サラ役のKelly Macdonaldはスコッツの女優さんで、実はスコットランド訛りの英語って何故かあったかく聞こえるんだよね。テレビ番組のプレゼンターにスコッツの人が多いのもそのせいかも。日英の比重が同等で、むしろこんなに字幕の多いドラマでいいのか、、と思ってしまうくらい。トレーラーはこちら



これはぜひ日本でも、、、と思ったらNetflixでしか放映されないの、、??それはもったいないでしょう〜〜!!こういうドラマこそゴールデンタイムに日本の視聴者に見て欲しいよ。みんなあんなに頑張ってるんだから。ヤクザの親分役の本木雅弘さんも良いよ、こんな役ができるとは思ってなかった、、、、
私がこっちにいるせいか、全く知らなかった日本の役者さん達もみんなすごく良い。日本のドラマもね、事務所の力とかスポンサーとかじゃなく、力のある役者たちをもっと起用して欲しいよね。

日本公開はまだということなので、ストーリーのネタバレは控えるとして、でも見応えある。8話でどう落とし前がつくのかと思ったら、なんだか最後が終わってない、、、??「え、、?これで終わりなの?何か解決した、、?」と思ってちょっとモヤモヤしているのだが、よーく見てみると、「Series 1」って書いてある。「Series 1 Episode1~8」って、、、

ということは、またシリーズ2があるということなのかな?だってそうじゃないと話が終わってないよ〜〜?まあ、ああいう終わり方っていうのもアリなんだけど?そういうドラマもあるしね。結末は付けないっていう、、、バイオレンスドラマじゃなくて、ちゃんと人間達を描いているのがクオリティー高い。ぜひオススメ!!って、なんでNetflixでしかやらないの〜〜??


 


日本から戻ってからちょっと休憩状態だった芝居のチケットを秋に向けて3つ購入。気になるものは9月以降に集中しているので、まあ、夏休みの間は子供向けの芝居なんかもあるしね。ミュージカルもたまにはいいかな〜と思うのだが、やたら高いし、今一つやっぱり芝居の方に目が向いてしまう。

さて、実はこの数週間、裏技を探していた。考えてみると、今までにも日本のドラマやテレビ番組を見る裏技を散々試してきた。昔昔は友人がわざわざドラマを全話録画したビデオを定期便で送ってくれて、休みの日一日見てた。ネット始めた頃には中国・マレーシアあたりのサイトで日本のドラマが安いVCDになっててそれを買ったりしていた。(このVCDはやっぱりDVDのように質は良くないね。まあ、1ー2回見るにはいいけど)ネットもwifiになると、今度はあっちこっちのサイトに常時あげられているのを探して観ていた。

でもやっぱりサイトに録画した番組をあげるのは違法ということもあって、最近は探すのがかなり大変になってきた。見つけても翌日には消されていたりね。で、VPNなんかも検討してお試し期間に登録してみたのだけれど、う〜ん、見逃し配信も必ずしも観たいものがあるとは限らないし、チャンネル数もBSやCSは見られない。もう少し幅広い選択はないかと探した。

以前は「絶対に無料で」と思っていたけれど、やっぱりこうなってくると無料で、とは期待していない。一応ある程度払ってもいいかな、、、と思い始めた。 まず、チャンネル数や料金を比べるには、「何が観たいか」を検討する。普通の民法なら問題無いけれど、芝居の舞台中継とか、試合じゃないスケートのアイスショーとか、日本映画やWOWOWのオリジナルとか、いろいろ観たいものはある。

機器を取り付けたりするのは厄介なので、アプリだけでmacやスマホで観られるものを探す。見つかった中で検討したのが「Liveca TV 」 と「Cool TV」の二つ。どちらも地上波は関西の地方局も含み、かなりのチャンネル数がある。でもやっぱり安くはないなあ〜〜、、、、一年だと3万〜4万五千円!!

ドラマをまとめて観られるビデオ貸出のようなサイトもあった。こちらはドル建てで月20ドル弱。ドラマだけならこれでも十分だけれど、やっぱりそれ以外も観たくなる。もちろん今でもネットで探せばなんとか見つかるものもあるので、やっぱり月に3000円近くも出すのは最終選択なのだが、あれこれ探すのも労力が要るのよ、、、、、

とりあえずお試しをして見ることにした。「Liveca」の方は、BS,CSもいくつか含んだ45局で、1ヶ月だけの申し込みができる、ちょっと高いけれど、縛りがないのでとりあえず1ヶ月だけ申し込んで観た。

画面はすごく綺麗だし、本当に日本でテレビを見るようにマックで見られる。ただ、ここはiphone,
ipadでは観られるらしいのだけれど、Androidのスマホでは観られないらしい。まあ、スマホで見る事なんで時間的にもあんまり必要ではないけれど。リアルタイムの番組だけでなく、2週間前まで遡って全ての番組が見られるので、実際のお試し申し込みは1ヶ月でも6週間分が見られることになる。

もう一つの「Cool TV」の方は、お試しは無料の3日間だけで、あとは一年契約になってしまう。それでもこちらはBS,CSが入って全部で95チャンネル、視聴もmacだけでなくAndroidのスマホでも観られる。
こちらのチャンネルには、DiscoveryとかHistoryチャンネルや、よくアイスショーの放映をしてる日テレプラスなんかも入っている。これで同じ値段なら、一年間申し込むならこっちの方なのだが、やっぱりちょっとお高いよなあ〜〜。いままで無料でネットで探していたものに、月2700円くらいかかるということだ。2700円なんて大したことないといえばそうかもしれないが、う〜ん、これまで裏技に関してはかなりの労力を使って自分で見つけてきたので、アッサリ払ってしまうのはどうしても、、、、ね。

とりあえず、今の「Liveca」の1ヶ月が終わるまでに決断しようか。ほんと、それにしてもドラマが探せなくなったよね〜〜、、、まあ、無ければ無いで生きていけるのだけれどね。

それにしても、ただでさえ寝るのが毎日2時ごろなのに、これで日本のテレビが見放題になったら、私は本当に1日50時間はないと時間が足りないよ〜〜!!

 


一昔前は日本のドラマをネットで探してはチェックして、怪しい格安のVCD(中国版?)なんかを買っちゃったりしていたものだけれど、最近はほぼネットで間に合うので、お金を使うことは無くなった。でもどうやらドラマのアップは一応違反という事で「イタチごっこ」の感が否めない。ドラマは放送されてから1−2日で探さないと既に消されてしまっているケースが多いわ、、、、

youtubeなんかで探すとドラマよりむしろバラエティーものが沢山ある。日本のバラエティー番組って思いっきり内輪受けで引いちゃう事が多いのだけれど、それでもなかなか面白い内容のものもある。豆知識になるような番組もそうだし、検証番組やクイズものも「一般知識」の高さを感じるね。少なくともイギリスよりは。こちらでも私と彼はクイズ番組が好きで、いつも録画して寝る前のひと時に一緒に観るのだけれど、日本の「トリビアもの」のような番組は面白い。

今回は綾瀬はるかさんの「義母と娘のブルース」を観ようと思っていて、気が付いた時にはすでに3話目くらいになっていた。ネットで探して見たものの、どうしても第一話がみつからなくて困っていたところ、やっと某所で見つけることができた。2日間で一気に1話から7話まで見てしまったよ。

綾瀬はるかさんは好きだなあ〜。いつでもきちっと演じてくれるし、変な癖がないからどんな役でもスルッと入っていける。「失敗だ」と思った事がない。今回のドラマは漫画が原作という事で、ちょっと現実離れしている部分もあるのだけれど、マジで演じているところが凄い。竹野内さんは良い中年役をやるようになったなあ〜。インパクトとしては強烈ではないけれど、ドラマの中のセリフにもあった「陽だまりのような」存在感を出すようになったね。40過ぎて相変わらずの低音イケメンで、かつフンワリした感じっていうのもあまりいないタイプなので、まだ重宝される余地がありそうかな。 

8話で最終回なのか〜と思っていたら、今週はお休みで最終回は来週に持ち越しとか。なーんだ、、子役から大人役の役者へのつなぎもすごく「らしく」ていい。違和感ないよ、楽しんでます。

とうとう8月も終わり。今年は結構暑くて夏らしい夏だったから文句は言わないけど、本当にあっという間だったわ〜〜。来週末はBBC Promsの最終日。毎年これを観ると「ああ夏が終わったな」と実感する。とりあえず10月頭に日本に行くとまだ「夏の名残」のような空気感だからもう一踏ん張り味わえる。楽しみだ。 

youtubeでフィギュアスケートのジュニアグランプリを見つけて見て見た。これからの活躍が期待される10代の若手たち。今年からはジュニアも男子のフリーは30秒短くなったんだね。スロバキアで2位になった須本くんも良かったけれど、リンツ大会に出てる島田高志郎君がいいね〜〜。これからが楽しみな選手。4回転はまだ入れてなかったけれど、あと2年くらいでどこまで伸びてくるか期待したい選手だ。男女共、ジュニアでも4回転が入ってきて本当に凄い時代になっているけれど、これからがシーズン本番だ。

新しいルールでは、男子の場合は4回転を3回以上安定して跳べる選手達が表彰台組、でもその後の4回転を1−2回飛ぶ人達と、3回転・3回転半を余裕で飛ぶ選手達との差があまり無いんじゃないかと思う。どんな事になるんでしょうか。
羽生選手の今季のプログラムはプルシェンコ選手が滑った「ニジンスキー」のアレンジバージョンとか。今季で引退のつもりかな、、?以前から25歳には引退してスケートを通じていろんな活動をしたいって言っていたから、、?

シーズン初めのチャレンジシリーズはロンバルディアか〜〜、宇野選手は最近続けてロンバルディアで良いスタートを切ってたから、今年もご利益に乗るかな。丁度日本に行ってる間にジャパンオープンがある。会場までは行かれないけど、テレビ放映あるだろうか、楽しみ! 


なんと!一ヶ月飛ばしてる、、、その間に今年の里帰りまであと2週間になった
この夏はなんだかテレビやネット観まくりで、ブログをすっかり放置していた。っていうか、時間が足りないよ、、、仕事終わって夕飯食べて片付けたら大抵9時頃、ちょうどオリンピック・パラリンピックが始まるから(イギリスの夜がリオのお昼過ぎ)思わず観てしまう。他にも録画しておいた番組に追いつくだけでも夜は終わってしまう・・・

いや〜〜、RioはオリンピックもパラリンピックもTeam GBは大活躍で、ロシアのドーピング問題が影響していたとはいえ、どちらの大会でもメダル獲得テーブルで2位という快挙! 来月、メダリスト達の凱旋パレードがあるそうだけれど、なんと!私は日本滞在の最後の日という事でこっちにいられないのが残念・・・・

この夏は日本のドラマも私としては好きな役者の当たりクールで、結局「真田丸」と「遺産相続弁護士・柿崎真一」「そして誰もいなくなった」後半でWOWOWが放映した「賢者の愛」を観ていた。 
こんな感じで英語・日本語でテレビやネットを観ていたら、毎日夜中の2時過ぎになってしまうのだから、ブログを書く暇はほんと、ありませんでしたわ・・・・まさに「目が四角」状態で睡眠不足の身体を引きずって仕事に行くのが精一杯、、、

日本のドラマ、、凄く面白い!と思って観ていたか、というと少し違うけれど、いや、「真田丸」は面白いよ!(これはやっぱり脚本の三谷幸喜さんの筆力と役者一人一人への愛情がものをいってる)藤原竜也、三上博史両氏が同じクールに出てる事って滅多にないからね。

そして誰もいなくなった」は最初の回で、全く先が読めなかったから、どうなって行くのだろう??と思ったけれど、藤原さんがしっかり芝居しているので安心した・・・・
それにしてもどうなったのが釈然としない部分もあったよね。馬場さんはもしかしてエイジの父親か、、?なんて思ったりもしてたのだけれど、結局車ごと海で死んだ、という事でいいのか、、、??
このドラマの撮影中に蜷川さんが亡くなって、何年も前からその時」が来てしまった時の役者・藤原竜也を心配していたのだけれど、ブレていなかった。それが観たかったんだ。10月には蜷川さんがいなくなって最初の舞台。丁度里帰り中だから観に行かれる。頑張れ!!

深夜枠だという「柿崎、、、」はまあ娯楽作品という事で、力を抜いて観た。はっちゃけた三上さん、久しぶりだ。夏の夜に一話、怪演炸裂の回があったけれど、やっぱり好きだな〜三上博史という役者!前に観た「明日ママがいない」も凄く良かったし、WOWOWの「贖罪の奏鳴曲」でも思ったのだけれど、若い頃の三上さんは痛みをそのままナイフの切っ先のように表現していたけれど、最近は痛みを抱えて時を重ねて来た、その時間を感じさせる演技になったと思う。やっぱり三上さんももう50代だもんなあ〜〜と思ってしまう。(見た目、全然そうは見えないけれど)痛みを知っている優しさ、みたいなものが表現できる年代になったんだね・・・

実は連日寝不足の原因のひとつは、もう一人、しばらく忘れていた(?)田辺誠一さんを改めて観ていたのもある。「賢者の愛」で、あれ?、、と思ったのだ。今までけっこうあちらこちらで観ていたのに、なんだかこの15年くらいなんとなく観てしまっていた。彼の事は役者としてよりも、私が初めてiMacを購入した頃(2000年になる頃)、もう既にデジタルな事には先駆けしていた人なので、当時、短編映画を監督として撮ったりしていた頃にちょくちょく彼のサイトをのぞいたりしていた。役者としてはやっぱり第一印象はガラスの仮面=紫の薔薇の人・速水真澄だった。でも映画の「ハッシュ」やマンガチックなドラマでサイコな役をやってたりしたなあ〜と思って、ちょっとネットで探してみた。(このサイコな役をやった「サイコメトラー」で、後に奥様になる大塚寧々さんに「君は僕のものだ!」と言ってるのが凄い)

元モデルで役者になった俳優といえば、竹野内豊さんもそうだし、大沢たかおさんとかいるけれど、この人が一番「役者」なんじゃないだろうか、、、と思ってちょっと探してみると、そうだ、この人も蜷川さんの舞台に何本か出ていたんだよね。最初に観たガラスの仮面から3−4年の間に凄く演技が変わってる。コメディータッチのものも、ちょっとニヒルでサイコな役もちゃんと演じている。最近は画伯としての地位も固めた事だし、ご本人のふんわりした部分と、コミカルな感性と、そして本来の自分とは違うかもしれない役を躊躇なく演じる術を持っていると思う。 「賢者の愛」で思った。田辺誠一さんにはもっと文芸作品のようなものをやって欲しいなあ〜情緒っていうのかな、そういうものが表現できる人なんじゃないだろうか・・・次のクールでは市民相談員でキレる役をやるらしい。楽しみ。

そして気がつけば、日本行きまであと2週間!!ひたすらこの里帰りを楽しみに1年間働いて来たんだよ、、、後少し、もう少しだ!!10月に入ればまたスケートのシーズンになるし、F1のレースもあとちょっとだし、労働党の党首選も投票が終わって週末には決まるし、来年になったいよいよBrexitが本格化するだろうし、、、あ〜あ、やっぱりあれこれあれこれと忙しい毎日なのだよね・・・

 


今月はブログを放置してしまった感じで気がついたら3月も末日!!
最近は結構仕事が終わって家に帰ると録画しておいたテレビを観てしまっている。ドラマやドキュメンタリー、それから大好きなクイズ番組、、、Macでは日本のドラマを探して、、とやっているとあっという間に夜中になってしまうのだった

冬の日本のドラマはNHK大河の「真田丸」の他に「ナオミとカナコ」「私を離さないで」を観ていた。
(「ナオミと、、、」は正直、特に面白いと思ったわけじゃないけれど、何となく「この二人、どうなるのかな?」と気になって観てしまった) 

私を離さないで」は何年も前にイシグロ氏の原作本を原語で読んでいたので、映画版もみた。映画は原作に忠実で良かったけれど、やっぱり時間的な制約は描ききれないものが多すぎて、 物足りなさが残っていたので、ドラマで1クールかけて創るほうが良いんじゃないかと期待していた。

設定を日本に置き換えてはいるものの、原作には忠実で、かつもっと隙間を埋める時間がたっぷりあって、凄く良いドラマになったと思う。特に原作を読んで「こんな、臓器を提供するためだけに生まれて来た人達が、なんで疑問や反感を露わにしないんだろう??」と思っていた点を、まなみというキャラクターと人権運動という要素を入れる事で、より解り易くて人間らしいドラマになったと思う。

子役と成長してからの役者のキャスティングもピッタリで、泣かされるというより、より考えさせられる作品になっていた。「人間は感情の動物」というけれど、まさにそのとおり!感情を持たない家畜のように生きていたら、自分の身体を人に提供するという恐ろしい事実にも疑問すら持たずにいられたのに、感情豊かにと教育されたからこそ、考える人間になってしまった、その残酷さだ。彼らを育てた学院が何故無くなってしまったのか、台詞には出てこなくても充分解る。「提供者には感情や考える能力を与えてはいけない」からだ。

綾瀬はるかさんは、とても良い女優だと思う。実はもともとがグラビアアイドルだったとは最近まで知らなかった。以前にも何作が観ていたけれど、言葉を発しなくて表現する力があるし、それが画面を通してちゃんと見えてくる、スクリーン向きの女優さんだ。今は新しい大河ファンタジードラマの「精霊の守人」でこれまた全く違うキャラクターを演じていて、汚くなっても美しい戦士ぶりだ

真田丸」はやっぱり三谷幸喜さんの筆の巧さが炸裂している。「こんなのありか〜〜!?」と思う事でも筋がとおってしまう脚本の魅力と、演じている役者達の面白い事。草刈正雄さんの昌幸はキャラクターと脚本と草刈さんの演技がピッタリはまっていて絶妙だ

実は調べてみると、本当に真田昌幸という人は策をかえてはあっちこっちに付いていた人で、本当に節操が無いと思うくらいに鞍替えしているのだ。それでも家康に命は取られずに長生きしたのだから凄いよ!
「長澤まさみのきりがうざい」という声もあると聞いているけれど、きりという人は真田が徳川に破れて蟄居させられた九度山でもその後の大阪城でも信繁の側にいたとされるので、この先、信繁の側室となっていく関係の変化が描かれていくのだろう。三谷さんの本に期待したいね。

大河は長丁場だから、「観たい」と思う作品でないと一年付いていかれない、、、「平清盛」も三上博史さん演じる鳥羽法王がいなくなったら観なくなってしまったし。こっちに来てから全話通してみたのは「新撰組」だけだなあ〜〜(日本のドラマがすぐにネットで観られるようになったのだってこの数年だし)でも「真田丸」は見続けると思う。

さて、あと2週間働けば、カナリー諸島のテネリフェ島のホリデーが待っている!格安ホリデーだけれどアパートメントに10泊。テネリフェ島には富士山とそっくりな山があるんだよね。高さも形もよく似てる。のんびり太陽を浴びてゆっくりするぞ〜〜!



 


今クールでの日本のドラマはあんまり追いついていない。「明日ママがいない」と「緊急取調室」だけだ。緊取のほうは毎回のゲストが結構面白い顔ぶれなので見ている。天海祐希さんはそういえば舞台降板してから身体は大丈夫なんだろうか・・・? 

初回で???!!と思う位にクレームがついてとうとうスポンサーがCMを放映しない状態でここまできてしまった「明日ママがいない」も来週で最終回を迎える。どこから、そしてどの程度の軌道修正をしたのかは解らないけれど、私はやっぱりこのドラマはこれでとても素敵な作品になっていると思う。1話でちょっと演出が行き過ぎだった部分が、インパクトよりも反論になってしまったのが残念だね。
確かに観返してみると雨とか雷とかちょっと強烈だったし、魔王のお説教も言ってることは的を得てるのにその例え方で「子供達を犬扱い!!」みたいになっちゃったからねえ〜〜〜。でも内容としては一貫しているし、それほど突拍子もなく変わったとは思えないなあ、、、(案外全く変えてなかったんだったりして??)

第1話ではママに捨てられてしまった子(ドンキ)が、ここへきて自分で、自分を愛してくれる真実の親を選ぶ。コウノトリが間違って届けてしまった事実の母親の手を振り切って、本来届けられるべきだった真実の親の元へ駆け寄る姿は、どんな子でも生まれて来た以上は幸せを手にする権利があるのだと叫んでいる

貧しくても、自分の夢がかなわなくてもパパと一緒にいたい、そう叫んで泣き崩れたピア美も、この子達がどんなに親の愛を求めているかを体中で叫んでいて、思わず涙が溢れてしまった。親がいる、いないじゃない、誰かに本当に愛されているかどうかなのだ。親がいたって愛されていない子は幸せを感じられずに大人になってしまう。大好きな人に愛されている、という事をちゃんと感じ取って大人になったかどうかは、その人の一生を左右する。自分に自信が持てない人、何事もネガティヴに考えてしまう人、人を信用出来ない人、そんな大人達をよくみてみると、子供時代に愛情一杯の中で育たなかった人が多い。これは私の知っている範囲をみても言える事だ。

来週が最終回だけれど、最期はすし詰めになりそう。っていうか、本来なら最終回は延長放映の予定だったのかもしれない。でもどうやらその様子はないので通常の1時間枠で終るようだ。子供達だけでなく、大人達の始末もつけてよね。未解決なのは魔王と奥さんもだし、結婚やめた方が良い叶も、やっと喋り始めたロッカーも前向きになろうとしてる御局も・・・50分枠で足りるのか・・・???

ドンキ役の鈴木梨央ちゃんの表情豊かな演技は大きな将来性を感じる。目や顔の表情から感情を表すのがとても巧い。というより技巧じゃなくて、カメラのフレームの中での表情にオーラがあるよね。天才子役といえば途中から出演している安達祐実さん、最近あまり見ていなかったけれど、この人はやっぱり巧いな〜〜。ちょうど「緊急取調室」のほうでもゲスト出演していて嘘つき女の役を演じていたけれど、久しぶりに観て巧いなあ〜〜と唸ってしまった。このドラマでは死んだ娘とポストを混同してしまっている病んだ母親を、きっちり演じている。

きっと最終回ではポストの名前が出て来るだろうな。朝倉夫人はポストを死んだ娘の「」と思ってそう呼んでいるけれど、もし里親として本当に縁組みを考えるなら、あの魔王がそれを許す筈がないよね。里親として彼女を引き取るなら彼女の名前=きっと出て来るDQNネームを呼ぶように諭す筈だ。なんだろうね、、、ドンがマで、ピアが直だから、もしかして、、、、キューだったりして・・

このドラマでもうひとつ、心に響いてくるのがコトリンゴさんの主題歌「誰か私を」だ。毎回ラストシーンで静かに静かにクリープインしてくるこの歌、本当に素敵。コトリンゴさんを初めて聴いたのは6年程前に里帰りの時に坂本龍一さんプロデュースのロハス・クラシックコンサートでだった。歌の感性と声が矢野顕子さんに通じるものがあって、呼吸をするようにピアノを弾いて心をそのまま歌にする彼女の音楽に癒された。この主題歌も本当に素敵。途中のサビの転調がアカペラで口ずさむのに2日程かかったけど、なんだかこのところ毎日気が付くと頭の中で歌っている。こんなにデリケートな音楽を創れる人は幸せだ・・・




「明日ママがいない」の最終回が明日はママがいるになるといい、、多分そうなるんだろうけど。そして心に闇を持って大人になってしまった人達の明日にも心の安らぎがあるように・・・それにしてもやっぱりこのドラマでの三上博史さんは凄く良いね。この役を他に演じられた人がいるだろうか・・・??野島さんはそういう所が流石だね。子役達だけじゃまとまらない。その要に魔王役を据えて、このドラマの語り役にしている。本当に良い役だね

前にも書いたけれど、「可哀想、かわいそう、、、、」と押し付ける心が被害者意識を生んでしまうのだ。親のいない子供達は可哀想なのではない。大半の人達と違うだけで、彼らは弱いのではない。それを弱くしてしまうのは社会なのだ。
頑張れ、コガモの家の子供達!!




今年の1月の降水量は記録となったイギリス。西/南部では連日洪水で、クリスマス以来家への浸水で非難を余儀なくされた人達が相次いで、保険会社は膨大な被害処理で大変な事になっているらしい。でもやっと2月に入って最初に気付くのが、「日が延びて来た」という事、後少しで春だ・・・

さて、、、相変わらず日テレの「明日ママがいない」騒動が収まっていないらしい。なんでもドラマを見た後に自傷行為に及んでしまった児童がいる、、なんて話まで出て来てとうとう日テレも赤ちゃんポストを経営する慈恵病院に出向いて一部内容を変更する方向で話をしたらしい。最初は「最期まで観て下さい」と制作側の意図を変えない様子だったのに、スポンサーがCMを見合わせるという事態になって、さすがに局側としても多少の譲歩は致し方ないという事か

全く残念な話・・・・実は私も最初の騒動以降、なんでこんな騒ぎになっているのかをドラマを観ながら考えた。「子供達が傷つく」のは何故なのか?親がいない子が、里子として育てられた子が、生まれた時から素性が知れずに育った子が、こういうドラマを観て何故傷つく必要があるのだろう??

それは日本の社会が、そういう子供達を「普通とは違う」という意識で扱い、本人達にもその意識が植え付けられてしまっているからではないのか?
生まれた時から親のいない子供は、それがその子にとっての「普通」であって、その普通の中で幸せに育っていれば傷つく必要はないのではないか・・・? 


虐待を受けたり、両親から捨てられるという記憶をもったまま施設に入ったような子供は、また少し違う。もちろんそういうバックグラウンドを持つ子供には充分な精神的なケアが必要なのは言うまでもない。でもあまりにも施設の子供達を「普通と違う」と扱ってはいないか・・・?

イギリスに来て、日本との決定的な違いを最初に感じたのは、この国の「個人主義」だ。個人が尊重されていて、個人の主張には賛成/反対はあっても、上下はない。離婚率43%という数字が出ているこの国では、片親の子供の数は日本の比じゃない。両親とも離婚した後に再婚したりして、実際に家族の中でも片親が違うとか、血のつながってない兄弟(連れ子や里子)とか、日常茶飯事だ。親子/兄弟で名字が違うなんて全然珍しく無い。日本のように戸籍で名字が決まるのではなく、生まれた時に父親か母親の名字をつけるので、兄弟でも名前が違ったりするのだ。それでも「複雑ですね〜〜、、」と笑うくらいで、それでいじめられるというのはあまりきかない。

本当か嘘か解らないけれど、施設の児童が「お前のドラマなのか」とか「お前ももわられていくのか」と言われて傷ついたなんて記事もあったけれど、そういう事を言う子供のほうが問題じゃないのか?そんな事を言う子の親はどんな育て方をしてるんだ??! 
児童というのは年齢としてどのくらいなのかな、、?もし10歳前後の小学生なら、このドラマは夜10時からの大人の時間のドラマなのだから、子供は観なくていいはずだし、中学生くらいなら、少し観ていやだったらテレビを観ないという判断くらいできるはずだよね??
フラッシュバックって何の?、、、施設で虐待された経験があるから起こるんじゃないの・・・?だいいち、三上さん演じる施設長は別に暴力といえるほどの事はしてないし・・??

日本はどこかに所属していないと認められない風潮がある。家に、学校に、会社に、クラブに、、、「○○のXXです」と名乗らないといけない、みたいな・・・両親がいないと就職に不利だったりする事実のほうがおかしくないか?履歴書に家族構成を書く、なんてこの国では誰も考えないよ 「個人」が基本だからだ。名前だって、かなり親しくなるまで名字を知らない事もあるし、親がいなくて施設で育った子がいても、「へえ〜、そうなんだ・・・」で済む事だ。

芦田愛菜ちゃん(っていうか、芦田愛菜さんだよね)が演じているポストと呼ばれる少女は、しっかりと「自分」という個人の足で立っている。生まれてすぐ赤ちゃんポストに置かれていたという事は、自分は覚えていないのだし事実なのだから、あだ名はポストでOKなのだ。「傷つく」というのはそれが弱みとなっているからで、それを「弱い」と教えたのは回りなのではないか・・?

例えば身近な人を不幸な事件で殺された人達はどうか?・・・毎日の新聞ではどこかで誰かが悲惨な目にあっていて、その家族や友人達は本当に一生かけても癒えない深い心の傷と共に生きている。彼らこそ、刑事もののドラマを観てフラッシュバックを起こす可能性がずっと多いと思う。刑事ドラマなんて何年も観られないという人がおそらく沢山いるはずだ。「被害者の家族が傷つくので番組内容を変更してください」なんて話、聞いた事があるか・・??

子供は弱いから、子供は・・・だから、という考えは逆に子供達の自主性と個人性を無視してはいないだろうか。イギリスの子供達は日本の子供達よりもずっと自己主張ができる。親が決めた事に従うのではなく、自分の意見を言って親と相談するのだ。親も子供に対しては、自分の所属物ではなく、一人の小さな個人として接している。子供の意見を飲めない時は、何故ダメなのかをちゃんと説明して納得させる。10〜12歳くらいの子達を比べると、日本の子供達はどうも「お子ちゃま」だ

養護施設で育ったという事がなんの関係もない社会にならないものだろうか。辛い過去のある子供でも里親と幸せな家族になって愛情溢れる生活をしていれば「個人」の価値が決して下がるわけじゃない。
僕、コインロッカーベイビーだったんだって、覚えてないけど」
「へえ〜、すごいねえ〜〜」
と学校で人気者になっていいんじゃないのか・・?
身障者に対するバリアフリーだって、日本はホントに遅れてるよね。みんなと同じでないと受け入れられない国だから、みんなと違うと色眼鏡で見られてしまうから、今回みたいな騒動になるんだよね・・・

○○のXXです、じゃなくて、「赤ちゃんポストで拾われたポストです」でいいと思うよ。実際このドラマでは子役達がそういう「個人」を一生懸命演じている。ちゃんと観てあげようよ。ドンキ役の鈴木梨央ちゃんも、偏屈な施設長におっかなびっくりでも決して恐怖で支配されたりなんかしていない。むしろ自分の意見をおそるおそるちゃんと言ったりするもんだから、魔王は舌打ちの連続なのだ
親がいないという事をハンデとせずにもっともっと逞しくなっていく「コガモの家」の子供達を見守りたい。日テレがどの程度の内容変更に屈したのか、せめて最低限の変更で制作側の意図もしっかり主張して欲しい。


日本のドラマはそこそこ各クール2ー3本を観てるけれど、先週からはじまった「明日ママがいない」が物議をかもしているらしい
今クールは何を観ようかな、、とチェックしていた時には実力派子役達が主演のドラマという事だけれど特に興味があった訳ではなかったのだ。実は芦田愛菜ちゃんは名前はよく聞いていたけれど観た事がなかった。最近は彼女以外にも実力派と呼ばれる子役達が大活躍で、層が厚くなって来ているのは知っていたけれどね。昔から大人の役者が喰われるので苦手とするのが「子役」と「動物」といわれている・・・・家政婦のミタの本田望結ちゃんも巧かったよね〜〜〜

うっかりスルーしそうだったこのドラマを観る事にしたのは三上博史さんの名前を観たからだ。なんといっても主役じゃない時の三上さんは絶対に良いと決まっている。主役じゃない時は必ず面白い=三上博史ならではの役をやるからだ。そしてさらによくチェックしてみると監修は野島伸司さんだ。これは観なくては・・・!!

さすがは野島さん。脚本は若手の女性脚本家の松田沙也さんが書いているようだけれど、最初から野島ワールドが炸裂のドラマになっている。ちなみにこの本、よく聞いてるととってもセンスの良い台詞がそこここにちりばめられている。かなりエグイ雰囲気は否めないけれど、野島伸司さん監修のドラマはいつもの事ですよね・・・

と思ったらなあ〜〜んと!!実際の赤ちゃんポストを運営する病院から講義が出てしまって、おまけに放送中止まで要求していると聞いてちょっと信じられない。確かに現実とは違うでしょう。それはまともな頭を持って成長した人になら必ず解ります。ポストというあだ名が付いた女の子は赤ちゃんポストに捨てられていたから、という設定だけれど、この舞台になっている施設が赤ちゃんポストだとは出て来ていない。私は普通に観ていて赤ちゃんポストから廻ってここに入れられたのね、、と思っていた。何故実際の赤ちゃんポストがこのドラマに抗議するのか解せない

三上さん演じる館長は思いっきり不気味でワケアリな人物だけれど、別に子供達を虐待しているわけじゃない。確かにかなりエグイ事を言ってはいるけれど、よく台詞を聞いてください、嘘は言ってないでしょ、、、と思う。施設の子供達が、何かにつけて不公平に「これだから施設の子は・・・」と矛先を向けられるのは実際にはよくある事だ。不公平で残酷な、でも現実だ。親がいないというハンデを持った子達が世間で立派に生き抜いて行くには、館長の言うようなちょっとエグイ技も度胸もバネのような強さも必要なのだ。その台詞は決して絵空事の暴言じゃない。

喧嘩は先に手を出した方が負け、というのは昔から親が教えて来た筈の事。反抗的な目で反省の色が無い子はほっぺたをちょっとひっぱたく位の事は、昭和の時代には躾けの厳しい親ならやってきた事だバケツを持って廊下に立ってなさい!というのも昔の小学校の処罰の代表だったはず。むしろ懐かしい親の躾けで、暴力とも侮蔑とも思わなかったよ。これに抗議が来るという事が私には信じられない
それよりもちゃんとこのドラマを観たのか、と問いたい。子供達の力みなぎる演技を観て、むしろあまりのパワーに圧倒されそうだ。このたくましさでこれからどんな風に展開していくのか・・・

日本の本音と建て前というか、オブラートに包んだような曖昧さと言うものが、私は海外に出て生活するようになってからとてもクリアに見えて来た。核心を付く事を避けるのだ。「空気を読め」なんてまさにその典型。空気を読め馬鹿言ってないでちゃんと言うべき事を言えばいい。間違ってるなら即その場でいさめればいい事だ。だから個人同士での討論ができないし、人と違った意見を言う事すら怖くてできない人が多過ぎる。身体的な欠陥がある人にその事を口にするのはタブーだし、「デリケートな問題だから」と話題にするのを避ける。

ポール・マッカートニー氏と以前結婚していた元モデルのヘザーさんは、不幸な事故で片足を切断する事になってしまってモデルの道が閉ざされた。以前インタビュー番組に出演した際、スタジオの観客達の目の前で、スカートの裾を上げて膝からの義足をはずしてテーブルの上に乗せ、最近の義足がどんなに巧くできているか見せたのだ。日本だったら観てる方が「ひく」のだろう・・・

テレビドラマの設定が現実じゃない事が解るのは日本人が世界一と言われている。仮面ライダーやらアニメやらに囲まれて育った私たちは、子供の頃から架空と現実の区別ができるように大人になったはずなのだ。だから強烈なインパクトで社会をえぐるようなドラマを数々生み出して来た野島伸司さんの監修ドラマで、生真面目に抗議なんてしなくて良いのだ。むしろ、これからあの子達がどんな風に戦っていくのか、その子供達をとりまく大人達がどんな心の傷を持って大人になったのか、先の展開が楽しみだ

三上さん演じる館長も、愛情とまではいかないかもしれないけれど、私は決して冷たさは感じなかった。むしろ子供達一人一人をしっかりと見ているような気がする。貧しくても愛情深い新米里親の夫婦も、子供欲しさにちょっと精神を病んでしまった奥様も、施設の子達を偏見視するおつむの悪いママ達も、どれも実際に現実的なキャラクターだ。決して嘘じゃないと思う。

痛くても、核心を付いて人の裏側の姿をあぶり出す事で社会に問う。久しぶりの野島ワールドなドラマで、子役達の凄い演技合戦に釘付けになってしまう。やっぱり三上さん良い役だなあ〜〜!「実験刑事トトリ」も軽快で面白かったけれど、三上博史と野島伸司の相性はやっぱり抜群だ
中止なんてとんでもないでしょ、先が楽しみです

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