見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

イギリスあれこれ

変動の春


なんと、、、1ヶ月も経ってしまったよ!
楽しみにしていた「危険な関係」のシネマライヴが、中継レシーバーの不都合で、観に行った映画館での上映は途中で打ち切りになってしまって、ショックだった。画面はフリーズしまくりで、音もとぎれがち、みんな次々に席を立ち始め、私はとりあえず我慢していたのだけれど、一幕が終わらないうちにとうとう受信しなくなってしまった・・・返金してもらったけれど、すごく楽しみにしていたし、芝居そのものは素晴らしかったので残念無念!ものすごく風の強い日だったからかな。
とりあえずアンコール上映が別の場所であるのを発見し、これは3月にもう一度再挑戦。 

今年は本当に変な天候が続く。ずっと暖かかったと思ったら先週はいきなり気温が下がり、風がとにかく凄い、、、ビルの陰を歩いていて突風が吹くと車道に吹き飛ばされそうになるよ、、昨日からはまた10度を上回る気温になってるし、日本にある「三寒四温」や「春の嵐」みたいな気候がここまでやってきたのか??

今週のイギリスはEUの改革案を首相のカメロン氏がどこまで押せるか、連日のニュースはそればかり。イギリスではこの夏にでも「EUに残るべきか、去るべきか」の国民投票が行われる見通しだ。それに先立って、本心は完全にEUからは抜けたくないと思っている首相は、なんとか今のEUの規定を少しでも国民の負担が少なくなるような条件に改革しようと奔走している

なだれ込む難民や、働かずして住宅補助だの養育補助だのばかり受け取るEU諸国からの人びとに、国民の堪忍袋の尾が切れかけているのだ。「EUから抜けた方がずっと良い」と思い始めている人達が増えるにつれて、政府も焦り始めた結果だ。まあ、政治家の思惑なんて、どこの国も似たようなもの(=腹の底までは言わない )なのだが、国民投票の前に、少しでもEUでのイギリスのパワーを強化したい首相としては、よく飛び回ってくれているよ、、、、

イギリスの提案する改革案が受け入れられない場合は、国民投票に向けて、イギリス政府は脱退を進めるキャンペーンを行う」という強気の姿勢に、各ヨーロッパの首脳たちも賛否両論だった。イギリス同様に問題を抱えている国は他にもある。例えば、メルケル首相の寛大な移民受け入れによって、犯罪増加その他の問題に直面しているドイツの人達。もしもイギリスがEU抜けを決めたら、「自分たちも抜けようぜ」という運動が起こりかねない。逆にEUにどちらかというと負ぶさっている感じのする東欧諸国は、経済的にも立場的にも主力となる国が抜けてしまうのは これまた困る。

イギリスはEUには残りたいけれど、今の状況では反対派を納得させられない、残るためにはなんとしても今回の改革案をEU諸国に同意させる必要があったのだ。

結局EUはイギリスの提案した改革案にほぼ同意する事で、国民投票への政府のキャンペーンは「残留」となった。それでも官僚達の間でもこの賛否は別れていて、これから夏までの間にどれだけの「残留キャンペーン」と「離脱キャンペーン」の大合戦が繰り広げられるのか、、、、?議員達は個々の意見で其々にキャンペーンを展開する事になっているので、キャメロン首相としては官僚間での意見を統一したいところだろうけれど、これは100%まとまるという事はなさそうだ。 

「ゆりかごから墓場まで」 といわれた古き良きイギリスはもう過去の話。いまだにこの神話を信じてイギリスに密入国しようとする人達は、今すぐ考えを変えた方が良い。

それでも「残留」となった場合、今回EUに同意された改革がどこまで実行され、効果があるのか、後になってまた「やっぱり変えよう」という自体になるのではないか、、、?脱退派の官僚達の 突いている点はそこだ。残っても相変わらずなら今抜けよう、という。

逆に国民投票で「脱退」となった場合、これからのイギリスがどうなるのか、、、?まずスコットランドは再度「イギリス抜け」を検討することだろう。去年の投票ではイギリスに残ると決まったスコットランドだけれど、EUに残りたいという声は半数以上を占めている。スコットランドが独立して独自でEUに加盟したいという方向に向かう事は十分予測できる。これまたEU脱退同様に頭の痛い問題だ。首相としてはなんとか抑えたいところ。

どうなるのか、イギリス、、?? EUは広がり過ぎたんだね。加盟するにあたっての基準をもっとつり上げて明確にしたほうが良いよ。外国に暮らすなら、その国の基準に従っての生活基盤をもつべきだ。「郷に入っては郷に従え」っていうでしょ? EU残留・離脱の国民投票は純粋にイギリスの国籍を持つ人達に限られている。という事は、ロンドンに住んでいると言われる人達の8割は投票できないんだよ!これも面白いよ、、?(普通の選挙ではEU国籍の人達にも投票権がある)

生粋のイギリス人がどちらの判断を下すのか?投票権の無い私は見守るしかないけれど、本当にどうなるんだろうね、、、この国に住んでて面白いのは、政治が直接私たちの生活に影響してくる事。まあ、キャメロンさんはよく飛び回ってくれてるよ、、、やっぱり首相は40代くらいでないと、世界を飛び回れないよね。ブレアー首相もそうだったけど、賛否はどうあれいつも走り回ってる感じがある

本当にどうなっていくことやら、、、、、

春のようなクリスマス


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 今年はなんだかずっと暖冬で、記録開始以来の暖かい12月になっている
11月末に1週間だけ冬の気温になったけれど、12月で気温が1桁の日ってあったのかな、、??
イギリスではあちこちで水仙の狂い咲きがみられ、今日も朝の5時頃から小鳥のさえずりが聞こえたものね。ああ、勘違い!
日本は休日ではないけれど、イギリスはもう昨日から電車は空いてるし、そのかわりどの店も最期の駆け込みショッピングでごった返している。これが明日の朝にはゴーストタウンの化すのが楽しみだわ。

でも我が家は特に変わった事をするでもなく、でも二人揃ってクリスマスからずっと休みなのはなんと20年ぶりなので、のんびりテレビをみてグダグダしようと思います。

皆様、ハッピークリスマス!! 

名前がついたよ


アビゲイル、バーニー、クローダ、デズモンド、、、

今年の秋からイギリスを襲う大型の嵐にとうとう名前がつくようになった
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日本だと毎年やってくる台風は1号、2号と番号で呼ぶ。アメリカやその他の国では大型の台風やハリケーンには女性の名前を付けている。元々イギリスは、台風や竜巻といった自然現象にはあまり縁がなかったわけで、たまに被害が大きな嵐が来ても、その時だけの事として「いつもの」現象ではなかった。でも最近は温暖化も影響してか、毎年のように秋から冬にかけてあちらこちらに洪水を起こす暴風雨が やってくるようになり、遂にこの秋からは被害を区別するためと、人びとに気候の変化を認識してもらうという事で、名前を付ける事になったのだ。

どんな名前をつけるか、一般の人からもアイデアを出してもらうという事で、9月に入ってからe-mailや気象庁のFacebook等で募集した。Q,U,X,Y,Zを除くアルファベットで始まる21の名前を気象庁が発表したのが10月の末で、最初の名前付きストームは11月の初めにやってきた。これがAbigail。翌週のストームがBarney, 次にClodagh、一昨日からの暴風雨はDesmondとなった。

実はもう名前は順番に21番目まで決まっている。見てみると、アルファベット順で女性名と男性名が交互になっている。なるほど、、、、、ちなみに次に来るのはEvaになるそうだ。台風(Typhoon)やハリケーンという呼び方ではなく、UK・アイルランドを襲う暴風雨はStorm Abigail, Storm Desmondのように呼ばれる。とうとう気候の変化もここまできたのか、、という実感。

私がイギリスに来て少し経った80年代後半から地球の温暖化を科学者達が言い始めていた。Global Warmingという言葉を耳にするようになり、20-30年後に向けて警鐘を鳴らしていたのが、今やその30年後になったという事なのだ。先週は各国首相がフランスに集まって話し合いをしたものの、今さら50年前に戻れるわけでもない。テクノロジー発達の代償なのだから

今年のイギリスは(いや、イギリスだけじゃないみたい)気持ちが悪いくらいに暖かい秋・冬を迎えている。11月に入るまでセントラルヒーティングを入れなかったなんて初めてだし、今日だって気温が12度もある。もちろん暖冬なのは嬉しいけれど、単に喜ばないものがあるのが現実だ。昨日のデズモンドのおかげでイングランド北部は大洪水で、今日もスコットランドへ向かう電車はエリアで不通になっている。

去年も一昨年も冬に南イングランドが洪水になって農作に大きな影響が出たし、次の「エヴァ」がやってくるのももうすぐなのだろうけれど、せめて21の名前を全部使うまでにはもう少し時間がかかって欲しいものだ・・・・

 

攻撃参加、、するべきかしないべきか?


フランスでのテロ以来、ベルギーも大変な事になったし、シリアからの移民問題にまで影響しそうでなんともはや、、、
イギリスでは丸一日かけて議会で討論を行い、明日には議員達の投票でISIS攻撃に参加するか否かを決める。首相のキャメロン氏は先週から「IS攻撃への同意」を求めて確固たる意見で議員たちを説得しているが、今回棚ボタのように労働党の党首になったコルビン氏は、「軍による攻撃より平和的解決を」とのたまっている。もちろん賛否両論いかにも、なのだが、どうなるのだろうか、、、また戦争参加かい、、?

でも、頭のイカレタ人達を相手にしての事なのだから、全うな政治的意見とか主張によって話し合いができる状態じゃない。話し合いすら不可能なのだからして・・・

サッカーの試合だとする。相手チームにはルールもスポーツマンシップのかけらも無く、ボールを投げる、抱えて走る、さらにはこちらの選手を蹴る、押す、殴る、 何でもやってゴールに向かってくる。そして相手がゴールする度に観客席の50人が死ぬ事になるとしよう、、、

仕方がないので、こちらも対抗してプレイヤーの数を増やしてディフェンスを固める。するとすかさず相手チームにも控えが次々とどこからともなく入ってくる。相手チームの監督や控えの選手はベンチではなく観客席に紛れているのだ。 

1ゴールで50人が死ぬのをディフェンスでしのいでいても、なにせルール違反満載のプレーをされるのだからゴールを守りきるのは不可能に近い。仕方無く、ここは観客席に潜んでいる監督や控え選手を狙ってボールを蹴ってしまえ、、、、でもそのボールはちょっと外れて罪の無い観客に当たってしまうかもしれない。

さあ、どうする、、、!!??

1ゴールで50人が死ぬか、蹴ったボールが周りに当たってしまう確率を認識しても監督、控えを潰していくか、、、どっちにしても犠牲は出るのだ。怖いのは、このイカレタチームには参加希望者が次々と出ているという事。ディフェンスをいくら固めても、そのうち(いや、もう既に今でも)どんどんチームは大きくなっていく。何故なら、金儲けの為に彼らにトレーニングに必要な設備を提供している人達がいるからだ。ビジネスの隠れ蓑をまとったスポンサーだ。この人達もなんとかしないと、チーム消滅は望めないね。

ここは、やっぱり対抗するしかないんじゃないか。司令塔から潰していかないとイカレタチームが増長してやがてサッカーのルールそのものが彼ら流に書き換えられてしまう。FIFAの役員の座を乗っ取られたらおしまいだ。

賛否両論、もちろんわかるけれど、明日の決議はやっぱり攻撃参加ってことになるんだろうな、、、、
 

ああ国歌、、、


パリでのテロ以来、週末のプレミアリーグ(フットボールリーグ)でも試合前にフランス国歌のラ・マルセイエーズを歌う事になって、なんだかいきなり耳にするようになった。イギリスのプレミアリーグで活躍する選手のうち、フランス国籍の選手は72人いる。テロの犠牲になった人達と標的になったフランスに追悼の意を表すると同時に、テロに屈しないという国境を超えた連帯精神(Solidarity)を示すのに、この国歌はかなり有効だといえる。

初めてこの歌詞の意味をちゃんと知ったときには、かなり野蛮なのでびっくりした。当時一緒に働いていたフランス人の同僚にきいたところ、今までに何度か歌詞を変えようという意見があったものの、まだ収集がつかないでいるのだそうだ。

それもそのはず、フランス革命の直後、革命軍とオーストリアが戦争になった際に、兵士達の士気を上げるべくできた「ライン軍の歌」として作られたものだからだ。フランス国外に逃亡した王室メンバーやまだ残っている王統派に便乗してオーストリアが攻めて来る、、、いうまでもなく、オーストリアは革命派から完全に悪者にされていた王妃マリーアントワネットの祖国だ。

武器を取れ、血祭りにしろ」等、本来なら国歌斉唱の場にふさわしくないような歌詞が並ぶ。なにせ古い時代のものだから、「ベルサイユのばら」にもオスカルの父のライバルとして出てくるブイエ将軍の名も5番の歌詞に登場する、、、、

アメリカの国歌もそうだけれど、市民が自由と平和を勝ち取るために戦った証として作られた国歌だから、今でもフランスの人やアメリカの人は国歌を誇らしげに歌う。このラ・マルセイエーズも、「行くぞ〜〜、行くぞ〜!ぶっ殺せ〜〜」みたいな歌だから、 戦争の時やスポーツ大会で士気を上げるにはもってこいだ。「君が世は〜〜、千代に〜〜八千代に〜〜」と歌っても、今の若い人には歌詞の意味もよく解らん!という事になりかねないよね。イギリスの国歌も似たようなもの。国民の為のものではなく、女王/国王を讃える歌だ。「Die for the Queen and the country」なんて言うけれど、本当にそう思って戦っている兵士がどれだけいるのやら、、、、???

あんまり耳についたものだから、とうとう歌詞をみて歌えるようなってしまったラ・マルセイエーズ歌ってみると結構気分が良かったりするから、なんだかちょっと羨ましい。血と汗と涙の末にオリンピックで金メダルを取って「陛下の御代が永遠に〜〜、、、」とは、本当は歌いたくないんじゃないかな、、、 決して王室/皇室に反対しているわけではありません。ただ、国民が自分たちの為に誇りをもって歌える国歌っていいなあ、、という事。
「ラ・マルセイエーズ 対訳」

行こう 祖国の子ら!
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられたぞ
血まみれの旗が 掲げられたぞ
聞こえるか 戦場の残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子や妻の 喉を掻き切るだろう!

武器を取れ!市民達!
隊列を組んで
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで! 


いやあ、、それにしてもフランスを訪問した外国の王室メンバーなんかは、歓迎されてこの国歌を歌われたらちょっと尻込みしてもおかしくないよね〜〜、、歌詞は解らないほうが良いという事か、、?? 

30年目のツーリスト


戻ってみればイギリスはもう秋、、、日本ではずっと真夏気分だったのにやっぱりちょっと寂しい

私がロンドンに来てからずっと通っていた英語学校で一緒に勉強し、試験も受けたりした頃の友人が息子さんと一緒にスイスから遊びに来た。彼女はクラスの中でも一番奇麗な英語を話して、当時私が住んでいたのと同じエリアで1年間滞在していた。彼女が帰った後、私は彼女のバーゼルの家に遊びに行ったりもした。

もうすぐ12歳になる彼女の息子さんにロンドンを見せてあげたいという事で、1週間、ロンドンたっぷりの休暇を企画したとの事。この際だから私も思い切りツーリスト気分で付き合う事にした

彼女からの提案はカナルボート・トリップだった。リトルベニスがあるMaida Valeと呼ばれるエリアは実は私たちが住んでいた所で、私は今の彼と結婚した後に北ロンドンに移るまで10年近く住んでいた懐かしいエリアだ。待ち合わせに早く着いてしあったので、独りで懐かしい元近所をちょっと歩いてみる。結構変わったけれど、相変わらず奇麗でアップマーケットなエリア。学生のうちからこんな所に住んでいたんだから、今思えば贅沢だったわ、、、、

リトルベニスからはカムデンロックまで約50分のボートトリップだ。普段は見えない裏側のロンドン。
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トンネルを抜け、リージェントパーク内にあるロンドン動物園を経て、カムデンまで続く運河。今までテレビの番組や写真では何度も見ていたけれど実際にボートに乗ったのは初めてだ。観光っぽい事って、実際に住んでいるとやらないものだ。

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お天気も良くて、ノロノロと進む運河の旅はもちろん悪くないのだが、実は大事な事に気がついた。本当に楽しむには、ボートの外=甲板に出ていないといけないという事。観光用のボートは悠に80人程がぎっしり乗り込み、中で座っていると水面と目の高さがほぼ同じなので、ちょっと視界が狭い。多少寒くても、ボートの外で周りを360度見回しながら楽しみたかったなあ〜〜。

それにしても良い商売だわ、、、リトルベニス側からとカムデン側から10時から4時発まで一日に7往復、それで一度に70人が乗ったとして、、、収入はざっと8000ポンドを超える、、、!まあ、平日はこんなに満員じゃないとしても、もうけてるわねえ〜〜・・・・

カムデンは昔からマーケットで有名な所。でも昔とはすっかり変わってしまった。私が月に一度は来ていた80年代は、カムデンはとても独創的で、芸術的でパワーがあった。「これがロンドンのパワーなんだ!」と実感したものだ。でも今はなんだかとてもツーリスト向けになってしまって、昔のオリジナリティーが無くなってしまている。数年前に大火事があって、かなりの範囲で焼けてしまったために、新しくなったエリアはもうすっかり昔のカムデンではなくなっている。ちょっと残念

あまりにも凄い人で、11歳の男の子が面白いようなものも無いので、カムデンは早々にひきあげて、彼のリクエストでマダム・タッソーへ行く事にする。ママ=友人はあんまり気が進まない様子だったけれど、彼が行きたがっていたので、ちょっと苦い顔で承知した感じ。まあ、値段が高い割にどの程度の内容か、、と考えると一度行った事がある人は2度目は行きたがらないかも・・・

日曜日だったからか、何と!入るまでがものすごい行列!チケット売り場までで1時間近くかかったんじゃない、、?子供の時に行った万博だって,こんなに並んだかしら、、??と思うくらい並んだ並んだ・・・
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それでも3フロアーにいろんなセクションを設けてあって、最期にタクシー(胴体半分)でロンドンの歴史を見て行くアトラクションは面白かった。ちょっと疑問だったのは、みんな次から次へと人形達と写真を撮る事ばかりに躍起になっていて、その作品のディテールを一つ一つちゃんと見ていないという事だった。顔が似ているだけじゃない。髪の毛や肌のしわ、手の間接や骨の具合から血管まで、その精巧度は本当に見事だ。

マダム・タッソーはフランス革命前はルイ16世の妹、マダム・エリザベスの家庭教師をしていた宮廷人だ。革命後にはギロチンにかけられた元友人や雇い主(国王夫妻や
宮廷貴族達)のデスマスクを作らされていたのが、彼女のフィギュア制作キャリアの始まりだった。彼女の人生もここに並ぶ有名人達に負けないくらい劇的なものだったのだ。

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この建物は昔はプラネタリムが併設されていたのだけれど、今はプラネタリウムは無くなってしまい、かわりにドームを映画館にして、3Dのスーパーヒーロー映画の上映をしている。内容はスパイダーマンやアイアンマンがロンドンを破壊しようとする悪い奴らと戦う、という子供騙しの映画なのだが、3Dは初めてだったので、結構楽しんでしまった

それにしても入場料高すぎ いくらなんでも33ポンドは取り過ぎだよね〜〜。それでいてオンラインで前売りを買うと10ポンドも違うってどうよ、、??

すっかり観光客気分で過ごした一日。久しぶりの再会に終わりを告げる前にリージェントパークを少し歩く。もう日も短くなって来て夕方は結構寒い。

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イギリスの秋の空を見上げながら、本当に懐かしい再会に感謝しつつ、また今度はバーゼルで会う事を約束して、久しぶりのロンドン観光の一日を堪能した、、、、

歴史が書き換えられる日


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昨日、2015年9月9日に、エリザベス女王が英国史上最も在位期間の長い元首になった。今までのヴィクトリア女王の記録を抜いて、文字通りイギリス史に新しく刻まれる事になる

女王ご本人が、「あまり騒がずにいつも通りに」と希望されたとの事で、特に華々しい祝賀行事は行われなかった。とはいえ、もちろん祝福のメッセージは各界から届けられ、テムズ川で船のパレードがあり、教会の鐘が鳴り響き、大砲が祝砲をうち、、といった小規模でのお祝い行事が各地であったようだ。

女王ご本人はというと、「Business as usual」という事で、この日はスコットランドで新しく引かれたBorder Rail の開通式にご出席。オープンセレモニーには地元の人々が沢山詰めかけ、もちろんここでもお祝いの言葉やお花に接して、嬉しそうに挨拶された
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即位したときは25歳。まさに輝くような美しさが満開の頃で、英国民はみんなこんなに美しい女王が誕生した事を誇りに思った事だろう。それから63年、89歳になられた今も、公務に出られている。もっとも少しずつ負担の大きな行事はチャールズ皇太子が代わりにするような仕事も増えているそうだけれど・・・

それにしても89歳の女王の一歩後ろには、今も94歳のフィリップ殿下が姿勢良く付いていて、本当に普通に考えたら凄い事だ

女王が今回の事を「大げな事はしないで」と言ったのは、多分3年前の在位60周年のジュビリー記念の時がきつかったんじゃないかしらね。何日にも渡って祝賀会や晩餐会が続いたあげく、最期の日には朝から小雨の中を船に乗り、テムズ川のパジェントの最中は雨の上に川風がビュービュー吹きすさぶ中を3時間以上も船に立ったままで沿岸の人々に手を振り、夕方には宮殿前でのコンサート、、とあって、とうとうフィリップ殿下が夕方体調を崩して病院に運ばれる事になってしまった

やっぱりあれを考えたら、89歳の陛下が「祝典はやめて」と思ったのも無理はない。丁度今の時期は王室メンバーはスコットランドの私廷であるバルモラル城で休暇中なのだから、やっぱりゆっくりされたいはずだ。まあ、ボーダーレイルの開通式というのは、スコットランドで近いし、一般にお顔を見せてくださるのに丁度よかった、という事か・・・青いお帽子とコートが上品な2トーンで変わらずチャーミングだわ〜〜

国民の大半にとって(70歳以下の人の記憶として)、エリザベス女王以外の時代は知らないわけで、イギリス人でも「今の女王が亡くなってしまったら英国は変わってしまうだろう」と言う人も多くいる。もちろん政治的な支配をしているわけでは無いけれど、彼女に仕えた総理大臣は12人にもなる。毎週火曜日には総理が女王に謁見して、相談したりアドバイスを求めたりしているのは周知の事だ。

新しい歴史的な出来事なんだよね。「英国史で一番在位期間の長い元首は誰か」というクイズ番組には「エリザベス2世」と答える時代になったのだ。人生の中で後の歴史の教科書に載るような出来事に立ち会える機会は少ない。
これからも少しでも長く、、、Long Live The Queen

癒しチャンネル=NHK World


我が家のテレビ、電話、インターネット、WiFiは全て一社で統一している。パッケージになっていて、チャンネル数やインターネットの速度に応じて数段階のパッケージがあるのだけれど、いつの間にか順次アップグレードされてどうやら今のパッケージは一番上=一番高いものになってしまった、、、

テレビが200チャンネル以上あるとはいっても実際に見るチャンネルはほぼ決まっていて、「今、何をやっているのか」と検索するときに全部チェックするのは面倒だから「お気に入りチャンネル」に20くらいを入れているのだけれど、そのうちのひとつがNHK World。これが結構面白い

むしろ私よりうちの彼のほうがよく観ているみたいで、私が仕事で彼が家にいる時間に何か面白い番組があるとよく録画しておいてくれる
あらかじめ国際放映用に作られているものや、元々日本で放映されたと思われる番組に英語字幕や吹き替えをのせたものがあって、NHK制作のドキュメンタリーものは、BBCにもひけを取らないクオリティーの番組も結構ある。

何となくトーンが違うんだよね。ゆったりというか、まったりというか、全体的に癒し系なのだ。ニュースは皆さんバイリンガルキャスターで、完全に「日本人の顔してアメリカンイングリッシュ」だ。イギリス人のうちの彼はアメリカンアクセントが嫌いなのだけれど、何故かNHKではとやかく言わない。私が変な英語を言ってしまうと機嫌が悪いときはギャーギャー言うくせに、ナレーションがかなりの日本語イングリッシュでも文句も言わずに見ている・・・

80年代に矢野顕子さんと組んで深夜にラジオ番組をやっていた懐かしいピーター・バラカンさんもこんな所で目にするとは、、!

スタジオに日本在住のいろんな国の人たちを集めて日本を検証する番組なんかは、お国毎の様々な意見が出てなかなか面白い。それにしても、思うのは日本に住んでいる外国人の人たちって、やっぱりグレードが高いと思う。これは里帰りの時にも思うのだけれど、中国の人なんて、日本に住んでいる中国人とイギリスにいる中国人ではかなりの違いを感じる。うちの彼曰く、「中国人のエリートは日本に住んで、Shit-holeはイギリスに来るんじゃないか、、、・・・・

いえいえ、あながち冗談ではありません。まさにそんな印象です。外国人(特に半違法の移民達)の乱入で、古き良きイギリスの生活習慣やイギリスらしさがほとんど破壊されているロンドンに住んでいると、本当にそう感じる。

実はこのテレビチャンネルのパケージがいつの間にかとても高くなってしまったので、チャンネル数を減らしたいのだけれど、一つ下のパッケージにしてしまうと、私の好きなチャンネル=History やNational Geographicなんかが含まれなくなってしまう。NHK Worldもしかり。自分の好きなチャンネルを数だけ選んでパッケージにしてくれればいいのに、ちょっと意地悪だわVirgin Media・・・・

日本のテレビのようで日本のテレビじゃないというか、ちょっと他のチャンネルとは違った雰囲気のNHK Worldは、彼いわく、「見ながらうたた寝するのに一番いい」チャンネルなのだそうだ。確かに、ウトウトするにはなんとなく心地よいトーンだ。

西洋人のDNAにはHunterの要素が、日本人のDNAにはFarmerの要素が組み込まれているなんて聞いた事があるけれど、こんな所にも日本独特ののどかさがあるようで、なんだか不思議だ。(良いのか悪いのかは別として)

地続きのヨーロッパが、「平和は戦って勝ち取るもの」としてきたのに対して、「平和は皆で守るもの」という今の日本のあり方は、過去の戦争の有無とは別に根本的に違うものがあるんだよね。平和すぎておめでたい日本にちょっと腹が立つ時もあるけれど、やっぱりそこが日本の良さでもあるのかな。

テレビのチャンネルでこんな事を考えるのも変だけれど、本当に他と比べるととっても癒し系のチャンネルです、NHK World


The Beaux's Stratagem -伊達男達の策略?


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シェイクスピアから約100年後、アイルランドからロンドンに出て来たジョージ・ファーカー(George Farquhar)の手による喜劇、The Beaux's Stratagemを観て来た。

初演は1707年で、王政復古後のこの時期の演劇作品はRestoration Comedyとも呼ばれている。
ピューリタン革命でチャールズI世が処刑されて以来、イングランドはオリバー・クロムウェルを中心とする共和制が敷かれた。その間、劇場でのエンターテイメントは全て禁止されていたのだが、1660年にチャールズII世によって王政が復活すると、国王は演劇の上演を後押しする。シェイクスピア時代には女優はいなくて、すべての役は男優が演じていたというのは知られた話だが、この王政復古以降は、はじめて女優が登場する。

Restoration comedyは貴族やアッパークラスはもちろん、もう少し庶民に近いいわゆるミドルクラスの観客からも人気を集め、ちょっとおしゃれで色気の入ったコメディータッチの作品が数々上演される事になる

ロンドンでの放蕩ぶりがたたって借金まみれになってしまった貴族の男二人が、お金持ちの娘と持参金目当ての結婚をする事でなんとか身を持ち直そうと企み、イングランドの田舎町、Litchfieldにやってくる。

二人(エイムウェルとアーチャー)は、貴族(子爵)とその従僕という役割を演じて街一番のお金持ち貴族のバウンティフル夫人の娘、ドリンダに目を付ける。(本当はエイムウェルは次男坊で子爵の称号は兄のものなのだ)
従僕を装ったアーチャーは、巧みな会話で宿屋の娘、チェリーをたちまちのうちに夢中にさせ、同時に自身はドリンダの義理の姉(バウンティフル夫人の息子の嫁)ケイトの美貌と人柄に強烈にひかれて行く。ドリンダを落として持参金を、、と企んだエイムウェルはドリンダに本気で一目惚れし、一生懸命に思いを伝えようとするのだが、ドリンダ身持ちが固く、兄夫婦の不幸せな結婚を目の当たりにしているために、なかなか心を開いてくれない。

ドリンダの兄、スレンは飲んだくれのいささか退屈な男で、妻のケイトとは全く折りが合わない結婚生活を送っている。お互いを軽蔑しあっているというのに、結婚という鎖で繋がれた典型的な不幸な夫婦だ。

本当は身分ある二人の男が演じるBeaux(ちょっと粋でおしゃれな伊達男、とでも訳すとしっくりくる)、普段は本音を言う事もできずにひたすら従僕として使えているバウンティフル夫人のバトラー、ケイトが夫に嫉妬させようと当て馬に使われるフランス人将校や、エイムウェルとアーチャーを「なんだか怪しい」と疑う宿屋の主人、ならず者を追う警官等が織り成すコメディーだ

この芝居は策略というプロットの上に成り立つ喜劇と同時に、当時の風習についても痛い所を突いている。ケイトの不幸な結婚は、なんといっても当時の貴族階級の女性達にとってはよくある話なのだ。結婚と同時に彼女の財産はすべて夫のものとなってしまい、文字通り身も金も夫に捧げる事を強いられたお嬢さん達。彼女は言う、「女が国を治める時代でありながら女はいまだに奴隷でなければいけないの?」(この時期はアン女王の時代で、初演時の1707年にはスコットランドとイングランドが合併し、グレートブリテンが誕生した)

結局、最期になってエイムウェルは家督を継ぐはずだった兄が死亡した事によって、本当にエイムウェル子爵となり、ドリンダに求婚する。そしてお互いが不幸だと解りきっていながら夫婦でいなければいけなかったスレンとケイトは、合意の上で離婚する事に、、、、
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実際にはイングランドはヘンリー8世の時から離婚という制度ができたものの、あくまでも離婚できるのは夫が妻をなんらかの咎で離縁するというのが決まりだった。もちろん離婚した後の女性は財産は全て元夫に没収され、再婚する事は禁じられていたので、余生が悲惨な事は目に見えていた

けれどもこの芝居のラストは、ケイトとスレンの「合意による離婚」が認められ、されにはその後のアーチャーとケイトとの再婚を示すかのようなハッピーエンドになっている。これは当時の社会では夢のような展開で、コメディー芝居の中にこうした社会に対するアピールを盛り込んでいるのがファーカーの本の面白い所。

ちょっと調べてみた限りでは、日本での上演記録が見当たらない。こういう喜劇は演出次第で時代や国を選ばずに楽しめるので、日本で上演しても面白いんじゃないかな。シェイクスピアのように長台詞が続くわけでもないし、テンポよくコミカルな作品になると思う。

おしゃれなスケコマシはいつの時代にもやっぱり魅力的なのだ

Salisbury  ひとり旅−2


観光バスツアーのような旅ではなくてちょっと違う角度から楽しみたい、とはいってもやっぱりソールズベリーといえばこの大聖堂が代名詞。この写真が撮れる場所はツアーの観光客はまず来ない小径にある。自由に歩いてこそのショット。
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一人でぶらっと小ブレイクに出るときは、予定を詰めずにブラブラと歩く時間を沢山とるのが鍵。今回も本当は一日かけて電車やバスでもっと遠い所まで行こうかとも考えた。(具体的にはLacock=レイコック)でもバスや電車の乗り継ぎを気にしながらツアーよろしく回るより、予定は最低限にして街歩きに時間を使いたかった。

今回泊まったのはキッチン付きのサービスアパートメント。
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スタジオを予約したので、一部屋にベッドとソファーとキッチンがあるのだと思っていたら、広いベッドルームにソファーと大型テレビ、キッチンは別で食事ができるカウンターにここにも小型のテレビが!オーヴン、グリル、電子レンジ、冷蔵庫、全て揃ったアパートで、事前の希望どおり、シャワーだけでなくちゃんとバスタブのあるバスルーム付きの部屋にしてくれていた。母屋の裏手にある別棟なので、本当にまさに自分の空間。せっかくだから部屋で一人のんびりする時間も欲しかった。南向きの部屋は、朝目が覚めてからなんと夜の9時過ぎまで明るくて、電気を付けたのは9時半近くになってからだったよ

Salisburyの街は本当に美しい。そこに住んでいる人たちにとっては当たり前の風景なのだろうけれど、お天気や季節によっても色や影が変わるのだろう、素敵な所だという事を今回初めて堪能した。
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こんな場所が本当に街の中心地にあって、お昼にサンドイッチを食べるのに絶好の場所だ。実際、ベンチでお昼にした。
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街中を流れるのはエイヴォン川だけれど、この水がまたきれい。街のセンターは歩いて10分もあればカバーできるので、わざと遠回りをして公園の中を突っ切ったり、いちいちカテドラルの周りに出てみたりする。何度通っても飽きないねえ〜〜

私の朝のお気に入りは、できたばかりだというBell Tower Tea room
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大聖堂の目の前に座って朝のひと時。このコーヒーがまた濃くて美味しい!ツーリストの団体は11時過ぎからやってくるので、その前に朝のコーヒーをば・・・・コーヒーのお値段はスタバと変わらないので、だったら絶対こっちのほうがいいでしょ!
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今年はマグナ・カルタ大憲章(習いましたよね、遠い昔に、、、)が制定されてから800年。折しも6月15日が記念日とあって、先週と今週末はマグナカルタにちなんだイベントが催されている。このソールズベリー大聖堂には、4点現存するオリジナルのマグナカルタの一つが展示されている。そういえばこの週末は夏至になるし、ストーンヘンジにも例の人々が集まってくるのだろう。丁度合間をぬった週中に来てよかったわ。

オールドセイラムの周辺でも、ソールスベリーの街でもちょっと散歩道を歩くと本当にのどか。朝からこんな人に挨拶されたり、、

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こんな子が一所懸命泳いでいたり、、、
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悩ましげに草原に斜め座りしている豚さんがいたりした
やっぱり街は歩くのが一番だわ。まる4日、お天気は最高で気温も連日22-23度まで上がった。気がついたら日焼けしちゃってるよ、、、来ていたトップのラインに沿って、これって土方焼けじゃないか、、
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