見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

役者・藤原竜也

初の銀河劇場ー「鱈鱈」


日本に来て3日目から鼻風邪をひいて4日ほど調子悪かったけれど、幸い喉に来る前に追い返すことに成功。連日誰かとランチの約束が続いて食べまくり、、、日本にいればこんなにいろんな美味しいものが手頃なお値段で毎日食べられるのかと思うと、まるで違う惑星に来たみたいだ

今回は丁度「鱈鱈」を上演中なので予めチケットを取ってあった。銀河劇場は初めてだ。幅の広い造りで、客席空間が大きい。韓国の劇作家という事で、今までとは少し違う空気の芝居かな、、といつものように予備知識無しで観る。

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この芝居、創る側にとっては面白いだろうなというのは観ていて思った。本を読みこむほどに色々見えてくるものがある芝居で、役者も演出家もきっと台本を読み込んで創っていったのだろう。でも、一度しか観ない一観客としては、それが今一つ、もう一歩で見えてこない部分があった。少人数の芝居というのは其々の相手との関わりが線で見えてくると解りやすい。その線がちょっと点線にしか見えない部分があったような印象だ。

日本で演劇公演で思うのが、不要な前宣伝かもしれない。この舞台はホリプロ制作で主演に藤原竜也を銘打っているので、まず公演が発表された時点で、「藤原竜也が同性愛者を演じる」と、宣伝されていた。でもそれは芝居を観て解れば良い事で、むしろ必要ない宣伝だったように思う。というのは、彼がずっと一緒に倉庫に住みながら働いてきた同僚をひそかに好きなのだという事は、芝居を見て「ああ、、」と気付きたかった。藤原さんはちゃんとそれが見えてくる繊細な演技をしていたので余計にそう思う。

正直に言うと、藤原さんの演じた役は、ゲイというより、「ちょっとIQの低い半分OCD」という設定なんじゃないかとさえ思う。そう思って観ていて、「ああ、彼を好きなんだな」と思わせるあたりは、余計な前宣伝は要らなかったね。ここで役名をチェック。舞台では相手の名前を呼び合う事はなかったように思うので、役名を覚えているのは「ミス・ダーリン」だけだ、、、あ、解った。藤原竜也=ジャーン、山本裕典=キームね。

山本さんの演じたキームのほうがキャラクターとしては解りやすい。長い間ず〜っと倉庫の中で昼も夜も働きながら一緒に生活していたこの二人に転換期が訪れるのだが、この二人をかき回すことになるミス・ダーリンがこれまた難しい役だ。中村ゆりさんは初めて観たけれどミス・ダーリンのいろんな側面を演じ分けて見せていた。でも、その切り替えが唐突で、なんでそういう顔に急になるのか理解しきれない。きっと演じている役者には意図があるのだろうけれど一度しか観ない観客には一発で解らない、、、というもどかしさ。

観終わってプログラムで補足しようと思って高いな、と思いつつ購入した。ちなみにロンドンで芝居のプログラムは600円前後だ。プログラムにはその芝居が書かれた時代的・社会的背景とか、作者の意図とか、それが及ぼした影響とか、芝居を理解する要素が沢山書かれていて、観た後に読むと参考になって面白い。出演者の紹介は略歴やキャリアの代表作を羅列するだけ、というのが普通。でもこのプログラム、読む価値があったと思えたのは演出の栗山民也さんのページと藤原・木場両氏の対談くらいだ。(この対談も、このプログラムでじゃなくてもよかったかも。)これでこのお値段はちょっと驚き、、、

時代的に少し古いのかと思ったけれど、90年代の作品なので、社会的背景は少し違うのだろう。韓国の労働階級が倉庫で寝泊まりしながら何年も箱を積んで並べるだけの仕事を一日中しているとは、、、、思えないよね?? 嫌だ嫌だと言いながら結局10年以上も倉庫にいたキームが最期に自分の生活を変える決心をするのも、現代的感覚だと「そんな結婚いつまで続くんだよ??」とツッコミたくなるのだけれど、ちょっと現実とはちがう状況に設定することでこの芝居に奥の深さを与えているのは良く解る。

やっぱりこの芝居は創る側にとって面白い本だな、という事。観ていて「これ、台本で読みたいな」と思ってしまった。でも観る側は2時間弱の一回だけ。今一つ、「こだわり」が見えてこないもどかしさが残ってしまった。テンポもあまり変化がないので時差ぼけの身としては途中で眠くなってしまった。もう少し速いテンポで回せるシーンもあったと思うのだけど、、、が多い、、、持たせられない間は眠くなる。その点ではやっぱり藤原竜也という役者は間を持たせて引き付ける力がある。これはやっぱり天性のものかな。

役者は皆さん良かった。木場さんの役はミス・ダーリンよりも「外からの侵入者」というインパクトがあった。チームとしては良いんだけど、なんだろう、、、やっぱりこだわりなのかなあ、、?芝居っていうのは観る人の感想や思いは皆違うのだから、とにかく舞台から「おれたちの芝居はこれだ〜!」っていうこだわりが見えてくれば良い悪い、好き嫌いの判断ができるのだけれど、そのこだわり感が弱いというのが印象かなあ〜、、。そういう意味で、やっぱり蜷川幸雄という演出家はこだわりをきちんと見せて、役者にもそれを要求する人だったんだなと改めて思う。

面白くないとは言わない。結構深い本だし。全く違う舞台にもなりそうだし。でもこれで「完成版」なの、、?という印象。なんとなくまだ終わっていない不思議な感じ。いや、もしかしてそれが狙いなのか・・・


ハムレット ロンドン公演@Barbican



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            (写真はThe Telegragh より)

前回の生では観られなかったハムレットからもう12年も経ったんだ、、、と驚きながらも藤原竜也さん主演のハムレットを楽しみにしていた。日本では今年始めから公演していたのだが、ロンドンにも来る事が解っていたので、あえて情報集めをしなかった。聞いたのは、日本の田舎家屋のセットという事と、配役くらい。それにしてもこの配役はもうお目にかかれないだろう程の豪華キャストだ

幕が開くまでは「このセットがどうエルシノアとして機能するのか、、?」とちょっと不安もあったのだけれど、実際の舞台では照明を駆使して家屋としてはほとんど見えず、暗い色の塀のようにしか目に入らない。それでいて舞台全体が引き戸で囲まれているので役者の出入りが四方八方から可能になっている。考えたなあ〜〜、、、
王と王妃の衣装は赤。これも照明や椅子の色と相まってベテランのお二人、平幹二朗さんと鳳蘭さんの重厚な演技を倍増させていた。長く蜷川さんの元でスタッフをしていた友人から「蜷川幸雄のこだわり」についてはいろいろ聞いていたので、今回のこの「」にもどれだけ細心の注文があったのか想像がつく

平さんの力量に圧倒された。まず声だ。声、声と台詞のメリハリ、滑舌、息の使い方、これらは役者としての技術、プロの役者が素人とは違う事を証明する武器と言っていい。演技の前に要求される「声と言葉」 がまさにドシー〜〜ンと核をなしていて、一つ一つの台詞が耳だけでなく頭に入ってくる。それに加えて舞台での重厚な存在感、大きな目をクルクル動かしての 表情、何よりも80を超えているのに12時間のフライトでヨーロッパまで来て、舞台では裸で禊の水をかぶるのだからその体力や尋常じゃないよね。さすがで す・・・

存 在感で平さんに引けを取らずに横に並べるという事で、鳳蘭さんのガートルードはやっぱり映えた。このお二人のシーン、今まで何本も観て来たハムレットの中 で一番存在感あったんじゃないだろうか。平さんも鳳さんも私が最期に舞台で観たのはもう30年前になる。今、舞台では実年齢より30年は若い王・王妃に見 えたよ

「藤原ハムレットを12年前に観たかった、、」といつも思っていたのだけれど、前回のWOWOWで放映された舞台を思い出すと、やっぱり今回のほうが数段良い。最近の藤原さんはテレビドラマや舞台は「ムサシ」「日の浦姫物語」等、ちょっとコメディータッチのものが多く、私としては藤原竜也には役不足のような感じがしていた。やっぱり真剣勝負の彼が一番光る。最初のハムレットの長台詞で、目がキラキラしているのを観て「これはいける」と思った

12 年前のハムレットの熱さを残しつつ、もっと大人のハムレットにちゃんと変わっていた。もちろん演出が違うのだからそれもあるのだけれど、役の消化の仕方が 成長している。オフィーリアとのシーンでその違いは顕著だった。舞台での立ち姿も奇麗だったし。(衣装がよく合ってたというのもある)一幕は怒りの為か、 ずいぶん声にも力がかかってしまっていたけれど、2幕ではかなりナチュラルなハムレットだったね。殺陣のシーンは満島さん共々見事な場面だった

ただ、やっぱり「声と言葉」が気になる私、、、特に文頭の無声音が変な音になると耳に残ってしまって仕方が無い。「父」「聞け」「𠮟咤」台詞の頭の音はとても大事、無声音なんだよ〜〜〜その意味で、平さんの台詞はお手本のようだった。

蜷 川さんの舞台はやっぱりまず視覚から捉えられてしまう。今回は海外公演という事が最初から決まっていて、イギリスの観客に見せるハムレットにする事は念頭 にあったはず。ライティングが目を引いた。ハムレットの独白時には白いスポット、王と王妃には赤、亡霊には青白い光、、、クローディアスの懺悔には裸の身 体に禊の水をかぶらせ、劇中劇の雛壇での歌舞伎のような演出とその後のスローモーションは「さすが蜷川さん!」と思わせる

私がハムレットの度に楽しみにしているホレイショー役は、今回は横田栄司さん。藤原さんが10代の頃から折々で共演していた人なので、息はぴったりだろうと思ったら、今回のホレイショーは「大正時代の書生さん」のような出で立ちで新鮮な驚き。その大人なホレイショーが、きっちりと身分の違いを崩さないでハムレットに寄り添う姿は、全く知らない人が初めて見たら「王子さまの家庭教師かしら?」と思うんじゃないか、、、?でも素敵なホレイショーだった

満島みのりさんのオフィーリアは、か細くて小鳥のようだった。台詞になるとちょっとつらい感じもしたけれど・・・ただ、レアティーズとのシーンで、オフィーリアのほうが強気な印象を受けたのは、実際にはお二人が姉弟だという事を知っていたせいだろうか、、  でもオフィーリアの台詞は実際に言うのは難しいんだよね。本当に傷ついて悲しんでいるときに「ああ悲しい」と声に出していう人は実はいないんじゃない か、、狂ってからの突然の「ねえ聞いて」や「ご婦人方おやすみなさい」にしても、自分の中で噛み砕いていうのは実は難しい。

一番驚いたのはフォーティンブラスだ〜〜!私の隣にいた3人のイギリス人女性も、フォーティンブラスには「え、、?」と声を出していたくらい。
シェイクスピアの本は行間をどう埋めるかで演出や演技は無限に広がる。ローゼンクランツとギルデンスターンも良いインパクトだった。この二人を見て、久しぶりにトム・ストッパードの「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」が観たくなった。そういえば滅多に再演されないね〜〜、、?

私 はハムレットが言う「弱きもの」が、実際に立場上の弱いガートルードを観たいな〜と思う。あの時代、王に死なれた王妃というのは実はとても弱い存在になる 危険があったのだから。国王の結婚はほぼ全部が政略結婚で、外国から嫁いで来た姫君だったりした時代。新しい王になった途端に前王妃やその子供達が宮廷の 隅に追いやられてまうというのは日常茶飯事だった。だから、義弟を男として心底愛していたわけではないけれど、自分と息子の為にクローディアスに求められ るまま身を託してしまったのではないか、、、?そんな弱さを、息子から情欲に負けた女として真っ向から非難された驚愕と後悔、、? 今回のガートルードは あちこちでクローディアスとイチャイチャしていて、「あんたら、前から不倫してて共謀して前王を殺したのと違う?」と言いたくなるくらいだったね

藤原竜也という俳優にはには叙情と熱情が必須なんだなあ〜と思った。コミカルなドラマなんてやらなくていいよ、、、15年前に私が思わず嫉妬しそうになった藤原さんは、やっぱり真剣勝負の舞台の上で光っていた。こういう役者をもっと観たいんだ・・・


笑いと涙の融合作=日の浦姫物語


シアターコクーンでの「日の浦姫物語」を観てきた。大竹しのぶさんと藤原竜也さんの初共演とあって楽しみにしていた舞台

説教節を元にしたストーリーは、武家の棟梁家の双子の兄妹(日の裏姫と稲若)が父を無くした葬儀の日に契り合って子供ができてしまう。兄の死後、後見人となった伯父の配慮で赤ん坊のわが子を泣く泣く小舟に乗せて流す日の浦。流された赤ん坊は小島に住む住職に拾われて育つが、18になった時、島の若者をけんかで殺めてしまう。島を逃げ出し、自分の本当の親を探すべく旅に出た魚名は、やがて親子と知らぬままに母である日の浦と巡り合って夫婦になってしまう。自分達が親子であると知った二人は、互いを母子と見抜けなかった己が両目をつぶし、別れ別れにさすらいの旅へ・・・・といったちょっとドロドロのシチュエーション。実は近親相姦という関係は大昔から世界中にあったもので、古くからギリシャ悲劇にもある。母と知らずに夫婦になるという設定は「オイディプス」がそうだし、兄妹の間に子供なんて、一つや二つの話ではない

ストーリー設定を聞いて思ったのは、ちょっとオドロオドロしい妖しい陰と淫が漂う作品かと思っていた。身毒丸のような・・・そう、この作品はいのうえひさしさんの本だという事を見くびっていたのだ。藤原、大竹両氏とも出演している「身毒丸」に重なるような演出を蜷川幸雄さんがするわけないだろう、、、ということも

平安絵巻調の舞台の美しさと色使いの絶妙さは蜷川さんならではのもの。女と子供を連れた説教語りが物語へといざなうと、幕が開いた途端に目に入る平安絵巻。私の好きな絵だ。この物語では大竹さん演じる日の浦姫は15〜16歳、34〜35歳、そして53歳と3つの年代で登場する。大竹しのぶさんが演じると、年代ごとに見事に演じ分けているのもかかわらずちゃんと同じ一人の女として繋がっているのが凄い!15歳では無邪気な少女でありながら女になろうとする危うさを、中盤ではお堅い未亡人であり地方を治める女棟梁、そして出会ってしまった16も年下の若者に揺らぐ女を、終幕では迷いを浄化した老女を、あくまでも美しく見せるというのは女優として誰でもができることじゃない

この本、とにかく面白い!

ドロドロ?とんでもない!随所に笑いがちりばめられていて、それでいて大笑いした次の瞬間には思わず涙がにじんんでしまう、、という風に、見事に書かれている。いのうえひさしさんならではの言葉のマジック。そしてその間やテンポをストーリーを崩さずに次々と射抜いていく蜷川さんの演出マジックで、決して重くない展開だ。藤原竜也さんの稲若は、無邪気ではあったけれど、もうすこしあやうい男を感じさせてもよかったかな、二人とも若く演じてる為に声がちょっと聞いてて辛かった。あの当時の15ってもう成人扱いで結婚させたりしていたのだから、あんなに子供じゃないと思うのだけど・・・・でも初々しくて二人ともかわいい

後半のほうの藤原さんは良かった。力を抜いた演技のほうが光る。なんといっても見せ場は魚岩のシーン! これは必見。なんでこんなシーンがこの本にあるのか?!とも思うほどぶっ飛んでいる。でもそれが井上戯曲の魅力なのだ。藤原竜也の当たり役かも・・・?こんな面白い本が何故30年以上も再演されなかったのか初演時を知る人にちょっときいてみると、初演の評判は散々だったらしい。第一この本が書かれた時、主演の杉村春子さんは72歳だったのだ。「あて書き」といわれているけれど、これが杉村さんの役だとはあまり思えない。でも当時、文学座のために書いたという事は杉村春子さんの為に書いたも同然なので、そういう事だったのだろう。

真剣と遊び、笑いとホロリとする場面、主演の二人だけでなく、語り部役の木場勝己さんと立石涼子さんも素晴らしい。長い時を経て許され、浄化していく日の浦と魚名とは対照的に、この語り部の二人は社会の冷たい仕打ちに合うラストのコントラスト。この芝居は単なる近親相姦とその因果的なドロドロ物語ではなく、罪を犯した人間がどう生きていくか、人生の選択をどうやって決めていくか、というもっとポジティブな本だ。日の浦も、魚名も罪を犯す。日の浦は自分を閉じ込めて棟梁としての義務のために生き、魚名は育った島を去って親捜しの旅に出る。
罪は本当に償うという事はできない。ただ、許されるかどうかなのだ。許される為に必要な生き方と時間・・・

30年以上も埋もれていたこの本、これからもいろんなヴァージョンで上演されるといいのに。そう思える舞台だった。無謀とも思える言葉遊びがちりばめられたセリフを巧みに操りながら、同時に極限状態の感情の波を演じるのは本当に大変だと思う。でもそれを見事に演じ分けているのは凄い。笑って泣いて、3時間があっという間だった

それにしても、やっぱり大竹しのぶさんは天才だ・・・・

禁断症状の緩和法、、、


う〜〜〜、、、11月にPassion を観てからちょっと芝居離れ。いや、離れてるわけじゃなくて、劇場に行く余裕が無いのよ!!観たいものもあるんだけど、1ー2月はとにかく£600位必要なので我慢するしか無い・・・そろそろ禁断症状、、、それでもDVDやテレビは観ていたけれど、これ!!というものには出くわしてないなあ〜〜

DVDレンタルで「カイジ」を観た。私は娯楽映画というのはあまり観ない。でもエンターテイメントだから、一時楽しむという意味では安く、あるいは無料で観られるなら参加する。元が人気漫画という事で、本当はもっと生き残りゲームが次々に出て来るのだろう。1本の映画に詰め込むにはもったいないかも。

それにしてもこの映画のキャスティングは結構渋いわ。そこかしこに個性が光ってる人達が多くて面白い。香川照之さん、光石研さんはいいなあ!巧いよ、上手いよ、、さすがだなあ、と思わずにいられない。自分が創った役をちゃんと表現できる役者って、以外と少ないもの、プロだなあ、、と頭が下がる。

天海祐希さんは、私はなんといってもオーラのある女優さんだと思っている。これは訓練ではつかめない。元宝塚のスターだから、なのではなく、このオーラを持っていたから宝塚でスターになれたのだ。文芸作品向きではないかもしれないけれど、カメラのフレームの中で光が出る。(反射板当ててるのかしら、、?)あと彼女の声が好きだ。舞台でも通る声が、高低、強弱のメリハリがきいていて、滑舌が冴える。これは技術だ。だから台詞がはっきりと耳に入って来る、これは気持ちが良い。娯楽作品だからこそ、こういう耳に気持ち良い音が楽しめるんだよね。

主演の藤原竜也くんは、最近なんだか声に力が無い、、、身毒丸の復活を観た時は舞台でそれほどには思わなかったけれど、最近の彼はドラマでも声が掠れて苦しそうに聞こえる事が多い。去年の「ムサシ」も、友人は「精鋭を欠いてたね、風邪でもひいてたんじゃない?」と話していたくらい。声量が、声の高低がコントロールできない声・・・これは聞いていてとても苦しい。(実はしゃべっている役者本人が一番苦しい、、?)風邪をひいたり、喉を痛めて声が無くなった時の芝居程、自分でコントロールできないものはない。だた、風邪は1週間で治るけれど・・・・「おじいちゃんは25歳」ではそれがむしろ爺臭さになっていて、昭和の職人っぽい空気にうまく乗せていたけれど、それでも時々気になった。声で自在に演技ができないのは致命的だ、これからどうなっていくんだろう、、、??とても楽しみにしている役者なのだけれど、、

面白かったのは「Amelieずっと観たいと思っていて、やっとDVDの順番が来た、というカンジ。これも波長が合うフランス映画のひとつ。ちなみにやっぱりDVDで「リプリー=The talented Mr Ripley」も観たけれど、これも昔のフランス版、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のほうが叙情的なサスペンスに仕上がっていた。久しぶりに観たくなったなあ、アランドロン、、、「冒険者たち」とかすごく好きだった。

だからというでもなく、木曜からパリ! 今回は2泊だけなので駆け足だけど、パリで両親と合流できるというもの最期の機会だろうし・・・今までパリといえばいつも一人だったけど、今回は彼も一緒。いつものようにはいかない、、、か、、?? お天気さえ良ければ多少寒くても良いよ。今回はオペラ座を観に行こう!

「おじいちゃんは25歳」


ひさしぶりに、、

面白ええ〜〜〜!!

藤原竜也君主演とはいえ、タイトルも、放映時間も何気に地味だなあと思っていたTBSのドラマ。プロットとしては、25歳の時に山で遭難した男が凍り付けになったまま生き残り、46年経って発見/解凍されて息を吹きかえしたというもの。これだけだとなんだか「あり得ないドラマ」になりそうで、竜也君が25歳のおじいちゃんを演じるというのがどんなもんだか今ひとつ計れないカンジだった

別に藤原竜也がおじいちゃんを演じるわけではないのだ。46年後の現在に戻って来ると6歳だった息子には大人の孫が2人いて、昔の知人達もみんなじいちゃん/ばあちゃんになっている・・・でも自分は今でも25歳のままというのが彼の演じる栗原稔。ただ、46年前の大工とあって、思いっきり昭和の匂いを撒き散らしてちょっとずれている

脚本が面白い! 短編のシチュエーション・コメディーとして成功していると思う。
あり得ない設定なのだけれど、笑える台詞がすべてシチュエーションの中での大真面目なのがすごく可笑しい

高橋克美さんの息子役というのもなんだかすごく相性が良くて、25歳の親父と52歳の息子というのが、ちゃんとそう見えて来るから不思議だ。若い藤原君がいやに昭和っぽかったり、高橋さんが素朴に子供に見えたりする。掛け合いのタイミングや声のトーンとか、テレビドラマの現場だとあんまり舞台みたいに稽古で練っていく時間がなさそうだけど、このお二人は良いケミストリー出してる

引き籠りの息子(25歳なのでおじいちゃんと同い年)と、キャバクラバイトの娘の2人も良い。私はお二人とも初めて観た役者さんだけど、良い芝居してる〜。キャラクターの作りと演技がうまく合ってるのは、脚本と演技の両方が噛み合っているからだと思う。さらにゲストの役者達、子犬、さり気ない小道具まで、良い味出してる。驚きと戸惑いで始まった46年振りの家族の生活で、食い違いの中にも暖かい絆ができていく。昔では考えられなかった便利で楽しい今、今では無くなってしまいつつある昔気質の正義感や礼儀。そんな対比と同居が随所に詰まっていて、これは寒い夜にこたつで観たいドラマだ。こういう番組好きだなあ! 平日深夜に20分なんて、これもなんだかニクい・・・

脚本は3人で書いているみたい。共同なのか、一話ごとなのかは解らないけど、ゲストの役者さん達も一人一人がちゃんと生きている。撮影は一眼レフのデジタルカメラで撮っているそうだ。そんな時代なのねえ〜。来週に入っての後半が楽しみだ。どんな展開になってどんな締めくくりになるんだろう?
ドラマでの藤原竜也くんは久しぶりで観たけれど、そういえば昭和ものが多い、、??「赤い疑惑」もそうだし、「東京大空襲」とかもね。「新選組」は大河の時代劇だし。若そうで爺臭いのは何故、、??

私がいつも利用しているオンラインのDVDレンタルでも日本の映画が結構ある。「カイジ」と「カケラ」(安藤モモ子監督)をリストに入れた。どちらも観たかったので楽しみ。でもその前にまだDisc1しか送られてきてない「Charles 2」と「Criminal Justice」の続きを観てからだわ

「ムサシ」ロンドン


バービカンでの「ムサシ」を観に行って来た
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(写真はThe Guardian紙より)

水曜日から土曜日までの限定公演という事で、金曜と楽日の土曜日を避けた。ちなみに初日のプレスナイトでのレビューは主立った新聞では揃って星4つ。蜷川さんの舞台では星4つというのは結構定番なので、今回も成功だ。(追記→The Independent紙は星5付けてる!

ちなみにこっちでのレビューの星数というのは、期待はずれが1つ、もう一息欲しいというあたりで2つ、評価として良ければ3つ、高い評価でお薦め級が星4つ。5つというのはもう文句無しの大絶賛で、ソールドアウト=ロングラン間違い無しという感じだ。だから星4つというのはかなり良いレビューなのだ。でもいつもの蜷川さんのカラフルで見栄えのする舞台とはちょっと違って派手さのない、悪く言えば地味な作り。前の「天保十二年のシェイクスピア」があまりに奇抜で華やかだったせだろうか。

実は去年の「ムサシ」のDVDを送ってもらっていたのだけれど、この舞台までわざと観ないでいた。だから全く余計な知識も先入観も無い状態で観られた。ちなみに私は宮本武蔵の事なんて知らない。かろうじて知っているのは、巌流島(船島)での佐々木小次郎との決闘にわざと遅れて行き、小次郎が「遅いぞ武蔵!」と言って刀の鞘を投げ捨てたのを見て、武蔵は「小次郎、破れたり!」というなりそのまま決闘に勝ってしまった、という事。それだけしか知らない。(恥ずかしながら・・・)

耳にしていた「復讐の連鎖を断ち切る」というメッセージは実はあまり響いて来なかった。それよりも「生きていてこそ」「命ある今を」という声のほうが届いて来た。そうだよね、井上さん自身、やり残した事を悔いながら亡くなったに違いないのだから・・・

そもそも9/11事件以降のテロに関しての「復讐の連鎖」という感覚は、なんだか日本だけで空回りしているような気がする。自分達の主張のためには戦うという事を第一に考える諸外国の人達に、「復讐を忘れて平和を、、」という日本独特の考えは通じない。いや、日本ではなくてこれは仏教的考えか

井上ひさしさんが最期まで病床で台本の手直しをされていたという。そのせいだろうか、思っていたよりシンプルで暖かいものを感じた。一場からの舞台転換は素晴らしい! 今回は転換は最初と最期にしかなかったからここは視覚的な見せ場。初演版から30分削ったという事だったけれど、これからDVDを見てみますかね。

圧倒的に台詞の多い勝地涼君は頑張っていた。彼もキャリア的にはベテランなんだよね。実は幕が開いて最初の彼の台詞がちゃんと聞き取れなくて「えっっ!!?」という出だしだったからおばさんは心配したのだけれど、緊張してたのかな、後は声も通ってたし。藤原竜也君はやっぱり舞台での立ち姿にオーラがある。台詞がなくても無言で殺気を出せるのは演技力じゃないんだよね。ただ、彼の持つ輝きが無かった感が否めない。オーラもちょっとくすみがちというか、、、 後で友人と電話で話していて「風邪ひいてるんじゃない?」の一言、う〜ん、そうかも・・・?

そうだなあ〜、、、竜也君は声がもっと響くといいんだけどな〜。ちゃんと聞こえるし、潰してるわけじゃないんだろうけど、低い声になると声が鳴らない。共鳴腔の使い方かな〜。いろんな声がもっと身体内で響く音だと台詞にメリハリと太さが出るだろうな、、、

鈴木杏ちゃんがとっても舞台向きの役者になったなあ〜とちょっと見ほれる。良い意味で小顔じゃないし、目も大きいから表情がとても豊かだ。声も艶のある通る声で綺麗に聞こえた。 ベテラン勢はもう安心してお任せしておける。チームとしてとても良いカンパニーだ。皆が個性的でそれでいて無駄もなくしっかり繋がってる。

きっと日本だともっと笑うんだろうね。でも英語字幕が台詞の約3分の一くらいしか入らないから仕方ないか。「タコ」の場面で私は爆笑したかったんだけど、回りが笑っていいのかためらってる空気だった。白石さんを観てるともう吹き出す寸前なのに、「この一生懸命やってる場面で笑っていいのだろうか」というどっちだろう?の戸惑い・・・そのせいか(なかなか笑いが来なかったせいか)、あの場面はどんどんエスカレートしてしまって、ちょっとヤリ過ぎな感じもした

でも井上さんの本だから当然笑って良いのだ五人六脚以降はさすがに笑いが止まず、それからはちょっとした台詞にも笑いが起きた。英字幕も短い中にもツボは押さえていて、なかなか巧く伝えている。最期の展開は予想外だった。ああいうオチになるとは・・・

カーテンコールではスタディングオベーションだったね。芝居そのものとしては立ち上がるほどの衝動は起きなかったけれど、でも観終わってなんだか不思議と暖かい気持ちを送りたくなった。これは不思議な感覚。称賛するというより、こちらの気持ちを拍手で送りたくなった。全員がとても丁寧に大切に演じているのが伝わったきたから。

DSC00462スタンディングになったのは日本のお客さんが多かったせいもあるかも・・・(日本の観客はスタンディングするのが好きらしい)多かったよねえ〜日本人のお客さん、って当たり前か。でも2度目のカーテンコールでは蜷川さんも竜也君に引っ張られて拍手を受けていた。私も今回は井上ひさしさんとこのカンパニーに敬意を表して立って拍手してきた。そうそう、今回のプログラム(英語版)が充実していて嬉しかった。

休みもあと今日一日。あっという間だねえ〜〜。昨日の帰りは、本来ならバービカンから2つ目の駅Liverpool Streetからうちまで電車1本で簡単なのに、なんと!夜10時半以降はエンジニアワークということで、バスの代行運送になっていた。延々とバスに揺られて家に着いたら12時15分。やれやれでしたわ・・・

按針とは、良い所に目をつけて、、、


久しぶりに藤原竜也君の大型ニュース!
そうきたかー! という感じの企画だ。なるほどね、三浦按針って今までになかったね〜、、、市村正親さんの家康に、Owen Tealeの三浦按針(William Adams)ですか、、、藤原君の役は宣教師をめざすキリシタンの若者という事で、これって橋渡し的存在なのかな。東西の要になるんだろうか・・・? 演出はRSCのグレッグ・ドーラン(Gregory Doran)氏。オリジナルものかあ〜、しかもサムライニッポンだよ・・・? 

William  Adamsの事はイギリスでは「知ってる人は知ってる」という存在だ。イギリス史上に足跡を残した人ではないので、普通の人は知らないだろう。でも「こんなイギリス人がいたのです」みたいなヒストリー系の番組には取り上げられる事もあるので、日本文化に親しい人や、歴史の裏話が好きな人は聞いた事があるかも。そういえばこっちで、英語指導助手として日本に住んだ事のある人達が中心になって日英の文化交流をはかる「三浦按針会」っていうのがあって、昔はロンドンで日本風の夏祭りなんかを開催していたのだけれど、今も活動してるのかな・・・?

それにしてもどんな本になるのかが気がかりだ・・・ 全体の台詞が4割方英語という事は、按針役だけでなく他にもイギリス側の役者達がいるようだし、(多分オランダの宣教師とかの役、、?)藤原君だけでなく日本側からも英語の台詞をいう役者が何人か必要なはず。企画としては確かに大きいよね。とってもホリプロらしいというか・・・ホリプロとセルマさんの共同作という事は確かにビッグなプロダクションなのだけれど、「芝居好き」の私としてはどんな本になるかが気がかりだ、、、

按針役のティール氏は後半にはもちろん日本語の台詞もあるだろう。役者として一番大変そうなのは当然この役だ。そして市村さんの家康、これはどうやら英語の台詞はなさそうだし、家康という役をきっちり演じる事に集中できるので、この役は安定しそうだ。そして竜也君の役がどんな位置にくるのか、、、2人の橋渡し的な存在だったらもったいないなあ〜。通訳みたいに日本語と英語の台詞を繰り返すのは役として生きてこないからね。言葉の感性は言語に関係ないから、たとえ発音は良く無くても自分の言葉にしてしゃべっていれば届く。ハムレットの時みたいに台詞を自分の言葉にしてしゃべるような役だと日本語でも英語でも生きてくる・・・自身の役で光る存在になれるといいんだけど、ホントにどんな本になるかですべて決まる・・・ 目線も日本人目線からとアダムス目線からとでは違って来るしね。演出のドーラン氏はどこに焦点をもってくるだろうか?・・・って、まだ出来てもいない舞台の心配を今したってしょうがないか〜!でもつい、期待するからこそあれこれと気になってしまう。

Owen Teale氏はテレビに出てるのを観た事が何度かある。ブロードウェイでトニー賞を取ったのはかなり前だけど、最近はRSCの舞台に出てるのかな。こっちの役者達はプロになる訓練をして叩き上げてるから、そんな人達と同じ舞台に立つのはとても刺激になるだろう。藤原竜也君としては、武者震いが止まらないんじゃないだろうか・・・その怖さもきっと解っているんだろうね。技術と力量、これは同じ舞台に立てば観る方には歴然だからね。本当に幸せな役者だよ竜也君は。イギリスの若手俳優からすれば、あっちこっちで嫉妬されるよ〜、、、留学の間、イジメに合うんじゃないか・・・なんてこれは冗談ですが、ホントそれくらい恵まれてるよね

ロンドンやニューヨークや「世界」のレベルでは、いくら良い役をもらっても観客を納得させる実力を見せないと認めてはもらえない。グレッグ・ドーラン氏は日本の俳優達の力をどのくらいの位置付けで見ているんだろう、、、?普段はRSCの役者達を普通レベルとして見ている人だからねえ〜〜 オリジナル作品は本が命。市村さんも藤原君も役者として良い芝居のできる作品になりますように大きな企画=面白い芝居とは限らないからね・・・良い本ができるよう祈るのみ。

日本から帰ってから芝居を観に行けない・・・ 来月のジュード・ロウの「ハムレット」まで今のところ芝居のチケット無し。こんなの数年ぶりだ〜〜!でも今はちょっと我慢しなくでゃね。正直余裕ないし、まあ、相棒が5ヶ月近く失業してたんだから仕方ない。う〜ん、ここが我慢のしどころ!ホントはあれもこれも観たいんだけど〜〜〜!!
来月になったら少しは楽になるだろう。自分が一番好きな事をちょっと我慢して、代わりに2人の時間にするっていうのも結構良い感じだし。2人一緒の穏やかな時間は、自分が一人元気に走り回る時間に負けないくらい良いものかも、、ね。


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懐かしの深夜放送


3月の初日まであと2週間をきった「ムサシ」は、本がまだ最期までいってないっぽいけれど、どうなるんだろうか・・・?? と気になり出した所に、「藤原竜也君が小栗旬君の深夜ラジオに来るんだって」との情報。当然私には聞くのは不可能なので、「ムサシの様子とか話題に出たら教えてね」と言っておいた所、某所で番組まるまる聞ける、とまた速報が・・・・

小栗君のラジオ番組は「オールナイトニッポンいや〜〜、懐かしい!!ほんっとになつかしいよ〜〜! オープニングの曲は今でも変わってないのね。

私は中学生になるとほぼ同時にラジオの深夜放送を聞き始めた。何がきっかけだったかははっきりとは覚えてないけれど、深夜放送を聞いてる連中が回りにいて、週のうち4日位、朝まで聞いていた・・・・ それでちゃんと学校でも寝てなかったのだから、私の寝ない癖はあの頃に身に付いたものなのだ

あの頃は、ニッポン放送のオールナイトニッポン、TBSのパックインミュージック、文化放送のセイヤングとあって、毎日様々なパーソナリティーで楽しい夜中のひとときだった・・・って、今にして思えばガキのくせにませてたよねえ〜〜!
ちなみにパックとセイヤングは3時までだっけど、私が聞き始めた頃のオールナイトニッポンは、1パーソナリティーで夜中の1時から5時まで4時間番組だった。大抵は4時半を過ぎた位でウトウト寝ちゃって、オールナイトニッポンを最期まで聞き通せた事は少なかったかも。確かそれからすぐに2時間2部制になったと記憶してる・・・?

竜也君と小栗君、楽しそうだね〜! っていうか、この二人は声が似てる。そう思ったのは私だけではないようで、番組中にメールで指摘された方もいた。声のトーンとか、若者しゃべりなテンポが似てるんだよね。「ムサシ」はどうやら台本は毎日少しずつ上がってくるとすぐ稽古を付ける、という形で進行しているらしい。それにしても大丈夫か井上先生、、?初日は3月4日かあ、、お〜、My birthdayですわ・・・

もとから題材としてあるものから台本を起こして、何度も書き直し、練り直し、あれこれと検討しながら時間をかけて練り上げた舞台が良いのか、ギリギリで上がったものをほとんど直感で創り上げて舞台に乗っけるのが面白いのか・・・ これが芝居の楽しい所。ただ、やっぱり実際に台詞や動きを覚えて演じる役者にとっては笑ってられない事態だ。これがほとんど台詞も動きも即興で舞台に乗っける、というのであればそれでまた別なんだけどね。

「ムサシ」は音楽劇っていう事だったのに、あんまり歌や音楽に関する話しは無かったね、、無くなっちゃったのかしら? 能の歩き方を稽古してるというから、蜷川演出には古典芸能っぽい色が入ってるんだろうか。いざとなったら、初日は出来上がった所までだけやるとかね。そう考えると、本当に終わりがなければいけないんだろうか?とさえ思う。終わりがなくて始まっちゃった芝居の幕をどうやって降ろすか、、なんていうのも実験演劇としては面白いよね

小栗君の話にあったように本番中に怪我をしてしまう事だってあるし、台詞や歌詞がスポーンと頭から飛んじゃって、全く違う事をしゃべって場をつながなくちゃいけなくなったり、なんて事もある。あるはずの小道具が無かったり、衣装が破れたりなんて事は大抵の役者は遭遇してるはずだ台本が出来てなくたって面白いじゃないか とりあえずムサシが小次郎に勝つのは解ってるんだから。いや、、これもかわっちゃっても面白いかも

ライバルであり良き友人である彼等二人の会話は、途切れる事無く深夜の電波に生き生きと乗っている。スタジオで目をきらきらさせてマイクを囲む二人の姿が目に浮かぶ。小栗君は初日の直後にまたオールナイトニッポンに駆けつけるそうだ。聞いてる人にまたエネルギーをいっぱいくれるのだろう

いろんなコーナーがあったり、視聴者からの葉書や手紙で盛り上がったり、時にはゲストが来たりする深夜放送の楽しさ、ずっと忘れてたよね。高校生の頃には、送った手紙が番組で読まれた事も何度かあって、記念品をもらった事もあった。手の届かない向こうの世界じゃなくて、いつでも参加できるみたいな身近な雰囲気が常にあった。これはきっと今も変わらないのだろう。葉書や手紙が今はe-mailになったのが大きな違いか・・・

それにしてもチャン、チャチャン、チャン、チャチャン、、、って始まるあのオープニング曲、ほんと懐かしかった〜〜!


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一抹の不安・・・


クリスマスの2日間はテレビとDVDで過ごしてしまった。クリスマスのテレビ特番は、バラエティーものや往年の映画なんかで彩られてるけど、デジタル放送になってからはチャンネルも多いし、ちょっと見逃しても後でリピートして観られるから、便利になったもんだ

日本から届いたDVD、ドラマは長くなるのでとりあえず観易い映画から、という事で「カメレオン」から観た。阪本順治監督と藤原竜也君の組み合わせは楽しみだった。阪本監督は「」と撮るのがとても巧いかたなので、娯楽アクションものでの新しい藤原竜也をどう引き出すか、と期待してた

久しぶりに、映画で藤原竜也という役者が光っていた!「バトル・ロワイアル(1のみ)」「Sabu」以来といって良いと思う。今までの他の映画は、正直いって「そこそこ」にしか藤原竜也が良いとは言い切れなかったからだ。竜也君の演技での表現力、アクションでの柔らかさ、軽やかさ、そして映画全体の疾走感、一座での大人チーVS若者チームのテンポとリズムのズレの掛け合い、それらが見事にきっちりフレームサイズに収まっている。

「ムーンライト・・・」はきれいな作品だったけど、どうしてもタレント映画の域を出ていなかったように思ったし、「デスノート」では、藤原君の持つ空気感がカメラのフレームに収まり切っていなかった。阪本監督は、いっぱいいっぱいの空気をきっちりフレームに詰め込んで、躍動感と同時にちょっと埃っぽい昭和の臭いとかを出している。久しぶりに良い出会いだったんじゃないだろうか。水川あさみさんも骨太な女優さんで、ドラマでも活躍しているけれど、この映画ではもっと良い。(余談ですが、イギリスでクリスマスNO1になった、オーディション番組でデビューしたアレキサンドラ、誰かに似てる、、誰かを思い出す、、?と思ってたら水川あさみさんだった!)

「これは転機になりそうな作品だな」と嬉しく思って、次に舞台「かもめ」のDVDを観た。
これは・・・・すみません、面白く無い・・・・もちろん舞台をDVDで観るという事の限界は解ってる。でも収録された生の舞台というのも、きちんと舞台の魅力は伝わるものだ。

女優陣は良い。美波さんは初めてちゃんと観たけれど、思った以上に良かった。前半はかなり声高だったけど、それが2幕との対比になっていて、声も通るし台詞の表現も的確だ。彼女のニーナと、麻美さんのアルカージナ、小島聖さんのマーシャはやろうとしている事がはっきりしているのだけれど、男優陣が、、わけ解らない・・・

今までだって私がかもめの舞台を面白いと思えた事は無い、、、いつも、どこか出来上がってない感じで、「じゃあ、これを面白いと思わせてくれる演出家や役者は素晴らしいのだろう」という「あと一歩」的な期待がいつもあった。藤原竜也君がトレープレフと聞いた時は、これまでと違うトレープレフで新境地になるか、、と思った。でも、、観始めてすぐに???マークが頭に飛び交ってしまった。

鹿賀さんのトリゴーリンも何をしたいのかが見えて来ない。面白くないし、ニーナがあんなに夢中になるのがさっぱり理解できない。チェーホフのかもめは悲劇なのか、喜劇なのかといういろんな解釈を目にしてきた。これは翻訳にも関わってくるのだろうけれど、笑える所もあるはずだし、でもそれは言葉尻のおかしさではなく、人間が言ってしまう事の可笑しさであるはずなのだ。それが全く無い。

一幕では何故皆あんなにきゃーきゃーきゃーと叫んでいるのだろう・・?うるさいなあ、、、トレープレフは何であんなにハズレて一人だけ違う世界でキレているのだろう・・・?そんなトーンで、そんな風にはわめかないだろうと思うような声で・・・ 解らない。特典映像でのインタビューを聞くと、やる事は解っているようだった。群像劇である事、聞き手/受け手としての演技が要求される事、解っているみたいなのに、それが出せていない・・・。チェーホフはやり難いだろうし、相性の良い役者自体少ないから、きっと本人もすごく苦労したのかもしれないね。

全体がばらついて見える舞台というのは、演出意図が見えて来ない。これはどんな「かもめ」にしたかった舞台なのか・・・???群像劇で、役者達の声のトーンやリズムが絡み合わないと最悪、雑音になってしまう。余談だけれど、少し前に観た「イワノフ」では、チェーホフってこんなに面白いのもあるんだ、、と思った。あんなに笑ったチェーホフ劇は初めてだったかもめは、チェーホフの代表作としてイワノフよりもずっと上演されてきたのだから、きっと本当はもっと面白い戯曲なんだと思うんだけど、、、なんで?

25歳になった竜也君の演技に、最近自意識が入り込んできてるような気がして不安だ。
役者はどんな演技でも多少の自意識は持っていないといけない。でもこの自意識は役者を輝かせもし、潰しもする。特に舞台では、自意識無くして演技というものはあり得ないのだけれど、この自意識が演技の大きな妨げになる事が多いからだ。

身毒丸の初舞台から10代の頃の彼の演技には自意識が入り込んでいなかった。それはきっとそれを意識する余裕が無い程、無我夢中だったからなのだろう。だからこそ、天性の表現力が自意識によって邪魔されていなかった。でも最近は、大人になった役者・藤原竜也が考えて、計算して創り上げて演技をしている。「藤原竜也が演技している」というのが見えてしまう、、、「デスノート」を観たときに、ちょっとアブナいと思ったんだけど・・・・

成長するためのターニングポイントは重要であり、危険だ。ハムレットから新選組で一つ目のピークが来たなと思ったので、その後の留学とかが良い道しるべになったのでは、、と応援しているのだけれど・・・ 曲がり角を間違えると、大通りに出る事も後戻りもできなくなってしまう・・・でもねえ、大人になればなる程、この自意識っていうのは大きくなっていくからね。これを消して、演じる役に我が身を差し出す事ができる役者は希有だ。

次は若手中心でまた蜷川さんの舞台。蜷川さんの舞台に慣れ過ぎてしまっていませんように。蜷川さんがいなくなる時、教わった事を忘れずに曲げずに役者として生かしていけるかどうか、、、まだ25だもんね〜。若いというのは吸収するのも成長するのも早いけど、変わっちゃったり忘れちゃったりするのも早いんだよね、、、、ちょっと老婆心出ちゃいました。

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ハードスケジュール

 

今回は連日ハードスケジュールで飛ばしてるなあ〜〜、、

いつにもまして早く起きちゃうし。こっちに来てから連日睡眠4−5時間。
もうちょっと寝てても良いんだけど、なにせ目が覚めちゃうし、そうなると時間がもったいなくて寝ていられない。一応毎日アラームを7時半にかけてる(このくらいには起きたいということ)けれど、いつも先に止めてしまうので鳴ったためしがない

昨日観た2度目の身毒丸、、、藤原君は前回よりずっと良かった。 気になっていた声も戻っていたし、底光りるするような集中力は凄い。
芝居自体に違いがあるわけじゃないけれど、身毒が撫子を母として受け入れなかったのは、生みの母への思いよりも、撫子を女としてしか受け入れられなかったのだという解釈が強かったと思う。
以前の、母を慕う少年の身毒が撫子への感情をどう扱ったら良いのか解らない、という繊細で危うい演技が、今回はもっと女としての撫子への感情を抑えつけている苦しさになっている。
自分を抑えつけ、撫子をののしって湧き上がる情を殺そうとする・・・・ 演じ方の違いをちゃんと見せてくれた。

実はさい芸までノンストップだったのです!


・・・って、電車じゃありません。駅からノンストップで走り抜いたのは私です!
友達の家で、のんびりくつろいでおしゃべりしながら、TBSが創った、空襲直後の写真を撮った石川光陽氏の東京大空襲の番組を観ていたら、
気がついたらもう5時半だったのだ・・・・!
いやあ〜、自分でも走り抜く自信は半々だったんだけどね、、駅から一度も止まらず、信号もうまくかわしてノンストップで劇場へ。
まさにギリギリでした・・・・同じ電車だったほとんどの人は、最初の1場が終わってから入ってきてたから、、、
普段のエクササイズは無駄じゃなかった!ビリーさんありがとう! これからも頑張る!!

今日は一日甲斐の国、そう勝沼のほうへ桜を見に行ってきた。慈雲時のしだれ桜、「いとざくら」というのだそうだ。素晴らしい・・・。
東京はもう終わりだけれど、ちょうど満開で、しかも少し今日は風が強かったから、はらはらと花びらが舞い落ちる様は本当に美しい。

しだれ桜って何であんなにも妖艶なんだろうね・・・・木に精が宿るというけれど、本当にあの妖艶な美しさが理解できるのってやっぱり日本人だけなんだろうか。
勝沼はご存じブドウ=ワインの産地。ワイナリーの中のレストランで食事して、ワインを試飲。う〜ん、いまいち私の舌に合格のタイプがなかったけど、
食事のときにサービスでもらったブドウジュースは本当にワインみたいな香りのすごく口当たりの良いジュースだった。このあたりは、今が桜、来週あたりは桃が満開なる。それが終わったらさくらんぼ狩りやブドウ狩り・・・とフルーツの里だ。山に囲まれて空気も違う。今回は去年みたいに登山じゃなかったけど、かなり歩いた・・・

一応の友人たちには一通りは会えそうだ。明日は友達と横浜のスパで半日リラックスして過ごして、別の友人と夕方合流。今日たくさん歩いたから明日はくつろぐぞ〜
いつも里帰りの2週目に入るとあせってくる・・・時間がだんだん無くなってくるのがつらいし寂しい。
あと4日・・・もう帰りたくないなあ〜〜

 

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