やっとフィギュアスケートの世界選手権に追いついた!今回は昼間の競技だったから仕事でライヴは見られず、(むしろ日本の方がちょうど夜の時間にライヴだったのかな)帰ったらなんと、Eurosorts だけでなくBBCでもやっていて、連日の録画時間がすごいことになっていた、、、!!(ライブとダイジェストで7時間とか)

本当にとにかく出場した選手たち皆さんに「おめでとう」と言いたい。どうなるかわからない一年の中で、自身のできることを信じてストックホルムに集まってきた選手たち。バブルに入った人たちは大会中も無事にCovid-19の影響を受けずに最後まで競技が開催されて本当によかった!

もう、全ての選手たちにそれぞれの思いがあって、順位や点数にかかわらず素敵な大会を見せてもらったというのが一番の感想。まず、ペアの三浦・木原組が凄く凄く上手くなっていてびっくりした!彼らはコロナ騒ぎで帰国の機会を失って全日本にも出られなかったから、本当に結成当時以来に見たのだけれど、ショートもフリーも素敵だったよ!おまけに10位でこれは来年のオリンピックに2枠がもらえる順位だ。さて、2枠目に入れるペアがいるのかな、、、?確か2組目も、それなりの大会でフリーに進めたペアじゃないといけないはず。 ネーベルホルン杯に誰かを出すのかな?

女子の番狂わせはもうびっくりだった。そして、リーザ姉さん=トウ クタミシェワ選手が銀メダルを取ったのが何より嬉しい!17歳で世界女王になってから一度も世界選手権に選出されず、ずっと10代の子達に追いやられていたのが、 ここにきて素晴らしい復活だ。彼女は今は24歳、大人の魅力とベテランの貫禄をまとっての表彰台復活は本当に素敵だ。ロシアは彼女を誇りに思って欲しいな。優勝したシェルバコワ、リンクに出てきたときに、ギョッとしたわ。まるで美しくない、、、骨と皮の拒食症患者みたいで、大人っぽく見せようとしたのか、メイクがまた顔色が悪くみえて病人みたいだ。身長は伸びてるようなので、あれじゃ34-35キロしかないだろうね。来年のオリンピックまで持つかなあ〜〜、、、??

対象的に、トウルソワ 選手は背が伸びた分筋肉質な身体になっている。細くて強い筋肉をしっかりつけて、身体の成長に負けない筋力を維持している感じなので、これからもジャンプは跳べるだろう、でも
4回転5回がこれからもできるかどうかは解らなけれど・・・まああれも戦略だよね。さすがに4回転を5回跳べば、そのうち2回くらい転んでも点になる。勝つための戦略、、私は好きじゃないけど、「勝つ」ためには有りなんだよね、平昌オリンピックの時のザギトワ選手のように。(すべてのジャンプを基礎点の上がる後半に詰め込んだ=今は禁止)

宮原さんにはかける言葉もない、、、でも彼女はベテラン。しっかりと自分と向き合って次に進んでくれるはずだ。フリーでの梨花ちゃんはなんだか具合が悪そうに見えたけれど、彼女もアスリートしての自覚が凄いから、これから修正してくるだろう。かおちゃん=坂本選手はとりあえずできることはきっちりやった感があってよかった。でも何故かPCSが低すぎた気がするなあ〜〜  トウルソワちゃんのスピンなんて流れ流れてたのにレベルもGOEもついてたりね、、今回、日本の選手たちのGOEが低くなかったか、、、??

そして男子!もうネイサンのフリーが額に入れて永久保存する価値あるんじゃない?本当に本当に素晴らしかったよ!!実は私はネイサンのスケートが好きな時とそうでもない時があって、点数盛られすぎか、と思ったこともあるけれど、今年のこのプログラムは本当に今までとは別格に違う。私は80年代によく聞いたフィリップ・グラスの音楽が好きで、でも「これはフィギュアスケートで滑るには向かないかなあ」と思っていたのだけれど、見事に滑ってくれました!一つ一つのエレメントがタイミングをしっかりと測っていて、確実で丁寧に決めてくる。見ていて本当にワクワク・ドキドキした。5つの4回転を見事に決めて、美しくて力強くて本当に素晴らしいかったよ。

そして宇野昌磨君!ショートはお昼休みにスコアをチェックして「どこで転んだんだ、、?」と思っていた。順位は6位、でも4-6位までの点差がほぼなくて、フリー次第では鍵山くんを超えられるかな、という位置にいたので、「まあまあの点数」なのか、「落ち込みの点数」なのかが気になっていた。

帰って演技を見て安心した。3Aで何故ころんだのかは本人のみぞ知るだが(本人曰く、降りられるジャンプだったのに欲が出て身体が縮んだとか、、)それ以外はむしろ以前より良くなってる印象だった。スピンも綺麗でスピードあったし、ステップもキレがよくてスケートが伸びてる。笑顔だったので「大丈夫だ」と安心した。 

ストックホルムに入ってからジャンプに苦しんでいたらしい。ちょっとした調整でジャンプが不調に陥ると抜け出すのが苦しいんだよね、、、 アルベールビルの時の伊藤みどりさんみたいに、、、それでもフリーはとにかく転倒だけは堪えて後半にはコンボ券も3枚ちゃんと使ったし、なによりもスピン、ステップがすべてレベルを揃えて美しいプログラムになっていた。それにしてもちょっと点が低いかな、と思ってプロトコルを見たら、ジャンプ2つがQマークだった。今季からの新しいqマークは、基礎点はついてもGOEが引かれてしまう。やっぱりGOEを如何に上げるか、が今後の課題だ。もう「回りきって降りればなんとかなる」時代は過ぎたということか。3年前には4度転んでも銀メダルだったけれど、今は2回つまづいたら4位なのだ。それでもショートから順位を上げて本人は納得の笑顔だったからよかった〜。ステファンとの愛の抱擁がガッチリで、私は以前からこれからの宇野昌磨のコーチは男性がいいんじゃないか、と思っていたので、本当にステファンの懐に飛び込んでよかったね、と言いたい。完全版とはいかなかったけれど、本当に素敵なDancing On My Own でした!

そしてそして鍵山くん!!本当におめでとう、これで彼の立ち位置は底上げされたこと間違いなし。これからの試合に有利になるし、まさにその価値あり、の演技だった。まず、初めての世界選手権でショートとフリーを揃えてきたのは素晴らしい。(小さいミスはあっても)よく伸びるスケート、スピンの綺麗さ、ジャンプのしなやかさと安定感、得点をみてキス&クライで飛び上がるように喜んでいたのが本当にピュアで初々しくて可愛かった〜!これからだよ、もっとどんどんくるだろうね。来年のオリンピックはまず間違いなしかな。昌磨 さんはまた以前の負けん気を前面に出さないと鍵山くんに抜かれるぞ。今回はまだ「抜かれた」というよりは自分のミスだったから納得できるだろうけど、来年は本気で勝ちにくると思うなあ〜。まだまだ「負けない」ところを見せてください!

アイスダンスは1枠確保。これで来年の代表争いがし烈になる、、、ココさんたちも大好きだし、もちろんカナ・ダイ にも頑張って欲しいし、、、応援する方も辛いのよ、、、でもこれで団体戦の出場が可能になったからカップル競技が盛り上がっていくといいね。

今日のガラには残念ながら昌磨 さんと宮原さんは出場しなかった、、、いつもなら上位選手で占めるエキシビションだけど、人数の偏りを考えたらこれも仕方ないかな、むしろ順位は下でも印象に残った選手にもう一度滑ってもらうというのも大事なこと。この異常な状況下で世界から戦うために集まってきた選手たちをできるだけ紹介してほしいよね。昌磨君もさっとんも、スイちゃん達もまたすぐに次の大会のガラで観られるんだから。

でも、昌磨 くんのOboe concertoを世界選手権のガラで魅せて欲しかったなあ〜〜!