10日間のホリデーもあっという間に終わってしまった。今回は中5日間は車を借りた。小さな島だからほんとうは3−4日でもよかったのだけれど、レンタカーの値段が4日でも5日でも同じだったので、それならと5日間キープする事にした。 

ところでこの島の日本語表記は「ランサローテ」だという事を発見。島全体が火山だらけのこの島は、18世紀、1773年から6年間にわたり大規模な噴火が相次ぎ、ティマンファヤ国立公園の一帯はまるで別の惑星に来たかのような壮大な光景が広がっている。
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本当に、火星か猿の惑星にでも来たような気分だ。何もない。そして連なる山々は全て天辺が無くなっている。この島の山は高くはなく、一番高い山でも700mも無いのだが、こうもギロチンにかかったような山々が連なっているのは異様な景色だ。
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ティマンファヤでは各自が勝手に歩き回ることはできない。車で来た人も全て駐車場に車を置いてバスに乗り換え、40分ほどかけてバスで一帯を回る。降りることはできないので、写真は全て窓越しに撮ることになるので、反射を抑えるのが一工夫だったけれど、結構良い写真が撮れた。10時をすぎるとツアー団体が押し寄せるというので、私たちは開園の9時を少し回った頃に行ったので、混雑を避けることができた。戻って来た頃には3−4台の観光バスが来ていたので、ラッキーだった。

この島で入場料を払って見たいと思っていたのは、この
ティマンファヤと、もう1つ北のほうにある、ヴェルデス洞窟(Cueva de los Verdes)。7キロも続く溶岩の洞窟のうち、歩いて回れるのは1キロ程。チケットを買うと、これまた勝手には歩けなくて、人数が30人ほどになった時点でガイドさんが連れて行ってくれる。女性のガイドさんはスペイン語と英語で同じ説明を繰り返してくれる。(少し声が掠れていて気の毒だった)
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私は地学は全く苦手で高校で習ったことの少しも覚えていないのですが、、、  いろんな成分を含んだ溶岩は、場所によって違う色を見せている。
歩いて行った先には小さなステージがあり、クラシックコンサートが開かれるのだそうだ。洞窟の中でのコンサートなんて、ちょっと素敵。
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そして「この洞窟で一番の見所」とガイドさんが力を入れた場所がある。「指示するまでは写真を撮らないで私の説明を聞いてね」と言われて付いて行ったところは少し階段を上がって2階に来たような感じ。
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ヴェルデス洞窟で検索すると必ず出てくるこの場所の写真。一見しただけでは判らない秘密がある。本当にガイドさんがその瞬間を見せるまで全く思いもしなかった!!う〜〜ん、、、やっぱり「話さないでね」と言われたのでここはやっぱり教えません!!

車で島中を走っていてもとにかく「何も無い感」がある。もちろん10分も走れば小さな村は見えてくるのだが、なんせ殺伐としている。
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日本でも、子供の頃に浅間山近くの「鬼押出し園」に行った事があるけれど、こんなにも「何にも無い」という感じは広がってなかった気がする。それでもドライヴはとてもしやすい。地図にある道は全て走りやすく舗装されていて、場所によっては本当に見渡す限り私たちだけ、ということも何度もあった。首のない山と殺伐とした溶岩の岩場の続く中をドライヴするのは面白かった。
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運転は地図の読めないうちの彼が、そして左ハンドルに自信は無いが方向感覚は絶対の自信がある私がナビ役での5日間。他のビーチリゾートにもリピートでお昼を食べに行ったりして楽しめた。なにせ、島の端まで走っても1時間もかからないので、本当に地図に乗ってる道は全て制覇したと思う。
こういう場所には来たことがなかった、というのが1番の感想だ。最初に書いた通り、まさに「火星か猿の惑星か」というのが実感!