一月ももう終わってしまったとは!
先週末はちょっとロンドン市内に来る用事が続いたので、いちいち郊外の家まで遅くに帰るのは面倒なので安ホテルに3泊してしまった。(ま、これは半分口実で、また一人でふらり、、の癖が出てしまったのだが)余計な出費ではあったけれど、独りの自由には代えられない。

そうそう、前回ブログに書いたのが良くなかったのか、あれ以来仮想通貨はめっきり低迷してしまった。レンディングで結構なお小遣いになっていたBitconnectは突然サービスの停止を決め、元金が戻ってきた時には通貨価値は激減で、元金はないも同然に•••

それでも利子として1ヶ月で500ドル程出ていたので、良しとするか。もともとビットコインの値上がりで転がり込んできたお金で始めたんだから、私にとっては利子の分がまだプラスになったわけだし。でも全貯金をつぎ込んで右往左往している人もいるらしい。

さて、土曜日に仕事を終えて電車でホテルのあるOld Streetへ。金融街=Cityの一角で、日曜日に東ロンドンに出るにも、月曜日にウェストエンドで芝居を見てから帰るのも、仕事に行くのも便利。駅から3分ほどのホテルに向かっていて、いきなり目に飛び込んできたのが、いままで全く知らなかった場所だ

The Museum of Methodism & John Wesley's House 

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私が11年通った学校はキリスト教のメソジスト派で、その創始者はイギリス人のジョン•ウェスレーという人だ。(本当は英語だとウェズリーなのだけど)そのウェスレーの住んでいた家と彼が建てたチャペル。チャペルの下は小さな記念資料館になっていて、メソジストの布教の歴史やオリジナルの書物、歴代の司祭の肖像画等が展示されている。

学校にも毎日の礼拝を行うチャペルがあった。とても落ち着く場所で、私にとってはカソリックやアングリカンの重々しい空気よりも落ち着ける。チャペルの一角はウェスレー自身が執務していた部屋に、オリジナルのチャペルにあったベンチなんかもあって、かなり当時のものが残っている。
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ウェスレーのお墓はチャペルの裏手にあるのだけれど、行ってみると、ちょうど真後ろ=本当にお墓の1メートル先にある隣のビルが工事していて、「これはちょっとうるさいだろうなあ〜〜」という感じだった。私は写真に撮らなかったので、ウェブからお借りした写真、この真後ろのビルが工事していたので、どんな状況かご理解いただけるはず。
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チャペルの隣は彼が晩年の11年間を過ごした家だ。とは言っても夏の間は馬・馬車で全国を回って布教していたので、ここに住んだのはいつも冬の間だったという。家を見学するにはガイドさんについてきてもらう。でも資料館をうろうろしていると向こうから声をかけてくれて、最初は私一人だったのが、途中でチャペルにいた人達にも声をかけて6人でガイドツアーという事になった。この家は18世紀の家としてはかなり良好に当時のまま保存されていて、貴重品もあるため、普段は鍵をかけているのだそうだ。

案内してくれたのはマリアン。とても暖かくてフレンドリーな人。ウェスレーが住んでいた当時の家具や装飾品がそのまま残されていて、彼が毎朝祈りを捧げていた祈祷台にはちょっと感動した。

John Wesleyは元々アングリカン=英国国教会の司祭だった人なので、いわゆる当時の中流階級だ。この家はそういった意味でも貴重だと思うし、キリスト教に縁のない人でも十分みる価値があると思う。旅行ガイドに載っているような場所ではないから、今まで気づかなかったのだろうか。


チャペルではお昼の時間にランチタイムのリサイタルなんかも行なっているようだ。休みの日にロンドン市内に行くときはチェックしてみようかな。入場は無料で、でも寄付としてありったけの小銭を置いてきた。(本当にはお札で5ポンド、と思ったらお財布にお札がなかったので、マリアンの手の上でお財布をひっくり返して全部渡してきた)

またしても18世紀だよ。本当に18世紀後半は興味深い人が沢山いたのだ。ちなみにウェスレーは健康管理にはかなり気を使っていたようで、軽く電気を通す簡単な治療法も自分で行なっていたとか。電気はこの当時本当にまだまだ始めの貴重な発見だったのだから、ウェスレーはかなり最新のものに通じた人だったという事がわかる。87才で亡くなる数週間前に友人に当てた手紙が残っていたけれど、字もしっかりしている。この家に住んだのは1779年から亡くなる1791年までということだから、ちょうどフランスで革命が起こる前後だ。またしても18世紀後半に興味深いものを再発見

もちろんウェスレーの名前は学校時代知っていたし、大学の正門横には立派な彼の像がある。でもウェスレー自身の事はほとんど知らなかった

またふらりと寄ってみたい場所ができた。都会の宝石のような場所