今クールでの日本のドラマはあんまり追いついていない。「明日ママがいない」と「緊急取調室」だけだ。緊取のほうは毎回のゲストが結構面白い顔ぶれなので見ている。天海祐希さんはそういえば舞台降板してから身体は大丈夫なんだろうか・・・? 

初回で???!!と思う位にクレームがついてとうとうスポンサーがCMを放映しない状態でここまできてしまった「明日ママがいない」も来週で最終回を迎える。どこから、そしてどの程度の軌道修正をしたのかは解らないけれど、私はやっぱりこのドラマはこれでとても素敵な作品になっていると思う。1話でちょっと演出が行き過ぎだった部分が、インパクトよりも反論になってしまったのが残念だね。
確かに観る返してみると雨とか雷とかちょっと強烈だったし、魔王のお説教も言ってることは的を得てるのにその例え方で「子供達を犬扱い!!」みたいになっちゃったからねえ〜〜〜。でも内容としては一貫しているし、それほど突拍子もなく変わったとは思えないなあ、、、(案外全く変えてなかったんだったりして??)

第1話ではママに捨てられてしまった子(ドンキ)が、ここへきて自分で、自分を愛してくれる真実の親を選ぶ。コウノトリが間違って届けてしまった事実の母親の手を振り切って、本来届けられるべきだった真実の親の元へ駆け寄る姿は、どんな子でも生まれて来た以上は幸せを手にする権利があるのだと叫んでいる

貧しくても、自分の夢がかなわなくてもパパと一緒にいたい、そう叫んで泣き崩れたピア美も、この子達がどんなに親の愛を求めているかを体中で叫んでいて、思わず涙が溢れてしまった。親がいる、いないじゃない、誰かに本当に愛されているかどうかなのだ。親がいたって愛されていない子は幸せを感じられずに大人になってしまう。大好きな人に愛されている、という事をちゃんと感じ取って大人になったかどうかは、その人の一生を左右する。自分に自信が持てない人、何事もネガティヴに考えてしまう人、人を信用出来ない人、そんな大人達をよくみてみると、子供時代に愛情一杯の中で育たなかった人が多い。これは私の知っている範囲をみても言える事だ。

来週が最終回だけれど、最期はすし詰めになりそう。っていうか、本来なら最終回は延長放映の予定だったのかもしれない。でもどうやらその様子はないので通常の1時間枠で終るようだ。子供達だけでなく、大人達の始末もつけてよね。未解決なのは魔王と奥さんもだし、結婚やめた方が良い叶も、やっと喋り始めたロッカーも前向きになろうとしてる御局も・・・50分枠で足りるのか・・・???

ドンキ役の鈴木梨央ちゃんの表情豊かな演技は大きな将来性を感じる。目や顔の表情から感情を表すのがとても巧い。というより技巧じゃなくて、カメラのフレームの中での表情にオーラがあるよね。天才子役といえば途中から出演している安達祐実さん、最近あまり見ていなかったけれど、この人はやっぱり巧いな〜〜。ちょうど「緊急取調室」のほうでもゲスト出演していて嘘つき女の役を演じていたけれど、久しぶりに観て巧いなあ〜〜と唸ってしまった。このドラマでは死んだ娘とポストを混同してしまっている病んだ母親を、きっちり演じている。

きっと最終回ではポストの名前が出て来るだろうな。朝倉夫人はポストを死んだ娘の「」と思ってそう呼んでいるけれど、もし里親として本当に縁組みを考えるなら、あの魔王がそれを許す筈がないよね。里親として彼女を引き取るなら彼女の名前=きっと出て来るDQNネームを呼ぶように諭す筈だ。なんだろうね、、、ドンがマで、ピアが直だから、もしかして、、、、キューだったりして・・

このドラマでもうひとつ、心に響いてくるのがコトリンゴさんの主題歌「誰か私を」だ。毎回ラストシーンで静かに静かにクリープインしてくるこの歌、本当に素敵。コトリンゴさんを初めて聴いたのは6年程前に里帰りの時に坂本龍一さんプロデュースのロハス・クラシックコンサートでだった。歌の感性と声が矢野顕子さんに通じるものがあって、呼吸をするようにピアノを弾いて心をそのまま歌にする彼女の音楽に癒された。この主題歌も本当に素敵。途中のサビの転調がアカペラで口ずさむのに2日程かかったけど、なんだかこのところ毎日気が付くと頭の中で歌っている。こんなにデリケートな音楽を創れる人は幸せだ・・・




「明日ママがいない」の最終回が明日はママがいるになるといい、、多分そうなるんだろうけど。そして心に闇を持って大人になってしまった人達の明日にも心の安らぎがあるように・・・それにしてもやっぱりこのドラマでの三上博史さんは凄く良いね。この役を他に演じられた人がいるだろうか・・・??野島さんはそういう所が流石だね。子役達だけじゃまとまらない。その要に魔王役を据えて、このドラマの語り役にしている。本当に良い役だね

前にも書いたけれど、「可哀想、かわいそう、、、、」と押し付ける心が被害者意識を生んでしまうのだ。親のいない子供達は可哀想なのではない。大半の人達と違うだけで、彼らは弱いのではない。それを弱くしてしまうのは社会なのだ。
頑張れ、コガモの家の子供達!!