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これで本当に夏が、一連のお祭り騒ぎが終ってしまうんだね
オリンピックに続いて行われたパラリンピック。今まではまともに中継されているのを観た事がなかったから、どうしてもマイナーな印象だったけど、今回はチャンネル4が毎日追っていたので結構ちょこちょこと観ていた。こんなに力が入ってしまうとは! なんだかオリンピック以上に見入ってしまった

車椅子のバスケット、口で手綱を操る乗馬、水泳や陸上では本当にオリンピックと変わらない迫力に、テレビの前で声を上げて応援していた。今回のパラリンピックは各競技チケットは完売で、平日の昼間でも各会場はどこも満員で盛り上がっていたそうだ。私もマラソンは観に行こうかと思ったけれど、車椅子だとあっという間でほとんど見られないし凄い人のようなのでやめた。テレビのほうがちゃんと観られると思ったのに、パラリンピックを中継していたチャンネル4ではマラソンコース全域にカメラを設置する事ができなかったようで、中継はスタート/ゴールのマルと、折り返し地点の2カ所だけだったのが残念。でも最期にヴィクトリア女王の像の前からマルに入ってきたデヴィッド・ウェアー選手の姿を観たら、テレビの前で立ち上がって応援してしまった。ちなみに彼は800m,1500m, 5000m,そしてマラソンの4競技ですべて金メダルを獲得した。超人的だ・・・

障害の度合いで分かれているとはいっても競技によってはやっぱり分けるのが難しいのだろう。陸上でも片足義足の人と両足の人とが一緒だし、まあ今はテクノロジーが発達していて、競技用の義足なんて1本も2本も変わらないのかもしれないけれど。T44の100mで金メダルを撮ったイギリスの19歳のピーコック選手のタイムは10秒9だ。健常者でもオリンピックレベルのタイムだわよ

パラリンピック発祥の地と呼ばれているのがイギリスのバッキンガム州にあるStoke Mandeville Hospitalだ。戦争で負傷し、四肢を失った兵士達が社会復帰ができるようにとリハビリにスポーツを取り入れて、それが毎年の競技会になったのがきっかけだったそうだ。この国では障害者に対する認識度/理解度がとても高い。もちろん身体の障害というのはプライベートな事でもあるから、多少気を使うというのは仕方がない。でも決して異形の物を見るような雰囲気は無い。普通に話しかければ良いのだという認識が浸透している。むしろパラリンピックに出てくるような選手達には尊敬の意を隠さない。こんなに盛り上がったパラリンピックを近くに感じられて感動した

とうとう終ってしまった夏の宴。思えば雨続きの6月に女王のジュビリーにはじまって、ユーロ杯、ウィンブルドン、そしてオリンピック直前になってやっと真夏らしい気候に恵まれた。パラリンピック開始時はまたちょっと寒くなりかけてたけれど、この週末は本当にグローリアスなお天気で気温も36度まで上がった。だめ押しの夏日で最期まで盛り上がったね

パラリンピック閉会式の前日、土曜日は夏の間に開催されているBBC Promsの最終日で、このプロムスの最終日というのも毎年お祭り騒ぎの一夜だ
クラシックコンサートシーズンの最終日はいつもお決まりの「ブリテン万歳!」というパーティー気分の盛り上がりを見せる「プロムス最終日」今年は何時にも増してイギリスのユニオンフラッグがとてつもなく多かった「ルール・ブリタニア」「威風堂々」「エルサレム」等お決まりの演目の間にオリンピック/パラリンピックのメダリスト達がゲストで壇上に現れると場内は大歓声/嬌声に包まれた。ロイヤル・アルバート・ホールでのチケットを入手するのはとてつもなく困難で、それ以外の人達の為にすぐお隣のハイド・パークに設置されたスクリーン/ステージに集まった人達は今年はなんと4万人!!

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プロムスが終わり、ロンドン2012が終わり、これで盛り上がったイベントの数々もひとまず終了。その最期を飾ったのが今日のメダリスト達の凱旋パレード。これも仕事が無かったら行きたかった〜!メダリストだけでなく700名ものオリンピアン/パラリンピアン達が21台のオープントラックに分乗してシティーからバッキンガム宮殿前までの東西メインルートをパレードした。沿道の人の数は女王のジュビリーの時並み。オフィスの人達もバルコニーや屋上に出て大声で健闘を讃えている。窓から乗り出してアブナい人達も・・・ヒーローを誇りに思い、声を上げて讃える。これはイギリスに来て以来いつも素敵な事だと思ってる

日本って、功績を大袈裟にするのはちょっと気恥ずかしい/はしたないみたいな空気があって、英雄を英雄として誇り高くできないんだよね。おごらないというのが徳とされてるからだろうか。だから「ヒーロー=英雄」が存在できないんだ。その、すごく日本的な奥ゆかしい徳の高さもいいんだけど、やっぱり国を挙げてヒーローを誇りに思うっていうのも素敵だよ。努力して結果を出して来た人達が皆に感動と希望を与えて、それが次世代につながっていく。これこそが国の発展につながるのよ。その意味ではこの夏のロンドンオリンピックは次世代のイギリスに素敵な足跡を残したと思いたい

明日からは何に盛り上がればいいんだろう、、なんて思ってる人が沢山いるんだろうね。特にこの夏の間ボランティアで関わってた人達なんか、インタビューでも「明日からが淋しい。燃え尽き症候群になりそうだ」と言っていた。今年の夏はやっぱりいつもとは大分違ってたと思う。パレードで並んだメダリスト達の顔、顔、顔・・・忘れられない沢山の顔。チームGBはオリンピックで金29、銀17、銅19=65個、パラリンピックで金34、銀43、銅43=120個のメダルを取った。どっちもテーブルでは3位。素敵なヒーロー/ヒロイン達のパレードをテレビで観ながらやっぱり月並みだけど「感動をありがとう!」と思わずにいられない。楽しい夏だったよね!!