何だか今年はずっと街で国旗(ユニオンジャック)がはためいている
事の初めはエリザベス女王の戴冠60周年記念。これを祝う為に5月の中頃から街の大通りやショッピングセンター等に英国旗が飾られ、いきなり愛国心溢れる街並になったのだ。
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ロンドン郊外のわが街でさえ、ショッピングセンターはこんな感じ。中心地のオックスフォードサーカスやピカデリーもユニオンフラッグが翻っていた。最初は祝典が終ったら取る外されるのだと思っていたのに、いっこうに片付ける気配がない。そうこうするうちにサッカーのヨーロッパ杯が始まった。

2ヶ月前まで監督もキャプテンも不在という状態でほとんど期待されていなかったイングランドチーム。予選グループが発表になっても皆決勝リーグは無理だろうと言っていた。それがなんとグループ1位で通過し、イタリアにはPKで破れるという思った以上の出来だったため結構盛り上がってしまったのだ。ここでも街の英国旗が気分を後押しした。それでもさらに旗が片付けられる気配はない。

さてはこのままオリンピックまで使い回しか!!

冗談ではなくホントにこのままオリンピックまでもっていくつもりらしい。ユーロの後はウィンブルドンが始まった。ウィンブルドンで旗っていうのはあまりなかったように思うけれど、今年はちょっと様子が違って来た。期待のアンディー・マリーがイギリス人男子で74年振りに決勝進出とあって、にわかに国を挙げての応援が盛り上がって来たのだ。マリーはこの3年間連続で準決勝負けしている。ベスト4からベスト2への壁の厚さに泣いて来た。それが今年は悲願の決勝戦進出とあって地元のスコットランドはもちろんイギリス中が期待した

今日の決勝戦の相手はオールタイム・ベストと言っても良いロジャー・フェデラー。歯が立たないかというと、実は彼等のこれまでの対戦成績は8−7でマリーのほうが勝っているという。ところが問題は、そのうちの準決勝/決勝でのマッチはすべてフェデラーが勝っているという事。前にブログでも書いたけれど、ベスト10になれる選手は素晴らしい。その中で常にベスト5でいられるという選手は本物の一流だ。でも何度もチャンピオンになれる、常にNO1でいられる選手というのは実は何年に一人しか出て来ない。世界チャンピオンに3回以上なれる選手がどれだけ少ないか・・・

フェデラーのテニスは本当にジーニアス=天性の才能を感じる。パワーや技だけじゃない、必要な時に必要なボールを決める事ができるのは精神力と才能と実力と運のすべてが必要だ。今日の決勝戦でもフェデラーのテニスにはwork of geniusを感じた。ただ、彼ももう30歳。ピークは過ぎたのかもしれない。目を見張るような素晴らしいテニスの合間に数年前には見せなかったようなミスも多く出していた。ウィンブルドンの優勝は今回で7回目、ピート・サンプラスの持つ最多記録に並んだ。当然次にはそれを越えるのを目標にしたい所だろう。でもそれが今まで以上に難しくなるだろう事はきっと彼自身が一番解っている。これからのフェデラーはおそらく100%の力で戦わないと今までのようには勝てなくなっていくだろう。ナダール、ジョコヴィッチに次いでマリーももっと強くなって来たら仕方が無い

この夏はそんなわけでずっとユニオンフラッグと共に過ごす事になりそうだ。ただねえ、、街に飾られた旗達、この夏は気温もほとんと20℃以下で雨続き。雨風にさらされていい加減ボロボロになってきてるんですけど・・・このままオリンピックに持ち回すのも、なんだかしょぼくれて応援にならないような気がするのよね。
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ところでUnion Flagと呼ばれるこの英国旗、裏と表があるのを知ってますか?イギリスの旗は左右対称じゃないんです。ウェールズのマークがこの旗のデザインに入ってないのも最近言われはじめている。イングランドに統合されていたため独立王国じゃなかったウェールズはKingdomとして認められなかったので連合王国の旗には入っていない。これが最近になって「ウェールズのドラゴンもユニオンフラッグに入れろ」という意見が出て来ている。検討される事になるらしいけど、さてユニオンジャックの模様は近い将来に変わるのか・・・?