いや〜、いったい今年のX Factorはどうしちゃったんだ?! っていうくらい波瀾続きですな・・・
そろそろ大詰め、これからクリスマスに向けてまっしぐらの決定戦に入ったはいいけれど、もうこれで何度目の交代劇か、、、? X Factorのオーディションは大きく分けて4段階(放映されない部分も入れると5段階)。

 公開オーディション→(実はジャッジ達の前で歌うこのオーディションの前に、プロデューサー/番組スタッフらによる選考オーディションで、何万という応募者の中から番組放映にふさわしい人達があらかじめ選ばれる。)

 ブートキャンプ→ 本当にプロとして歌う歌唱力があるか、ステージに立つ精神力やプレセンテーションがあるかを試される。いろいろなジャンルの曲を聴衆の前で歌ってはそのつど審査される。

3 ジャッジの家→8人にしぼられた各々のカテゴリー(合計32人/組)がジャッジの自宅で合宿しながら歌唱力、精神面、メイクやファッション等のアドバイスを受けながら磨きをかける。

4 ライヴショウ→各カテゴリーから4人が本戦のライヴショウに選ばれる。このライヴで毎週民間投票によって一組ずつ落とされて行き、ファイナルで勝者が決まる。

最初のオーディションでジャッジ達からYESをもらった人達はその後、ブードキャンプと呼ばれる、おそらくX Factorのプロセスの中で一番厳しい数回のパフォーマンスオーディションで大半がふるい落とされる。4人のジャッジが各々指導を受け持つ事になる4つのカテゴリー、Boys, Girls. groups, Over25s に8人/組ずつが選ばれて、ブートキャンプの後は各々のジャッジの家で合宿しながらライヴショウ=民間投票の段階への最終選考に挑むのだ。何万人という応募者で始まったのだから、ジャッジの家まで残れたら、それだけでも素質ありと見なされたと言って良い。

ところが今回、このジャッジの家に呼ばれた人の中に、数カ月前に喧嘩沙汰で警察のお世話になってしまった人がいた。罪そのものは重いものではなかったものの、犯罪歴がついてしまった為にアメリカへのビザが降りず、ジャッジの家に行かれなくなってしまったのだ。やむなくブートキャンプで落とされた中から補充という形で一人にカムバックが許された

ジャッジの家で各カテゴリー8組だったのが次の段階へは半分になる。4カテゴリー4組の16人が決勝のライヴに進むのだ。ところがこの後で、25歳以上のカテゴリーでライヴに残った中国系の女性が降りてしまった。彼女は太極拳のインストラクターで、オーディションではティナ・ターナー張りの迫力で歌い踊り、ド迫力パフォーマンスで度肝を抜くのが受けていたのだけれど、個人的な理由でライヴショウへの参加を前に降板。一度は落とされた4人の中から独りが選ばれて呼び戻され、ライヴショウへの出演を手にした

ライブは毎週土曜日。そして土曜日のライヴの後翌日の夜までが投票期間だ。日曜日の夜にはライヴで結果が発表され、投票数の低かった最下位2組がもう一度決戦の歌唱合戦を行って、このうちどちらを残すかはジャッジ達が決める。(ジャッジ達の意見が割れた時は実際のパブリック投票数で最下位の人が落とされる)。毎週一人、また一組と減って行く・・・

ところが今年は波瀾続き。最初の2週に残ったグループのうち、The Riskというメンバーの一人が急に脱退してしまう。このボーイバンドは実はブートキャンプの段階で、元々ソロとして参加していた4人をジャッジ達がブループにして結成されもの。カテゴリーの中で一番弱いグループは、ライヴに残った4組のうち3組が同様にジャッジ達によって即席に集められたので、団結力が弱い部分もあるのだろう。

仕方なく、2週目に落とされたグループからメンバーの一人がThe Riskに乗り換えて復帰。さらにもう一つの女の子グループの名前がチャリティー団体として存在している事が解り、混乱を避けるためとチャリティー活動の妨げにならないようにとの配慮で、グループ名が変更に。さらにこの週は、Girlsを受け持っているジャッジのケリー・ローランドが病気で一時アメリカに帰国、急遽代役のジャッジが入るという事態に・・・

先週ケリーは復帰し、順調に最終戦に向かうと思った矢先、素行が心配されていたBoysの一人が文字通りクビになってショウから去る事に! この18歳の男の子、容姿はもう間違いなくスター性充分で最初のオーディションでは「もうできるだけ沢山の女の子をモノにしたい」と豪語していたやんちゃ坊主。ところが歌唱力はどうみても他の人に比べて弱く、飲み歩いては女の子と乱痴気騒ぎを繰り返したようで、番組に参加するにあたってプロデューサーから約束させられた規則に反したという事で、一夜にしてクビになってしまった。(ドラッグが関わったという情報もあるので、そこはやはり国民的テレビ番組としては好き放題させるわけにはいかなかったという事か

これから毎週一組すつ減って行って、ファイナルで優勝が決まるという番組構成なのだから、一人足りなくなると番組がもたない、、、という事で、これまたカムバック劇 今回はライヴショウの1週目で落とされた4人のうちの一人を民間投票によって選ぶという形になった。投票は既に始まっている。土曜日のライヴで誰が復帰するかが開票され、選ばれた人は現在残った6人と共にライヴを行う。この4人にとっては運命の分かれ道の2日間だ。当日まで誰が選ばれるかは解らないので、4人ともライヴに備えて歌を準備しなくてはいけない。それでいて実際に戻れるのは一人だけなのだ

これだけアクシデントが続くとなかなか面白いっていうか、、どうなるか解らないっていうか、、、それにしても今年のファイナリスト達は皆歌唱力抜群で見ごたえがある。それも個性の違う人達ばかりなので、優劣がつけられない。誰が残っても落ちてもおかしくない。個人的には最初に目を付けてたジャネットがお気に入りだけど(こちらへ→)、他の人達もみんなそれぞれに魅力的だし、歌唱力やプレゼンテーションではもっとプロ級の人もいるしね。今年の行方は本当に解らないわ・・・

さて、今週末はX Factorだけじゃなくて、フィギュアスケートのNHK杯もある。なんとEurosportsがカバーしてくれるようで、ひととおり観られそうだ。嬉しいね〜〜、今までGPシリーズって観られた事なかったんだけど、単に見逃してただけだったのかな・・?
ドキドキしちゃうな、頑張れ〜〜!!