せっかくの休み、普段はできない事をなるべくしたくて、もうずっと前から気になっていたBorough Marketに行ってみる事にした。このマーケットはもうずうっと昔、11世紀に入った頃から続いている東ロンドン、テムズ南岸のマーケットで、もう10年以上も前から一度行きたいと思いつつ機会が無かった。私が仕事休みの日にはこのマーケットは開いていないのだ。そうだよねえ〜、地元のマーケットだって開いてるのほとんど見た事ないんだもの。今回みたいにどこかへ行くという予定のないホリデーでないと難しい。

ボロー・マーケットがあるのはLondon Bridge。ロンドンブリッジ(橋)のすぐ脇にあり、同時に鉄道/地下鉄のロンドンブリッジ駅の目の前でもある。このLondo Bridge周辺というのは、実は私には今までほとんど縁の無いエリアで、まともに訪れた事すら無かった。実は今だからネタバレすると、7月に行った参加型の「Accomplice」という芝居(詳細はこちら)、謎解きをしながら手掛かりを見つけて、殺された男の昔の仲間を探す為に私達が歩き回ったのがこのエリアだった。この時初めてこの周辺を見回しながら、この古い歴史、それも庶民の歴史に彩られたEast Londonを一度ちゃんと歩いてみたかった

ロンドンブリッジのたもとで最初に目にはいるのが、Southwark Cathedral

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ロンドンでは一番古いゴシックスタイルの教会で、その歴史は1000年以上になる。テムズにかかる最も古い橋の回りに中心となる教会があって、マーケットがある、、、ロンドン下町の古い歴史

IMAG0187ボロー・マーケットにますます興味を持ったのは、ケーブルテレビのFood Channelに「マーケット・キッチン」という番組があって、よくこのマーケット(鉄道線路の下)でいろんな食材を使った料理をしている所が出て来ていたからだ。はじめはロンドンだと思わなくて、「このマーケットってどこなんだろう」と思っていたら、それがBorough Marketだった。Accompliceの時もここを通って、その時はマーケットは出ていない日だったのだけれど、場所を見てすぐMarket Kitchenの場所だと解った



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私の大好きなマッシュルームが並ぶ、どれも健康そうでフレッシュ!

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色とりどりなトマト! かぼちゃみたいな形のものもある。
別に何を買うというつもりもなかったので、とりあえずブラブラとマーケットを回り、途中でビーフのエンパナダ(軽いペイストリーで包んだ小さなパイのようなもの)とアランチー二(トマトソースとチーズの入った揚げライスボール)をスタンドで買ってかじりながら歩く

マーケットから東に向かって歩くと、このあたりの建物は昔からの古いレンガ建てのものが多く、おどろおどろしい流行病や拷問等、ダークなロンドンの歴史を展示するLondon Dungeonや実際の刑務所だった所を博物館にしたClink Prison Museumなんかがある。テムズ沿いに東に行けばシェイクスピアのGlobe Theatre、そしてうってかわって現代的なミレニアム・ブリッジの横にはTate Modern。このサザーク(Southwark)からロンドンブリッジ周辺はシェイクスピア、ヘンリー8世、フランシス・ドレイク、ジェフリー・チョーサー等、歴史の中で深いつながりのあったエリアだ。

風も強くて寒かったけれど、頑張って橋を渡り、モニュメントから今度はCity一帯に入る。この辺りは古いビルと新しいビルがごちゃごちゃにミスマッチしていて、面白いんだか、もったいないんだか・・・?今も街の1角まるまる工事中の所が何カ所もある。17世紀頃から変わっていない一角があるかと思うと、いきなりガラス張りの高層ビルが並んだりしている。この古いビルの合間には、外からはほとんどんわからないような通り抜けできるpathがいくつもある。知っていないと何処へ出るのか解らないまさに抜け道。そんな抜け道にもちゃんとカフェやお店があって、こんなところがCityの面白い所。

ついでにStradfordにできたばかりの最新のショッピングセンターWestfieldに行ってみる。ここからは来年のオリンピックスタジアム一角が見えるのだけれど、今はまだ、まだまだ工事中。(おいおい、間に合うのかい、、?と突っ込みたくなる状況)とても簡単には見て廻れないので、今日の所はざっと歩いただけ。また今度ゆっくり来よう。

リバプールストリートにある私達お気に入りの場所がここ
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どこだと思います? 実はここは、、、

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そう、パブです! ここはリバプールストリート駅に隣接したHamilton Hallというパブ。もともとはGreat Eastern Hotelというホテルのボールルームだった所がパブになっている。本棚の上にある一見鏡のようなもの、実はスクリーンになっていて、よ〜く見ると・・・

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リバプールストリート駅の電車の発着を知らせる電光掲示板なのだ! ここで一杯飲みながら電車を待ち、プラットフォームが表示されたら横のドアから直接駅に入れるという具合
我が家へもこの駅から電車で一本(始発から終点まで乗る)35分。ラッシュアワーはごった返すけれど、そんな駅の喧騒が私は以外と好きだ。

たまにはロンドンへ遊びに出かけるのも楽しいね。今度はまた教会でのランチタイムコンサートを狙って行こう