朝いつものようにMacをオンにすると、ネットのホームページにしてあるGoogleにアジア人らしきおじさんが・・・ 映画を撮ってるらしい絵になっていた

手塚治虫さんに似てるな」とちらっと思っただけで、単に映画をモチーフにしたdoodleだと気にも止めなかった。ちなみに私のブラウザのホームページはGoogle ukで、日本のページではない。だからDoodleに日本人が描かれているとは思いもしなかった

今日は休み、彼は相変わらずバスルームで作業をしているので、私は私で洗濯したり休みの日に大量のカレーをまとめて作り置きしておこうと準備をする。そのうち、彼が作業しながらつけていたラジオから「・・・アキラ・クロサワ・・・Seven Samurai・・・Ran(乱)・・・」等々聞こえて来た。あれ、、?もしかして映画監督の黒澤明さんの事・・??

何だろうと思ったら、今日は黒沢監督が生きていれば100歳の誕生日だったのだそうだ。それにちなんで、いろんな新聞でも黒沢監督の事がちょっと記事になっている。へえ〜〜、100回目の誕生日にちなんでDoodleを監督のイラストにしてくれたんだあ〜〜!

単に世界的に有名というだけでなく、世界映画界に影響を与えた監督として海外からの評価を受けているというのは本当に凄い事だ。私が黒沢監督の映画を観たのなんて本当に最期の方の時期で、(「」以降)7人の侍羅生門もずっと後になってから観たのだけれど、今でも世界映画界から忘れられずに認識されているというのは大きな功績だ

まあ考えてみれば、どんな国にも歴史的の名を残す人というのは必ずいるわけで、日本人でそういう人がいたっておかしくはない。でもやっぱり数としては少数だからねえ〜。ただ有名になったというだけでなく、新境地を開拓した存在として世界から尊敬されているというのは素晴らしい事だ。

」を初めて観たのはイギリスに来てからだった。かなりの入りでいかにも映画好きといった人達が集まったシネマで「リア王」をアレンジしたこの映画を観た時は、リア王(シェイクスピア)の本家イギリスでどう受け入れられるのかと思ったら、なんと、映画が終わってエンディングクレジットになると場内から大きな拍手が起こった

映画館で拍手が沸いたというのは私には全く初めての出来事だったので、びっくりしたものだ。実際映画館で拍手を聞いたのは、この時を含めて2ー3回しかない。確か黒沢監督は亡くなる前にアカデミー賞のLifetime Achievementを受賞したはずだ。今でも、黒沢監督に影響を受けたと語るハリウッドの映画監督も大勢いる。 今更ながら世界のクロサワを再認識した

昨日観て来たジェレミー・アイアンズ主演のThe Gods weep、レビューでは本について厳しい批評もあったけれど、私としては面白かった。「リア王」をモチーフにした本で、構成としてはやはりシェイクスピアを意識している。裏切りと復讐、そして崩壊、赦し、、、3時間だけど飽きなかったし台詞のユーモアにも笑えた

Jeremy Ironsはすごく細身の人だけれど、映画では見えないオーラがある。やっぱり巧いね。役者はやっぱり愛嬌だね。愛嬌のある役者の演技は愛すべきものがある。それにしてもこの劇場はスタジオスペースなので、最前列にいた私の30cmの所に役者が立っている。一歩よろけたら足を踏まれそうな感じだった。そんな距離にアカデミー賞受賞俳優が立っているというのもなんだか不思議な気がした

かなりバイオレントなシーンもあったし、途中で出て行った人達もいたようだけど、私的には面白かったと言える。RSCはカンパニーだからチームワークの良さがあるんだよね。役者の力量は細部にわたって素晴らしかった

明日にはバスルームが終わりますように・・・キッチンのライティングは来週に持ち越しになりそうだあ〜〜〜!