ホテルの朝食はコンチネンタルとはいいながら数種類のハムもチーズも取り放題で、シリアルにヨーグルトに、パンも5種類がバスケットにいっぱい。朝からいつもと違う物を食べると調子が狂うので、ミニサイズのバゲットにハムとチーズ、そしてイギリス式にミルクティーで抑えておいた。でもこのハムもチーズも美味しいのよ!!

さてベルサイユ。早めにと思ったけど着いたのが9時半で既にかなりの人、人、人 、、、、ツアーバスが何台も来てるんだからしょうがないか。日本のツアーグループもいくつかあったようで、久しぶりに日本の若者集団に遭遇した。ちゃっかり紛れてガイドさんの話を聞くという手もあったけど、まあ払ったチケット代にはイヤホーンガイドが含まれてるので、英語のガイドを入り口でもらって廻り始める。最近読み終わったマリー テレーズの本も、今まだ読んでるフェルゼン伯爵の日記と手紙も英語の本なので、英語解説のほうが頭が回りやすい。

前に来た時は何の解説もガイドもなく短い時間で闇雲に回っただけだったけど、今回ちゃんと把握しながら観られたし、読んだばかりの本と重ねてみると面白い。それにしても宮殿はすごい人だ、、、 写真自由だけど、 "フラッシュはダメです!!"と係の人が何度も叫ぶ。きょう も良いお天気で結構明るいからフラッシュ無しでもまあなんとか撮れる。

宮殿をひと回りしたらもう11時。横のカフェで軽くお茶してからトリアノンへ。宮殿からはミニトレインが出ていて、歩かなくてもグラントリアノン、プチトリアノン、そしてグランカナルと回ってくれて乗り降り自由だ。グラントリアノンに着くとまだ11:45で、ここは12時からでないと開かない。さすがにこっちまではツアー団体は来ていないので、2ー3人でのんびり回ってる個人旅行者の人だけだ 。でも日本人が多いのは何故。、、、? 開くのを待つ間読みかけのフェルセンの本 を読む

フェルセンの日記は面白い。というのは、あの時代は電話もなかったし写真すら無かったので、手紙に書かれている内容が本当に細かいのだ。あれだけの詳しい手紙を書くためには当然自分でメモのようなものを書きつけておかないと分からなくなるだろう。彼の残した日記はその書きつけのようなものだ。フェルセンはスウェーデン国王の命令で外交的な橋渡しをしていたし、軍隊もスウェーデンとフランスの両方に属していた人だから、報告の内容も的確だし、手紙の文章も教養の高さがうかがえる

アメリカ独立戦争に参加している時の父親宛の手紙にも、軍人としての自分の意見も示してあって人を観察する目もキレが良い。面白いのはやっぱり父や国王に宛てた手紙と,自分の書きつけ/日記とではトーンが違う事だ。日記のほうでは、"XX嬢に紹介される。あまり可愛くは無い"なんてサラリと書いてる

プチトリアノンとアントワネットの田舎家はホントに一日のんびりしたいような場所。それにしてもあの大宮殿からここに移り住むっていうのは、王妃様にとっては6畳の1DKに住むようなもんじゃないかしらね。まさにこじんまり。ここではかなり歩いたよ~
午後はちょっと曇ってきちゃったけど寒くはないので歩きやすい。ちょっと曇った秋の森は情緒たっぷりで空気がすがすがしい。都会を忘れてリフレッシュできた。

またミニトレインでカナルに出てレストランでランチすることにした。もう2時半だったからかなり歩いてたんだ、、、カナルからは宮殿まで歩いて戻った。やっぱりでかいよベルサイユ、、、とてつもなく広いよ!  ルイ14世凄いよ、、、 でもこの宮殿の維持費だって革命への大いなる要因になったんだからね~~ 。

丁度昨夜ホテルのテレビで庭の手入れをする人の番組をやっていて、フランス語だから詳しくは内容は判らなかったけど、このベルサイユ庭園の事をやっていた 。真上からみると見事に左右対照で、綺麗な直線でデザインされてる。実際に現場に立つと広すぎちゃってかえってよく見えない。宮殿もとてもカメラに全部は入らないしね 。巨大です

さて明日は土曜日。ウィンドウショッピングでもするかな。昨日から早起きしてるからちょっと朝ゆっくりしよう。せっかく休みなんだし。