X Factorが荒れている・・・

X Factorというのはプロの歌手を生み出すための全国オーディション番組だ。元々はPop Idolという番組として2001年に始まり、これが大ヒットしてアメリカ版をはじめ世界中に似たような番組ができた。数年後、もっとプロフェッショナルに世界に出て行けるレベルの歌手を養成する目的でX Factorとしてジャッジ達も一新。ファイナルに残るためには厳しい合宿生活を何ヶ月も行い、シャッジと視聴者の両方からの支持を得なくては勝ち進めない。

今イギリスで大人気の全国オーディション番組といえば、今年前半に世界中でスーザン・ボイルさんが話題になったBritain's got talentがあるけれど、BGTとX Factorの違いは、後者ははじめから「世界レベルのプロの歌手」を目的としている。BGTのほうはバラエティーパフォーマンスという事で、何でもあり=普通の人々の隠れた才能発見が人気の秘訣。

じゃあ、プロの歌手に必要なのは何か、、、当然「歌が素晴らしく上手い」というのが第一項だ。歌が上手いというのは、さらに音程を正しくとる、リズムを崩さず歌える、発声/発音がきちんと訓練されている、強弱、高低と自在に声を幅広く使える、聞く人の胸に響く歌を歌える、いろんなジャンルの歌を自分のものとして歌える・・・・等いろんな要素があり、さらにプロの歌手としてショウビジネス界で生き残っていけるタレント性や、それに見合う精神力があるか、そして何よりもそれなりに商品として売れる外見/人間性をもっているか・・・・と考えるだけでもさまざまな条件をクリアしなくてはいけない。

今年のX Factorは「歌えない子達」が視聴者人気を集めてしまってジャッジ達を困惑させている。ファイナルシリーズに残った12人は毎週ライヴパフォーマンスの後に視聴者投票で一人ずつ落とされる。ところが、明かに歌がヘタッピイなのに視聴者の人気を集めてしまって勝ち残ってしまっている双子の男の子達、John&Edward。確かに若い女の子達からはキャー〜!といわれそうなタイプだし、毎週のパフォーマンスは歌が歌えない分衣装や振り付けで会場を盛り上げてはくれるんだけど・・・・

ファイナルに向けてシリアスになってくればくるほど、だんだんこの2人組が勝ち進んで行く事にジャッジ達も困惑し、「実力か人気か」の物議を醸し出している。「まともに歌えない」のは誰の目にも明かなのに勝ち残ってしまう彼等はどこまで行けるのか・・・?

私としても、彼等はBGTなら楽しくていいけれど、X Factorのレベルじゃ無い彼等のパフォーマンスがだんだん目障りになってきた・・・可愛い元気な双子の男の子デュオっていうのはいかにもポップアイドルらしいんだけど、他のコンテスタント達と一緒に見るとやっぱり同じレベルじゃない。あとそうだなあ、、遅くとも2ー3週のうちには落とされてしかるべき、かな〜。

でもおかしいのは、最初の頃は「何でお前達が通るんだ」と辛辣なコメントだったジャッジ達が、「ひょっとしてこの子達は売ればお金になるかも」と思い始めてるっぽいのだ。なんとなくトーンが変わってきている・・・??
昨日のパフォーマンスも歌えなさをカバーするに充分な楽しいものではあったけど、今週の視聴者達の判定やいかに・・・??

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