今週は当たりだ、、、!テレビと舞台と一週間楽しめた。
まず舞台版のPrick Up Your Ears、これは60年代にイギリス演劇界にショッキングな作品を送り出した劇作家ジョー・オートンの話。前に彼の事はブログにも書きまして、よろしかったらまずこちらを読んでくださいませ

観る前の期待度は五分五分だった。というのも、この前観たショウシャンクレインマンも、映画が先行しての舞台版で、もちろんそれなりにドラマとして良いんだけど、映画に沿い過ぎていてもったいなかった。だからこれも映画以上のものになるかどうかが疑問だった。でもそれとは別に、楽しみだったのが、ジョーの恋人のケネス・ホリウェル役がコメディーシリーズ「Litttle Britainーリトル・ブリテン」で人気のMatt Lucas(マット・ルーカス)だからだ。 本来はコメディーは特に好きなわけじゃない私だけれど、もうLittleBritainは大好き! 日本では一部での放送のようで、よろしかったらこちらからいろんなクリップが観られます。(Youtubeへ) この2人の芸達者な事といったら、、!2人が創ったいろんなキャラクターは男も女もまさに的を得ていてもうMr Beanも遠く及ばない。

特にマット・ルーカスは一度舞台でちゃんと観てみたいと思っていた。もっぱらコメディーの領域で人気者になった彼だけれど、男、女、ゲイ、ティーンエイジャー、中年女、初老の男、ビッチ、阿呆、と声色から表情、仕草に至るまでの細かい演じ分けは観ていていつも驚く。そしてリンとして響く声をしていて、滑舌も拍手したくなる程良い。「この人が舞台でちゃんと演じるを観てみたいな」とかねがね思っていたのだ。その彼がジョーの恋人役という事で、この舞台の前宣伝は大々的に彼がフィーチャーされた。幕を開けてからの評もまずまずで、舞台デビューとしはかなり良い評価ももらっていた。

ところが、、、先週まで順調に演じていたこの役を、今週になってマットは降りてしまった。理由は、、、彼の元伴侶(2004~2006の間、ゲイのパートナーと公式に結婚していた)が週末に自殺してしまった為・・・・突然の事でいささかショック!楽しみにしていたのに、、、 でも舞台は観たかったので行ってきた。芝居は面白かった! 映画どころかとても演劇らしい本に仕上がっていて、久しぶりに「演劇」を観た気がする。本としてはジョー・オートンとケン・ハリウェルの話で、ジョーが書いた芝居ではないのだけれど、すごくジョー・オートンの芝居っぽい本になっている。もちろんこれは書いた人も制作側も充分に意図しているところなのだろうけれど、本がとにかくうまく出来ている

役者は3人、ジョーとケン、そしてフラットの隣人ミセス・コードン。アンダースタディーから本役に急に引っ張り出されたハリウェル役のMichael Chadwick氏も悪く無い。ただ、マットの為に書かれたであろう台詞や見せ場がかなりあって、どうしてもマット・ルーカスだったらこうだろうな、、と想像せずにはいられない場面も多い。変わったばかりなので必死な感じもしたけれど、その分引っ張っている感じのするジョー役のChris Newがすごく良い。ミセス・コードンもすごく良い味を出していて、これは本が巧いというのが大きい。セットは実際に2人が暮らしていたフラットの部屋を再現したワンルーム。転換は一度もないけれどこの空間だけで2人の関係がどんどん息苦しくなって緊迫していく。この台本とジョー役のクリス・ニュウには賞をあげてもいいかも・・・

もうひとつ今週ハマったのが、BBCの5夜連続ドラマCriminal Justice。これは去年に最初のシリーズが放映されて高く評価され、いろんな賞を取った。実際の元法廷弁護士(Barrister)が脚本を担当した犯罪ー裁判ドラマだ。かなりヘビーなシーンも多い。でもすごくパワフルでキャストが皆素晴らしい。BBCは時々突然語り草になるような質の高いドラマを創る。(何年に1本だけど)去年の1作目では、2004年に23歳でハムレットを演じて一躍話題になったBen whishaw(映画『パフューム」でも主演)が主役を演じ、犯罪/裁判の過程を5夜で描いて話題をさらった。今回の2作目も主役の演技が素晴らしい。芝居を観に行って観られなかった分はBBCのネットサイトで観て追いついた。今週はこれにハマったよ・・・

さて、20年以上振りでちゃんと読み返したくなって送ってもらったマンガ原作の「ベルサイユのばら」がイギリスに着いてるらしい。あいにく不在だったのでカードが入っていた。いつもの駅の横のデポではなくて、バスで20分程行ったところの郵便局で預かられてるらしい。こんな事無かったぞ、、、??取りに行こうか、再配達してもらうか、、全巻でもそんなには重くないよなあ〜〜?今読んでみてどうなんだろう・・・?ちょっと楽しみ。