さて、数日「ベルばら」にハマっていたわけですが、(だってアニメは40話ある)そんな中でも8月最終の月曜日はイギリスは休日で、3連休になった。ちょうどうちの彼も休みだったので、せめて日帰りで海辺へ行こうという事に・・・9月に入るともう秋になっちゃうイギリスで、この8月最期の連休っていうのは凄く気が利いてるよね。最期の夏の名残り・・・実際ここ数日で急に寒くなってきちゃって日も短くなったし。

Brighton09-2

ロンドンから日帰りのシーサイドといえばやっぱりBrighton=ブライトン!他にも東のサウスエンド=Southendや、南岸沿いにはHastingsやEastbourneもあるけど、やっぱり面白いのはブライトンだ。ヴィクトリアから電車で50分だし、15分毎に出てるからいつでもフラッと行かれる。ブライトン駅から海辺まではブラブラ歩いて行かれる距離だし、街の賑やかな部分は全部この間にあるから、歩き回ってるだけで網羅できる。去年行ったEastbourneやHastingsは、お年寄りの保養地みたいで、70年代から発展してないような古さがあったけど、ブライトンは街としての活気があって、おしゃれなレストランやバーも沢山あるし、イングランドの田舎の良さも残ってる。
Brighton09-1


前回来たのは去年の春。まあ小さな街だし、何度行っても書ける事なんて同じなのでブライトンの話はこちら/29/04/08を読んでいただければいいのですが、、、実はこのブライトン行きの電車の中で本当に不思議なタイミングで出会った事がある。いったいどうしてこういう巡り合わせがあるのか不思議だけれど、文字通りベルばらから出てきたようなお兄さんがいたのだ

ヴィクトリアからブライトンまでは僅か50分、早い電車だと途中2駅しか止まらない。でも一応ワゴンサービスがあって、飲み物やスナックを座席で買える。そのお兄さんがワゴンを引いて私達の車両に入ってきたのは、2つ目の停車駅、East Croydonの手前だった。電車は丁度駅に着こうとしている時で、お兄さんは車両には入ってきたのだけれど、ワゴンをドア(駅で開くドアとは反対側の)の横に止めた。最初は「何でサービスしに来ないのかな、こんなとこでサボるなよ・・・」と思ったのだけど、その時点でまずお兄さんの髪に目がいった 背中まである長髪を首の下で青いリボンで括っている・・・以前にも書いたけど、私は男の人が髪を束ねているのに弱い、、、目がいってしまうのだ。→(こちらです

お兄さんは、サービスをする様子もなくワゴンの横にたたずんでいる。青いユニフォームを来てる。かなり癖がありそうな栗毛の髪のはね方がまさしくベルばらっぽくて、これが黒髪ならアンドレ?ってカンジだし、金髪だったらオスカルかしら・・・? でも栗色っていうところがミソ。ブルーのリボンが制服と合ってるし。ハンサムっていうより、、何だろ? まず「何処の人だろ?」と思った。イギリス人の顔立ちじゃない。白人だけど、青白いカンジじゃなくて、少し日焼けしてるのか健康な肌の色。そして、深いブルーの目

いったいどうして今、、、」とビックリする私。何でって、すごいタイミングじゃない? だいたい、今時こんな人はあんまりいないよ。制服姿で背中まである髪をリボンで結んでる男なんて、滅多にお目にかかれない今日このごろなのに、どうしてベルばらアニメを見た翌日にこういう人に出くわすわけ・・・?? すべすべの肌、、結構若いのかもしれない。青い目っていうのもいろいろあって、空色の目や透き通るような青い目とかも綺麗だけど,この人のはホントに濃い,深いブルーの瞳。なんだか可笑しくなってきちゃって一人でグフフ・・・と笑い出してしまった私。向かいに座っていたうちの彼が怪訝な顔になった。ワゴンの彼はうちの彼の後ろにいるから最初は見えなかったのだ。「何、、?」と不思議そうな彼に「後で話すから、、」とは言ったものの、私としては忍び笑いを押さえられない

最初はサボってるのかと思ったけど、すぐに解った。電車が駅に止まってる時にワゴンが通路にあると乗り降りの邪魔になるから電車が駅を出るまでワゴンをプラットフォームとは反対側のドアの横に止めて待っていたのだ。会社のマニュアルにあるのだろうけど、イギリスでこういうちょっとした気遣いのような事にお目にかかると嬉しくなってしまう。うちの彼も振り返って彼の存在に気付いた。私がグフグフ笑っているので、 ますます怪訝そう

駅を出るとお兄さんはワゴンを引いてサービスに来てくれた。うちの彼が「ビールある?」と聞くと、それはそれはソフトな話し方で「ビールはあるんですが、あんまり冷えていないんです、、、」と伏し目がち。イギリス人じゃないとは思ったけど、英語のアクセントからは何処の人かまでは解らない。ソフトに話す。缶ビールをうちの彼に手渡してちょっと心配そうに反応を待ってる様子がとても好感が持てる。ちなみに私とうちの彼との絶対的な価値観の一致が、人を判断する基準だ。人と逢った時、相手の何を見て何を感じ、何を基準にその人を判断するか・・・が一緒なのだ。育ったバックグラウンドも趣味も全く違う私達がもう20年も一緒にいるのは、「人を見る目が同じ」という所が大きいかもしれない。私がこのワゴンの彼に好感を持ったとほぼ同時にうちの彼も彼に好感を持ったのがすぐ解った

ビールはやっぱりちょっとぬるめだという事で赤ワインをみせてもらう。250mlの小ビンのワインのラベルを見ると、いつも私達が好んで飲んでいる南フランス地方のもの。氷を1個だけグラスに入れてくれるように頼むと、戸惑ったようにそれでも頼んだとおりにしてくれた(赤ワインのグラスに1欠片だけ氷を入れて飲むのが私達流)丁寧でフレンドリーな応対。私だけでなく、うちの彼もすっかりこのベルばらお兄さんが気に入ってしまった様子。彼が去った後もグフグフ笑っている私を見て、うちの彼は私が「彼の事を気に入った」と思ったみたい。私としては、まず彼のベルばらビジュアルにびっくりして、さらにとても好感の持てる振る舞いに思わず嬉しくなって笑いがこみ上げてしまったのだけど、うちの彼にいちいちベルばらの事まで説明できない・・・・こればっかりは知らなくちゃ解らないのよ

でも彼も私がお兄さんの事を気に入ったというのはすぐ解ったようで、私の笑いの意味をちょっとズレタ所で解釈してる。いや〜〜、栗色の髪にあんな深いブルーの瞳っていうのはすごくエキゾチックだよなあ〜〜〜・・・まあ、頭のキレるシャープなタイプじゃなかったけど、すごく魅力的っていうか、印象深いっていうか、私としてはあまりの絶妙な出会いで信じ難いものがあったのよ・・・

ブライトンの駅に着いてもまだグフフ笑いの止まらない私を見て、うちの彼が言った。「おい、、溶けてるぞ、、、(You're melting!)
いいじゃないの、、ちょっとくらい蕩けるような感じを味わったって・・・ベルばらにハマった2日後の出来事。あのお兄さん、毎日ブライトン行きの電車に勤務してるんだろうか・・・?アンドレでもオスカルでもいいよ、、、なんだか21世紀の今には珍しい人だった。こういう絶妙なタイミングでの出会いって本当に不思議だ

アニメのベルばらといえば、動画サイトにヨーロッパ各国のヴァージョンがアップされてるので驚いた。イタリア、スペイン、カタラン、フランス、ドイツ、なんとアラビックまで・・・このアニメがアラブの国で放映されてるというのは本当に興味深い。びっくりした。日本のアニメはヨーロッパではかなり人気あるからね。でもイギリスはそうじゃないんだなあ〜〜、、、イギリス人は激情とかドラマチックとかが逆に苦手なんだよね。そういうのはあんまり受けない。アニメもあくまでも「子供向け」以上のものではない。その点、フランス人とかスペイン人なんかは情に敏感だよね。ちなみにやっぱりベルサイユのばらをフランス語で観るのってちょっと感慨深いものがあった。すごくシックリくる・・・吹き替えの声は各国それぞれだけど・・・・

さすがにお兄さんの写真を撮るわけにはいかなかったけど、不思議なブライトン日帰りの一日だった、、、


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