私にしてはちょっと毛色の変わったものを観てきた、これ



そう、O2アリーナ(マイケル・ジャクソン氏のコンサートが行われるはずだった会場)で始まったWalking With Dinosaurs。これは10年程前にBBCが制作したドキュメンタリーテレビシリーズを元にして、実物大の恐竜を使って歴史を再現するというもの。
なんで私が恐竜なんて、、、というのも、このショウの事を聞いたうちの彼が、去年の11月にチケット発売と同時に2枚確保して私に事後報告したからだ。

私はBBCの番組の事は知らなくて、彼が「恐竜のスペクタクルショウがあるんだけど行かない?」と聞いてきた時、普通に「何時?」と聞いた。彼はとっても言い難そうに「来年の8月なんだけど・・・・」と私の顔色を伺っていたけれど、私は全然OKだったので「いいよ〜、行こうか」という事になった。私にしてみれば、先月のジュード・ロウのハムレットだってチケットを取ったのは去年の1月初めだったし、数ヶ月先の芝居のチケットが常時数枚あるのは普通なので、別に恐竜が来年でも全然驚くには値しない

O2には初めて行った。ここは元々ミレニアム・ドームという名称で文字通り2000年になる時に作られた。ミレニアムの喧騒が去ってからは、使い道が様々取りざたされていたけれど、O2として主にコンサート/イベント会場として使われるようになった。テムズの南側に行く事は本当に滅多にないので、延長されたジュビリーライン(地下鉄)に乗るのも2ー3回目かな、、、 新しい(といっても10年前だよ)側の駅は、天井も高いし広々していておまけに涼しい!! ロンドンの地下鉄駅じゃないみたい・・・モダンで普通です。やっぱりね、古いっていうのは良さもあるんだろけどには適さないのよね。で、改良できないのが苦しい所。プラットフォームの広さとかも全然違う。ピカデリーなんて人が多いと誰か落ちるんじゃないかって思っちゃうからね〜・・・

ここがウェンブリーと違うのは、何と行っても駅の隣。駅からほとんど歩く時間を考えなくて良い。連絡路には屋根もあって、雨でも会場まで歩けるのが良い。外観はこんな感じ
O2

屋根は巨大なテントのようで、工事中かと思う変な鉄骨が突き出している。でも中に入るとそんな感じは全くなくて、普通に屋根付きの建物だと感じる。私は知らなかったのだけれど、内部はアリーナを中心にいくつかの小ベニューや映画館があり、廻りはバーやレストランが沢山入っていて小さな街のようになってる
BlogPaint

Walking with Dinosaursという事で、やっぱり夏休みのファミリー向け。会場内は親子連れでいっぱいだ。2万人以上を収容できるとあって、なかなか壮観! 私達の席はレベル4だったので高い位置から見下ろす形になった。それでも恐竜が普通に見えるのだから実物大の再現は凄い。進行役の俳優が舞台にいるのだけれどちっちゃいちっちゃい・・・・ 恐竜達のリアルな事! なんといっても動きがスムーズ。舞台裏にいた人間の悲しさはすぐに「どうやって動かしてるんだろう・・・?」っと考えてしまう事。赤ちゃんサイズは、恐竜の足の横にマッチ棒のような人間の足がちらっとみえたから人が入ってるのは間違いない。でも大型のものは操作して動かしてるようだ。それにしてもシッポの揺れ具合とか振り向き方とか、すごく自然でびっくり

たまにはこんなファミリーショウも悪く無いね〜。
全く関係ない事で感心したことがある。親子連れで来ている子供達がみんな普通にお行儀よくしている事だ。普段見慣れているガキ共は将来が心配になるような事も多々あるけれど、ここに来ているお子様達はみんなちゃんと順番を待ち、席にきちんと座り、足をあげたりわめいたりする事なく大人しく舞台を観ているではないの、、、 当たり前の子供達がこんなにいるじゃないのってちょっと安心する。

やっぱりね、親が子供にこういう機会を与えてあげて、一緒に公共の場に連れて行ってあげていると子供も自然に学ぶんだよね。何でも良い、子供向けの映画でも舞台でも展覧会でも・・・そういう余裕が全くなくて片親でキツキツな環境で育っちゃう子供達はやっぱり大切な何かを知らないで大人になっちゃうんだろうな。私も子供の頃からよくお芝居に連れて行ってもらった。子供向けのシンデレラや孫悟空、、、でも今でもよく覚えてる。やっぱり子供にいろんなものを観させてあげるって大事な事だ。

こちらも応援してくださいませ
Banner