新シリーズが始まったBBCの番組「Top Gear=トップ・ギア」

BlogPaint

そのタイトルでも解るように、車が主役の「車と男達」的な番組なのだけれど、これが面白くて、もう何年もイギリスでは人気番組だ。いろんな車の紹介やテスト走行、タイムチェックの他、メインの3人の男達、写真左からリチャード・ハモンド、ジェレミー・クラークソン、ジェイムス・メイによるドキュメンタリータッチな競走シリーズが面白い! 例えば、カナダから北極点までを犬ソリとトラックで横断してどっちか先にゴールにつけるかーとか、各々が中古のバイクやトラックを調達して、どんな手段でも良いからベトナムを8日間で縦断するとか・・・ 実はかなり過酷なレースも多い。数時間のものから何日もかかるレースもあり、かなりの時間と総力を使って撮影されてる番組だ。3人のプレゼンターは、子供がそのまま車好きの大人になってしまったような愛嬌あるキャラで数々の難題にチャレンジする

F1のBritish Grand Prixで今年はイギリス勢が振るわなかった21日の夜から、このTop Gearの新シリーズが始まった。初回は「1948年のレース」3人の男達が1948年当時の最新車両と使ってロンドンからスコットランドのエジンバラまでを競う。
Jamesー 車/ジャガーXK120スポーツ
Richardー モーターバイク/ヴィンセント・ブラックシャドウ
Jeremyー 蒸気機関車/当時の最高速度を誇っていた型
ロンドンからエジンバラまでは約540キロ。最終目的地はエジンバラ内のホテルのバー。最初にこのバーに辿り着いた人が勝ち。というもの。

一番走行に障害の少ない蒸気機関車は、実はスピードを保つ為には、それこそ休み無く狂ったようにシャベルで石炭を放り込み続けなければならず、ジェレミー含め機関士達はまさにすすだらけ・・・さらに、途中で石炭や水を補給して積み込む為に必要な停車時間が加算される。当時の高級車・ジャガーに乗ったジェイムスは一見優雅だけど、こちらは車なので渋滞に巻き込まれたり道が迂回していたりと障害が多い。一番身軽なリチャードは、実は肉体的に一番過酷だ。なにせ540キロの道のり、雨風にさらされ後半は肘や膝の感覚が無くなり、バイクにまたがっているのさえ辛そうなリチャード・・・・

この番組が面白いのは、レースの発想とその編集だ。各々の独白部分はかなり笑えるし、道中の景色等のカメラワークもすごく良い。北イングランドの緑の丘陵地帯を煙をはいて走る蒸気機関車の絵はホントに奇麗だ。途中、高速を走るジェイムスが、右手に続く線路の遥かに蒸気機関車の煙を見て、いかにわずかの差でレース展開されているかに焦ったり、、、

この番組は日本ではシリーズ放映されていないのだけれど、実は去年日本を舞台にこの3人がレースを展開した。日本海側の富山県羽咋市から千葉ののこぎり山までがコース。ジェレミーは、日産GT-Rで、ジェイムスとリチャードは公共の電車(新幹線も含む)を乗り継いで千葉へ向かう。車での直線距離は短いけれど、道路工事や渋滞の憂き目に合うし、難関は東京を横断突破しなければならず、どう頑張っても新幹線のスピードには勝てない。一方電車組は、遅れのない正確なダイヤと快適なサービスに守られているとはいえ、ルートとしてはかなりの大回りだ。乗り換えを何度もしなくてはいけないのでちょっとの時間のロスが命取りになりかねない

この日本でのエピソードが日本語字幕付きでYoutubeに上がっていた!「誰が字幕を・・?」と思ったらBBC Worldがこのトップ・ギアの番組をシリーズとしてではなく縮小版で放映したりしてたらしい。電車を乗り換えたら前後の数車両で切り離されちゃったり、ジェイムスのカーナビが故障してどう考えても羽田空港の近くなのに本人は成田だと思ってしまったり、かなり面白い! 番組中にさりげなく日本文化を伝えてくれるあたりも上手い編集。真っ赤な日産GTR対新幹線のぞみの美しさも充分カメラに収まっている。



YoutubeはPart1〜4に分かれてアップされてます。パート2以降はこちらから!
ニコニコにもアップされていて、こちらは皆のコメントで倍楽しめる。検索するにはTop Gear Series 11 Episode4でどうぞ

さらに今シリーズ初日という事で、この番組の4人目の男=The Stigが登場。(→上の写真の右端にクールに立ってる)彼はこの番組で行われる数々のテストドライヴやタイムチェックをこなすテストドライバーで、いつも白いレース服を着てヘルメットを被っているので、その顔を見た者はいない。彼の正体についてはいろいろ噂されているけれど、絶対に顔を見せず、いつも無言で声も聞かせない。でも確かなのは、このスティグはF1ドライバー並みの腕があるという事。そして今回、The Stigがヘルメットを取って素顔を見せる・・・と、何と現れたのは元F1チャンピオンのマイケル・シューマッハ氏。彼は今日のスペシャルゲストという事で、もちろん本物のスティグではないのは明らかだけど、このあたりの大袈裟な演出は遊び心満載だ

歳のせいか、リタイヤ生活の余裕からか、シューマッハ氏もジェレミーの放つちょっとキツいイギリス式ジョークもうまくかわすこなれぶり。今はF1レースは現地に行く事もあるし、後はテレビで観戦するというマイケルに「どうだい?毎回同じ奴がレースに勝ち続けるのを観るのはつまんないないだろ?」と突っ込まれて苦笑している。真のthe sthigの正体が誰なのかは別として、始まったばかりの新シリーズ。次回はどんな企画が飛び出すやら・・・3人のBoysのお茶目で厳しいチャレンジに期待!


こちらからも応援してくださいませ
Banner