ホリデー2日目は事実上の行動開始初日

友人とランチした後、「三文オペラ」を観にBunkamuraへ。 ちょっと時間があったから、いつも行くお気に入りのBook Firstによって時間を潰そうと思ったら・・・・無い!! 無くなってるよ〜〜〜  現在工事中のビルはH&Mになるらしい、、、残念!

さて、「三文オペラ」。今回のヴァージョンでは何が出てくるかと思ったのだけれど、とっても日本の三文オペラになっていた。 舞台や映像で何種類か観た英語版やドイツ語版とも、昔に日本で観たヴァージョンとも違う、いまどきの日本っぽく創られた作品。

特に安倍なつみさんのポリーが、いかにもイマドキの日本で地下鉄とかにいそうなイマドキの若い子っていう感じをよく表現していてとても良かった。歌唱力もあって、歌詞も聞き易い。アイドルとしての彼女のことはほとんど知らなかったのだけれど、一幕は特に光っていた。 ブリブリっぷりがホントに可愛い!!それでいて馬鹿じゃないポリーのキャラクターをちゃんと表現していて輝いてた。

結構カットした設定もあったなあ〜〜。でもそういう削り取った部分も含めて、宮本亜門さんの創ろうとしたイマドキの日本だからこその三文オペラになっていた。日本語だとどうしても字数制限されてしまう歌詞もうまく乗せていた。これは三上さん、すごく苦労したことだろう。歌詞がきわどいとか聞いていたのでもっと猥雑な空気かと思ったけど、全然大したことなかった。(私には、、) 英語版なんてもっとお下品ですから・・・ っていうか、日本人って下品なジョークに笑えないんだね。向こうでは、放送禁止用語とか出てくるとみんな手を叩いて大笑いするんだけど、、、、

ドイツに6年いた妹によると、ドイツ語というのも1つの単語が長かったりして歌詞の字数は少ないらしい。妹曰く、「英語の歌詞のほうが遊びを入れる余裕があると思うよ」とのこと・・・ そうか、じゃあとりあえずは原語(ドイツ語)の大意は何とか日本語歌詞で詰め込んであったのかな。 

嬉しかったのは、私の好きなナンバーがどれもよかった事。「大砲ソング」「ジゴロのバラード」「墓穴からの叫び」そして各幕のフィナーレ。メッキとブラウンの関係もすごく納得がいく。これは良かったね〜! 2幕ではやっぱり秋山奈津子さんのジェニーが良い。一幕はポリーのブリブリが光ってるので、ジェニーが出てきてからはぐっと大人っぽい空気に変わる。 ソロモン・ソングの演出は効果的だったね。デーモン小暮閣下も、私は聖飢魔II自体はほとんど知らないのだけれど、このピーチャムも良かった。貧乏くさくないところがかえって日本っぽい。歌だけでなくセリフの声も深くて、車椅子っていうのがナイスな発想

メッキ役の三上博史さんは絶品! この「三文オペラ」のメッキこそ、まさにハマり役っていう感じ。三上さんの身体は美しい。・・・って、別に脱いだりする訳じゃないんだけど、舞台上での三上さんの体は観ていてとても綺麗だ。その昔、寺山修司さんに「お前の体は舞台向きじゃない」と言われて舞台は敬遠していたと話していたっけ。確かに小柄で華奢なんだけど、逆に今まで映像の世界でずっと仕事をしてきたからこそ、絵としての自分の見せ方を知っているのだと思う。プロだなあ、、と感じた。演技的には三上さんと秋山さんがダントツで引っ張っている。

三上さんの持つ妖しい魅力は、男も女も引き付ける何かがあるんだよね。それは、ゲイやバイセクシャルな人にありがちなキャンプな感じとはちょっと違って、、何ていうんだろ、、、男でも女でもあるアンドロギュヌスのような魅力だ。 一幕でのブリブリのポリーには、夫というより兄のような甘い顔を見せ、ジェニーとみつめ合う(睨み合う)時には大人の男の顔、そしてタイガー・ブラウンにキスされてる時のメッキは無防備な少女のようだ。 本当に稀有な妖しい色気を持っている。 それにしても細いよ〜〜、(うちの彼といい勝負)

米良美一さんはカウンターテナーと聞いていたのに、むしろトークの面白さで頑張っていて、あんな役回りは予想していなかった。でも最後の女王のシーンでは本領を発揮。毎日アドリブで時事ネタをしゃべっているという。昨日は平日マチネに来ている客に突っ込みを入れ、明らかに某大物タレントのアレと思われる事件のことも「いろいろあって言えない事もありますしね〜」と表現。う〜ん、わかりますわ、、きっと昨日の楽屋はその話でもちきりだった事でしょうけど

バンドの曲のアレンジも私は好きだ。 途中でアコーデオンを持って出てきたエミ・エレオノーラさんが、お人形のように可愛くて見とれてしまった。エミさん、あのお年なのに安倍さんのポリーにも負けてないぞ、、、エミさんの足に目が釘付けになってしまったのでした・・・ 2回休憩の3時間20分だったけど、「こんなにあったんだっけ?」っていう感じであっという間。そうそう、ポリーとルーシーの「ジェラシー・ソング」は演出としては面白いけど、動き回ってマイクからマイクへとタイミングを計ることに気を回すより、もっとじっくり歌詞を聞かせるシーンにしたほうが良かったんじゃないかなあ〜?あそこは2人の女の醜い罵り合いをしっかり聞かせたほうが笑えるんだけど・・・・

このヴァージョンでは、メッキは結局誰のことも愛してないんじゃないかな、、、いろんな人の感情がメッキに対して矢印が向いてるのに、メッキのほうからは矢印が出て行ってないような気がした。メッキを愛してる人達、メッキを憎んでる人達、そしてメッキを愛して/慕っていたのに、裏切って/見限ってしまう人達、彼らの気持ちがメッキのほうに向っているのに対して、メッキの気持ちはどこにも向いていない

ラストで白塗りを落として素顔になったメッキの三上さん、、、都合よく終わった物語の世界=キティちゃん達とは対照的に、現実の世界を生き抜いていかなくちゃいけないこれからの人生を象徴しているようで、泣き叫び出しそうな三上さんの表情が印象的だった

さーて、今日はロミロミ(ハワイアン)マッサージをしてもらう。もう体はギタギタだあ〜〜、、、リフレクソロジーも一緒に2時間半程、ゆっくりほぐしてもらおうっと!

 

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