今年も大詰めになってきたオーディション番組のX-factor.
2年前の2006年にはLeona Lewisを生み出し、彼女はあっという間に国内のスターダムに昇りつめただけでなく、アメリカでもヒットチャートの1位になるという快挙を遂げた。(イギリス人の女性アーティストがアメリカで1位になったのは、1987年のキム・ワイルド以来20年振り)

今年もいよいよファイナルに向けてのカウントダウンが始まっている。ライヴ・ファイナルが始まって7週目、12人いたファイナリストはとうとう5人になった。ここまでくると、もう本当に誰が勝ってもおかしくないレベルなので「絶対この人」とはいえないけれど、私と彼の一番のお気に入りはこの子!17才のDiana Vickers


これはライヴ2週目の時の彼女だけれど、うちの彼はこれ一発で、以来彼女をMy girlと呼んでいる。あどけない少女のような夢見がちな目をしている彼女には、まだ未完成だけれど、自分の中から出したいと思ってるものがいっぱいいっぱいあって、それを表現する術を探しているような・・・彼女の声はsomething specialだ。「彼女をもっと観たい」と思ってしまう。

舞台裏での彼女はとてもとてもナーバスな人で、いつも緊張で歌う前には楽屋で泣き出してしまうそうだ。(X Factorはそれぞれの出場者の人となりを追って、ファイナルまでの合宿生活の様子なんかも裏番組で紹介している)でもダイアナが歌うと、それがいつも彼女独自の世界になってしまって元歌が誰のものでも彼女の歌になってしまう。特異なアーティストになる可能性を持った17歳だ。こういう子が大好きなのは私も同じ。彼と二人で応援している。

彼女の他に残っているファイナリスト達も、みんな個性があって、本当にだれが優勝してもおかしくない。14才のEoghan Quigg(オーエン・クイッグと読む)という男の子も素晴らしいものを持ってる。とても14とは思えないマチュリティーで、毎週危険なくらいのビッグな歌に挑戦しては必ず打破している。クリップはこちらで

残りはあと3週。誰が勝つのか・・・?!今すぐデビューしてルックス的にもそこそこ売れるだろうというタイプの人もいれば、ダイアナやオーエンのようにこれから磨けるアーティストもいるし、クループで残ってるのが一組。毎週誰かが落とされていくのは本当に残念だけど、最終勝者は1人しかいないのだから仕方がない。視聴者投票で決まるので、好き嫌いが分かれるタイプは不利になってしまう。

毎週テーマがあって、マイケル・ジャクソンだったり、ディスコミュージックだったりビートルズだったり・・・昨夜はTake Thatの週だった。ダイアナが歌ったのはPatience。これも元歌が判らないくらい彼女の世界になっていた・・・