Secrets of the beehive

David Sylvianのアルバム「Secrets of the Beehive」、もう20年も前のアルバムだけれど、今頃のこの空気夏が終わって朝晩の空気がヒヤッと冷たくて、でも日中はちょっとポカポカしていて、サンサンと陽は照っているのだけれどカラっとしてるわけじゃない(Hazy Sunshine)、きっともうすぐある朝に霧が出て、すっかり秋が来る・・・・そんな空気の匂いがすると、いつも思い出すのが、Septemberという短い曲ではじまるこのアルバム。

9月の午後の陽だまり、遠い音、笑い声、暖かいようで肌寒いような、ちょっと眠たい昼下がり。

SEPTEMBER

The sun shines high above
The sounds of laughter
The birds swoop down upon
The crosses of old grey churches
We say that we're in love
While secretly wishing for rain
sipping coke and playing games
September's here again   September's here again

(訳は省略、、、中学生でも解るはず)

このSecrets of the Beehiveは、何もしないでボーっとコーヒーカップを持ったまま、外の庭を眺めながら耳を傾けていると、一つ一つの歌が短い芝居になって目の前に見えてくる。 デヴィッド・シルビアンも、私のアーティストの一人だ。彼の詞に並ぶ言葉はそのまま小さな世界を創って胸に入ってくる。

私は昔から詩にはあんまり興味がなかった。詩集なんて読んだ事ないし。古文に出てくる和歌は好きだったけど、言葉で表すなら詩より文章の人だった。でも文章にする余裕が無い時、浮かぶ言葉を次々並べてつぶやきのような物を日記に書き留めたりはしていた。四字熟語が唐突に8つ位並んでいた事もある・・・・

デヴィッド・シルヴィアンといえば、80年代ビジュアル系バンドのJAPANで最初に出て来た訳だけど、JAPAN時代の曲でも、その歌詞には見た目のビジュアル系ポップバンドというイメージとは全く別の内面が垣間見えた。最初のソロアルバム、Brilliant Treesでは内面への追求が強く感じられた。

彼の詞にはいかにも詩らしい言葉が多く使われる。Brilliant treesなんて言い方もそうだし、Ghostsだのオルフェウスだのデヴィルだのエンジェルだの・・・inexorablyとかDead to the worldなんて歌詞に使われる事自体ほとんど無さそうだし。そういえばBrilliantっていう語はとってもイギリス英語だなあ〜。アメリカ人はほとんど使わないんじゃないのかな、何か素晴らしい時にBrilliant!っていうのは・・・・Great!と並んで良く使うよねイギリスでは。

Dead bees on a cke
このアルバムと、ずうっと後になって出したDead bees on a cakeというアルバムは曲だけでなく、アルバムカバーやイラストなんかもとてもアートしている。彼の2冊の詞集「Trophies/trophies2」は読むのがもったいないくらい素敵な小冊に仕上がってる。イラストデザインを手がけてるのはのRussell Mills

同じアルバムじゃないけど、Septemberを聴くと必ず一緒に頭に出てくるのがBrilliant Treesだ。この曲もすごく秋の音がするからだろう。この曲を聴くと神聖な気分になる。オリジナルじゃないけど、Youtubeにとっても美しいスライドがアップされていたので引っ張ってきた。ホントに美しい。

Brilliant Trees