先週は月曜に続いて土曜日の夜は野田秀樹さんのThe Diverを観てきた。私が週に2回も都心にでるのはめずらしいんだけど・・・・仕事終わってから1時間近くかけて出て行くのはやっぱりやっかいだし、一回行くと交通費だけで1200円かかるしねえ〜〜 でも思った。やっぱり私は都心が恋しい

4年前に今の職場に移るまでは、ずう〜っと中心地が生活基盤だった。これは生まれた時からで、それが私には普通だったから、それこそ中学生の頃から夜の1時でも2時でもひとりで平気で歩けるというのが当然だった。ここ10年ほどは家は郊外になったけど、それでも通勤していた頃は仕事が終わればいろんな事が手の届く範囲にあった。仕事終わってちょっとお店見て、のんびり一人で何かお腹に入れてから芝居を観たり、他の友達と待ち合わせてご飯食べたり、職場の同僚達と飲みに行ったり・・・

だいたい今の地元周辺はお店が5時半か6時で閉まっちゃうわけで、6時まで仕事の私は買い物するのにも一苦労。お茶を飲む事さえできない、スタバだって6時半にしまるのよ!・・・・ 芝居の開演時間に間に合うには絶対に30分に1本の電車を逃す事はできないし、それに合わせて20分ほどで早飯。 劇場に駆け込むのはぎりぎりだし、帰りも電車の時間があるから速攻でそれに合わせて地下鉄に乗る・・・・なんだかなあ〜〜、この4年間でものすごく行動範囲が小さくなったよ〜〜。 友達とはもっぱらe-mailかテキストメッセージで、ろくにちゃんとおしゃべりもしていない、、、こんなんでいいのかよ〜〜・・・!!と思ってしまう。

野田さんの芝居は楽日という事もあってか小さなアトリエサイズのSoho Theatreは満員だった。 前回の芝居とはうってかわって、West meets Eastとでも言おうか、能楽の要素を取り入れ、中心となる殺人容疑の女性の心理を源氏物語の女性達にからめている。 それにしてもやっぱり翻訳って微妙だね。源氏の世界ではなんだけど、英訳だとふつうにEmperor、、天皇って私たちの頭ではちょっとニュアンス違うじゃない・・? 源氏がEmperor's sonって言われてもピンとこなかったし、「私の名前はEvening face」っていう場面、源氏の女性達の一人の名前だというのは話でわかっていたけど、「夕顔」だと思い出すまで芝居みながら考えちゃったわよ。

お客さんの反応はかなり良かった。あちこちで目にしたレビューも結構好意的だったし。 大きな劇場とは違ってこういう小さい空間での芝居ってなんだかすごく懐かしい空気でリラックスして楽しめる。いつものように芝居は休憩なしの1時間半で、終わって外に出るとまだ明るい。土曜日のSOHOはすごい人。ゲイバーの並ぶ一角に昔の同僚(彼もゲイ)が店を出したというのを聞いていたので探してみる。もう閉まっていたけど、なかなかファンキーな店。恋人が変わる度に出世した彼はとうとう自分の店を持ったんだね。

やっぱりこういうざわついた空気が安心するなあ〜〜としみじみ思って、しばらく角にたたずんで街の様子を眺めていた。街の喧噪が、人のざわめきが、車の通る音が、安心する。そういういろんな音の中に一人でいるとほっとする・・・通勤は大変だけど、またもう少し都心に仕事変わろうかなあ〜〜・・・