今年に入って3回目の日曜朝一映画鑑賞「My blueberry Nights=マイ・ブルーベリー・ナイツ」です。・・・・今日は11時からだったよ、、、なんだか映画レビューが多くなってきたなあ〜〜 っていうか、ここの所続いてるもので・・・

imagesウォン・カーワイ監督の最新作は、初の英語版で舞台もアメリカだけれど、なんだかやっぱり監督らしい色調だ。 この作品はとても解り易い。2046みたいに、あっちこっちに話が飛んだりする事なく、はじめから終わりまでストーリーとしてつながっている。ネオンやカフェ/バーの店内といった場面の色使いがカーワイ監督っぽくて、なんだか懐かしくなる色調だ。

主演がNorah JonesJude Lawって銘打ってるけれど、この2人でストーリーが成り立っているというわけではない。 というよりこれは、この2人が数日だけ知り合った冒頭部分から、1年後に再び会ってお互いを本当に好きになる為の2人に必要だった時間を描いたものだ。 

恋人に裏切られたエリサベスはカフェを経営するイギリス人のジェレミーと出会う。でもこの時点では、2人ともまだ恋に落ちる準備はできていない。 失恋の痛手を追った彼女は旅に出て、昼夜働きながらいろんな人と出会って少しだけ変わっていく。彼はニューヨークの片隅でカフェを営みながら、彼女の所在をあれこれと探すけれど、自分はその場を動かずに待っている。 毎日が同じようでいても、カフェにはいろんな人が来ていろんな事が起こるうちに、彼もまた少しだけ変わっていく。そして最期にこの2人は、今度はきっと恋人同士になる為にもう一度このカフェで再会する。

その間のストーリーを埋めているのは他の役者達だ。この人たちが皆さん良い。 特にアルコール依存症の警官と別居中の妻の部分はとてもパワフルだ。この2人の演技は素晴しいもんがあります!(Rachel WeiszとDaved Strathairn)私はジュードとノーラ以外の出演者に関しては何も知らずに行ったのだけれど、演技素人のノーラは大した芝居はしなくても良いようにできている。 監督が彼女を起用したのは正解だ。彼女はストーリーの中では受け手だからだ。回りで起こる事、回りの人を観ていろんな事を吸収していく役割なのだ。すごく自然で飾らず、イノセントな役柄で、それが彼女の持つ素直な魅力と一致する。 感情表現の激しい芝居は回りの役者達がちゃんとやってくれているのだ。

Natalie Portmanが出て来た時に、「ああ、どこで観た人だっけ、、?」と思ったきり思い出せずに、最期のクレジットを観て、やっとCloserでもJudeと共演していたNatarieだったと思い出す。 実はCloserという映画、途中でDVDがフリーズしてしまって最期まで観る事ができなかった。(うちの彼が友達から借りたDVDだった)なんとなく見始めて、面白いな!思ったのに最期まで観られなかったので、また借りてこようかな。このCloserでのジュード・ロウの演技が、すごく良いな〜と思って観てたのだけれど、今回のMy Blueberry Nightsでもすごくあったかい芝居をしている。この人がここにいるなら、またここに戻って来よう」と自然に思わせてくれるような広さがある。 内面的にはいろんな感情で走り回っているのに居場所を変えずにいる・・・このキャラクターが「鍵の集まる場所=戻れる場所」の象徴なのかな、、?

説明的な台詞が最低限なのは、やっぱりカーワイ監督だからか・・・?でも最低限の台詞の中で、ちゃんと背景が解るようになっているあたりはすごく上手い。 余計な台詞が無い代わり、背景を裏付けた芝居を役者達がちゃんとやってくれている。 ふっと登場した女が一言ジェレミーに話しかけたアクセントの訛りで、彼が言っていたロシア人の元カノだと1発で解らせるあたりは流石だ・・・ ちょっと細かい所で気が付いたのは、彼女の名前はエリザベスなのだけど、行く先々の職場(カフェやバーといった、ウェイトレスの仕事)で付けている名札が、Lizie, Beth, Betty、と変わっているところ。どれもElizabethの愛称には違いないけれど・・・・

疑問に思ったのが年齢指定だ。この映画は12A(12歳以上で大人=Adult同伴)になっている。 Sweeney Toddの時には、血だらけの残忍なシーンはあるけど、15指定でも良いんじゃないかと思ったけど、今度は逆の意味で15指定の方が良いんじゃないかと思った。 普通はバイオレンスやSexシーンといった視覚的な部分だけでなく、ストーリーの内容やプロットなんかも査定基準になってるはずだ。この映画では、登場人物の感情面を理解するには12-3ではちょっと無理じゃないかな。ロマンチックなようでいて、とっても大人の話だ。

アイスクリームを添えたブルーベリーパイが食べたくなる! 画面一杯のドアップで、アイスクリームが熱々のパイに溶けてからまっていく様が映し出されたら、甘い物嫌いの私でも思わず「たまには食べたいな〜」と思わずにいられない・・・! 帰りに近くのスーパーに寄った際、丁度お昼だし、、という事でコーヒーと一緒に頂くブルーベリーマフィンを買ってしまいましたとさ・・・

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