先週から怠惰な休暇を過ごしておりますが、久しぶりに都心へ出てまいりました。 クリスマスが明けた途端、ロンドンの街はもう冬のセール色に染まっておりマス。

以前はロンドンの冬のセールというのは1月初旬に始まったのが、最近では商戦合戦がどんどん激しくなって、昔は12月の25、26日は完全に休みだったのが、今では26日のボクシングデーからセールを開始する店も多くなった。 みんなクリスマスショッピングの時に目をつけておいた物を目当てに朝8時開店なんてセールにその前から並んでいる。

私が今日都心へ出たのは、買い物じゃあなく、、一年の疲れを取りにいつものマッサージとリフレクソロジーです。 ついでにちょっと日本のスーパーに寄ってちょこちょこと買い物。年末という事でお餅やお蕎麦、おせちの材料なんかがいっぱい並んでる。ついいろんな物を手に取ってしまうのだけど、よく考えると「やっぱり要らない」のでまた戻す・・・年越し蕎麦やお餅は私しか食べないんだから沢山買う必要はないしね。

ルマンドふと目についたもの・・・・なんと、、懐かしの・・・ブルボン・ルマンド!もうほとんど忘却の彼方にあったそのお菓子は、、、私が子供の頃の「高級品」の一つだった。もう一つはヨックモックのシガール
今から考えると普通にスーパーで売っていたルマンドは、別に高級菓子でも何でもなく、値段だってビスケット以上のものじゃない。 何故子供にとって高級品だったかというと、我家にとっては珍しかったからだ。


我家にはほとんどお菓子という物がなかった。 母があまり子供達に添加物の多いスナック菓子を食べさせたくなかったようで、おやつは母が作ってくれたホットケーキやマドレーヌ、後はもっぱらお煎餅類だった。うちの冷蔵庫にはジュースもなかった 今みたいに果汁100%なんて物ではなく、当時のジュースはやたらと甘く、合成着色料が使われていて母は嫌っていた。うちの冷蔵庫に常にあった飲み物は牛乳と麦茶だった。私が今でも甘いものが好きじゃないのは、それが影響してるのかもしれない。 お菓子もジュースも私は自分から買う事はまず無い。

それでも我家で大歓迎されたのが、ブルボンのルマンドと、ヨックモックのシガールだ。 ルマンドは、紫と白のちょっと上品な包みがベルサイユの薔薇っぽくて、子供心に何となく高級品のイメージを持ったのだと思う。そして折り重なった中身のサクサク感と、決して甘過ぎない回りのコーティングも上品な口当たりだった。たまにお母さんがルマンドを買って来ると嬉しかった。

シガールヨックモックのシガールは、ルマンドよりもっと高級品だった。何故かというと、これは「頂き物」としてしか我家に来る事はなかったから。夏か冬にお歳暮のひとつとして頂く物の中に度々あったのがシガールだ。シガールに似たお菓子は他にもある。スーパーでも売られている。でもあのフワフワ・サクサク感はヨックモックでなければダメだのだ。 これを食べるのは勇気がいる。皆が好きなので当然規制される。親の目を盗んで1本食べては、隙間が目立たない様に残ったお菓子の間隔をばらけさせてごまかした。 でも2本、3本となると当然「減っている」のが目につく。「誰が食べたの!?」という親の声を無視して知らん顔をするのだった・・・・

思わず懐かしくなって、ルマンドを買ってしまった。この白と紫の筒型の包み、、、アレ?と思ったのは、もっと大きかったように思うのだ 形としては長方形の箱形で、1本がもっと太かったはず、、、?それとも、あの頃の私の手が小さかったという事なのだろうか?? 製品サイズが昔と変わったかどうがご存じの方がいらっしゃいましたら教えてくださいませ。

でも、、本当に25年振りくらいで食べたルマンドは、、、やっぱり私の口には甘い・・・ コーヒーと一緒に2本が限界だあ〜〜・・・!


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