今年は舞台(ヴェニスの商人)だけかと思っていた藤原竜也くんは、どうやら映画を撮っていたという事だ。それもハードボイルド(死語かと思ってたよ〜)なアクションものとか・・・ このジャンルは初めてだよね〜
深作監督のバトル・ロワイアルは戦うっていっても殴ったり蹴ったりのアクション物ではなかったし。パーマに口ひげかあ・・・いや、笑っちゃいけないですよね!

それにしても、またまた繋がる70年代の残像・・・・この「カメレオン」という映画、そもそもが亡くなった松田優作さんの主演で企画され、実現しなかったものなのだそうだ。ヘ〜〜!?」と思わずにいられない、、松田優作と藤原竜也じゃまったく噛み合わないよ、、、 まあそれは単にお蔵入りした企画を引っ張り出してきて練り直したという事で、もちろん今出来上がった作品は、松田優作がやるはずだった物とは全く別の物だとは思うけれど、この段階でそれを話題に出すという事が、なんだかちぐはぐな気がする。 宣伝の為の話題作りなのかもしれないけれど、松田優作の為の企画を藤原竜也で映画化という売り込みが成功するとはちょっと・・・・?

なんだか最近は70年代に縁があるね。去年久世光彦さんが亡くなり、今年は阿久悠さんが逝ってしまった事で、本当に70年代の終わりを感じた人は多い事だろう。 70年代が青春時代だった世代が今ちょうど社会の重役クラスにいるわけだから、消え行く思い出の時代をもう一度堀り起こすような企画がいくつも出て来るのはうなづける。 そんな中で、松田優作という存在は、一度消えてまた復活したというのではなく、亡くなってからもずっと語られ続け、折にふれCMやゲームやスマスマなんかにも登場して、忘れられる事無く存続してきた。空白の時間が無い人なのだ。

失礼を承知で言わせていただくと・・・・私が思うに(あくまでも私の主観です。怖いメールなんて送らないでね)松田優作さんは、けっしてハンサムな俳優ではなかった。アイドル顔でもなければ、二枚目でキメてるわけでもない。演技的には、、、一応文学座って聞いたけど、決して上手かったとは思わない。 彼は空気で芝居する俳優だった。ぼそぼそと低い声で何か言った後にドスを効かせてアクションするとカッコ良かったのだ。 画面の中での松田優作はいつも男の匂いをさせていた。そしてその空気が映画を創ってしまっていた。 それは藤原竜也という役者とはまったく性質が違う。今の藤原君から大人の男の匂いがするか、と言われたら、これはファンの人でもやっぱり正直に・・・?と思うだろう。

面白いのは、監督が阪本順治さんだという事。この人は「男の映画」を撮るのが上手い。 といっても私はこの監督の作品は3本しか観ていない。でも豊川悦司さんで撮った「傷だらけの天使」と「亡国のイージス」は両方とも好きな作品だ。特に傷だらけ・・・のほうは、ショーケンのドラマ版が根強い人気を持っていたので、「どんな映画になった事やら・・?」と半信半擬で観たのだけれど、これはこれで独立した映画として上手くできていた。 豊川さんの男気あるユーモラスな一面を引き出した作品だ。亡国・・のほうも、これまた爆発的なベストセラーになっていた原作に対して映画がどうなるかと思いきや、かなり上手くまとまっていたので安心した。私は原作本の大ファンだったので、内心ちょっと心配だったのだ。

だから、阪本監督が今の藤原竜也さんから何を引っ張り出してくれるかがとても楽しみだ。藤原君は線の細い色香を漂わすのが上手いけれど、素の彼は長渕剛のファンを公言しているし、結構亭主関白にあこがれたりと、男気のある一面をうかがわせる発言をしたりしてる。 本人の映画に対するコメントでも、「自分の中の何かが変わる」「日々変化している」等言っているので、また新しい藤原竜也を発見できる映画になるのを楽しみにしましょうか。

それにしてもねえ・・・「藤原竜也が松田優作に変身」とかいう見出しはやめてくれないかしら・・・? そういう事じゃないと思うんだけど。そう書かれて平気でいられる竜也君は、やっぱり恐れを知らないというか、松田優作を知らない世代の若者なんだなあ〜なんて・・・

来年の日本は映画ラッシュだなあ〜。とは言っても私の中だけでの話なんですけどね。だって1年の間に応援してる3俳優の映画が揃いも揃って公開なんて、何年に一度・・・いや、彗星接近に近いくらいの確率じゃない? 何時里帰りしたもんかなあ〜〜・・・


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