ボケー〜っと中国サイトなんて巡っている間に、藤原竜也さんは無事帰国したそうです!

なんだかな〜〜・・・・帰る時期を失ってしまったような感じがしていた時期の事を思い出した。
私も最初に来た時は、3ー4ヶ月を予定していた。9月の初めに来たので、まあ、一応3ヶ月、そしてヨーロッパでのクリスマスなんてもんを楽しんで、年が明けたら帰るつもりでいたんです。
 
これは短期留学っていうものをした事がある人には解ると思うけど、3ー4ヶ月経った時っていうのが、一番楽しくて仕方がない時なんです
 
生活に慣れ、英語は3ヶ月じゃムリだけど、それでも耳が慣れてきて言われている事の意味がつかめるようになる。 うまくしゃべれないなりに、コミュニケーションする事にいちいち緊張しなくなって、知ってる限りの単語で乗り切る術を覚える。友達との話はあれこれと尽きず、イギリスに限らず世界中からの人達が集まっているロンドンでは、目新しい話に事欠かない。24時間を自分の望むように使える自由。なんでも出来て何にも怖くない、みたいな勢いが付いて来た時なのだ。

その時期に帰るというのは実はとっても辛い。「もっといたいよ〜」といって、泣きながら帰る人たちをいったい何人見送った事だろう、、、

私が日本に帰るのを最初に延ばしたのは、試験を受けたくなったからだった。アメリカではTOEFLがあるけれど、イギリス、及びヨーロッパで一番ポピュラーに受験されてるのが、ケンブリッジ大学認定の英語検定だ。どこの英語学校でも、年に2回のこのケンブリッジの試験用のクラスが必ずある。レベルはいろいろあるけど、中級程度でFirst Certificate、上級レベルでAdvanced、最後がイギリス人でも半分は落ちるといわれるProficiency.

数カ月から半年の留学の人はFirstを受ける人が多かった。(ちなみに私の頃はAdvancedがなくて、FirstとProficiencyの間にものすごいギャップがあった為、その中間レベルのAdvancedが後からできた)試験は毎年6月と12月。で、私のレベルでは12月のFirstにはちょっと早すぎるという事で、翌年の6月まで延ばしてしまった。

なんであんなに英語にハマったのか解らない・・・・ ただ、「ず〜っと英語をしゃべって暮らしたい」と思ってしまって、そう思ったらがむしゃらに英語にハマってしまった。 First を取ってから、Proficiencyを目指してまた1年延ばした。 でもこのレベルは甘くなくて、その後私は2度Proficiencyに落ち、中だるみの時期も含めると、やっとこさProficiencyを取るまで、合計4年半も英語学校で学生をやってしまったのだ。 

よくまあVisaが延びたよ・・・・ 午前中は学校、午後はダンスクラスやボイスレッスン、夜は劇場・・・2年目過ぎた頃には当然お金は使い果たしていたので、午後バイトをするようになっていた。 それがきっかけで、正式な社員としての仕事をオファーされ、労働許可が取れ、その頃には今の彼とも知り合っていて、そのままこっちに生活基盤を築いてしまった。

あ〜あ、、、どうしてこうなったんだろ、、、

答えは明快。 私はこっちに来る時に、帰る場所をちゃんと確保しておかなかったからだ。所属していた劇団は退めていて、「帰ってきたら一緒にやりましょう」といってくれていた話もあったのだけど、とにかく、なんのしがらみもない状態で来てしまった。 今考えると、それが良かったのか悪かったのか、、、、 竜也君がきっちり短期間で沢山吸収して帰国したのは、当然次の大事な舞台があるからで、留学だって、それに生かす為のものと言って良い。後ろ髪ひかれながらも、短期間の経験を大切な宝物として、その後の日本での生活や仕事に生かして頑張っていく・・・・私が取らなかった道だ・・・・

正式に仕事が決まった時、ワークパーミットの申請中に3ヶ月日本に戻った。 「3ヶ月で戻るよ〜」と言って出て来てから4年半経ってた。両親は、帰った時はすごく喜んだけど、3ヶ月後にワークパーミットが降りて、今度こそイギリスで生活する為に戻る事になった時は、2人とも黙り込んでしまった・・・・「イギリスに戻れる〜〜!」と大喜びする私の前で無言になってしまった両親を観た時、「ああ、寂しい思いをさせてる、、」と思って初めて胸が痛んだ。きっと両親は、私が元気で怪我もなく、ひと回りも2回りも成長して帰ってきて欲しかったのだろう。

その後、今の仕事の資格を取るためにさらにカレッジで3年間勉強の日々がやって来るのだけれど、私にとってはそれらの努力はいつの間にか生活の一部になってしまった。これをお土産に、宝物にする場所を作り損なってしまったような気がする。

だから、帰国した藤原君には本当に頑張って欲しいと思う。第一弾のヴェニスの商人、観られないのが本当に残念。「太陽と月に背いて」に出てた役者さんと友達になったという話だけど、Jamie Doyle の事かな?歳近いし、、?同世代の役者達との交流はきっと刺激になっただろうな。だけど、彼等にしてみれば、竜也君のほうこそ、嫉妬したくなる条件で役者やってると思っただろう、、、
一年に2本も3本も舞台に出て、合間に映画でも主演して、、、おまけのにGregory Doranの演出でシェイクスピアなんて、日本じゃなきゃ絶対にあり得ないもの!その辺を竜也君がきっちり受け止めて次へ行ってくれますように。

嫉妬されてるのは、あなたのほうです!

それにしても、、、帰ってみたらガスも携帯も止まってたっていうのが、すっごいリアル! 部屋にカビ生えてなかったかしらね・・・現実に戻ると、今までの数カ月が夢見てたように感じたりするんだろうけど、目の前に大きな目標がある限り、ぼ〜っとしてる時間はない、、か。帰るっていうのは、残るよりももっと大きな目標があるっていう事なんだよね。うん、帰った人は強い、、、!

なんだか、こっちまで元気が出て来る。そうだよね、頑張んなくちゃ!

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