従兄の次男坊と初めて会った。

父方,母方合わせて従兄弟の数は20人と多いのだけど、子供の頃から年に1-2度は会ってた人と、ほどんど数える程しか会った事の無い人がいる。 この従兄は後者に入る。今年の始めに伯父さんが亡くなり、久しぶりで母と会った時に、彼の息子さんがイギリスのバーミンガムにいるという話になったそうだ。 突然この従兄から「万が一の時の為に連絡先を息子に教えておいていいですか?」とメールが来たので、「いつでもどうぞ」と返信しておいた。

よく友達からも、「知り合いがロンドンに行くんだけど連絡先を教えていい?」なんて話をされる。観光案内代わりに利用されるのはお断りだけど、 何か困った事があって、現地にいる人間として助けてあげられるなら喜んで・・・というのが私の信条。私も来た当初は「知り合いの知り合い」のような人達に助けてもらった。 とはいえ、実際には連絡がないのが普通だ。どうやら知らない人のツテを借りずにイギリス旅行を楽しめた、という事なのだろう。

ところが、従兄からのメールの翌日に今度はバーミンガムにいる本人からメールが来た。「はじめまして!」で始まるメールは、節度あるとても丁寧な文章で、その中にも「自分の親戚が海外にいた!」という若者らしい驚きと興奮が伝わってくる。(・∀・)とっても好感が持てたので、「いつでも来てくださいね」と返信した。 暫く経ってからまたメールが来て、本当にロンドンに来ると言う。お友達が日本から来るので一緒にロンドンと近郊を回り、その後バーミンガムに帰る前に寄って行きたい、という。もちろんうちは全然かまわないのだけど、ふと彼と一緒に家の中を見渡して、愕然とする。

あのドアの取ってがゆるんでる。 椅子の一つはぐらぐらしてて、バスルームのタオルハンガーも1本壊れてる。トイレットペーパーのホルダーも半分壊れたまま放ってある・・・・・
げっ!まずいじゃん!!
 
毎日住んでいる分には気にならなくて「そのうち・・・」と放ってある事が、人の家だとやっぱり気になるはずだ。あわてて彼と一緒に家中を点検。まず第一にこの家は今ひびだらけだ。3年前の乾燥夏の時に家の前の桜の樹に水分を取られて隣の家が沈下し、 それに引きずられて我家もあちこちに亀裂が入ってるのだ。 すぐに直さなかったのは、沈下が完全に止まったかどうか確認するまで修理は待った方が良いというアドバイスをもらったからで、この夏にいよいよ保険会社を通して工事してもらう矢先なのだ。

まあ沈下による亀裂はどうしようもないけど、他人が見て不愉快になる部分をとりあえず何とかしよう、という事で、やっぱりバスルームでしょう・・・・。 タオルハンガーとペーパーホルダーを直し、便座のネジを締め直す。お風呂を奇麗に磨いて、カビキラーをタイルに吹きかける。それくらい何時もやっとけよ!という声が聞こえそうですが、まあ何といいますか、住んでると気にならなくなっちゃうってこわいよね〜〜

そして、洗面台のクロームのタップがひび割れていたのを思い出す。蛇口自体を変えなくちゃいけないなと思いつつ数カ月が経っていたのだ。 彼がHotColdの2つのタップを調達してきて、付け替える。これが難作業だった! 10年振りに変えるタップのネジは異常に硬く、彼が床に這いつくばって腹筋をしぼりながらスパナでネジを回そうとするのだけど、なかなか動かない、、、彼は「F○cking Hell!!」を連発しながら汗だくになって頑張ってる。夜の9時頃に初めて2つのタップを変え終わったのは11時半だった・・・

というわけで、まあこんな事でもない限り放りっぱなしだった事がなんとか片付いて一件落着。 初めて会った従兄の次男坊は、ホントに気さくで飾らない若者だった。23かあ〜〜 まあこの従兄は私より10才くらい上だから長男が26といっても不思議じゃないんだけど、やっぱりちょっと複雑な心境・・・!近所のレストランでおしゃべりし、家に帰って家族写真なんかも見せてもらって楽しい時間を過ごせた。

初めて会う親戚なんていうとちょっと緊張というか、煩わしさなんかもあるものだけど、そんな事は全くなくて、私も彼と似た歳にイギリスに来た当時の学生生活を思い出して、楽しかった! なんだか気持ちが明るくなった。遠い親戚、近くの他人、本名も知らないネット友達・・・・人との出会いって人生の宝物です。

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