クリスマスもそうだけど、イースターホリデーのテレビ番組も、「毎年お決まり」といった感じの再放送ものが多い。あと特番として、「あなたが選ぶ永遠のXXXTOP100」といった類い。永遠のコメディー、永遠のミュージカル、永遠のロック/ポップス 永遠のラブシーン etc・・・・映画のリピート常連は、「チキチキ・バンバン」や「メアリー・ポピンズ」 今回やってたのはやっぱりこれも常連のひとつ、「The Great Escape=大脱走

もう何回観た事だろう、、?スティーヴ・マックイーンの大脱走。次にくる場面や台詞が解っていながら観てしまう、というのがやはり永遠の名作と呼ばれる由か、、、 やっているのがわかっていても見ない事もあるので、実際に最後にちゃんと観たのは4ー5年前だったかな。でも久しぶりで観てもやっぱりよく出来てる!

今年のイースターお馴染みのキリスト物はメル・ギブソン監督の「The Passion of Christ」だった。これは私は封切られた時に映画館で観た。おそらくキリストの最後を描いた数ある映画の中でも、もっともBloodyな映画だ。いえ、よく使うけなす意味のbloodyじゃなくて、本当に「血だらけ」の意味です。 鞭打ちのシーンなんて、本当なら絶対死んでるんじゃないか、、と思うくらい。あそこまでキリストを血だらけのボロボロにして、あの映画でメルは何を言いたかったのだろう、、と考える。

役者達はヨーロッパ各地から集まってきていて、台詞は全てアラム語、ラテン語、ヘブライ語で構成され、あの時代に実際に話されていた(に一番近いと思われる)言葉で語られる。 英語の字幕がついていないシーンも結構あり、でもそれがちゃんと解るようになってる。 最もこの映画は、観る側がキリストの生涯の話をあらかじめ知っていると想定した上で創られてる。ストーリーのあらましは、他の往年の名作映画で知っておいてくれ、と言う事なのだろう。 最後の3日間の話なので、聖書に書かれたキリストの生涯の話を把握していないと全くわからない。

これはキリストが主役の映画と少し違う。 かれの台詞は極端に少なく、後半は血だらけの顔で白目をむいているだけだ。これは、彼に関わった回りの人間達を描いている。カヤパ、ピラト、母マリア、マグダラのマリア、ローマ兵、十字架を背負って歩くのを手伝わされた男、イエスに触れた人たちを各々に少ないショットで見せている。 役者達はみんな強力だ。特に母のマリアを演じたルーマニアの女優さん、画面の中でのパワーが凄い。 終わりのクレジットを観ていたら、役者達の名前がどれもユダヤ系かイタリア系な事に気付いた。そういえば顔立ちも皆ローマ組とユダヤ組にはっきり分かれてたなあ。

さてもう一つ、懐かしいドラマを観た〜〜 もう10年以上前にBBCが制作したドラマでKen Russell監督の「Lady Chatterley=チャタレイ夫人の恋人」だ。 これが放映された時は、BBC始まって以来のSteamyなSexシーンという事で、新聞やテレビ雑誌が放送前からあれこれと書き立てていた。 前後編もので、前編が放送された翌日は、シーンの写真入りで新聞に意見が載り、バスの中でおばさん達が「昨日観た?」「観たわ観たわ、あははは、、、」と話しているのも聞いた。

この主演の2人にビシバシ飛び交うケミストリーは、凄い物がある。演じているのは、ジョエリー・リチャードソンショーン・ビーン。このドラマでのショーンは、もう思わずクッション抱えて身悶えしながら観てしまう程SEXYだ。 粗野な森番、でも教養があって紳士的という、メラーズを色気全開で演じてる。またチャタレイ夫人ことコニーを演じるジョエリーの可愛い事といったら、、! 彼女はお母さんがアカデミー賞女優のVanessa Redgrave、父親は映画監督のTony Richardsonという、演劇サラブレッドファミリーの一員だ。お姉さんのナターシャは、真田広之さんも出ていた「上海の伯爵夫人」(やっと邦題が解りました)でレイフ・ファインズと共演している。

とにかくこの2人の演技が、まぶしくて目が離せない。 役者同士の相性という話を前にブログにも書いたけれど、この2人の間に行き来している電流のようなものがあって、説得力のある演技になっている。確かにsteamyなシーンもあるけど、それ以上に雨の森の中を全裸で駆け回る2人の姿が美しくてまぶしい。2人共、身体がすっごく奇麗だし、、、!映画やドラマで「どきどきしながら観る」ってよく言うけど、本当に心臓がどきどき波打つの感じながら観る事ってあんまりないよね。このドラマはまさにそうでした。恋する2人が輝いてます

も〜〜、Seanが本当に、、サイコーに、、男性フェロモン全開です、、、、

でも、この作品が本当に言いたいのはそういう事ではなくて、あの時代の女性の立場とかしがらみ、階級意識の決定的な違い、恋愛対象のタブーといった事から羽ばたこうとするチャタレイ夫人の生き方なんだよね。 D H ローレンスの他の作品でも見られるけれど、あの頃の女性が生き方を選ぶという事が、どれほどの社会的犠牲を伴うかという事。

検索してみたら、どうやら劇場版に縮小したバージョンが日本でもDVDになってるみたいですね。(こちらで)
本来は前後編4時間の作品なので、どの位カットされてるのかは定かでありませんが、お薦めします 監督の撮り方もすごく良いし、他のキャストも粒ぞろいです。さすがBBCが力入れて創った作品です。

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