Total Eclipse=太陽と月に背いて」を観に日曜日だけど、出かけた。
West Endの劇場はみんな日曜日は休演だけど、この芝居はいわゆるOff-West Endもの。小劇場/スタジオ公演なので、場所もちょっとはずれてる。チェックするとLondon Bridge駅から3ー4分とある。

日曜日はうちのほうは1時間に1本しか電車が無い。 ロンドンブリッジに出るには、どうやら電車よりバスで地下鉄駅へ出て、地下鉄を乗り継いだほうが良さそうだ。イースターなので街は静かで車はめっきり少ない。思いっきり春の日差し。連休の間中ずっとこんなお天気が続くなんて本当に運が良い!今日はさすがにみんな夏服を着てる・・・・

バスの2階席で良い気持ちで揺られていると、途中で男の子の2人組が乗ってきた。2階に上がってくるとまっすぐに一番後ろの席へ行く・・・・ 2階の最後部へ直行する若い子達は要注意なのだ、、! 案の定、彼等はすぐに携帯で音楽を聞き始めた。 最近の携帯はMP3プレーヤーになってるのはいいんだけど、iPodみたいにイヤホーンでしか聞けないようにしてくれないかしら、、! 第一に音が良くない上にガキ共は音量を上げて聞くので、まともな音楽にも聞こえない雑音だ。 おまけにその音楽がギリシャだかトルコだかのあっちの方の歌で、まるで曲付きのお経みたいにしか聞こえない。

流石にちょっと不愉快で、「ボリュームさげてくれない?」と喉まででかかったんだけど、二階席には私と彼等の他は誰も乗ってない。 黒人の男の子2人組で、丁度朝のニュースでティーンエージャーが14才の子に刺し殺された事件を見たので、言えなくなってしまった。 
私は用件を伝え合う為に電車やバスで携帯電話を使うのは良いとおもってる。でも大きな音で音楽をかけてるのと、バス中に響く声でず〜っと電話でしゃべり続けてる人種には本当に腹が立つ。

毎日の事なので結構ストレスになってくる。北ロンドンには大きなギリシャ系、トルコ系のコミュニティーがあるけれど、最近目だって増えているのが、元ソビエト系、東欧系の人達だ。去年EU加盟国がさらに広がって、今までとはちょっと違うジプシーみたいな人達もかなり目につくようになった。

イライラしながらも、とりあえずは我慢してしまって地下鉄駅に着く。ロンドン市内は旅行者ばかりに見える。地下鉄に乗ると、向こうにLondra(スペイン語?)と書かれたガイドブックを持った4人家族。向かいの3人とわたしの隣に座った2人は同じグループのようで、ドイツ語で話してる。ふと斜め前に座ってる女の子に目がいった。 日本人のように見える、、、けど、すぐに私の頭はそれを否定した。

日本人じゃない、、、きっと中国の人が韓国人だ!香港からの子かもしれない・・・

なんと彼女は右隣の席にマクドナルドの袋を置き、左隣の席にマックシェイクを置いている。 手にはフライドポテトを持ってゆっくりゆっくりとポテトを1本ずつ口に入れている。 そりゃあこの辺ではまだ地下鉄も空いているけど、席を3つ占領して食卓にしてるってど〜ゆ〜神経よ・・・・!? バーガーは既に食べ終わったようで、右の席の袋に箱が捨ててある。ドイツ人グループが一斉に彼女を見、目を見交わしあった。彼女は全く意に介さないようで、のろのろとポテトを口に入れてる。時々シェイクをすすっては、また左の席に置く。

なんだかいたたまれなくなってきて、「同じ日本人だと思われたらどうしよう」とさえ思ってしまった。 さっきのバスでの事もあって、本当に腹がたってきたので、彼女がもしそのゴミを座席に置いたまま降りようとしたら、首根っこをつかまえてでもゴミを持ち去らせようと決めた。
都心に近づくにつれて駅毎に電車は混んでくる。 他の人も彼女を見て明らかに笑っているのに、当人はまるで知らん顔だ。やがて降りるために彼女が立ち上がった。「どうするか・・・?」と見ていると、彼女はとりあえず食べ残したポテトをゴミの袋に入れてその袋を席の後ろ、窓枠のスペースに置いた。そしてシェイクは手に持って立ち上がる。 3座席に広がっていたのがとりあえず一つの袋になって窓際に収まったので、またしても私は「ちょっとまった〜」と立ち上がるきっかけを失ってしまった。

電車でもバスでも大きなしゃべり声が耳障りなのは、英語じゃないからだ。イギリス人は大声でしゃべらない。観光客でいっぱいの週末の地下鉄に乗ると、ドリンクのカン、サンドイッチの空き箱、お菓子の袋やスーパーの袋等が座席や床に散乱している。 日本の地下鉄では絶対に見られない光景だ。イギリス人は以外とそういう事はしない。(まあ、若い子達は多少あるけど)だから平日と週末で特に差がある。
外国人に寛容な、個人主義な国が落ちた大きな落とし穴,と言う事か。

郷に入って郷を無視する人間達が増えると同時に個人主義でそれを見ない振りをしてしまった結果。

ロンドンに来た時、とても居心地が良いと感じた。外国人が引け目や負い目をあまり感じる事なく、溶け込む事ができる。そしてそれは、ロンドンをどんどんイギリスじゃなくしてしまった。 サッチャー政権以後のイギリスは、あまりにも外国人を受け入れすぎたのだ。EUができてから、どうやっても金融レベルのつり合わない国から大量に人が押し寄せ、英語も話せず仕事につけない人達が、生活保護手当やカウンシルハウス(公共住宅)を優先的にもらい、医療費は無料で生活している。自称Asylum seekerがハッキリ言って多すぎるのだ。あまりにも多すぎる。

その国に敬意を持たない外国人が増えるというのは、確実に国のアイデンティティーを亡くしていく。

30数か国で行った、生活に満足しているかという質問で、一番満足度の高かったのはスイスだそうだ。 スイスはEUに加盟せず、戦争にも加担せず、高い物価で旅行者を牽制しつつも、その美しい街と自然を愛でる訪問者は後をたたない。 ドイツ語、フランス語、イタリア語と地域によって言語も違うのに、内乱のような話は聞かない。独立独歩で高い生活水準を保っているのだ。

毎年の里帰りの度に、東京も外国人が増えている。日本はまだまだ外国人には住みにくい国だろうけれど、それでも日本に住みたいと思う人たちが、日本の良さをちゃんと理解してリスペクトしてくれる事を願ってやまない。 文化も宗教も、相手をリスペクトする事からはじめないと理解につながらない。「こっちが良い」というのではなくて、同じレベルで受け入れていくという事。広がっていくのはそのまた先の話だ。

1クリックで応援してください
ランキング大