なんだかあっと言う間に1週間も経ってしまっていた・・・すっかり春らしくなってきて、6時に仕事が終った時にまだなんとなく明るいのが嬉しい!

2-3日前の新聞に面白い記事が載っていた。イギリス人は平均して一生に4000ポンド位を本代にかけるそうだ。その割に、最後まで読み通さずに本棚に眠ってしまう本が結構あるという統計だ。 フィクション、ノンフィクションに分かれて、「読破されない本ベスト10」が載っている。政治家David blunkettや、元イングランドサッカーキャプテンのDavid Beckhamの自伝や、フィクションではハリー・ポッターの「炎のゴブレット」、ドストエフスキーの「戦争と平和」等、リストに並んでる。まあ読み終えない理由(言い訳?)は様々だけど、、、

本を読み切れないというのは、大抵は文章との相性が悪い場合だ。 文体がどうもしっくりこなかったり、一度読んだだけでは情景が浮かばなかったり、、、目から入って来る文章が脳の中で絵になっていかないと、どうしても読み進むのがつらくなっていく。途中まではなんとか頑張るけれど、そのうちに「ちょっと勘弁・・・!」となってしまう。 話の内容に関わらず、だ。もしかしたら話としてはすごく共感できるものがあるのかもしれない。でもそれを見出す前に挫折してしまうので、とても残念だ。しばらくしてからまた挑戦してみたりするけれど、やっぱり挫折してしまう・・・

昔、まだ学生だった頃に、読んでみようとトライしつつ挫折した本が夏目漱石の「坊ちゃん」と、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」だった。どちらも何度がトライしたけれど、最初の数ページしかもたなかった・・・ゲーテのほうは翻訳ものだから、そのせいもあったかもしれない。翻訳というのは原語と日本語両方のセンスを要求されるので、最終的な文を決めるのは本当に大変な作業だろう。でも翻訳ものは訳した人によって決まるといっても良い。「坊ちゃん」のほうは、有名な冒頭の数行しか面白くなかった・・・
もちろん他にも読破に至らなかった本は数多くあるけれど、何故か今これを書いていて、私の部屋の本棚にず〜っと10年以上もあったこの2つの本の背表紙を思い出した。

挫折というのとは少し違うけれど、何となく読むうちに時間がなくなったり、「続きはまた・・・」と思っているうちに何年も経ってしまったという本もある。この類いは長編物の場合が多い。話自体は面白くてちょこちょこと読んでいたものの、いつの間にか自然放棄してしまった形のものだ。 私の場合は、トールキンの「指輪物語」と紫式部の「源氏物語」
源氏には、高校の時文字通りハマった。授業中も通学中も家でも読みふけった。訳は円地文子さん。「夕霧」まではいったので、光源氏の一生はほぼ読み終えたに近いかな。その後、大学進学と同時に演劇も始めたので、本を読む暇がなくなった。瀬戸内寂聴さんの訳で読みたいと思っているので、いつか源氏全巻こっちに揃えるかもしれない。

映画を途中でやめるのは、これはもう話が自分に合わない時が多い。あとは出てる役者がどうしても苦手だったり・・・ 私は監督、出演者、内容を把握した上で、余程「観たい!」と思わないと映画館で見ない。 最近は封切られて半年でDVDになるので、それを待ってからの事が多くなってしまった。まあDVDも一応選んで借りてくるわけだから、ほとんどの場合は一応観るのが普通で、「あ〜〜駄目だ!!」と途中でやめて返したDVDはそんなにはないけど、、、映画は観たいけど苦手な役者っていうのが、トム・ハンクス。なんでかなあ〜

さすがに舞台を途中で帰って来るという事はしないけど、実は今までに2回だけある。
やっぱり舞台を観る時は、やっていた立場として舞台裏や稽古場の隅々までを考えながら観てしまうので、たとえ面白くないなとは思っても、その芝居の何かを探してしまう。だから1幕で帰るというのはよっぽどだ。最初のはオスカー・ワイルドの「理想の夫=An Ideal Husband」。これは前にも観た事があって面白いと思った喜劇なのに、その時のプロダクションはなんだか演出が面白くなかったのだ。
1幕途中まで観て、笑えるはずの所でどうも笑えずだんだん退屈になってきて、そのうち眠くなってきてしまった。幕間に入って、どうしようかと考えた末に劇場を出た。

2度目はミュージカルだった。トーマス・ハーディーの「テス」がミュージカル化され、原作が大作なだけに多少は期待して行ったのだけど、これが全然面白くない・・・・ 役者の歌唱力は素晴しいのだけど、本も曲もイマイチでドラマになっていないのだ。頑張っていた役者達には気の毒だったけど、座っているのも苦痛になってきて、もう本当に何度も時計を見た末に1幕が終ると同時に逃げ出した。

これには後日談があって、それから1週間も経たない頃、うちの彼が地下鉄の終電で帰って来た時、地下鉄駅からミニキャブ(ライセンスのある黒いタクシーとは別に、ローカルな個人運営のキャブサービス)をシェアした女性がいた。うちのほうは郊外なので、電車を降りて駅から同じ方角へキャブに乗る人同士がシェアするというのはよくある。その女性がなんとミュージカル「テス」の制作スタッフだったのだそうだ。「失礼だけど、、」と前置きして彼が途中で出て来た話をすると、「そうでしょうね、、、プロデュースが悪すぎるもの」と言って、其の後15分程キャブの中でプロデューサーの悪口を言っていたそうだ。

最後まで付合えない事って結構あるように思う。本や映画はたとえにすぎなくて、自分の人生の中でも成し遂げなかった事がいくつもある。挫折か、放棄か、はたまた見限ったのか?、、、う〜〜ん、苦しいかも・・

ブログは続けたいです、応援してください
ランキング大