やっとドラマ、「家族」が観られた、第3話まで。
このドラマの竹野内さんは、すごくナチュラルで、そういえば、ここまで普通の役って今まであったかなあ〜 あ、「氷の世界」の英器が近かったかな・・・悠斗役の秀星君には泣ける

何てリアルな脚本なんだ・・・

確かにドラマ自体は地味なんだけど、台詞に現実感があってちょっと痛い。
今のところ、放送4話までで、かなり「理美の心情がうまく説明されてなくて、訳がわからない」という意見も多いようだけど、私はなんとなく、まだちゃんと書かれていない、彼女のこれまでの蓄積した思いが解るような気がする。

3話で亮平にはっきりと、もう、あなたとは暮らせない」って言ったあの台詞。「あなたを愛してない」ではなくて、もう一緒に暮らせないっていう思いは、決心して家を出るまでにきっとものすごく長い時間がかかったはず。 だから、「私がどれだけの勇気で家を出たか・・・」「もう、あんな勇気だせない」っていうセリフになるんだろうな。

多分初めて亮平と付き合い始めた頃は(悠斗が5歳だから、結婚する前に数年つきあったとして、10年足らず位の付き合いなのかな?)最初はあまり気にならなかった二人のズレが、 結婚して、子供ができるとどんどん現実的な差になって溝が大きくなっていったんだと思う。

二人のバックグラウンドの違い、家庭環境や生活レベル、教育環境、大切にしているもの、そういった事って、自分達の子供をどう育てるかっていう時に、違いが顕著に現れてしまうと思う。そこから、夫婦の間にどんどん溝ができてしまうのは、結構良くある事じゃないだろうか。(というより、実際回りでよくある)
私自身がどうしても子供を持つ気になれなかったのは、それが恐かったからかもしれない・・・

亮平は父親をほとんど覚えていなくて、高校生の時に母親も亡くして以来、ずっと自分で何もかも決めて生きて来た。つきあってた頃にはそんな部分が理美には「自立していて、決断力のある人」だったのが、結婚してからは、いつの間にか、「何も私に話してくれないで決めてしまう自分勝手な夫」になってしまった・・・ 「弁護士をしてる友達がね、、」って何度話しても、次に彼女の事を話す時はまた1から説明しなくてはいけない・・・・ きっと理美の誕生日や結婚記念日も、仕事で忘れ去っていた事が何度もあったんだろう。

多分、まともにぶつかり合って喧嘩をした事も、ほとんどなかったんじゃないだろうか、この夫婦は。お互いに、相手が何が好きで何がきらいで、どんな事に心から喜び、どんな事に胸を痛めるかを、ちゃんと解り合っていない二人のような気がする。 それは好きな食べ物とか、クリスマスプレゼントに欲しい物とか、そういう事じゃなくて、・・・

話をしようとしても、亮平も休みの日は疲れてるし、たまには悠斗ともつきあわなくちゃいけなくて、理美の話を聞く余裕は無しで、、 それに、亮平は、多分そういった自分の事を、ちゃんと誰かにまともに話した事がない男なんじゃないだろうか、友達、津久野しかいないみたいだし・・・

きっと理美は、何度か話しをしかけたに違いないのに、亮平は彼女がどれだけ本気で話を聞いて欲しがっていたかに気付かなかったんだ。
結局、話をする事は無理だという結論になってしまって、亮平にとっては「寝耳に水」の離婚宣言になっちゃんたんじゃないかなあ〜

結婚指輪を人づてに突き返すっていうのは、私にとってはきっと最期の行為だ。そうしてやろうか、、とは思っても、できない・・・・本当に最期の勇気を振り絞らないと。そして、その勇気を出してしまったら、もう絶対に後戻りはしない覚悟がないと、できない。

だから理美は、あんなにもかたくなにならざるを得ないんじゃないかな。
元に戻っても、また今までと同じ事が続くだけ、、これからも何も結局は変らない、、、そう思ったら一度だけの勇気にしがみつくしかない、みたいな思いで必死になってる気がする。

5話の予告に、すっごく痛い台詞があった。

あなたの大事なものは、みんな私には関係ないものばかりなのね

これは、、、、本当に辛いよね。

おそらく脚本の清水さんは、これから理美の今までの心の動きや、それに気付いていく亮平の気持ちなんかも、描いてくださると思う。
このドラマは、結婚してる人、した事がある人なら、きっとすごく現実的に観られるんじゃないだろうか。
これからの視聴率アップを期待してます!!




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