見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

May 2021


前回ウェストエンドに行ったのは去年のロックダウン直前の 3月半ばだった。14ヶ月振りで久々に友人とランチ。本当に今までどこにも行かなかった。髪を切ったのもつい先月で、電車にすら乗らなかったしロンドン中心地へはロックダウンが少しずつ解除されても様子を見ていた。

連休の日曜日で、しかもずっと寒かったのに昨日は20度を超える初夏日和。 電車にも地下鉄にも家族連れが、それでもマスクをしてなるべくギュウギュウに詰めないように乗っている。こうしていると全く以前と変わらない。駅構内はホームから地上までは元々一方通行だったから混乱はなく、でも電車(オーバーグラウンド)から地下鉄への乗り換えが、いつもの狭い階段は使えず、一度建物の外に出てグルッと反対側から入り直さなくてはならなかったのが、ちょっと面倒になっていた。

ピカデリー周辺のレストランやパブはみんな歩道にテーブルを出して、気持ちよさそうな賑わいだ。 イギリスは肌寒いのとお天気が変わりやすいのとで今までアルフレスコは定着してこなかったけれど、これを機にヨーロッパの国のように外でのテーブルが定着していくかも。

久しぶりのお喋りは本当に楽しい。3人であったうち、一人は去年の11月からこの4月まで日本に帰っていた。日本に行ったはいいけれど、その直後にイギリスが2度目のロックダウンになって帰ってくるのが難しくなり、3週間のつもりが今まで伸ばしてしまったのだとか。 こちらに帰ってみたら、お隣のご夫婦が二人とも相次いでコロナで亡くなってしまっていて、お別れもできずにびっくりしたそうだ、、、、

私の身近ではコロナに感染した人も亡くなった人もいなかったけれど、検査に来るお客さんの中には知り合いや家族が感染した話もいくつか聞いた。本当に紙一重の中で生活しているのだなあと実感する。
ワクチン摂取は既に完了しているので少しは安心とはいえ、これですべてOKという事ではない。

日本での状況を友人に聞くと、「本当にあまあま!!」とのこと。時短営業なんて意味ないも同じで、閉店後は外でたむろして飲んでいる人もたくさんいるとか、マスク無しで電車で大声でしゃべっている人たちや、あちこち週末旅行に行っている人も多くて、こちらでのロックダウンとは全く状況が違っているという。もちろん気をつけている人達も沢山いるのだろうけれど、「割合がまるで違うのよ!」と友人は怒りの強調。

日本の状況が悪くなるにつれ、出入国の規制で日本はアンバー(黄色)になってしまった。以前より行き来が規制されている。こちらから行くにはまず出国前にPCR検査をし、この費用だけで90ポンドくらいする。さらに日本で同様の検査、3日間のホテル缶詰でまた検査、その後10日間の自主隔離、と時間と費用がかかり過ぎる。そしてまた帰ってくる時に同様に検査、こちらについてまた検査、そして隔離、、、と飛行機代だけでも大変なのに、検査が5回も6回もあるのはさらに日本円で10~12万円くらいするなんて!これは当分日本には行かれそうもない。

91歳の父は昨秋から何度か病院を出たり入ったりしている。7年前に突然歩けなくなって車椅子になってからも頭はしっかりしていて、リハビリも頑張っていたのだが、入院してしまうとそれまでリハビリで頑張った筋肉はすべて落ちてしまう。持病の血友病もあり、今年になってからは常に酸素マスクも付けていたので、いよいよ帰宅は難しくなってしまった。今回病院から出たら、家には戻らず、都内の24時間ケアのナーシングホームに入居することになってしまった。

海外にいると、家族としての協力もできない。姉と妹がいくつもホームを見て回って、実家からもかかりつけの病院からも車で行きやすい場所に見つけてくれた。こちらで結婚して、「親の死目には会えないかもしれないなあ〜」という覚悟はしていたつもりだけれど、それがいよいよ現実を帯びてくるとどうにもやるせない気持ちになる。多分、もう父にはこのまま会えないんじゃないかなと思っている。この状況では日本に行かれないし、この1年で「秋まで持つか」「歳が越せるか」「桜が見られるか」、、、という状態だったので、、、でもその度に頑張ってまだ生きている父に本当はもう一度会いたい。

レストランやパブが開き、劇場や映画館も人数を減らして再開し、ヨーロッパではロックダウンから緩和されていってる国が増えてきた。もちろんこれはワクチン普及の賜物なのだが、そのワクチンも世界中に行き渡っているわけではない。

「ワクチンは打ちたくない」と言っている人たちも多いと聞くけれど、私はそれは愚かな選択だと思っている。打ったメリットと打たなかったリスクを比べれば一目瞭然だ。SNSとかで流れてくる全くの出鱈目な情報に踊らされている人たちは、どこで、どんな情報を入手すべきかを学んでほしい。これはインターネットを使い始めてからずっと心掛けてきた事だ。ネット利用は「正しい情報をより多くより早く得るため」に使う。何が正しい情報かを見極めることができなければ意味がない、と。

日本でのワクチン摂取が早く進みますように。でないとオリンピックだって逆にボイコットされる可能性もあるよね。私が選手だったら考えるよ、、、、
 


去年11月末からの2度目のロックダウンでじっと我慢の数ヶ月が過ぎ、その数ヶ月の間に猛スピードでワクチンを打ちまくった成果がようやく現れて、今週からはカフェやレストランの室内席もオープンになった。日本ももっと徹底したロックダウンにしないと、これからがこわいような気がする、、、

4月半ばから飲食店は野外席のみ、そのほか美容院やデパート等の一般の店もオープンになり、みんな多少は遠慮がちに、それでも人の行き来が増えた。今週からの新段階のロックダウン解除はかなり慎重に様子を見るということだったが、感染状況が安定していてワクチン摂取も国民の70%近くに行き渡ったので、予定通り進んだ。飲食店での室内では一つのグループが最大6人まで、2つのバブル(同居している家族)がOKということになった。昨日の夜は職場近くのパブにも人が入って活気が戻った感じだけれど、ここへきてインドからの変異種が怖い、、、、

私はまだ今年は国外に出ようとは思えないけれど、そろそろ夏のホリデー合戦がはじまりそうだ。17日から、イギリス帰国時の「隔離なし」で行かれることになっている国がいくつかあるのだが、フォークランドやニュージーランドは遠すぎる。夏のホリデーで人気なところではポルトガルだ。あと、イスラエルも入っているのだが、なんと戦争状態に入ってしまった、、、、、イスラエルはどこよりもワクチンの投入が早く、この夏は各ヨーロッパからのホリデー客を見込んでいたと思うのに、なんて事でしょう、、!!

映画館や劇場もようやく開く。イアン・マッケラン氏のハムレットはどうしようかなあ~〜?観たい、観たいよ〜〜、でも上演はウィンザーだから一泊しなくちゃならない。ウィンザーに行くまで、ここからロンドンまで出て、大きな駅で乗り換えて行く行程での人出がきになるのよね。私がいる北ロンドンの街と違って都心に出れば人の数が違う。ニュースで見ても、ウェストエンドは凄い人で、歩道に出されたカフェ・レストランの野外席で人がびっしりだ、、、あそこに行くのはちょっと、、、芝居を劇場で見るのももう少し様子見てからにするかなあ〜。

せっかくお金を払って整えた日本のテレビ環境だけれど、なかなか見る時間も無い。それでもスケートシーズンは本当に重宝したし、昨日放映された「Luxe」も見なくちゃ。2週間まで遡って見られるので、焦らなくても良いのが本当に助かる。

春ドラマは久しぶりの竹野内さんで「イチケイのカラス」と「ネメシス」を観ている。イチケイのほうは、黒木華さんも小日向さんも好きだし。正直に言うとネメシスはドラマとして面白いとは思わないのだけれど、裏で進んでいる謎解きがどうなるのかが気になっているので見ている。広瀬すずさんには役不足な感じがするなあ。彼女にはもっとちゃんとした演技する役をあげて欲しいと思ってしまう。

なんだか最近の日本のドラマはどれも漫画みたいな作品ばかりになっている。昔のトレンディードラマとも違う、なんていうんだろう、、役者にはちゃんと芝居をさせてあげたい。まあ、頭使わないで見るのも疲れた日にはいいけれど、、、昔に比べてドラマとしてのクオリティーが下がってるよね、、といいつつ、マンガ気分で見るのも悪いわけじゃないから、それなりに楽しんでいるのですが、、、。

安藤美姫さんがゲスト出演したという「警視庁ゼロ係」、初めて見たけれど、やっぱり安達祐実さんは上手いなあ〜〜。この役面白いからまた見てみようかな。小泉孝太郎さんも結構好きだし、松下由樹さんも昔のドレンディー時代よりも、可愛いおばさんキャラの今のほうがずっと良い。年齢と共にキャラを変えて成功したのが松下由樹さんと夏川結衣さんかなあ。
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実は去年の4月(ロックダウン早々)に買い替えたばかりのテレビが急に死んでしまった、、、、彼が言うのは、トイレに行っている間に画面が黒くなってしまって、それ以降どうやっても映らないのだそうだ。彼はエンジニアなのだが、スイッチ入れても何も起こらないのはお手上げのようで、5年間補償付きだから、電話して金曜日にピックアップにくるそうな。それまではまたむか〜〜しのテレビを接続中。虫眼鏡が欲しいくらい小さいけれど、とりあえずは観られるということで、、、
 

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