見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

August 2020


WOWOWで放映されていた野田地図の「Q ーA night at the Kabuki」 を観た。野田マップは本当に久しぶりだ。野田さんは以前ロンドンで「Red Deamon」や「The Bee」、「One Green Bottle」など小劇場での公演を何度もやっていたので結構観ていたのだけれど、野田マップとしての公演は本当に最期に観たのって「ロープ」?だったかも、、?

観始めるに当たってちょっと驚いたのが「結構長いな」という事だ。でも展開の早い野田さんの舞台のこと、グイグイ回転していくのだろうなと、、、。そしてタイトルに使われている「Q」はQueenの曲をフィーチャーして構成されているとのこと。それも彼らの4作目のアルバム、「A nihgt at the Opera」の曲で、、、

私はリアルタイムで筋金入りのQueenファンだ。来日公演には中学生だった76年から何度も行ったし、雨の中で出待ちしていた高校生の春、76年のときは雑誌撮影の様子をホテルの垣根の隙間から見ていたり、本当にQueenと一緒に青春時代を送った。初めて彼らの来日公演に行かれなかった83年の時は、私自身の劇団の舞台と重なったからだ。あの時は本当に不思議な気持ちだった。中学生の時から死ぬほど好きだった彼らのコンサートと、私の舞台が同時にあるという事が、、、(規模は大幅に違いすぎるが)

ストーリーは源平両家をロミオとジュリエットに重ねて、戦国時代の背景になっている。これはなかなかのアイデア。源頼朝の妹という設定のじゅりえと、平清盛の息子ということになっているローミオの悲恋がそのままシェイクスピアの芝居と重なる。けれどここに登場するのが30年後のローミオとじゅりえだ。実は生きていたこの二人が時間を超えて、過去の自分たちの運命を変えようと戻ってくる。前半は完全にロミオとジュリエットのストーリーを源氏と平家の目線でなぞってくのだが、30年後の二人はなんとか結末を変えようと要所要所に現れては軌道修正しようとするのだが、実はほぼ修正されずに進んでいくのが面白い。

相変わらずテンポの良い野田さんの本。日英の古典をうまく重ねて、お得意の言葉遊びも随所で光る。この辺りのセンスはさすがだな〜。言葉のつなぎ方が巧いよね。ただ、私としてはどうしても芝居がQueenの曲とうまく合わない。このA Night At The Operaというアルバムに入っている曲は本当にバラエティーに富んでいて、名曲「ボヘミアン•ラプソディー」はあまりにも有名だが、他にも知られざる名曲がいくつもある。B面の「The Prophet's song」なんかは、昔ダンスの振り付けに使おうかと思った事もあるし、短くてもストーリー性のある歌や、もちろん個人的な憎しみや愛情や、いろんな要素が詰まっている、このアルバムを芝居に使おうというアイデアは凄く良い。でも、一つ一つの曲を知りすぎている私には、どうしても目の前の芝居とこの45年前のアルバムとが重ならない。

芝居が面白く進むたびに、入ってくるQueenの曲がどうしてもしっくり収まらない感じが拭えないままに舞台が進んでいく。仕方がないので、自分の中で「これは転換の際の効果音楽」と思いながら観ることにした。Kabukiと謳っているのだが、これもそこまで歌舞伎らしい要素が重要とは思えず、普通に「芝居」で良かったとも思うのだが、野田さんにしてみると、このアルバムコンセプトと芝居に重なるものがあったのだろう。「やってみたくなる」のは演劇人の本能だ。

松たか子さんと上川隆也さんの「30年後のローミオとじゅりえ」そして、広瀬すずさんと志尊淳さんの若きロミオとジュリエット、このキャスティングはとても良い。広瀬さんはこれが初舞台だそうだ。声の使い方は確かに「苦しい」と感じる事もあったけれど、良い芝居をする人だ。ベテランの松さんと上川さんはもう安心して観ていられるし、アンサンブルのテンポも絶妙なので、野田さんの本を楽しめる。

後半は、生き残った二人のその後なのだが、やっぱり野田さんの本はお安いハッピーエンドにはならない。私はだから野田さんの芝居が好きだ。いつも現実を突きつけて、決してお安い結末にしない。結局はこの二人も墓場からは生き延びたものの、その後は2度と会える事なく、ローミオは名を捨てて戦に加わり、最果ての地で「俊寛」のように哀れに故郷を乞いながら死んでいく。輝くような青春を演じる広瀬・志尊コンビのキラキラした若さの恋と、熟年になっても変わらぬ愛を秘め続ける大人の二人の姿が美しく、悲しい。

若さには未来は見えていない。見えないないからこそ希望と、勢いと、無謀さがある。未来から見る過去は、美しく、辛く、暖かさと絶望が。敵味方の立場から「あなたの名前を捨てて」というジュリエットのセリフをここまで膨らませた芝居が出来上がるとは、流石に野田秀樹さんだ。乳母役もピッタリで、まだまだ体が動く役者でもある。竹中直人さんを舞台で見るのも本当に久しぶりでこれで2度目かなあ〜〜?テレビで見るよりも、ずっと良い役者だ。

Queenと歌舞伎は特にフィーチャーしなくても十分面白い舞台だ。Queenの曲でのステージ化といえば、昔、モーリス•ベジャールがモダンバレエを振り付けた素晴らしい舞台があった。歌詞を全て知り尽くしている私にとっては、それが芝居のセリフとぶつかってしまって違和感を感じてしまったけれど、それと気づかずに見ると結構馴染んでいたのかな、、、??

日本での芝居は本当に滅多にみられないのに、このコロナ騒ぎとネットサービスのおかげで、「日本にも危機感を告げるような芝居があるじゃないか」と思わせてくれる舞台を見られるのは本当に嬉しい。もちろん舞台は舞台で観てこそ、なのだが、何しろ世界的に劇場がほとんど開いていないのだから、舞台映像でも充分だ。

 

 
実は私はほとんどテレビを見なくなっているのだが、毎日欠かさずに観るのがニュース以外ではクイズ番組だ。イギリス発祥のWho watns to be a millionaireは世界各国でコピー番組が作られたが、私とうちの彼がいつも見ているのは「The Chase」という番組。イギリスのテレビにはクイズものが凄く多くて、スポーツものやら、一対一のものから大人数から減らして行く形式のもの、本当にたくさんの番組があるのだけれど、この「The Chase」には時間の無駄がない。そしてホストが私の大好きなBradley Walsh。

クイズ番組でもどかしいのは、毎回いちいちルールの説明をしているうちに時間が経ってしまって、ゲーム中も「次はこうやります」なんて言ってると実際のクイズ時間がスカスカに短い事。かなりの番組がこのパターンで、進行が遅いのだ。

The Chaseが面白いのは、視聴者チーム4人がまず一人ずつ、キャッシュビルダー(1問につき£1000)と呼ばれる一分間のスピードクイズをする、大抵の人は1分間におよそ10問のうち3−5問取れる。7問以上だったら「おお〜〜、良いね!」となる。その次にはチェイサーと呼ばれるクイズのプロ(5人いて日替わりで登場する)と一緒に3択問題に挑戦する。この3択で大抵8~10問あり、チェイサーに追いつかれずにコマを進められたら、次のひと、追いつかれたらそこで退場。これが4人分あり、最後に残れたチーム(最大4人、時には全員がチェイサーに消される事も)で2分間のスピードクイズ。ここでチームがいくつ取れるかで、最後にチェイサー一人での2分間のとの勝負になる。チェイサーを負かすにはここで最低でも18以上、できれば22~23は取らないと追いつかれてしまう。

詳しいルールは別にして、50分ほどの番組で出題される問題は軽く100を超える。これを毎日放送しているのだからすごい。もう10年くらい続いている人気番組なので、その間に出された問題の数はどれほどになるのだろう、、!!??毎日見ているので、もういいかげんクイズ王に近い知識があっても良いはずなのに、覚えていられないのが悲しい、、、

他の番組でこんなにも問題が立て続けに出されるクイズ番組はない。このスピード感とシンプルなルールがThe Chaseの魅力。4人チームで年齢も職業もバラバラだ。最期の2分間のスピードクイズに向けてそれぞれが3択問題でチェイサーと対決する際、アドバンテージに応じて手持ちの金額を変える事ができるのだが、チームの意見として「絶対君なら大丈夫だから多い方に行け=アドバンテージが1に減る)とか「若者の知識が 最終戦に必要だから金額を落としてでもアドバンテージを増やして戻って来い」等の意見交換をチームで行う。ホストのBradley Walshは私が一番大好きなプレゼンターで、彼はひたすらチームの味方だ。

日本版も流行った「Who wants to be a millionaire」 は、新しくホストに元Top Gearのジェレミー•クラークソンを迎えて新しいシーズンが放映されている。これもひたすらクイズに集中しているので面白い。スピードこそ、The Chaseほどではないものの、もっと重厚な雰囲気で時間をたっぷり使った緊張感が売りだ。こちらは今は週に1度の放映だけれど、the Chaseと共に必ず見ている。

で、日本版の携帯ゲーム、「みんなで早押しクイズ」をやってみた。宇野昌磨さん達3人組が新しく始めたOjigamingでやっていたやつだ。で、やってみると、やっぱり私は日本の事がわからない。完全な一般知識ならかなりわかると思っているが、芸能人の名前や流行ったアニメや歌なんかのことは知らないので、、、、それでもちょっとずつやってみたらB+まではサクサクきた。 俗な知識ならやっぱり私はイギリス人だなあ〜〜と痛感しつつ、1日に数回だけやってみる。Aレベルになるのは結構大変そうだけど、日本版のクイズも楽しい。知らない事が多いのがかえって新鮮だ。

物知りな人って昔から好きだ。以前に一緒に仕事していたオプトマトリストの同僚は典型的なイギリス中流階級の人で、昔のA-レベルから大学ーオプティシャンに、というエリートコースの人で、ちょっとした会話の中でも「あれ、なんだっけ?」というとすぐに返事を返してくれた。教養と一般常識、それに広分野で物知りなので、話をするのが楽しかった。説明の仕方もいかにもエリートイギリス人らしてわかりやすく、使う英語も教科書のようで、大好きな同僚だった。わたしもそろそろ「物知りおばさん」と思われるようになりたいものだわ〜〜
 


いや〜、のんびりゆっくりの3ヶ月の後に怒涛の7月が 過ぎて行った!!

忙しいの何のって、もう毎日ヘロヘロですわ、、、以前のように誰彼となくやってくるということはないので、基本的には予めアポした人たちなのだが、何せ全く途切れない。しかも検査にかかる時間が遅れがちなので、結果としてアポした人たちが 被ってしまったり。一人一人毎に椅子もテーブルも消毒しなくてはいけないので、余計に時間がかかるし、、、、

今までは普通に夜は1時半か2時ごろに寝ていたのだけれど、年も相まってもう流石に無理だ。12時過ぎにはもう目を開けているのも無理な毎日。でも7月はずっと来られなかった人たちが集中していたから 忙しかったけれど、8月も半ばにはその勢いも落ちるのかな、、、、

本来ならサッカーのユーロ、そして今頃はオリンピックの真っ最中だったんだね。とりあえず再開したFAカップの決勝が昨日だった。あちらこちらのパブから声援の声が聞こえてきていたけれど、スタジアムは無観客。それでもシーズンの区切りとしてArsenalが優勝した。そう言えばFAカップの決勝が2チームともロンドンのクラブというのも珍しい。でも私はフットボールに関しては、国際試合しか基本見ない。なのでナショナルチームはわかるのだけれど、各クラブの事はほとんどわからないのだ。Arsenalは私が住む北ロンドンのエリアなので、この辺はArsenalかTottenham hotspurの支持者が多い。パブでの応援が盛り上がっていたのもその為だろう。

そして今日はF1のBritish GP。シルバーストーンに観客はいないけれど、今日と来週の2レースがイギリスで行われる。前半に2度もセーフティーカーが出て、あまりの遅い展開にちょっと飽きていたのだが、全てのドラマはラストの3周にあった!! 2度目のセーフティーカーが出た際にタイヤ交換を行ったチームが相次いだのだが、数台のマシンがレース終盤で破損の連続。後残り数周というあたりで、メルセデスの二人=バルテリ•ボッタスとルイス•ハミルトンはタイヤが「やばい」と気づいていた様子。まず2番手を走っていたBottasの左前タイヤがラスト3周目にパンク。4番手を走っていたカルロス・サインズのタイヤも同様に左前輪がパンクし、さらにはトップを走るルイス•ハミルトンの左前輪まで!!ボッタスは周始めにパンクしてしまったのでピットインして交換するまでにかなりのロスをしてしまった。そのすきに、3番手だったフェルスタッペンが素早く追い抜き、タイヤ交換して2位に浮上、彼もタイヤのコンディションが気になったらしい。そして最終周に入ってルイスのタイヤも逝ってしまった、、、フェルスタッペンとの差は26秒ほどあったのが、どんどん縮まっていく、、、残りあと4分の3周ほどだ。パンクしたタイヤを引きずって火花飛ばしながら走る満身創痍のメルセデス。「車が持つか、追い抜かれるか、、、?」とハラハラする中、冷静にルイスはマシンをゴールまで運び、🏁を受けた!!

結局、ルイスのシルバーストーン7連勝、2位にはフェルスタッペン、3位にはシャルル•ルクレールがこちらはタイアの問題なくゴールした。いや〜〜、ラストの3週のドキドキがすごかった〜〜!! 

本来ならそろそろシーズンオフ中のフィギュアスケート も新しいプログラムでのアイスショーが続く時期だ。The IceとかFrends on Iceとか、また世界中からトップ選手が日本に集まってくれるのを楽しみにしていたのに本当に今年は残念だね。(それらの演技動画をネットで探す苦労・楽しみもひとしおなのだ)

宇野昌磨くんはそろそろスイスに、、?と思ったら、スイス合宿に行ったのは梨花ちゃんで、昌磨くんご本人はYoutubeに大忙しの様子。ゲームしかり、スケートしかり、自動車免許も取ったそうで、その辺りの時間の使い方も上手いかもね。ステファンのインタビューで、「昌磨のワークパーミット を申請中」と発言していたらしいから、それが降りるのを待っているのかな。この状況だから、観光扱いで何度も行き来するのはいつできなくなるか解らない。正式な滞在許可があれば、島田高志郎くんだってまだ規制されていた5月中に向こうに戻ったしね。今を焦らずきっとステファンは長い目で考えているのだろう。

まあ、その間にプロゲーマーさん達とお遊び杯やってスケート以外のファンを増やしたり、ついには自分の公式チャンネルまで開設してしまった昌磨くん!!

オリンピック以降の周りからの期待やメダルの重さに潰れかけたとは言ったものの、この2年で驚くほど大人になったなあ〜〜と思わずにいられない。話下手で人見知りだったのが嘘のようだ。でもそれはきっと彼の周り(本当の身近な)の人たちが、彼をしっかり支えて受け入れて押し上げてくれているからじゃないだろうか。私はオリンピックが彼のピークだとは全く思っていない。むしろ、スケーターとしてのピークはこれからの3年くらいなんじゃないかな、と思っている。幸い羽生選手のような大怪我もしていないし、スケート以外でどんどん大人になっていく事がそのままスケーターとしてのピークにうまく重なっていくといいね。早くスイスに戻れますように。次に演技を見られるのを待ってるよ!ゲーム動画もチェックしながら、、、、

 

↑このページのトップヘ