見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

December 2018

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 なんだか今年は何もしないままにクリスマスになってしまった。とりあえずは小さないつものツリーをテレビの横におき、ツリーのライトが去年ダメになっていたので今年はLEDの白と暖色のライトを巻いて見た。何と言ってもローキーなクリスマス。今年は彼と二人とも「プレゼントは無しね」と決めてい他ので楽チンだったが、、、、、

食べ物だけは確保しようと、日曜日と昨日のクリスマスイヴにショッピングに出たら、まあ凄い人、人、人!!特に昨日のイヴはみんないつもの倍近いスピードで動き回っていて、いかにも「ファイナルダッシュ」という感じ。何度もあちこちでぶつかりそうになっては「Sorry!」と言い合っている、、、、
まあ昔と違って今は全てが休みになってしまうのは25日だけなので、 とりあえず冷蔵庫に食料があればOKということでさっさと人混みから逃げ出してきたのだった。

さて、スケートも全日本を見るのはなかなか難しいのだが、ライヴをネットで流しているところもあって、「時代は変わったなあ〜」と実感する。でも時間的に見られなくて結局速報で結果を確認して後から上がっていた動画を見た。その日のうちにネットに動画が上がるのだから嬉しいよね。

女子はほんとうに世界選手権枠が5−6は欲しい!!とにかく一つ転んだら終わる、、と言っていい闘いで、見応えすごかった〜〜!坂本選手は去年の後半からオリンピックにかけてしっかり成長してから、どんどん貫禄を増している。今回3位になった宮原選手も大きなミスがあったわけではなくジャンプの完成度次第だから、シーズン後半に向けて調整してくるだろう。三原舞ちゃんの優しい、暖かいスケートは本当に美しかったし、紀平選手はもうしっかりと世界の頂点を目指す日本代表の顔になっている。

世界選手権に行く3人は最強メンバーだ!そして3人3様にスケートも個性も違う。ここがロシア女子と違うところ。実はネットでロシアの選手権も観た。なんと!表彰台3人が揃ってジュニアという波乱の国内戦で、アリーナは5位止まりだったというのが凄いよ、、彼女もどこか故障を抱えてるんじゃないかな、、とも思ったのだけれどSPでは素晴らしい出来だったし、どうなんだろう??

でもロシアのトップ3人はなんだかみんな「同じ」で観ていてつまらないと感じてしまったのは私だけだろうか?サンボ70組の女の子達は各々の個性が感じられない。体型も滑り方もみんな似たり寄ったりでジャンプはともかく、PCSがそんなに高いか、、??それに比べるとソフィア サモドゥロワ選手やエリザベータ トゥクタミシェワ選手の方が観ていて面白い。とりあえず上位3人の中ではコストルナヤ選手が私は将来に期待したいかな、彼女には少し独創性を感じられた。それにしても後2−3年してあの子達も体型変化に直面する頃にはまた次のガリガリ女子予備軍によってお払い箱になるんだろうか、、??

そして!!私にとってのクリスマスプレゼントは男子でした!!
宇野選手は今回本当にすごい底力を見せてくれた、、、明らかに足がおかしいと言われていた中でSPをきっちりとまとめて、あの気迫はカナダのフリー並みだったね。3月の世界選手権を思い出したわ、、、1日空いてのフリーはどうなることかと思って、実は昨日はライヴでも観られる時間帯だったのだが、あえてショッピングに出た。速報で「演技中」から「シーズンベスト」に変わったときは、道で思わずガッツポーズしてしまったわ、、、「自分を信じる演技がしたい」と今回の目標にあげていたのが、怪我のために自分を信じるしか無くなってのできる限りの最高の演技、インタビューで「こういう機会を下さった怪我に感謝したい」と怪我に敬語を使っていたのが宇野選手らしい!

それにしても捻挫もひどいと紫色に腫れ上がって3−4週間かかる時もあるからなあ〜〜勝手に「僕の判断」で2週間とか決めないで、、でもまあ2週間で滑れる様にはなるかな。私も役者時代にダンスで捻挫は何度かやった。一度は小骨が欠けるくらいのひどいやつで、もうパンパンに足首が腫れ上がってそれでも残り2日の舞台で踊っていたのが奇跡だったよ、、、(ミュージカル公演中だった)あの時は痛いながらも踊るまでに2週間、完治までにはやっぱり1ヶ月かかったかなあ〜〜

逆境に追い込まれると強い人というのがいる。彼もそのタイプなんだね。この底力がいつでも出せるともう最高なんだけど、そはうまくいかないのが人間の難しいところ。でも確実にプログラムは成長している。宇野選手のプログラムはSPとFPで完成すると300点は取れる構成だ。新しい採点方式になってから今季でまだ300を出した選手はいない。一番近いのが羽生選手だが、これからワールドまでにどうなって行くのだろう、、、、?

彼のコンディションはどうなのかな?世界選手権の代表に選ばれたけれど、シーズン通して3回しか試合に出ないというのもちょっと寂しいね。もちろんその数回できっちり勝ってくるのが羽生結弦なのだが、歩ける限り出られるすべての試合に出続けて、ずっと2位以上を取り続ける宇野昌磨もやっぱりすごいアスリートだよ、、、

何と言っても驚いたのは大ちゃん、いや高橋大輔選手の2位!う〜ん、、、正直に言おう、、、私としてはちょっと点数が甘かったかな、、とも思うのだけれど、確かにSPはきっちり決めてその貯金があったからなのだろう。なんせフリーでの4回転の成功が皆低すぎたよね〜〜、、?昌磨君は構成を落としてフリーは4回転3回に減らしたけれど、他に4回転を2回決めた人いた、、??まあそのおかげで大ちゃんが2位という事になったのだから、若手も「4回転無しでも上位につけるスケート」のお手本にすると良い。

やっぱりね、彼のダンサーとしての感性は他の選手の比じゃない。音を耳で聞いて滑るのではなく、体から音とリズムが溢れ出してくるんだよね。リショーさんの振り付けがすごく合ってる。このPale Green Ghostは音のアクセントに変則的な部分があるのだけど、見事に身体で奏でていた。これができるのが高橋大輔。世界選手権を若手に譲ったのは賢明な選択だけれど、マイナーな国際試合とかに出てみても良いんじゃないかな。このプログラム、素敵だからこれで終わらせてほしくないなあ〜〜。素敵な顔をしていたし、目が綺麗に輝いていた。32才、遅すぎなくて本当によかったね。人生を選ぶのは自分自身だ。高橋選手は正しい決断をしたのだと、顔をみれば解る。

表彰式は私にとって最高のクリスマスプレゼント!!宇野昌磨、高橋大輔、田中刑事の3人が表彰台に立っている!!「まさか、、、でも、、もしかして、、いや、それはないかな、、」と思っていたのになんだよ〜、やってくれたじゃない!!っていう感じ。昌磨くんがまだ小学生の頃に「いつか僕と戦いましょう」と言うメッセージを送った大ちゃんと、大ちゃんと同郷で昌磨君にとってお兄さんの様な刑事くん。3人のオリンピアンが台に乗った。そして今回は台乗りできなかったけれど、友野くんと三原舞ちゃんは四大陸に選ばれたし、これを機会に世界にアピールできます様に。

昨日までの喧騒とは打て変わって車の音一つしない今日、、、、それにしてもどんより暗〜〜い1日で、朝からもう夕方みたいな暗さが続いている。一体今何時なんだ??クリスマスはいつもこうだ。薄暗くてドヨ〜〜ンとしてる。明日から早々とセールが始まるかな、来週はもう新年になる、早いなあ〜〜
 


ちょっと最近はニュースをあまり見なくなっているのだけれど、どうしても気になるのはBrexitの行方だ。なんといっても来年の3月には交渉の期限切れでいよいよ英国はEUを正式に離脱することになる。ところがその後のヨーロッパとの関係をどうするか、の最終案が全くまとまらない。ようやく合意案が出来上がってきたものの、英国議会で反対意見が多すぎて先へ進んでいかないのだよ、、、、

とうとう先日メイ首相の信任・不信任投票が保守党内で行われ、かろうじて彼女の首は繋がった状態だ。そもそもここへきた今になって、もし「不信任」票が多数だったら、保守党党首=首相が変わるという事なのだ。こんな事が実施されるのがイギリス、といえばそうなのだが、さすがに今ここで首相交代はまずいだろう、、、、という事に落ち着いた。でもメイ首相は「今このまま続行させてくれれば、Brexit後に退任します」という約束を取り付けたという話もある、、、、 

このまま行くと、合意案無しでの離脱の可能性もかなり高くなってくる。多くの議員は「譲渡しすぎの条件よりも、条件無しのほうが自国でコントロールができる」という意見だし、でもそれだと全く先が読めないので、多くのビジネスが対策案無しの宙ぶらりん状態だ。

あと3ヶ月だよ!!本当にどうするんだよ!?

何度も何度も「もう一度国民投票のやり直しを」という声もあがったけれど、これだけは首相は絶対に行う意図が無いのは明らかだ。 一昔前の世代の人達は、むしろ「ディール無しでいいじゃないか、自分の国は自分でコントロールするべきだ」という人が多い。独立独歩で創造的な英国に生まれた人達だ。でも今の若い世代は違う。

一月の半ばには枠組みが決まってくるだろう。どうころぶのか、英国??

日本だったら考えられないかも、、という事の多いイギリスだけれど、昨日のニュースではちょっとあきれてものが言えなくなったよ。
空港の滑走路域にドローンが飛んできて、フライトが発着すべて中止になったのだ。

ロンドンの第2国際空港、Gatwick空港はヒースローに次いでイギリスでは2番目に混雑する大きな空港だ。それがすべてのフライトがストップしてしまうというのは大混乱を招く。人々は今週末からクリスマスの休暇に入るので、直前の混雑を避けて今週から休みを取っている人も多いだろう。まさにそんな時期になに、、?ドローン??  なに考えてるんだよ〜??

テロというわけではなさそうだけれど、空港警察の見解では「明らかに故意にドローンを空港滑走路近辺に侵入させた」という事らしい。そんなことしていったい何が楽しいんだい?? 頭わるいんじゃないのか?!

さらに今朝にももう一機ドローンが目撃されたという事で、ガトウィックは昨日から今日と大影響を受けて、大変な事になっている。警察が躍起になってドローンを飛ばした人物と場所をつきとめるべく駆けずり回っているらしい。でもこれを特定するのはなかなか難しいのだそうだ。

頭の悪いやつらの悪戯ならばまだましだけれど、これが新種のテロの為の予行演習だったりしたら先が思いやられるよね。一応犯人が見つかった場合は最高5年の懲役という事らしいけれど、果たして捕まるのかどうか、、?? クリスマスホリデーの出鼻をくじかれた人々の怒りはどこへ、、、??ロンドンに着陸できなくて、パリやアムステルダム辺りに降りて足止めをくっている人達も多いらしい。そもそもガトウィックはヨーロッパ便が多いし、、、

ドローンといえばもう一つイギリスで問題になっている事がある。刑務所への密輸だ。本来刑務所内には携帯電話をはじめ、持ち込めないものの規制が厳しい。にも関わらず、実は刑務所内でドラッグのやり取りやこっそり仕入れた携帯電話の使用がかなり多いらしい。これはドローンを使ってブツを運んでいるそうで、前に秘密に撮られたドキュメンタリー番組をやっていた。

一時はアマゾンのようなデリバリーの代わりにかなり正確な地点に飛ばせるドローンを使って配達をするというような案が出て、「近いうちに実用化か」と言われているけれど、これは結構怖い事だ。自分の家の敷地内(庭とかベランダとか)にドローンが入って来るのだ。物を運ぶだけじゃない、もしかしたら何か撮影されてるかもしれないし、プライバシーとsecurityにかなりの危険を感じる。それもどこから来たドローンか分からなかったら余計に怖い。

どんどん暮らしにくくなるイギリス、、、本当に早くリタイヤして脱出したいわ、、、、



やっと録画を見た、GPF。結果を知っていたので心臓には良かったかな。
まず女子から堪能しました!

今回のGPFは皆違う色で面白かった。6人の打ち明けがロシアと日本で半々だったのはまあ、あれだけど、皆すごく良いプログラムで見ごたえあったわ〜!

ロシアのソフィアが私は好きだな。今年シニアに上がったっばかりだけれど、紀平さん同様、Maturityを感じる。ガリガリの子供っぽいスケートはもういいよ。16歳でバーレスクをあんな風に踊っちゃうのもなんだか怖いけど、、、、ユーロGBのサイモンは、「僕はあんまりこの振り付けが良いとは思わないなあ〜、、、」なんて言っていたけれど、子供にあんな色気を振り撒かれては困るというところか、、?

紀平選手は本当に凄い。技術や表現といった訓練されたものではなく、頭の回転がスケート選手用にできている。もちろん練習では何百回もリカバリーを想定した滑りをしているだろうし、自分のプログラムを細かい点数まで把握しているのだろう。でもはじめてのシニアグランプリのファイナルで、冒頭の大技に失敗してからそれらの計算を働かせてきっちり建て直しができるというのはすごい才能だ。おまけに緊張感が感じられない。もちろん出だしでちょっと硬いかな、、?という感じはあったけれど、頭が緊張していなかったんだね。

華がある選手だから本当にこれからが楽しみだね。練習では4回転も跳んでいるというし、来年ロシアの子達がシニアに上がってきても充分受けてたてると思う。

それにしても6人ともすごく素敵なプログラムを見せてくれたよね。だって6位の宮原さんでも200点越えてるんだよ、、?彼女はちょっと技術点で引かれた部分が多くて残念だったね。でもきっちりまとめていたから全日本には修正してくるだろう。それにしても坂本選手のジャンプのスケールはもっと攻められるものがあるし、シーズン後半に向けて磨いていけば彼女ももっと上に行かれるんじゃないかな。

今年は女子が面白いです、本当に!!

で、、、男子は、なんだか皆がパーフェクトじゃなくて、「どうなるんじゃい?」と思ったけれど、結局はネイサンの勝ちになったね。
昌磨君、「どうしたんだろう?!、、、」というくらいに精彩を欠いていた!

時差ぼけだったのかな、、と私は思っている。実は、彼がカナダ入りしたニュースを聞いたときに思ったんだ、「今行ったら体が時差ボケにもろにぶつかるぞ、、」と。

時差ボケっていうと、着いてすぐに時間のズレに合わなくて眠い、あるいは眠れない状態だと思いがちだけれど実はそれだけじゃない。着いてすぐに感覚が狂うのは要は睡眠パターンが崩されてつらいから。たまに夜通し遊びに行っちゃってその後寝不足と不規則な感覚で2日程つらいのと同じだ。でも本当の体内時計が合うまでに、ずれた時間数と同じくらいに日数がかかると言われている。

カナダのバンクーバーはカレンダーでいうと日本から17時間遅れという事だけれど、日付を無視して時計の時間だけで考えると日本での時間より7時間進む事になる。しかも飛ぶのは地球の自転方向とは逆。これって私がイギリスから日本へ行くときとほぼ同じ。(日本との差は8時間)眠い・眠れないというのは最初の2ー3日だけれど、いつもちょうど一週間目に体に来る。

とにかく体が重くてだるい。眠いのとは違う。貧血っぽくなることもあるし、立ちくらみがしたりしてとにかくつらくなる日がある。これには毎回気を付けている。山登りや温泉なんかはこの日は避ける。いつも7ー8日目にやってくる。だから昌磨君がカナダ入りした時からちょっと心配していたのだ、、、
とはいっても昔から年に何度も海外の大会に行ってるんだから、そんなことは当人も周りもちゃんと考えるだろう、やっぱりピーキングかな。全部が全部の試合でベストを追求しなくてもいいんじゃない、、、?

それにしてもショートの後の彼の落ち込み用は今までにない位だね。完全に顔に生気が無くなってたし、プレスコンフレンスでも目に見えて落ち込んでいるのが解って「泣き出すんじゃないか」と思ったよ〜〜
オリンピックからの彼を取り巻く期待とプレッシャーは去年の比じゃない。何よりも本人が一番自覚して「結果を出したい、その為には良い演技がしたい」と言って挑んだ大会だったのだから、その結果にできなかったというのは、もともとシャイな彼の自信喪失に繋がってしまうんじゃないだろうか。

もちろん回りのサポートはしっかりしているだろうし、それを経験してこそ真のアスリートとして世界のトップになっていくのだから、大丈夫だとは思うけれど、やっぱりちょっとかわいそうだな〜。でも本人も言っているとおり、プレッシャーの中でそれを押し退けて良い結果を出し続けられる一流の選手になってくれますように。

それにしてもこの人は本当に子供のように純粋に顔に出るね。取り繕うとしないで自分の気持ちを受け止めるってとてもピュアな性格なんだなあ〜と思う。芸術家気質なんだね、でもスポーツ選手は勝負師でなくちゃ勝てないよ。ここからもう一段階飛躍できるかが今年の課題、、、

表彰台の男子3人は皆国籍が違うのに皆東洋人の顔していて面白かった。あと背並びの感じが受けたわ
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各自の台に立ってると背の高さが綺麗に1−2−3と山形になってるのに、
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一緒に並ぶと頭の高さが年齢と逆の順に綺麗に傾斜してるのがツボだった。ここで会場から笑いが起きていたのはやっぱり同じ感想だったんだろうか、、?あんまりみんなが笑うので思わず昌磨君達も不思議そうに「え、、?」て顔してた。それにしても表彰式の宇野選手は顔も目も腫れていて「昨夜は泣き明かしたのか、、?」とさえ見えて、おばさん心配してしまう、、、

でもGALAではみんな楽しそうだったし、目の輝きも戻ってたから大丈夫だね、これから全選手達はそれぞれの国での国内戦だ。来年のヨーロッパ/四大陸や世界選手権に出るためには国内で選ばれなくちゃいけない。全日本は大輔選手も出るし、羽生選手は間に合うだろうか、、、?いや、間に合わなくても出てくるだろうか?

いろんな選手の好きなプログラムをまた年明けてからの大会で見たいな〜。みんな国内戦頑張れ!!
 

驚いた事に、なんと私がうちの彼と正式に結婚したあの日から25年がたってしまっていたのだった、、、!!

25年前のあの日は、朝起きたら雨でどうなるかと思ったけれど、午後になる前には上がって、とりあえずはほっとしたっけ。山あり谷ありとはよく言うけれど、うちの場合は良いときでも丘程度で、悪いときは地獄という感じだなあ〜。

もうさすがにずっと二人でいるし、(子供はいないので)お祝いだのプレゼントだの旅行だの、散々アイデアがつきてしまったので、もう年だし、今回は「なんか食べたい物を食べにいこうか、、、」という事に。

実は2週間程前には絶交していたのだった、、、、喧嘩の時に彼の放った極限に許せない一言で、それから丸一週間一言も口をきかないままに、家庭内別居状態だった。(これが結構私には楽で、ずっとこのままでもいいかな、、と思ったくらい) まあ、そんなこんなの繰り返しで実際には30年近く一緒にいるわけだが、とりあえず25年というのは節目だからねえ〜。

食べたいもの、という事で最初はイタリアンレストランとかも見ていたのだが、結局私たち二人とも大好きという事で、「居酒屋」になってしまったのだった!だってねえ、、ロンドンにいて、食べたいものっていえば、日本食、それもあれこれつまめる居酒屋メニューが恋しいのですわ、、

Essex Roadという駅を知っている人は結構少ない。地下鉄じゃなくてオーバーグラウンドだし、ウエストエンドでもない、シティーでもない、ちょっと中途半端な所で、ロンドンでの日本人の行動範囲からは完全に外れているエリアだ。もうかなり前からあるのは知っていて「一度行ってみようかな」と思っていたのが、日本式居酒屋「灯 Akari 」。
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もともと普通のイギリスのパブだった店をそのまま居酒屋にした所なので、外見は全く普通のパブのようだ。でもメニューはすべて日本のもので、お寿司やおつまみもかなり通なものが入っている。私は飲まないけれど、日本酒や焼酎の種類も豊富だ。彼はビールなので、Asahiのドラフト、私はグレープフルーツハイで乾杯。
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テーブルの並びはベンチのようで、 内装も全く日本らしくはない。働いている人達も日本人はいない(寿司カウンターにいた板さんは日本人のようだけど違う、、かな?)のに、店の雰囲気がすごく日本っぽい。スタッフはみんな休みなく動き回っているけれどお互いに喋ったり叫んだり一切しない。皆んながテーブルに目を配っていて、こちらが顔をあげて見回すとすぐに目があってテーブルに来てくれる。こんな当たり前のサービスがロンドンでは本当に希少価値なのだ。

シティーの外れのエリアなので、客層もそこそこ。仕事帰りのグループやカップル、女性同士でのおしゃべりに興じている人達もいれば、ローカルなのか、一人飯に来ている人も数人いた。(女性も)
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二人なのにどんどん頼んでしまう。野菜の天ぷら盛り合わせはもう少し一皿の量が少なくてもいいかも、、、豚しゃぶサラダがごまドレッシングで滅茶苦茶美味しい!お刺身は新鮮だった。昨日の月曜日が定休日なのは魚市場で仕込むからで、(これは他の純粋な日本食レストランも)火曜日に行ったのは偶然とはいえ正解だった。メニューの豊富な事は嬉しいけれど、残念ながら二人なのだよ、、、ここは友達4−5人であれこれドドーンと注文するとテーブルも華やかになるのにね。

それでも私達のテーブルは他に比べると多種のお皿が並んで、「みたか、私は日本人だぞ」という気分になった、、、それにしても日本人は店中で私一人なのに、この日本の居酒屋の雰囲気は何だろう、、?不思議な店だ。
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流石にちょっと頼みすぎだ感じもしたけれど、まあ、特別な日だし、、ということで今日はダイエットは念頭から追い出して楽しむ。日本人の友達とくればもっとコアなメニューも頼めるのだが(まぐろ納豆とかタコ酢とか)、一応うちの彼の好きな範囲で頼んだからまあ、鳥南蛮とか餃子とかよくあるものが並んでしまった。それにしてもよく食べたもんだ、、、、

デザートに頼んだ抹茶アイスクリームがすごく美味しかった。メニューには抹茶のアイスクリームに黒蜜がかかっていると説明されていたので、私は頼む時に「黒蜜は無しで」と頼んだ。すると、なるほど、、、アイスクリーム自体はほとんど甘さがない。これは私には嬉しい驚きで、抹茶の香りと渋みがそのままアイスクリームになっている。甘いデザートが好きな人だと、これに黒蜜がかかっていて丁度良いようにできているのだ。これはかなり嬉しいデザートでしたよ。

外れた場所とは行っても、我が家からだと電車一本で行かれておまけに駅の目の前だから、また是非行こうと嬉しい発見を彼と喜び合う。まあお値段は居酒屋、、、とは言えないんだけどね。まあ、それは仕方がないかな。日本人経営の居酒屋もロンドンにはあるけれど、都心の店はほとんどが混み合っていて並んでいたり、一皿の量がすごく少ないのに高くてやってられなかったり、、、ザワザワし過ぎて落ち着かない雰囲気だったりもするので、ここの「丁度良さ」が本当に気に入ってしまった。

テーブルを予約しておいて正解だった。見回すと店内の3分の1はリザーブになっている。人気の店なんだね。サービスも含めて日本みたい、という店は少ないので、このまま変わらない雰囲気でいてくれると嬉しい。是非また行くぞ!次は私の誕生日にしようかな〜〜!










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