あっという間に過ぎてしまった日本での日々。戻ってきてからもうすっかり日常に戻ってしまって、本当に2週間は短すぎる。
ハイライトは両親のダイヤモンド婚(60周年)。結婚生活が60年ということは、まず二人揃ってそれまで生きている、という事だけでも実は凄い事なんだよね。考えてみたら、ダイアモンド婚を祝える人達の方が実は少ないんじゃないだろうか、、、金婚式の時同様、今回もホテルオークラで食事会。お料理はもちろん、デザートの「伝統のクレープシュゼット」が技ありで、ワイワイと楽しい食事会になった。
今回は遠出も山登りもしなかった。でも20年以上ぶりに一緒に集まれた友人たちとの時間にお喋りが弾み、 ブログがきっかけでロンドンでお会いした芝居関係の方と、久しぶりに再開して素敵な中華をいただきながら芝居の話に夢中になり、劇団時代の仲間と一日スパで汗を流しながらのんびりくつろいだり、本当に楽しい日々でした。みんな仕事で忙しい時期だったみたいで、貴重な1時間のランチタイムを付き合ってくれたり、美味しいランチのお店に11時から一番乗りしたり、ほとんど食べることで過ぎていった。
毎日食べ続けでさすがに後半はちょっと「何食べたい?」と聞かれるのが困るくらいで、そんな中、たまたま入った居酒屋のお豆腐料理がとても気に入ってしまった。「月の雫」というチェーン店のようだけど、表参道の店で お豆腐を使ったメニューが美味しかったので、別の女子会でも、新宿の月の雫へ。
この女子会居酒屋は毎年恒例にっていて、メンバー昔ロンドンで「外国人に日本語を教える、日本語教師養成講座」 で一緒だったメンバーだ。人生を区別はできないけれど、私の友人たちは、学校時代の同級生、劇団時代・芝居関係の友人、そしてロンドンで知り合った友人たち、の3つに大別できる。みんな私の人生の中で、小さなきっかけで長〜い付き合いをしてくれている大事な人たちだ。「あの時、あの場所で知り合わなかったら、一生会わなかったよね」なんて言いながら、ロンドンで、東京で会える時間がとても不思議な気がする。
ちなみにこの「月の雫」で最期に食べた豆腐チーズケーキが、なかなかのものでした。
お豆腐なので、布で絞られて濡れた状態で出てくる。
と、、、
これが、クリームチーズのような、豆腐のような、絶妙な食感で、思わず布についた分もこそいで食べてしまった。
日本最終日は、妹に誘われて地元の防災訓練に行ってみた。港区の中でも、今回は隣の地区だったのだけれど、のんびり歩いて高輪の方まで。ちょっと裏道で迷っていると、なんと、現役の井戸に出会った。
しっかりと水が出る井戸。高輪の周りも今は本当にマンションビルだらけになってしまったけれど、それでも小さなお寺やこんな井戸がまだあるんだね。そういえば大木戸跡はどの辺だったか、、昔、まだ小学生の時、夏休みの自由研究で、港区内の史跡巡りをしたことがある。あちこち写真を撮ってスクラップに説明書きを書いて、、、デジカメなんてなかった時代。
防災訓練では、心臓マッサージやAEDの使い方を実践したり、三角巾のいろんな使い方、救助に役立つロープの結び方等、為になる経験ができた。最期には非常食や簡易トイレのお土産(くじで当たった)ももらって。イギリスは日本のように地震も火山の噴火もないし、台風クラスのストームでさえ滅多に来ないので、緊急事態に対する意識は本当に皆無に等しい。でもテロが増えてきたりしている今日この頃、こういう実用的な防災知識は役に立つはず。
とはいえ、現実に難しいのは、その場に直面した時に、知っていることを実践できるか、なのだ。「こういう時にはこうしましょう」と、子供の頃から言われてきて、充分知っているのに、いざという時になると、違う行動をしてしまうのが災害時の悲劇なのだ。
生死を分ける事態の時に正しい判断ができる人間でありたい、と思う。