見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

March 2017

学生時代には通信手段はもっぱら電話。留守電がやっと出てきて、待ち合わせでのすれ違いには駅の伝言板を使っていた。今のこんなネット生活なんて想像もしていなかった、、、いや、想像はしていたかな、テレビ電話とか。でも現実になるのは遠い先のことだと思ってた。

私はコンピューターウィザードではないし、仕事やビジネスに使うわけではないので、最初に購入した時点からずっとiMacを使ってる。今のマックで3台目。そして携帯電話はあくまでも必要最低限のスペックのものを選んでいる。スマホは本当に便利だけれど、私には必要ないものも多くて、欲しいなあ〜とは思っても、iPhoneなんかは宝の持ち腐れで高価すぎる。大分前からその中間を探していた。
で、買ってみました!アマゾンのKindle Fire 8HD。もちろんiPadもいいけれど、大きいのはいらないし、何に、何時、どれくらい使うのかを考えたら一番手頃なのがKindleだった。
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なんで急に決断したかというと、もちろん以前から携帯とマックの中間になるものが欲しかったのと、今回5月の頭にホリデーに行くので持って行きたかったからだ

前回のホリデーはTenerifeだったけれど、今回は厳選の結果、マヨルカ島にした。第一に予算。我が家の家計は火の車、去年行ったアパートが手頃で便利だったので、再度、とも思ったけれど、やっぱり一度行ったところより違う所に行きたくなってしまう。カナリー諸島の方がバレアレス諸島よりも南だから、5月初めに行くならカナリーの方が夏っぽさは体感できる。私はテネリフェでも違うエリアに行きたかったけれど、うちの彼はできればビーチは白砂がいいと言う、、、

日本(火山国)生まれの私には灰色の砂のビーチは珍しくなくても、彼には黒砂ビーチがなかなかの違和感だったようだ。カナリー諸島で白砂のビーチがあるのはモロッコに近いランザロテグランカナリアあたりだけれど、訪れる場所としての魅力がイマイチ。私はやっぱり古い歴史や文化を感じ取れるものがある場所が好き。どうせイギリス人だらけのホリデー地なら、景色が良くて見所のある場所がいいからね。で、なんだか「ハワイに行ってきます」という感じのマヨルカ島行きが決まった

ホリデー先でちょっと持て余すのが、エンタメだ。アパートに泊まるのだけれど、大抵プールサイドのバーの周りで夜には歌やマジックのショーがあったりはする。けれどそういうものに興味はない。夜はキッチンで簡単なものを作って食べたあとは結構やることがないのだ。衛星放送のテレビがあるとはいっても、英語放送はBBCと他に1つ2つ、、??

そこで、せっかく最近アマゾンのプライム会員になったので、観たい番組や映画をダウンロードする手を思いついた。Kindleならもちろんビデオだけでなく、本やゲームもダウンロードできる。アパートメントでWiFiが無料で使えることはあらかじめ調べてから選んであるのでネットはできるはず。でも大きなコンプレックスだと部屋の位置によっては入りが悪いことも考えられるので、たとえネットに繋がらなくても手元にダウンロードしたものがあれば夜リラックスして観られる

というわけで、ゲーム、ビデオ、本をいつくか早速ダウンロードした。8インチのHDなので画面は綺麗だ。大きさも本サイズだし、何と言っても軽いので手軽に持って行かれるのが嬉しい。やっぱり10インチにしなくてよかった。この大きさが丁度いいわ〜〜カバーをつけたらこれも便利で、立てられるし閉じれば自動的にオフになる。
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これからも携帯の方はネット以外はメールとFBやLine、つまりライフラインとしてコミュニケーションできるアプリだけにして、使わないことにしたアプリはアンインストールしてしまった。最近「容量が足りないのでアップデートできません」のメッセーが出まくりだったので、これで必要最低限だけをスマホに残せる。

私はゲームはほとんどやらないのだけれど、マックにダウンロードしたEnigmatisシリーズにはちょっとハマってしまった。これを始めるとあっという間に2時間ほど過ぎてしまうのだけれど、そのあと首と肩がゴリゴリに凝ってしまう、、、Kindleなら膝の上に乗せてもいいし、床に寝ながらだってできる。何かちょっと調べたい時にいちいち2階のマックまで行かなくても、テレビを見ながらちょっと手を伸ばしてネットできる。

これは使い道あるわ〜〜!お値段£89-99(約12600円)ですもの。お買い得


久しぶりのミュージカル。なんだか最近はミュージカルよりももっぱら芝居の方が面白くて、なかなか「観たい!」と思う ミュージカルに出会わなくなっている。今だってもちろんミュージカルも好きなのだけれど、なかなか新作でピンとくるものが少ないのだ。大掛かりな(いわゆる観光客がお土産に観にくるタイプのもの)舞台は再演ものがほとんどで、しかも異常なほど値段が高い 最近観たのはミュージカルでも小劇場ものが多い。
で、行って来ました。The Wild Party
-Photo-Credit-Scott-Rylander


原作は1928年にJoseph Moncure Marchという人が書いた物語詩で、ポエムの形で書かれたのだが、あまりにも過激な内容で、発禁処分になってしまったそうだ。この作品が2000年に、ほぼ同じ時期にブロードウェイとオフ•ブロードウェイで2つのミュージカル作品になって上演されている。今回ロンドンで初演となったのは、ブロードウェイで公開されたMichael John LaChiusaのヴァージョン。
クイーニーは、ブロンドの踊り子で 、パートナーのバーズは同じヴォードビルショウに出演している芸人だが、少しヴァイオレントで危険なタイプの男。クイーニーとも時々激しく争う関係だが、クイーニーはおそらくこういう少し乱暴で危険な男が好きなのだ、、、ある日、二人はお互いの関係をリフレッシュするためにも、久しぶりにワイルドなパーティーを開くことにする。
少しさわりを、、、


 

パーティーのゲストが次々とやってくる。 レズのストリッパーと彼女の新しい恋人で重度のモルヒネ中毒のサリー、sexは誰でも何でもOKでお金持ちのジャッキー、オスカーとフィルは近親相関風な怪しい仲良しの兄弟。プロデューサーとしてアップタウンへ行こうとしているユダヤ系の二人組、黒人ボクサーと白人妻、その妹のナディーンはブロンドに憧れる16歳、、、、
ワイルドなパーティーが始まり、みんなで浴びるように飲み、踊り、コカインを吸いまくって大盛り上がりだ。そこへクイーニーの長年のライバルでもあり親友でもあるケイトがジゴロのブラックという男を連れてやってくる。

ゲストの一人一人を紹介する形で、役者たちが交互に歌い踊る。とにかくタイトル通りのワイルドなパティーだ。乱痴気騒ぎとはまさにこのこと!役者たちは所狭しと歌い踊り、そのパワーがとにかく凄い
このThe Other Palaceという劇場は以前はSt.James Theatreと呼ばれていたのだが、最近ロイド•ウェバー氏が買い取り、創造的なミュージカルの発信地になるような場所にしたい、と再オープンした。このThe Wild Partyは新しくなったThe Other Palaceのこけら落とし公演となる。舞台は半プロセニアム型(=舞台から客席が階段状にせり上がっていく形)で、段差が高めなので、どこに座っても前の人の頭で舞台が遮られることがない。これは本当に見やすくてありがたい。客席数は300ちょっとで、舞台と客席が一体感を感じられる空間だ。役者たちのエネルギーが劇場全体の空気になって客席を包む。良い劇場だわ〜〜

主演のクイーニーを演じるフランセス•ルフェルを始め、役者たちの力量がめちゃくちゃ高い。どの役者も一流の演技者で、シンガーで、ダンサーだ。もともとブロードウェイ版を作った時に、最高の技量を持つ役者たちが集まる事を前提として企画したそうだ。

パーティーは派手に続く、、、、お酒とドラッグで日常の仮面が剥がれていくにつれ、あちらこちらで淫らな乱行が始まる。今欲しいものを目の前で捕まえて、誘い、奪い、ジンのお風呂にコカインを撒き散らし、ほとんどオージーパーティーだ。その結果、皆がパートナーと言い争いになり、嫉妬と激怒で怒鳴り合い・殴り合いになっていくのだ。最後にはsexだけでなく、本当にロマンチックな関係になりそうなクイーニーとブラックにキレたバーズがピストルを持ち出す••••

人間の仮面を引き剥がすような、スキャンダラスな話だ。パーティーに集まってきた、かなり変な人間達が、やがてお酒とドラッグで日常の関係とは全く違う関係に発展していってしまう。メチャクチャな乱痴気騒ぎのあとには、昨日とは違う現実が待っているような終わり方で、前半の汗が飛び散るようなパワーが、後半ではジワジワと心が寒くなるような怖い空気になっていく。人間って、、こんなに簡単に揺さぶられてしまうのか、、、??

パワフルで、セクシーで、スキャンダラスなミュージカル。上に貼ったビデオでも、雰囲気を感じていただけると思う。エネルギーをもらえる舞台は本当に良いね!それでいて人間の心の闇を少し覗いてきたような気分。スキャンダラスな舞台って、大好きだわ〜〜


 


日本でもあると思うけれど、うちのテレビにはVirgin Mediaのセットボックスが付いていて、チャンネルは120位ある。そしてキーワードで興味ある番組をピックアップして録画を設定できる

まあ数多いチャンネルでも、実は同じチャンネルが一時間ずれてるという重複チャンネルや、私たちは観ないチャンネルも多くて、実際には本当によく見るのは12-3チャンネルなのだけれど、、、。観たい番組をセットにして契約できるといいのに、実はこのチャンネルの契約セットは数種類がヴァージンの方で決められていて、チャンネル数を少なくして契約料を安くしたくても、一つ上のセットに観たいチャンネルが入っていて、どうもうまくいかないようにできている、、、、

で、うちではテレビをリアルタイムで観ることは殆ど無くて、録画に頼っているのだが、、、キーワード録画というのが結構困る。うちの彼が料理番組が好きで、中でもカレーのレシピがあるといつも観ているのだが、(カレーといってもインドカレーだけじゃ無くて、タイカレーやマレーシア風とかインドネシアとか、カリビアン風とか沢山ある)Curryというキーワードで録画をセットしておくと、関係ない番組、例えばCurryという苗字の役者が出ている映画とか、変なものまで拾ってしまう。数日でセットボックスの録画量が30%近くになってしまうのだ。

30%なら少ないと思うかもしれないけれど、実は録画量が30%以上になるとリモートでの切り替えが重くなる。だからいつも20~25%を限度にして、観たらさっさと捨てていく。(観ないで捨てるものも多い)録画してあると安心してしまって、続きのドラマでも数週間観ないでいたりすると、あっという間に4話程溜まってしまって、休みの日に慌てて観る羽目になる。追いつくのも結構時間を見つけるのが大変なのよ、、、、

1月に放映されたSharlockもやっと観られた。う〜〜ん、やっぱりクオリティー高いわ〜〜。今回の4話シリーズは今までで一番上質かも
冬のシーズンで嬉しいのは、Eurosportsがフィギュアスケートをやってくれる事。四大陸が終わって次はいよいよ世界選手権だ!!オリンピックの枠取りがかかってるから各国必死のはず。日本勢がどこまでオリンピックに期待を繋ぐことができるのか??特に女子はもうジュニアからの人たちも含めて大混戦だわね〜〜。新時代がやってくるのを感じます!

テレビ以外でも、実はどうしてもThe Grand Tour(BBCで人気のTop Gearという番組を担当していた3人組が新しく始めた番組)が観たくてAmazonのプライムメンバーになったのに、なかなか観る暇がない
もちろんThe Grand Tourだけじゃ無くてプライム会員はアマゾンでの買い物が翌日配達でも送料無料になるし、映画やオリジナル番組が見たい放題という特典があるのだが、これもまた「観る時間があれば」のお話、、、、The Grand Tourのクオリティーははっきりいって、今のBBCの番組を抜いている

どうして10年以上もBBCの看板番組を仕切っていた3人が揃ってやめることになったのかは、こちら
ジェレミーの契約が更新されない(=クビではない)事になったとき、後の2人も同時に契約更新を断って、この3人で新たにアマゾンに乗り換えたのだった。それにしても制作費が半端じゃないよ!!実は彼らが去ったッBBCのトップギアの方は、1シーズンでメインのクリス•エヴァンスが降板してしまった。後はなにやら5−6人で2シリーズ目が始まったけれど、以前のような盛り上がりは、、、

アマゾンで見たい映画なんかもあるのだけれど、録画テレビを消化するだけでも時間がないのに、それに加えて日本のドラマも見ちゃったりして、ほんとに追いつかない、、、!!ちなみにNHKの「精霊の守り人」シーズン2が始まった。平幹二朗さんの最後の元気な姿。話が5カ国に散らばって込み入ってきたけれど、クオリティー高いドラマになってると思う。なんでも原作は10巻にも及んでいるらしい。

2月は金欠で劇場での芝居はパスしたけれど、今月には楽しみにしている舞台がある。アンドリュー•ロイド-ウェバー氏が新しく買い取って改装した劇場、The Other Palaceでのミュージカル、The Wild Partyだ。最近は芝居ばかりで久しぶりのミュージカル、楽しみだ〜〜

 

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