見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

October 2016


あっという間に帰ってきてしまった、、、、 そうそう、帰りのBA便、前にも増してサーヴィスが悪くなってたよ、、飛んだらすぐにランチが出て来て、飲み物のサービスは食事と一緒に、、みたいな感じ。そして何と!その後9時間もの間、スナックや軽食は一切無かった さすがに皆途中でお腹がすいたようで、カップラーメンをすすっている人やプリングル(ポテトチップス)をお金出して買ってる人も、、、、あれはないよ〜〜!普通は免税品の機内販売とかもするのに、それも無し。いや、販売はしてるみたいなので、欲しい人は自己申告して買うという感じらしい。もうどんどん嫌いになっちゃうBritish Airways、、、、

さて、今回は東京でいつもと違うエリアへ足を伸ばしてみた。東京育ちとは言っても、やっぱり山手線のある一角はほとんど足を踏み入れた事がなかったりするのだ。
そこで、今回は谷中へ行ってみました

実はなんで谷中かというと、少し前にNHK Worldでやっていた番組を観てほとんど初めて知った。どこぞの国の駐日大使が谷中を歩く、、という番組で、「おお、、行った事なかったなあ〜〜、行きたい!」と思っていたのだ。 

友人と11時半に千駄木で待ち合わせてブラブラと谷中銀座
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入り口には招き猫。実は谷中散歩は日暮里側から紹介されているものが多いのだが、私たちは千駄木から出発。まず入り口近くのお店で食べ歩き第一弾、メンチカツをば、、、
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カリッカリの外側で、中はジューシーなメンチカツ。ソースはなくてもしっかり味がついてる。本当は他にもいろんなコロッケなんかがあって、もっと食べたい気もしたのだが、食べ歩きはやっぱりちょこちょこといろんなものをつまみたい。

少し行くと「しっぽや」というドーナツやさん。NHKの番組で見てチェックしておいた。猫のしっぽという事でいろんなクリームの入った棒状のドーナツ。私は新商品だという、「茶々」=紅茶クリーム入りにした。
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この棒状の太さが丁度食べ歩きにはぴったり。中のクリームも重くないからぱくぱくいける。これも本当は2−3本食べられそうだった。
谷中銀座は思ったより短い通りだ。初めてなのでキョロキョロ見ながらまず夕焼け段々まで歩いて、もう一度戻ってみる事に。この夕焼け段々と呼ばれる坂の周辺には猫が多い、と聞いていたのだけれど、実はこの日は1匹も見かけなかったのでした。ちなみにお昼時なので、夕焼けも見えません、、、

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この後もう一度戻りながら天ぷらや蓮のはさみ揚げ等、食べ歩く。地元で働いているらしい人達は、観光客とは別の列でお弁当を買って行く。食べ物だけでなく、小さな個性のあるお店が沢山並んでいて、2−3往復しないとちゃんと見られないかな、、
とりあえず食べ歩きの締めはやっぱりアイスクリーム。
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普通はソフトクリームに付いてくるのはワッファーだけど、 小さな猫を型取ったカスタード入りのミニどら焼きが添えられていた。ここ「招き屋」の猫型のどら焼きは「福にゃん焼き」というそうだ。本来はちゃんとあんこの入ったどら焼きを焼いているのだけれど、何せ私はあんこが嫌いな人間なので、抹茶のソフトクリームを頂いた。結構満腹。千駄木近くへ戻っていかにも昭和な喫茶店でアイスコーヒー。椅子に張られたビロードがいかにも古い感じ

谷中、根津、千駄木を総称して「谷根千」というらしい。ブラブラと根津神社まで歩く。赤い鳥居の列で有名だけれど、一度も来た事が無かった。
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 もっと裏道とか上野方面まで行くという手もあるみたいだけれど、とりあえずは午後の数時間散歩という言う事で、丁度良かったかな。
いつもは来ない反対側の東京。まだまだ懐かしい匂いのする場所があるんだね。うん、素敵です、文京区


日本に来て3日目から鼻風邪をひいて4日ほど調子悪かったけれど、幸い喉に来る前に追い返すことに成功。連日誰かとランチの約束が続いて食べまくり、、、日本にいればこんなにいろんな美味しいものが手頃なお値段で毎日食べられるのかと思うと、まるで違う惑星に来たみたいだ

今回は丁度「鱈鱈」を上演中なので予めチケットを取ってあった。銀河劇場は初めてだ。幅の広い造りで、客席空間が大きい。韓国の劇作家という事で、今までとは少し違う空気の芝居かな、、といつものように予備知識無しで観る。

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この芝居、創る側にとっては面白いだろうなというのは観ていて思った。本を読みこむほどに色々見えてくるものがある芝居で、役者も演出家もきっと台本を読み込んで創っていったのだろう。でも、一度しか観ない一観客としては、それが今一つ、もう一歩で見えてこない部分があった。少人数の芝居というのは其々の相手との関わりが線で見えてくると解りやすい。その線がちょっと点線にしか見えない部分があったような印象だ。

日本で演劇公演で思うのが、不要な前宣伝かもしれない。この舞台はホリプロ制作で主演に藤原竜也を銘打っているので、まず公演が発表された時点で、「藤原竜也が同性愛者を演じる」と、宣伝されていた。でもそれは芝居を観て解れば良い事で、むしろ必要ない宣伝だったように思う。というのは、彼がずっと一緒に倉庫に住みながら働いてきた同僚をひそかに好きなのだという事は、芝居を見て「ああ、、」と気付きたかった。藤原さんはちゃんとそれが見えてくる繊細な演技をしていたので余計にそう思う。

正直に言うと、藤原さんの演じた役は、ゲイというより、「ちょっとIQの低い半分OCD」という設定なんじゃないかとさえ思う。そう思って観ていて、「ああ、彼を好きなんだな」と思わせるあたりは、余計な前宣伝は要らなかったね。ここで役名をチェック。舞台では相手の名前を呼び合う事はなかったように思うので、役名を覚えているのは「ミス・ダーリン」だけだ、、、あ、解った。藤原竜也=ジャーン、山本裕典=キームね。

山本さんの演じたキームのほうがキャラクターとしては解りやすい。長い間ず〜っと倉庫の中で昼も夜も働きながら一緒に生活していたこの二人に転換期が訪れるのだが、この二人をかき回すことになるミス・ダーリンがこれまた難しい役だ。中村ゆりさんは初めて観たけれどミス・ダーリンのいろんな側面を演じ分けて見せていた。でも、その切り替えが唐突で、なんでそういう顔に急になるのか理解しきれない。きっと演じている役者には意図があるのだろうけれど一度しか観ない観客には一発で解らない、、、というもどかしさ。

観終わってプログラムで補足しようと思って高いな、と思いつつ購入した。ちなみにロンドンで芝居のプログラムは600円前後だ。プログラムにはその芝居が書かれた時代的・社会的背景とか、作者の意図とか、それが及ぼした影響とか、芝居を理解する要素が沢山書かれていて、観た後に読むと参考になって面白い。出演者の紹介は略歴やキャリアの代表作を羅列するだけ、というのが普通。でもこのプログラム、読む価値があったと思えたのは演出の栗山民也さんのページと藤原・木場両氏の対談くらいだ。(この対談も、このプログラムでじゃなくてもよかったかも。)これでこのお値段はちょっと驚き、、、

時代的に少し古いのかと思ったけれど、90年代の作品なので、社会的背景は少し違うのだろう。韓国の労働階級が倉庫で寝泊まりしながら何年も箱を積んで並べるだけの仕事を一日中しているとは、、、、思えないよね?? 嫌だ嫌だと言いながら結局10年以上も倉庫にいたキームが最期に自分の生活を変える決心をするのも、現代的感覚だと「そんな結婚いつまで続くんだよ??」とツッコミたくなるのだけれど、ちょっと現実とはちがう状況に設定することでこの芝居に奥の深さを与えているのは良く解る。

やっぱりこの芝居は創る側にとって面白い本だな、という事。観ていて「これ、台本で読みたいな」と思ってしまった。でも観る側は2時間弱の一回だけ。今一つ、「こだわり」が見えてこないもどかしさが残ってしまった。テンポもあまり変化がないので時差ぼけの身としては途中で眠くなってしまった。もう少し速いテンポで回せるシーンもあったと思うのだけど、、、が多い、、、持たせられない間は眠くなる。その点ではやっぱり藤原竜也という役者は間を持たせて引き付ける力がある。これはやっぱり天性のものかな。

役者は皆さん良かった。木場さんの役はミス・ダーリンよりも「外からの侵入者」というインパクトがあった。チームとしては良いんだけど、なんだろう、、、やっぱりこだわりなのかなあ、、?芝居っていうのは観る人の感想や思いは皆違うのだから、とにかく舞台から「おれたちの芝居はこれだ〜!」っていうこだわりが見えてくれば良い悪い、好き嫌いの判断ができるのだけれど、そのこだわり感が弱いというのが印象かなあ〜、、。そういう意味で、やっぱり蜷川幸雄という演出家はこだわりをきちんと見せて、役者にもそれを要求する人だったんだなと改めて思う。

面白くないとは言わない。結構深い本だし。全く違う舞台にもなりそうだし。でもこれで「完成版」なの、、?という印象。なんとなくまだ終わっていない不思議な感じ。いや、もしかしてそれが狙いなのか・・・



着いた着いた、、、、

私が日本に行く前日になって、なんと同僚のM嬢が肺炎で入院してしまって、大慌てのボスを尻目にやってまいりました日本。 BA(ブリティッシュエアウェイズ)は去年同様まあまあ、、、でもね、12時間のフライトで2回の食事が両方ともチョイスが無かったのはちょっとね〜〜。食事のメインは数に限りがあるのは解るけど、バランス良く勧めるとか、配る順番を変えるとかできないのかしらね。2度の食事を両方とも「ありません」って言われてた人達、気の毒だったよ。(私は両方とも欲しかったほうが残ってたんだけどね

2日前には台風情報が気になってて、丁度着くときに関東地方に来ないといいなあと思っていたのだが、どうやらそれは大丈夫だった。まだ暑いね〜東京は、、、、以前のヴァージン便よりも早い時間にしかも羽田に着くので、実家までの道のりが早いこと。モノレールとタクシーで30分程で家に着けるのは有難い。

朝着いたらまず行動。とはいってもなにせ徹夜状態だから遠出は無理だ。初日はお昼過ぎからネイルと、その後にはマッサージの予約をあらかじめ入れておいた。電車に乗って行くのはきついので、歩いて行かれる所。ネイルの間はまだよかったけれど、さすがに足つぼマッサージとボディーマッサージの時には半分意識が遠のきそうになった、、、「寝ちゃいそうなので強めにお願いします」と言ったら、足つぼはかなり痛くやってくれた

今回は機内で2時間ほどウトウトしたし、12時間が割と楽に過ぎたので夜まで寝ないでいられたら、、と思うもののやっぱり頭の回転はかなりスローダウンしている。ヒルズでネイルをやってもらって歩いているとこんなものが

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ん、、、?ロンドンバスだ。頭が混乱してるのか、、?いや、良く見るとこれは旧型のルートマスター。こんなところにも来ていたんだね〜と思わず目を細める。直前まで仕事が大変だったし、バタバタと出てきたので実感がまだあまりない。去年の今頃と東京の記憶が繋がっているのもあって、1年経ったという感覚がないんだよね。もう毎年の事なのだけれど、このロンドンと東京の時間差・距離感というのはなんとも説明できない不思議な感覚だ。

さてここから二日目。
今日はこれから髪を切ってもらって、友人と初日ランチ。夕方には整体に。昨日足を中心にほぐしてもらったから、今日の整体で体を調正できたら後が楽になるかな。

今回は観劇が1本、映画は友人たちのお薦め候補から邦画を2本。本当は1泊独り旅で金沢にでも、、と思っていたのだけれど、ごたごたしているうちに手配しないで来てしまった。またにするかな。







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