見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

November 2015

ああ国歌、、、


パリでのテロ以来、週末のプレミアリーグ(フットボールリーグ)でも試合前にフランス国歌のラ・マルセイエーズを歌う事になって、なんだかいきなり耳にするようになった。イギリスのプレミアリーグで活躍する選手のうち、フランス国籍の選手は72人いる。テロの犠牲になった人達と標的になったフランスに追悼の意を表すると同時に、テロに屈しないという国境を超えた連帯精神(Solidarity)を示すのに、この国歌はかなり有効だといえる。

初めてこの歌詞の意味をちゃんと知ったときには、かなり野蛮なのでびっくりした。当時一緒に働いていたフランス人の同僚にきいたところ、今までに何度か歌詞を変えようという意見があったものの、まだ収集がつかないでいるのだそうだ。

それもそのはず、フランス革命の直後、革命軍とオーストリアが戦争になった際に、兵士達の士気を上げるべくできた「ライン軍の歌」として作られたものだからだ。フランス国外に逃亡した王室メンバーやまだ残っている王統派に便乗してオーストリアが攻めて来る、、、いうまでもなく、オーストリアは革命派から完全に悪者にされていた王妃マリーアントワネットの祖国だ。

武器を取れ、血祭りにしろ」等、本来なら国歌斉唱の場にふさわしくないような歌詞が並ぶ。なにせ古い時代のものだから、「ベルサイユのばら」にもオスカルの父のライバルとして出てくるブイエ将軍の名も5番の歌詞に登場する、、、、

アメリカの国歌もそうだけれど、市民が自由と平和を勝ち取るために戦った証として作られた国歌だから、今でもフランスの人やアメリカの人は国歌を誇らしげに歌う。このラ・マルセイエーズも、「行くぞ〜〜、行くぞ〜!ぶっ殺せ〜〜」みたいな歌だから、 戦争の時やスポーツ大会で士気を上げるにはもってこいだ。「君が世は〜〜、千代に〜〜八千代に〜〜」と歌っても、今の若い人には歌詞の意味もよく解らん!という事になりかねないよね。イギリスの国歌も似たようなもの。国民の為のものではなく、女王/国王を讃える歌だ。「Die for the Queen and the country」なんて言うけれど、本当にそう思って戦っている兵士がどれだけいるのやら、、、、???

あんまり耳についたものだから、とうとう歌詞をみて歌えるようなってしまったラ・マルセイエーズ歌ってみると結構気分が良かったりするから、なんだかちょっと羨ましい。血と汗と涙の末にオリンピックで金メダルを取って「陛下の御代が永遠に〜〜、、、」とは、本当は歌いたくないんじゃないかな、、、 決して王室/皇室に反対しているわけではありません。ただ、国民が自分たちの為に誇りをもって歌える国歌っていいなあ、、という事。
「ラ・マルセイエーズ 対訳」

行こう 祖国の子ら!
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられたぞ
血まみれの旗が 掲げられたぞ
聞こえるか 戦場の残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子や妻の 喉を掻き切るだろう!

武器を取れ!市民達!
隊列を組んで
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで! 


いやあ、、それにしてもフランスを訪問した外国の王室メンバーなんかは、歓迎されてこの国歌を歌われたらちょっと尻込みしてもおかしくないよね〜〜、、歌詞は解らないほうが良いという事か、、?? 

パリへ、、、黙祷


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 大好きなパリ、、、心が痛む。というより怒りが湧く。
パリがテロにあったのは これで記憶に新しいだけでも3度目だ。金曜日の夜の多発テロがどれだけの混乱を巻き起こすかは想像に絶する。ロンドンの地下鉄が多発テロにあったのは朝のラッシュアワーだった、、、
直接被害にあった人達だけではない。街は阿鼻叫喚と化し、、交通は麻痺し、助かった人達は帰宅する手段を失い、 連絡のとれない家族や知人の安否が解らない痛みと、自分もいつどこで、、と思う恐怖。クリスマスの足音が聞こえ始めた最初の週末の夜を狙うなんて、人間として一番卑怯なやり方だ。

犯人の一人らしき人物は、ギリシャの島にたどり着いてヨーロッパへの難民申請によってフランスまでやってきたらしいという情報だけれど、これで今ヨーロッパが一番頭を抱えているシリア方面からの難民の受け入れが、もっとややこしくなるだろう。行き来自由だったヨーロッパの国境がまた封鎖されてしまうかもしれない。 いや、そうするほうがいいんじゃないかと私は思う。

今回狙われたのはパリの中でも東側に集中している。サッカーの試合会場があるサン・ドニは北だけれど、移民が多く住む地域だ。パリもロンドン同様、フランス国籍の移民が多い。どこにどんな人間が混じっていても分かりにくい大都市だ。いつも思うのは、移民の人達はやはり愛国心に欠ける。国籍だけはフランス人でも、フランス人の誇りが無い人達だ。これはイギリスも同様。だから外国人が多くなればなるほど、愛国精神は失われて行く・・・・
楽しみにしていたフィギュアスケートのエリック・ボンバール杯はショートプログラムだけで中止になってしまったけれど、火曜日にロンドンで予定されているフランス対イングランドのサッカー親善試合は予定通り行われるそうだ。試合前の国歌演奏の際に、皆でフランス国歌のラ・マルセイエーズを歌おうという動きがツイッターから広まっている。一昔前はフーリガンとして世界的に悪名高かったイギリスのサッカーファン達が「火曜日までにラ・マルセイエーズの歌詞を練習しておけ」と言ってるのもなんだかちょっと滑稽だけれど、こういう時のイギリス人は心を一つにする。

フランスの人達はいつも国家を誇りを持って歌いながら、自由、平等、博愛を掲げて戦い続けてきた国民だ。この国歌、フランス革命の時に作られたもので、よく聴くとなかなか野蛮というか、闘争心にあふれているというか、俺たちは行くぞ〜〜!!みたいな歌詞なんだよね。

Je suis Paris! テロリストは人ではない、というのは決して極論じゃない。パリのテロがある直前、イスラム国の首切り人=Jihadi-Johnと名乗っていたイギリス国籍のモハメッド・エムワジを殺害したという発表があった。キャメロン首相はきっぱりと、「エムワジは野蛮な人殺しであり、イスラム教の人も含む多くの国の罪なき人達を血も涙もなく殺して来た危険人物」と切り捨てた。自国籍だからという容赦は一切無い。世界の安全の為に正しい事をしたのだと言い切った。

平和は戦って勝ち取る、それがヨーロッパの長い長い歴史なのだ。 
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