我が家のテレビ、電話、インターネット、WiFiは全て一社で統一している。パッケージになっていて、チャンネル数やインターネットの速度に応じて数段階のパッケージがあるのだけれど、いつの間にか順次アップグレードされてどうやら今のパッケージは一番上=一番高いものになってしまった、、、
テレビが200チャンネル以上あるとはいっても実際に見るチャンネルはほぼ決まっていて、「今、何をやっているのか」と検索するときに全部チェックするのは面倒だから「お気に入りチャンネル」に20くらいを入れているのだけれど、そのうちのひとつがNHK World。これが結構面白い。
むしろ私よりうちの彼のほうがよく観ているみたいで、私が仕事で彼が家にいる時間に何か面白い番組があるとよく録画しておいてくれる。
あらかじめ国際放映用に作られているものや、元々日本で放映されたと思われる番組に英語字幕や吹き替えをのせたものがあって、NHK制作のドキュメンタリーものは、BBCにもひけを取らないクオリティーの番組も結構ある。
何となくトーンが違うんだよね。ゆったりというか、まったりというか、全体的に癒し系なのだ。ニュースは皆さんバイリンガルキャスターで、完全に「日本人の顔してアメリカンイングリッシュ」だ。イギリス人のうちの彼はアメリカンアクセントが嫌いなのだけれど、何故かNHKではとやかく言わない。私が変な英語を言ってしまうと機嫌が悪いときはギャーギャー言うくせに、ナレーションがかなりの日本語イングリッシュでも文句も言わずに見ている・・・
80年代に矢野顕子さんと組んで深夜にラジオ番組をやっていた懐かしいピーター・バラカンさんもこんな所で目にするとは、、!
スタジオに日本在住のいろんな国の人たちを集めて日本を検証する番組なんかは、お国毎の様々な意見が出てなかなか面白い。それにしても、思うのは日本に住んでいる外国人の人たちって、やっぱりグレードが高いと思う。これは里帰りの時にも思うのだけれど、中国の人なんて、日本に住んでいる中国人とイギリスにいる中国人ではかなりの違いを感じる。うちの彼曰く、「中国人のエリートは日本に住んで、Shit-holeはイギリスに来るんじゃないか、、、」・・・・
いえいえ、あながち冗談ではありません。まさにそんな印象です。外国人(特に半違法の移民達)の乱入で、古き良きイギリスの生活習慣やイギリスらしさがほとんど破壊されているロンドンに住んでいると、本当にそう感じる。
実はこのテレビチャンネルのパケージがいつの間にかとても高くなってしまったので、チャンネル数を減らしたいのだけれど、一つ下のパッケージにしてしまうと、私の好きなチャンネル=History やNational Geographicなんかが含まれなくなってしまう。NHK Worldもしかり。自分の好きなチャンネルを数だけ選んでパッケージにしてくれればいいのに、ちょっと意地悪だわVirgin Media・・・・
日本のテレビのようで日本のテレビじゃないというか、ちょっと他のチャンネルとは違った雰囲気のNHK Worldは、彼いわく、「見ながらうたた寝するのに一番いい」チャンネルなのだそうだ。確かに、ウトウトするにはなんとなく心地よいトーンだ。
西洋人のDNAにはHunterの要素が、日本人のDNAにはFarmerの要素が組み込まれているなんて聞いた事があるけれど、こんな所にも日本独特ののどかさがあるようで、なんだか不思議だ。(良いのか悪いのかは別として)
地続きのヨーロッパが、「平和は戦って勝ち取るもの」としてきたのに対して、「平和は皆で守るもの」という今の日本のあり方は、過去の戦争の有無とは別に根本的に違うものがあるんだよね。平和すぎておめでたい日本にちょっと腹が立つ時もあるけれど、やっぱりそこが日本の良さでもあるのかな。
テレビのチャンネルでこんな事を考えるのも変だけれど、本当に他と比べるととっても癒し系のチャンネルです、NHK World