今までのクレジットカードをやめて、新しいカードを作った。以前から検討していたVirgin atlanticの2枚組カードはVisaとAmerican Expressがセットになっている。一番の目的はマイレージ集め。ヴァージンアトランティックのマイレージはなかなか溜まらなくて苦労していたのだけれど、Virginのネットショッピングと併用すればかなりのスピードで貯められる事を最近発見した。特にアメックスの方は、1ポンドで2マイルもらえる。
初めてこの国に来た頃から、「ヨーロッパはカード社会だから」と言われていた。実際、当時から日本よりもカードを使う支払いがとても多く、クレジットカードは留学生にも必須だった。90年代になると、銀行口座でDebit Cardなるものが現れ、クレジットカードと違って直接銀行口座から現金の代わりに使えるこのカードは、あっという間にほぼすべての銀行の普通口座に付くようになった。
visaと提携しているので、ほとんどどこでも使えるし、スーパーでは「cashback」といって、カードで金額を追加して支払う代わりにレジから現金をもらう事で、いちいちキャッシュマシーンで現金をおろさなくても済むようになった。同時に昔からあったチェック(小切手)での支払いが急速に減っていった。今では個人小切手での支払いを受け付けないお店も多い。
そんなカード社会のイギリスでも、なぜかなかなか普及しなかったのがAmerican Expressカードだ。VisaやMaster cardはどんなスーパーでもマクドナルドやカフェでも使えるのに、AmexとDinersは「NO」だった。
その理由は、まず小売店に高い手数料がかかる事。今でもお店やサイトによってはクレジットカードでの支払いには手数料がかかる事がある。カードでの支払いを受けるために必要な店側の手続きにお金がかかるからだ。そして中でも最悪といわれているのがAmexとDinersの二つ。お店が受けたがらないのだ。
そして利用者側にもあまり人気がなかった。まず元々アメックスは分割払いのできるクレジットカードではなく、あくまでもカードにチャージしておいて後で月ごとに一括で支払うチャージカードだったからだと思う。ちなみにこちらでのクレジットカードの月々の返済額は、利用時に決めるのではなく、毎月自分で好きな金額を払えば良い。最低金額はあるけれどそれ以上なら都合の良い額を毎月払えば良いのだ。つまり毎月の返済額を自由にできるのが特徴だ。それが毎月使った分を一括払いというのは抵抗を感じる人が多いはず。
それ以外にも年間の会費がかかったり、利子の率が悪かったりして使い勝手が良くなかった。何よりも使えるところがほとんど無い!
消費者にとっては使いたくない、店にとっては受けたくないカードだったのだ。
90年代の後半になってから初めて年会費のかからない青いBlue cardができてから少しずつかわってきた。いつしか分割払いのできるAmexのクレジットカードが登場し、使える小売店が少しずつ増えてきた。私の所にも何度もお誘いのメールがきて、その度にゴミ箱に捨てていた。
年会費無しのアメックスが出てきて以来、ゆっくりと、少しずつ進化したようで、ここ3年くらい前から少しずつアメックスのカードがあちこちから出てきた。気がつけば、アメックスで支払える店もびっくりするほど増えている。いつの間にかほとんどのスーパーでOKになっていた。
私は出張でよく海外に行ったりするビジネスマンとは大違いで、ヴァージンのマイレージも年に一度の里帰りでしかほとんど貯められなかったのだけれど、なんだか一気にマイレージが増えそう。なんといっても今回カードに入会しただけで3000マイル、そして最初の3ヶ月以内に1000ポンドを使えばさらに7000マイルのボーナスという事で、早速このMacを買うのに使った。これだけで一気に10000マイル!!
マイレージを使うのも、サイトをよ〜〜く見てみると今まで見逃していた事が沢山あった事に気づく。日本へのフライトを一番に考えてしまうけれど、単純にアップグレードや空港までの送迎なんかはずっと少ないマイレージでカバーできる。日本までじゃなくてヨーロッパだったらフライトでもホテルでも使い道はかなりありそうだ。
ヴァージンはANA(全日空)と提携しているので、実は日本での国内線にもマイレージが使えるのだった。これは今まであんまり考えてなかったよ、、、国内線は4000マイルまでのフライトをマイレージ15000マイルで購入できるって・・・今度日本に行ったら沖縄にでも行ってくるか